レビュー
5合タイプ「バーミキュラ ライスポット」との味の差も徹底検証

小さくなってもおいしさ変わらず!噂の炊飯器「バーミキュラ ライスポットミニ」がスゴすぎた!!

実際に使ったことのある家電ライターや価格.comマガジン編集部員が大絶賛していることから、愛知ドビー「バーミキュラ ライスポット」に惹かれていた筆者。2018年3月に3合炊きの「バーミキュラ ライスポットミニ」が登場したことを受け、一気に購入意欲が高まりました。とはいえ、5合タイプ「バーミキュラ ライスポット」と変わらぬ炊きあがりが実現できるのかなど、気になることがいっぱい。そこで、3合タイプ「バーミキュラ ライスポットミニ」の“気になる”を徹底調査してみました。

構造はそのままに小さくなった「バーミキュラ ライスポットミニ」

「バーミキュラ ライスポット」は、高い熱伝導性や蓄熱性を備える鋳物ホーロー鍋を採用したIH炊飯器。炊飯プログラムが搭載された専用のIHヒーターを使用することで、火加減の調整をせず、一般的な炊飯器と同じように自動でごはんが炊きあがります。鍋のほうには、蒸気をコントロールする機構や対流を起こしやすくする加工など、ごはんをおいしく炊くための工夫が施されており、その炊きあがりはこれまでの炊飯器とは別格と、非常に高い評価を獲得。2016年の発売当初からほぼ値崩れすることなく、8万円以上という販売価格ながらも人気は継続し、「価格.comプロダクトアワード2017」の炊飯器部門において金賞を受賞しています。そんなバーミキュラ ライスポットの3合タイプ「バーミキュラ ライスポットミニ」は、5合タイプの構造をそのまま小さくしたもの。価格は7万円弱と、5合タイプよりは安いですが、3合タイプの炊飯器としてはかなり高価です。ただ、バーミキュラ ライスポットは炊飯器としてだけでなく、無水調理鍋としても使うことが可能。「炊飯モード」のほかに、3段階で火加減できる「調理モード」も搭載されています。

コンロにかけるなど、バーミキュラの鋳物ホーロー鍋と同じような使い方ができる「ポット」と、炊飯プログラムや調理プログラムが搭載されたIHヒーター「ポットヒーター」を使って炊飯や調理を行います

ポットヒーターはポットを包み込むような仕様となっています。底面のIHコイルと側面のヒーターで鍋を包み込むように加熱。ポットヒーターには断熱カバーが施されているので、外気温の変化を受けることなく安定した火力が維持できるのだそう

ポットの内側、底面にはリブを装備。対流を起こしやすくするとともに、焦げつき防止にも役立つといいます

ポットの内側、底面にはリブを装備。対流を起こしやすくするとともに、焦げつき防止にも役立つといいます

フタの中央にある突起は、食材から発生した蒸気を鍋に戻すための工夫。さらに、リング状の2つの輪は、デザインではなく、炊きあがったごはんのべちゃつきを抑えるためのものだそう。そして、矢印の部分にある溝は、密閉性を保ちながら蒸気を外に逃がす機構。高火力を維持しながら、吹きこぼれを抑制します

操作部はタッチパネル式。まずは、炊飯か調理を表すアイコンにタッチし、それぞれに必要な設定を選択して運転をスタートします

構造は同じなので、ここまでの写真では5合炊きのバーミキュラ ライスポットと違いは感じませんが、サイズは大きくダウンしました。炊飯容量3合のバーミキュラ ライスポットミニ(左)のサイズは、258(幅)×250(奥行)×173(高さ)mm。鋳物ホーロー鍋のサイズも小さくなったので、重量が1.2kg軽い2.8kgになったのは魅力的です

5合タイプと3合タイプの味の差は?

ひとり暮らしの筆者にとって5合タイプは炊飯容量もサイズも大きすぎるので、バーミキュラ ライスポットミニは、まさにベストサイズ! しかし、筆者には懸念がありました。というのも、これまでいろいろな炊飯器で炊いたごはんを試食してきましたが、同じメーカーの同シリーズでも、5合タイプに比べ小容量タイプは比較的食感がやわらかく、香りも圧倒的に弱くなることが多かったからです。バーミキュラ ライスポットも同じ状況になるようなら、筆者にとっては3合タイプを選ぶ価値はありません。そこで、5合タイプと3合タイプで白米を炊き、味を比べてみました。

研ぎ方で差が出ないように、今回は無洗米を使用。一般的な炊飯器のように内釜に水位線はないので、専用のカップを使って必要な水を計量します

一般的な炊飯器と異なる点は、炊飯の設定にもありました。普通の炊飯器であれば白米や玄米といった米の種類や食感を選ぶだけですが、バーミキュラ ライスポットは炊飯する米の量を設定しなければなりません

なお、炊飯メニューは「ふつう」「おこげ」「おかゆ」のみ。近年の炊飯器に搭載されているような、銘柄別の炊き分けや硬さを調整する機能はありません。このほか、玄米も白米と同じように炊飯できます

炊飯量を設定するなど、少々普通の炊飯器とは違う点はありますが、運転をスタートしてからはバーミキュラ ライスポットにおまかせでOK。浸水工程も行ってくれ、白米(標準)は約1時間で炊きあがります(浸水30分+炊飯30分)

3合タイプ「バーミキュラ ライスポットミニ」で2合、5合タイプ「バーミキュラ ライスポット」で3合の白米を炊いて比べてみました

先に炊きあがったのは5合タイプのほう。バーミキュラ ライスポットで炊いたごはんを食べるのも、見るのも初めてなので、フタを開ける前からワクワクです!

