レビュー
麦めしもウマいが白米も絶品

タイガーの高級圧力IH炊飯器「JPG-X100」 麦めし好きオヤジがその魅力に迫る

最近は健康志向の高まりにあわせて、食物繊維の豊富な「麦めし」をおいしく炊ける炊飯器も増えてきました。タイガーの「土鍋圧力IHジャー炊飯器 GRAND X THE炊きたて JPG-X100」(以下、JPG-X100)は、そんな「麦めし」モードの付いたフラッグシップモデル。かつて、タイガー炊飯器がきっかけで麦めしに目覚めたライターが、その魅力に迫ります。

タイガーの圧力IH炊飯器「JPG-X100」とは?

JPG-X100は、「新素材の炭化ケイ素を配合した“四日市萬古焼”プレミアム本土鍋の採用により、熱伝導が約2.5倍アップし、お米にしっかりと熱が伝わることでお米本来の甘みと香りを引き出すことができる」といううたい文句で、2017年9月に登場したタイガー製炊飯器の最上位モデルです。

内釜底部の表面積が前モデルより約11.4%アップした「遠赤特大土かまど」を搭載し、プレミアム本土鍋と合わせた二重発熱構造で高火力を実現。この構造によって、より香り高く甘みが濃厚なご飯を炊き上げられるとしています。

最高機種だけあって、梱包もプレミアム。箱を開けると特注の風呂敷に包まれた本体が現れ、購入者に特別感を抱かせてくれます

箱の中には本体と説明書、レシピ本、お米&麦計量カップ、しゃもじ、さらに、内釜をおひつとして使う際のフタも入っていました

炊飯器本体のパーツ類がこちら。内ブタはシンプルです。洗うときに外すのは3つのパーツだけなので、お手入れは簡単そう

こちらが「プレミアム本土鍋」。重量感があります

こちらが「プレミアム本土鍋」。重量感があります

タイガー炊飯器の発表会をきっかけに、筆者は麦めしに目覚めた

実は、筆者はこの製品にひそかに注目していました。タイガーは以前から炊飯器に「麦めし」メニューを搭載し、麦めしをおいしく炊けることをアピールしてきましたが、昨年11月に開催された発表会では麦めしの“健康効果”を強く打ち出してきたのです。

それによると、レンコンやカボチャ、ゴボウなどの野菜よりも、大麦のほうが圧倒的に食物繊維の含有量が高く、特にもち麦は水溶性食物繊維がダントツに豊富なのだそうです。

昨年11月に行われたタイガーの発表会資料から。大麦は食物繊維の含有量が高く、さまざまな健康効果があるそうです

わが家は妻と2人の娘がいる女系家族なのですが、私以外の3人は日ごろ便秘に悩まされており、これまでチアシードやきな粉ヨーグルトなど、お通じによいとされている食品を多々試してきました。しかしどれも効果は薄い。

そこで、上記の発表会に参加した後、わが家でご飯を炊くときに「もち麦」を入れてみたのです。すると、「もち麦ハンパねえ」と娘たちに言わしめるほどその効果はてきめん。以来、わが家では必ず麦めしを炊くようになりました。

このように、わが家の食生活に多大な影響を与えたのが、タイガーJPG-X100の発表会でした。しかし、残念ながらこの発表会の数か月前に他社の炊飯器を購入したばかりだったため、わが家ではJPG-X100自体の導入は断念。「もち麦のおいしさにこだわった専用メニューの搭載により、麦めしをやわらかく、においも抑えたおいしい炊き上がり」(タイガー)を、自宅では体感できていなかったのです。

白米が表情豊か! ご飯を炊き分けて、家族4人で食べ比べ!

前置きが長くなりましたが、そんなわけでわが家的に垂涎モデルだったJPG-X100をさっそく使ってみたいと思います。まずは白米オンリーで試してみました。結論から言うと、“表情の豊かさ”におどろきです! 炊飯器の感想なのに何を言っているかわからないと思いますが、1つひとつ説明していきましょう。

白米メニューは、仕上がりと火加減を好みで調節できます。まずは仕上がり調節ですが、「しゃっきり」「ややしゃっきり」「標準」「ややもっちり」「もっちり」の5段階で調節が可能です。

