レビュー
グルテンフリーで無添加の米粉パンが作れる新コースを搭載

パンソムリエが実食!IHで焼き上げるタイガーのホームベーカリーで作ったパンは、やっぱりおいしい

数あるホームベーカリーの中で、唯一IH加熱を採用しているタイガー「GRAND X(グランエックス)」シリーズ。IHならではの高火力で焼くことで、中はふんわり、外はカリッとした食パンが焼き上がるのが特徴です。そのGRAND Xシリーズの最新モデル「KBD-X100」は、無添加のグルテンフリーの食パンが焼けるのが最大のウリ。他メーカー製品で焼ける米粉100%の食パンとはまったく違う仕上がりだといいます。そこで今回は、パンソムリエ 真野則子さんに試食してもらい、KBD-X100で作るパンのおいしさを調査してみました。

通称「パンソムリエ」と呼ばれるパンコーディネーターアドバンスを取得し、パン教室などで講師もしている真野則子さん。価格.comマガジン編集部員が所有している他メーカーのホームベーカリーとの味比較も行いました

IHとDCモーターを搭載するハイグレードなホームベーカリー

一般的なホームベーカリーは棒ヒーターで加熱しますが、KBD-X100はIHで加熱するのが大きな特徴。IHはきめ細やかな火力調整が行えるので、温度を一定にキープしやすいほか、一気に200℃の高温にしてパリッと焼き上げることができます。さらに、生地をこねる際にモーターから発生する熱で温度変化が起きないように、DCモーターを採用しているのもポイント。この基本的な構造は従来モデルと同じです。

1斤の食パンが焼けるKBD-X100のサイズは、23.2(幅)×33.9(高さ)×31.6(奥行)cm

1斤の食パンが焼けるKBD-X100のサイズは、23.2(幅)×33.9(高さ)×31.6(奥行)cm

KBD-X100はIH加熱なので、一般的なホームベーカリーに装備されている棒ヒーターはありません

KBD-X100はIH加熱なので、一般的なホームベーカリーに装備されている棒ヒーターはありません

パンケースはひとつで、羽根は2種類。パン作りには「パン羽根」(左)、麺や餅を作る際は「めん・もち羽根」(右)をセットします

ドライイーストやナッツなどの具材は、必要なタイミングでパンケースに投入される仕様。ドライイーストをほかの材料と一緒にパンケースに入れるタイプの場合、ドライイーストが水に触れないように小麦粉に窪みを作って入れなければなりませんが、そういった手間がないのが魅力です

IH加熱 VS ヒーター加熱! 食パンを食べ比べ

まずは、IH加熱でどれほどパリッと感が変わるのかをチェックしてみましょう。KBD-X100と一般的なヒーター加熱のホームベーカリーで普通の食パンを焼き、真野さんに食べ比べてもらいました。メーカーによって投入する分量に若干の違いはありますが、必要な材料は強力粉、砂糖、塩、バター、スキムミルク、ドライイースト、水。材料をパンケースに入れてドライイーストをセットし、メニュー番号を選択してスタートボタンを押せば、こね、発酵、焼きといったパンを作る工程はすべてホームベーカリーが自動で行ってくれます。

KBD-X100には生地温度センサー、庫内温度センサー、室温センサーという3つのセンサーが搭載されており、温度をきめ細かく管理しながら焼き上げます

KBD-X100は焼き色を「弱・中・強」の3段階で選ぶことができますが、今回は「中」で焼いてみます

KBD-X100は焼き色を「弱・中・強」の3段階で選ぶことができますが、今回は「中」で焼いてみます

約3時間30分後、パンが焼き上がり。焼き上がったパンを真野さんがチェックします

約3時間30分後、パンが焼き上がり。焼き上がったパンを真野さんがチェックします

焼き上がった食パンはKBD-X100のほうが濃い焼き色で、香ばしさも圧倒的です。きれいなカタチで、大きく窯伸びしているのも好印象

クラスト(パンの耳の部分)のカリッと具合に大きな差があり、KBD-X100のクラストは手でさわるとかっちりとした硬さが感じられます

クラストが硬いといっても、食べにくくはありません。歯ごたえと香ばさが味わえ、食べるのが止まらない! ヒーター加熱のホームベーカリーで焼いた食パンもやわらかくておいしいのですが、KBD-X100のほうが香りからしてそそられるのは確か。さらに、KBD-X100のクラム(パンの白い部分)は縦長の大きな気泡が多く、小麦の香りが強く感じられました

新コース! 無添加グルテンフリーの米粉パンはこれまでの米粉パンとは別物!!

次は、米粉100%の食パンを作ってみましょう。米粉パンを作れるホームベーカリーはめずらしくないものの、小麦グルテンの入っていない「米粉100%」のミックス粉で作れる製品は限られます。米粉を使用する場合、事前にもち粉や水あめなどで「糊」を作っておく準備が必要なこともあるのですが、ミックス粉を使えば、このような事前準備が省けるので断然ラク。KBD-X100は、ホームベーカリーで使用されるもっともポピュラーな米粉パン用ミックス粉「こめの香(グルテンフリー)」を使って作れる「米粉食パン(小麦ゼロ)」コースのほか、増粘剤や添加物を使用せずにグルテンフリーの米粉パンが焼ける「無添加グルテンフリー食パン」コースを搭載しているのが特徴です。

グルテンを使用しない米粉100%の食パンは、2種類の米粉パン用ミックス粉ごとに専用コースが用意されています

KBD-X100で使用できる米粉パン用ミックス粉2種類。左が一般的なホームベーカリーで使用される米粉パン用ミックス粉「こめの香(グルテンフリー)」(グリコ)で、右がKBD-X100の「無添加グルテンフリー食パン」コースで使う「リ・ファリーヌ」(群馬製粉)です

「こめの香(グルテンフリー)」を使って米粉パンを焼く際に使用するのは、砂糖、塩、ショートニング、ドライイースト、水。この材料は、その他のホームベーカリーで作る場合でも同じです

いっぽう、「リ・ファリーヌ」で作る場合、必要な材料は砂糖、塩、サラダ油、ドライイースト、水。ショートニングではなくサラダ油を使う点が大きな違いですが、使用する分量はショートニングが30gに対し、サラダ油は小さじ1(4g)と少ないのがポイントなのかも!?

