レビュー
手軽に使えて場所をとらないから、ひとり暮らしにもぴったり

待望の“コンパクトな真空ブレンダー”「VEGEE HX-C2000」の実力は?

手軽に野菜や果物の栄養をとれるスムージーですが、かくはんする際に材料が空気に触れることで酸化し、その栄養が失われてしまうことがあります。そこで便利なのが、タンブラーの中身を真空状態にし、材料の鮮度を保ちながら調理できる真空ブレンダー。ただ、真空ブレンダーはサイズが大きく、値段も高い。ひとり暮らしには手を出しにくい代物です。日立「VEGEE HX-C2000」(以下、HX-C2000)はコンパクトで7,527円(2018年6月19日時点の価格.comの最安価格)と手ごろな価格の真空ブレンダー。真空ブレンダーの便利さは認めつつ、そのサイズと価格に尻込みしていた筆者にとっては待ちに待った製品の登場です。さっそく使ってみました!

真空方法は手動だけど、スリムでコンパクトなサイズが◎

HX-C2000は、ボトル内を標準大気圧より低い約0.8気圧の真空環境にすることで、かくはん時や保存時にボトルの中身の酸化や変色を抑える「真空ポンプ」を搭載したブレンダー。真空機能を搭載しているブレンダーは本体サイズが大きいものが多いですが、HX-C2000は本体に真空機能を持たせるのではなく、真空ポンプを容器に取り付けて手動で真空にする方法を採用することで、コンパクトでスリムな本体サイズを実現しています。

かくはんボトル、真空ポンプ装着時のサイズは126(幅)×133(奥行き)×416(高さ)mm。重量は1.4kg。背面にハンドルが付いているので、移動も楽々。コードの長さは約1.3m、消費電力は180Wです

炊飯器の横に置いてみるとこんな感じ。高さはありますがスリムなので、「デカ!」という印象はありません。このサイズなら、ひとり暮らしのキッチンでも使用できます

ボトルはかくはん用と保存用の2種類が付属します。どちらも、軽くて丈夫なトライタン製。ボトルから直接飲むこともできます

ボトルはかくはん用と保存用の2種類が付属します。どちらも、軽くて丈夫なトライタン製。ボトルから直接飲むこともできます

ブレードは、非対称のチタンコーティング刃を採用。チタンコーティング刃は、さびにくく丈夫なのが特徴です

ブレードは、非対称のチタンコーティング刃を採用。チタンコーティング刃は、さびにくく丈夫なのが特徴です

真空ポンプ。これをボトルに取り付け、15回ほど上から押してボトル内の空気を抜いていきます

真空ポンプ。これをボトルに取り付け、15回ほど上から押してボトル内の空気を抜いていきます

操作部は「フラッシュ」ボタンのみ。真空機能が手動のため、ブレンダー本体の操作は非常にシンプルです。なお、ブレンダーの機能はボトル内を真空にしなくても使用できます

コンパクトだけどパワーは十分

さっそく、葉野菜を使ったグリーンスムージーを作ってみましょう。材料を入れる順番は、液体→水分の多い材料→やわらかい材料→硬い材料なので、水、小松菜、オレンジ、パイナップル、氷の順に投入しました。

氷は家庭用の製氷器で作ったものであれば使用できます

氷は家庭用の製氷器で作ったものであれば使用できます

ボトルに真空ポンプをつけ、15回ほど真空ポンプを上からプッシュ。シュコー、シュコーと音を立てながら徐々に空気が抜けていきます。ポンプが上がって来なくなったら、ポンプを押さえながら時計回りにひねってロック

ボトルを本体にセットし、かくはんスタート。自動モードはなく、かくはん中は、「フラッシュ」ボタンを押し続けます。途中、ボタンを押したり離したりを繰り返すと、ムラなくかくはんできます