本体天面の操作パネル部に、さまざまなメニューを搭載。炊き具合や火加減を簡単に設定できます

本体天面の操作パネル部に、さまざまなメニューを搭載。炊き具合や火加減を簡単に設定できます

最初は「標準」で炊いてみました。炊飯が終了してフタを開けた途端、周囲にご飯の甘い匂いが立ち上り、食欲をそそります。お米の1粒ひと粒がしっかり立っており、甘みもあっておいしいです。「いつもの炊飯器より粒が立っており、お米を食べている感覚がすごく伝わる。こっちのほうがおいしい」とは、妻の談。

ちなみに、わが家でいつも使っている炊飯器は昨年発売の他社モデルですが、上から2番目の機種で7万円ほどした結構いい製品。それよりもおいしいというのだから、“プレミアムモデル”の名称は伊達ではないのがわかります。

でも、JPG-X100が本領を発揮するのはここからです。次に試したのが「もちもち」。標準より米が大きくふっくらと炊きあがります。もちもちというよりやわらかい食感で、水分が多めでさっぱりしており、喉越しがスルッとして爽やか。家族からも、以下のような感想が出ました。

「ご飯が軽く、さっぱりして夏にぴったり。米の主張があまりないので、おかずと一緒に食べるのにちょうどよい」(専門学生の娘2)、「みずみずしいのにお米の粒は立っていて、お米をちゃんと味わえる。お弁当に持っていってもベチャッとせず、硬くもならず、もっちりした食感と嚙むたびに甘みがにじみ出てきておいしかった」(妻)。

もっちり度MAXで白米を炊飯してみました

もっちり度MAXで白米を炊飯してみました

粒が大きくふっくらしてて、それでいてみずみずしくさっぱりした食感。ちなみに、使ったのは近所のスーパーで1,780円/5kgという最安値のお米です

では真逆の「しゃっきり」はどうでしょうか。「THEご飯って感じ」という大学生の娘1の感想がすべてを物語っています。粒は「もっちり」より小さめですが、より粒立ちが強く、お米1粒ひと粒がきれいに整ってツヤツヤした見た目。食感はちょっと硬めですが、嚙みごたえがあり、嚙むごとに中からお米の甘みがあふれてきます。

「お米の主張が強く、おかずがなくても食べられる。むしろ、おかずはいらない。ご飯だけで何杯もいけそう」(娘1)。冷やご飯になっても食感と甘みは損なわれず、「THEご飯」を食べている感じが持続しています。これは、おにぎりにぴったりでしょう。

きれいに粒がそろった、しゃっきりご飯。フタを開けた瞬間、標準炊きより濃厚な香りが充満して、早くご飯が食べたくなります。お米1粒ひと粒の形が口の中ではっきりと認識でき、「お米食べてるぞー」という信号が脳に伝わり続けるので、おかずは不要!

2つの真逆な仕上がりを試した結果、妻と娘1は「もっちり派」、私と娘2は「しゃっきり派」に分かれました。私は東北の出身なのですが、東北は硬めのご飯が好まれます。しゃっきりご飯は子どもの頃に食べたガス釜のご飯のような食感、香り、甘みがして、ちょっとした郷愁に襲われました。

また、娘1の感想が言い得て妙だったので追記しておきます。「しゃっきりはお米の主張が強すぎて重い。体調がいい時、食欲のあるときはしゃっきりで、夏バテなど体調がよくないときやおかずの味が濃いときはもっちりが合う」。

おこげって、こう楽しむんだぜ?

火加減は、「弱(標準)」「中(おこげができる)」「強(しっかりおこげができる)」の3段階です。「弱」でも薄くおこげができると説明書には書いてありますが、気になるようなおこげはできませんでした。次に「強(しゃっきり)」にして炊いてみたところ、かなりしっかりしたおこげができました。香ばしい匂いが立ち上り、食欲がそそりますが、結構硬く、嚙むのに顎の力が必要です。このまま食べるのはちょっとつらいので、あんかけにしたり、キムチやナムルを乗せてなんちゃってビビンバにするとよさそうです。

火加減「強」でできるおこげは硬めです。ガリガリというほどでもないですが、嚙むのに力が必要で、米本来の風味も飛び気味。お茶漬けにすれば美味しいかも

次に、「中」で炊いてみたところ、筆者の中で“炊飯器おこげご飯”の認識が変わりました。「強」とは明らかに違う食感と味。ちょうどよい“おこげ加減”です。香ばしくて、ほどよい嚙みごたえ、口の中に広がるおこげの風味がなんとも絶妙。これまたガス釜のおこげのようで、懐かしい味に思わず笑みがこぼれます。