KBD-X100で米粉パンを作る工程は、普通の食パンよりも少し手間がかかります。途中でフタを開け、パンケースの側面に付着している粉をヘラなどで落とす「粉落とし」という作業を行わねばなりません。

写真左のようにパンケースのまわりに付着したペースト状の生地をゴムヘラなどで落とす手作業(粉落とし)が、途中で発生します。「リ・ファリーヌ」を使用する場合は、その工程で砂糖や塩、ドライイーストを加えて混ぜる作業も必要

米粉パンは普通の食パンよりも1時間30分ほど短い、約2時間で焼き上がりました。

どちらもグルテンフリーの米粉パンですが、ふくらみ具合が大きく異なります

どちらもグルテンフリーの米粉パンですが、ふくらみ具合が大きく異なります

「リ・ファリーヌ」の米粉パンを少し冷ましてからカットしようとしたところ、あまりにもやわらかく、かつモチモチしているので上手にカットできません! レシピをよく見ると、しっかり冷まして翌日以降に切ることが推奨されていました

改めて焼き直し、十分冷やしてからカットしてみると、クラムが全然違う! 普通の食パンを焼いた時のように大きな気泡がある「リ・ファリーヌ」の米粉パンに対し、「こめの香(グルテンフリー)」の米粉パンの気泡は小さく、ギュッと詰まっています

どちらも米粉なのでモチモチとしていますが、「こめの香(グルテンフリー)」の米粉パンのほうは比較的、小麦を使った食パンに近い印象。サンドイッチ用の食パンがもっちりしたカンジです。いっぽう、「リ・ファリーヌ」の米粉パンはクラムのやわらかさともちもち度がすごい! 米粉というより、ごはんに近い湿度を感じます

そして、KBD-X100で焼いた普通の食パン同様にクラストの香しさが強烈。焼いた餅を思い出しました。外はカリッと、中はもちもち&ふわふわで、その対比が際立っています

「リ・ファリーヌ」の米粉パンが、どれほどカリッとしているのかがわかる動画を撮影してみました(下の動画参照)。手で触れるほど冷ましてから割ってみましたが、それでもこれだけ音がするのは相当カリカリということ!

なお、上の動画で割った「リ・ファリーヌ」の米粉パンは生地に紅茶葉をミックスさせています。粉落としの工程で、紅茶葉やゴマなどを入れれば、具入りの米粉パンを作ることも可能。米と紅茶は合わないのでは?とも思いましたが、シフォンケーキのようで、すごくおいしかったです

また、米粉パンはトーストすると軽くてふわふわになります。「リ・ファリーヌ」の米粉パンは、トーストするとクラストがさらにこんがりしてあられのように。パンの形状をしていますが、香りも味も餅に近い印象です

まとめ

実は、筆者が米粉パン作りに失敗してしまったので、米粉パンのみ、パンソムリエの真野さんに自宅で検証してもらいました。そのついでに普通の食パン作りや、気になったパンもいろいろ作ってくださったのですが、とにかくIH加熱で焼いたパンの香しくてカリッとしたクラストがたまらない!とのこと。他メーカーのホームベーカリーも同時に使ってもらったのですが、クラストの食感や味わいはKBD-X100がダントツでおいしいと絶賛でした。また、米粉パンにいたっては、グルテンフリーという点は同じなのに、ミックス粉の違いでこれほど差が出るとは……と驚くと同時に、「リ・ファリーヌ」の米粉パンの食感にびっくりしたそうです。旦那さんにも試食してもらったところ、「これはパンというより、新しい米料理の何かだ!」と言ったほど新食感だったそう。

真野さんいわく、「リ・ファリーヌ」の米粉パンは醤油味が合うとのこと。チーズと醤油をかけたかつおぶしを乗せてトーストしたら、絶品だったようです

米粉なのでゴマも相性バツグン! 好きな具材をはさめば、モチモチとしたサンドイッチが楽しめます

米粉なのでゴマも相性バツグン! 好きな具材をはさめば、モチモチとしたサンドイッチが楽しめます

アレルギーなどでグルテンが食べられない人は、これまでのホームベーカリーの自動コースでは「こめの香(グルテンフリー)」で作ったような米粉パンしか味わえませんでしたが、「リ・ファリーヌ」が使えるKBD-X100であれば、今までとは異なる味わいの米粉パンも楽しむことが可能。米粉パン好きだけでなく、グルテンがNGという方たちが楽しめる選択肢が用意されているのは魅力的だと思います。「リ・ファリーヌ」を使って、グルテンフリーの麺やギョウザの皮を作ることもできるので、無添加かつ、グルテンなしの調理作りにも役立つでしょう。もちろん、普通のホームベーカリーとしてのレベルも高いので、毎日食パンを焼きたい!というだけで選んでも後悔しないはず。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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