レビュー
給水タンク一体型のバッテリー式洗浄機を使ってみた!!

バッテリーで駆動! どこでも使えるケルヒャー、マルチクリーナー「OC 3」

ケルヒャーと言えば、高圧洗浄機である。メーカー的にはスチームクリーナーや掃除機など、清掃用品全般を開発しているが、やはりその名を広めたのは圧倒的なパワーの高圧洗浄機であろう。筆者の実家にも数年前に購入した高圧洗浄機があるが、今でも車や外壁の掃除などで使っている。地上から3階建ての壁面まで楽勝で届く高圧が魅力である。

そんなケルヒャーから、ちょっと毛色の違う洗浄機が出た。それがマルチクリーナー「OC 3」である。バッテリー駆動し、どこでもサクッと使えるのが魅力だ。今回はそんなOC 3をお借りすることができたので、早速試してみる。

あのケルヒャーの新ジャンル商品、マルチクリーナー

あのケルヒャーの新ジャンル商品、マルチクリーナー

大きさは、小型の炊飯器ぐらいだ。上部が水を入れるタンクとなっており、下部のモーター部と積み重ねて使用する。ホースとノズルは、モーター部とタンクの間に収納できる。

上のタンクを外すと、中にノズルが収納されている

上のタンクを外すと、中にノズルが収納されている

ハンドルの作りがちょっと特殊だ。下のモーター部とタンク部のハンドルが重ねるように作られており、最初は重なった2つのハンドルごと真上に引き出す。その後、上のハンドルだけ横に倒して、タンク部を取り出すという段取りになる。

給水タンクは4L。ゴム製のフタが若干はめにくいが、そこは慣れるしかないだろう。下部の正面にあるデカい台形部分が、電源ボタンだ。その下にゴムカバーに隠れた充電端子がある。

給水タンクのゴムのフタは、なかなかはめづらい

給水タンクのゴムのフタは、なかなかはめづらい

充電器はACアダプタータイプで、ヘビーデューティーな本体から比べると、ずいぶん華奢なケーブルである。完全充電は3時間で、充電しながらの使用はできない。

本体のヘビーデューティーさに比べれば、ACアダプターは華奢な印象

本体のヘビーデューティーさに比べれば、ACアダプターは華奢な印象

ホース部はカール状になっており、目一杯伸ばすと2.8mといったところ。本体を手で持って使うことができるので、ホースの長さは問題にはならない。標準では扇状のフラットな水流が出るノズルが1つ付いてくる。

ホースはカール状になっている

ホースはカール状になっている

メリットをどこに見出すか

では、早速使ってみる。タンク部に水を入れて電源を入れると、一瞬モーターが動いて圧力をかける。あとはノズル部のトリガーを握れば、モーターが動いて連続的に放水が開始される。

水流は水道水の2倍との表記があるが、これも基準としては曖昧だ。水流の様子は下の動画を見ていただいたほうが早いが、最近は単なる水道のノズルもいろいろ工夫されていて、かなりの水圧で出せるものもある。そういう視点でみると、噴流のパワーは「水道の2倍ってこの程度かー」というのが正直なところだ。公式サイトの動画を見ていただいておわかりのように、犬の足を洗っても平気な程度なので、据え置き型のケルヒャーや、洗車場の洗浄ガンのような噴流を期待すると、ガッカリするかもしれない。

ただ噴流は工夫されている。連続で水が出るわけではなく、ウォシュレットのように細かい間欠で噴射されるため、水流が汚れを叩くようなイメージだ。単なる水道の噴射よりも、汚れ落としには効果が高いと言える。

まとめ

今回はこの記事のために、わざわざ掃除しないでおいた車を用意したのだが、タンクの水1回分では車の半分を洗うのがやっと。時間にして3分程度でタンク1杯4Lの水を放水する。

バッテリーとしては、4回分のタンクの水を十分放水できた。トリガーが結構固いので、ずっと握っているのも疲れる。4回分ぐらいがちょうどいいところだろう。収納する際にはタンクを外して水抜きしなければならないので、完全にバッテリーがなくなるまで洗浄で使い切るわけにはいかない。

本機のメリットは、水は用意できるが電源が取れそうにもないところで水洗いするというシーンを想定するべきだ。たとえばお墓掃除とか、海水浴の帰りとか、畑仕事の撤収といったシーンである。

手軽ではあるが、噴流でがんこな汚れを吹き飛ばすようなパワーはない。その辺を頭の片隅に入れつつ、毎回家に帰って水洗いするのがめんどう、現場で泥を落として帰りたいという用途がある方には、うってつけかと思われる。

小寺信良

小寺信良

AV機器評論家/コラムニスト。デジタル機器、放送、ITなどのメディアを独自の視点で分析するコラムで人気。メルマガ「小寺・西田の金曜ランチビュッフェ」も配信中。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
関連記事
ページトップへ戻る