火加減の違いでここまで食感に変化が出るのに驚きですが、「強」のおこげは丼ぶり用、「中」はおこげそのものを味わう、という2通りの楽しみ方ができるのも、このモデルのよいところだと思いました。

火加減「中」で炊いたおこげご飯。見た目は「強」とあまり変わらないですが、おこげの食感、香りがまるで違います。「しゃっきり」「もっちり」の仕上がり設定と組わせて、自分好みのおこげを探すと楽しいでしょう

麦めしももっちりおいしい!

いよいよ、肝心の麦めしです。今回は、いつも食べている「もち麦」に加えて、「押し麦」も試してみました。どちらも専用メニューがあり、それぞれの特性に合わせた最適な炊き方をしてくれます。

なお、JPG-X100は麦3割まで炊くことができますが、わが家ではずっと麦1割で食べてきたので、違いを知るために今回はいつもと同じ麦1割で炊きました。

まずは「もち麦」から!

まずは「もち麦」から!

もち麦を入れてJPG-X100で炊いた麦めしは、名前のとおりもちもちした食感が再現されており、やわらかすぎず硬すぎずのちょうどよい歯ごたえ。白米同様、麦も粒が立っています。

「いつも使っている炊飯器は麦が硬くなる。雑穀米を食べている感じで、少し麦の臭みが出る。白米は逆にベチャッとつぶれている。JPG-X100で炊くと、白米も麦もさっぱり系の舌触りで、ツルッとしながらもっちもち。臭いもなくておいしい」(妻)。「もち麦」メニューは臭いの抑制のために高温で炊き上げているとのことですが、その成果がはっきり現れているようです。

硬さやパサツキはまったくなく、もち麦本来のもちもち感があふれています。臭みもなく、とても食べやすい

硬さやパサツキはまったくなく、もち麦本来のもちもち感があふれています。臭みもなく、とても食べやすい

続いて、「押し麦」はどうでしょう。「白米はもちもち。麦はプチプチ感があって歯ごたえがある。少しみずみずしく、軽くて食べやすい」(娘2)。「押し麦」メニューは2段階給水でしっかり水を吸わせてから炊き上げるのですが、こちらもその特性がちゃんと出ているようです。

「もち麦」と同じく、「押し麦」を1割入れて「押し麦」メニューで炊いてみます

「もち麦」と同じく、「押し麦」を1割入れて「押し麦」メニューで炊いてみます

麦のプチプチした食感が楽しめました。こちらも臭みがなく、もち麦よりもスルッとした喉越しです

麦のプチプチした食感が楽しめました。こちらも臭みがなく、もち麦よりもスルッとした喉越しです

麦めしといえばマグロ山かけ丼! 麦の主張がそれほど強くなく、マグロの漬け、山かけの味が引き立ってちょうどよいバランスです

お赤飯も炊いてみました。市販のもち米と赤飯用の小豆をお釜に入れて「おこわ」メニューを押すだけ

お赤飯も炊いてみました。市販のもち米と赤飯用の小豆をお釜に入れて「おこわ」メニューを押すだけ

30分でムラなくきれいに炊き上がりました。比較的やわらかめの仕上がりですが、ベチャッとはしておらず、粒はしっかり立ち、もちもちして食べやすいです。冷やご飯になっても硬くならないので、お弁当にも最適!

健康状態で炊き方を変える、新しいご飯の食べ方もアリ

価格の安い炊飯器では、炊飯時に食感の調節ができないものが多く、お米本来の味を存分に楽しむことができません。こういった機能は、高級炊飯器の大きな魅力。健康状態やその日の気分、おかずによって、ご飯の炊き方を変えるというのもアリです。

それができるJPG-X100は、主食としてのお米の存在感を、あらためて私たちに知らしめてくれる1台。最近、糖質制限ダイエットを始めた私ですが、JPG-X100のせいでご飯がおいしくてたくさん食べてしまい、元の木阿弥です(笑)。

【関連リンク】
《2018年》実食から導きだした、おいしいごはんが食べられるIH炊飯器

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。家電製品のフリーペーパーを発行しつつ、ライターとしても活動中。得意分野は家電流通、生活家電。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画。

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