1分間しっかりかくはんしました。葉残りも、氷がかたまりのまま残ることもなく、さらっと飲みやすいスムージーです。コンパクトなサイズでもパワーは十分

できあがった飲み物を保存ボトルに移して、「真空保存」も可能です。保存用ボトルに真空ポンプを取り付け、先ほどと同じ要領で真空状態にします

保存用ボトルはスリムなので、冷蔵庫のドアポケットでも幅をとりません。500mlペットボトル程度の存在感です

リンゴジュースの変色や分離も抑えられます

続いて、空気に触れることで茶色く変色しやすいリンゴジュースを作って、真空機能の酸化防止効果を見てみましょう。「真空あり」「真空なし」でそれぞれりんごジュースを作って、変色や分離の具合を比較します。

材料は皮ごとのリンゴと水のみ。ボトル内を真空にすると、リンゴから空気が出てくるのがわかります

材料は皮ごとのリンゴと水のみ。ボトル内を真空にすると、リンゴから空気が出てくるのがわかります

できあがったジュースを比較。写真はできたての状態を撮影したものですが、「真空なし」で作ったほうは、すでに分離気味。飲み比べてみると、「真空なし」で作ったほうはひと口めで繊維がたっぷり口に入ってくるのに対し、「真空あり」のほうは繊維質に偏りがなく、さらっとしてよりジュースらしい口当たりでした

バナナジュースは泡がぶくぶくになりません

バナナジュースの仕上がりの差もチェック。先ほどと同様に、「真空あり」「真空なし」でそれぞれバナナジュースを作って比較します。ボトルを真空にしてバナナジュースを作ると、バナナジュースにありがちな泡がいっぱいの仕上がり(それがおいしいとも思うのですが)になりにくいのです。

材料はバナナと豆乳と氷

材料はバナナと豆乳と氷

真空状態でかくはんしたバナナジュースは、真空にしない状態で作ったものよりも確実に気泡の数が少ない! 飲んでみると、真空なしで作ったものに比べて口当たりがかなりなめらかです

できあがって30分後。変色具合は、見た目にわかるほどの差はなかったです

できあがって30分後。変色具合は、見た目にわかるほどの差はなかったです

真空保存すれば、12時間経ってもおいしく飲める!

さて、先ほど真空保存したグリーンスムージーはどうなっているでしょうか。真空保存したものと、軽くラップをかけたものをそれぞれ冷蔵庫で約12時間保存し、見た目や味を比べてみました。

どちらもできたてより色がかなり濃くなりましたが、2つの差はほぼないように見えます

どちらもできたてより色がかなり濃くなりましたが、2つの差はほぼないように見えます

ところが、皿に出して比べてみると、真空保存していたほうはさらっとした状態を保っているのに対し、ラップをかけて保存していたほうは明らかに水分が少なくなっているのがわかります

飲み比べてみると、軽くラップをかけただけで保存していたものは小松菜の苦みが出ていたのに対し、真空保存していたほうはできたてと大きく差を感じないほどフルーティーでおいしいまま。グビグビいける味をキープできていました。バナナジュースなど酸化・変色しやすいものはさすがに厳しいかもしれませんが、材料を選べば、1度に2食分作っておいて朝夜で分けて飲むといったこともできるはずです。

まとめ

真空方式は手動、しかも価格が真空ブレンダーとしては安すぎるため、使用する前は正直そんなに期待していませんでした。しかし、使ってみるとなかなかよい! もちろん、電動の真空機能を搭載し、それなりのサイズと価格の高級ブレンダーほどの真空効果が期待できるとは言いづらいですが、それでも真空調理の効果はしっかり感じることができ、コストパフォーマンスは上々。キッチンの狭さにつねに頭を悩ませているアパート暮らしにとっては、コンパクトなのが何よりうれしいです。真空効果の高さにこだわる場合には物足りなさを感じるかもしれませんが、少人数世帯でも手軽に使えるブレンダーをお探しで、真空ブレンダーはサイズや価格がネックで諦めていたという方には、ぴったりなブレンダーだと思います。

真空ポンプはインナーキャップを外して洗浄します。真空ポンプの分、手入れするパーツは多くなるものの、専用ブラシが付属したり、付属ブラシの柄を使用してパッキンが外せるようになっているなど、手入れはしやすい仕様になっています

大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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