フタを開けた瞬間に、米の香りがただよいます。正直、この香りはガス炊飯器で炊いた時のような感じ! 米ひと粒ずつが立っており、粒感もよさそう

ほぼ時間差なく、3合タイプも炊きあがりました。普通の炊飯器では、小容量タイプは圧倒的に香りが弱いことが多かったので期待せずにフタを開けたところ、5合タイプと同レベルの香りが! ウソでしょ!? と思わずつぶやいてしまいました。炊きあがりの印象は、3合タイプ、5合タイプともに互角です

炊きたてのごはんを食べてみると粒感があり、粒離れもいいのに、もちもち! 香りも豊かで、ごはんってこんなにおいしいんだ……と衝撃を受けました。事情を知らない価格.comマガジン編集部員にも試食してもらい、「どちらがおいしい?」と訪ねたところ、「どちらも違いがない!」と同評価に。試食したメンバー全員が、感動するレベルのおいしさでした

ただ、バーミキュラ ライスポットには保温機能はありません。それは、バーミキュラ ライスポットミニも同様です。しかし、過去にバーミキュラ ライスポットを使った家電ライターによると、冷えたごはんもおいしいとのこと。バーミキュラ ライスポットミニでも同じおいしさが得られるのかを確かめてみました。

炊飯が終わっても保温には切り替わりません(保温機能が搭載されていないため)

炊飯が終わっても保温には切り替わりません(保温機能が搭載されていないため)

容器にごはんを入れ、空調の効いた部屋に6時間放置。冷ましてから食べてみましたが、ウワサどおり、冷めても弾力、もちもち感、甘みたっぷりです。冷やごはんも、5合タイプ、3合タイプで味の差は感じず

あまりにも味に差が出ないので、味が劣化しやすい冷凍にもトライ! 会社にある冷蔵庫には、熱いまま瞬間に冷凍するような機能はないので、炊きたてよりも味は落ちるはずです

冷凍庫で3日ほど凍らせておいたごはんを電子レンジで解凍し、食べてみました。炊きたてに比べると香りは少し控えめになったような印象ですが、粒感ともちもちのバランスは変わらず! べちゃつきもまったくなく、「このごはんはどうなっているんだ!?」と驚くばかりです

その他の気になることを大調査!

5合タイプと遜色ない炊きあがりが望めることがわかったので、バーミキュラ ライスポットミニでいろいろ気になることをチェックしてみました。

【調査1】1合でもおいしい?

一般的な炊飯器は少ない量で炊くとごはんがやわらかくなることが多いので、1合分の米を炊飯し、仕上がりを確かめてみました。

バーミキュラ ライスポットミニは0.5合から炊飯できますが、1合で炊いてみました。やわらかく炊きあがると思っていましたが、粒感、もちもち感は健在! 少量でも、おいしさに大きな違いは感じません

ただ、一般的な炊飯器と比べるとごはん粒の付着が多いようで、今時の内釜よりは洗い落とすのに時間がかかります。とはいえ、バーミキュラ ライスポットミニは冷やごはんでも、冷凍したごはんでもおいしいので、これを手間と感じる人は、たくさんの量を炊いて冷蔵庫で保存しておくといいのではないでしょうか

【調査2】玄米の炊きあがり具合は?

実は筆者、白米よりも玄米派なので、バーミキュラ ライスポットミニで玄米がどのような炊きあがりになるのかがずっと気になっていました。玄米を炊いてみましょう。

玄米の炊飯プログラムには浸水工程は含まれないので、事前に6時間浸水させておかねばなりません

6時間浸水させておいたら、あとはポットに浸水させておいた玄米と水を入れて炊きます

6時間浸水させておいたら、あとはポットに浸水させておいた玄米と水を入れて炊きます

玄米でも白米同様の感動が待っていました。やわらかすぎず、硬すぎず、絶妙な食感。玄米でありがちな、米粒がボソボソになるようなことはなく、もっちりとしています。それでいてプチプチとした食感があり、たまらない!

ついでに冷凍した味の変化も確かめてみましたが、冷凍を3日ほどしておいても遜色なし! 玄米は浸水工程で手間がかかるので、たくさん炊いて冷凍しておくのが得策なように感じます(もちろん、炊きたてはおいしいので手間に感じない人は炊きたてをどうぞ!)

【調査3】おこげはどんな感じ?

家電ライターが試した5合タイプの「バーミキュラ ライスポット」のレビューで、白米にこんがり付いたおこげを見てから、バーミキュラ ライスポットミニでも同じことをしてみたいと思っていました。白米でできるのは間違いないので、今回は、炊き込みごはんと玄米のおこげにトライ!

玄米の炊飯コースに「おこげ」があるので、選択してスタート

玄米の炊飯コースに「おこげ」があるので、選択してスタート

玄米におこげをつけて炊ける炊飯器は初体験だったので、これを見ただけでテンションアップ! おこげと玄米もいい相性です。おこげができるほど高火力でありながら、玄米に含まれる水分が過剰に蒸発することもないようで、もっちり感は健在

おこげで風味が増したからか、口に含んだ瞬間に「出汁茶漬けが食べたい」という気持ちになりました。会社なので時間がなく、お茶漬けのもとと緑茶をかけて普通のお茶漬けでがまんしましたが、おこげの香りがプラスされておいしい。粒感がしっかりしているので、喉ごしも最高です

続けて、炊き込みごはんを作ります。バーミキュラ ライスポットには炊き込みコースはないので、白米コースの「おこげ」で炊飯しました

炊き込みごはん専用コースではありませんが、おこげも食感も完璧! 出汁の焦げがおいしいです。これまでの炊飯と同じように、粒感と粘度のバランスも申し分ありません

【調査4】調理したあと、ニオイは残らないの?

バーミキュラ ライスポットは無水調理鍋としても使えるのが魅力ですが、料理のニオイがごはんに残りそうな不安があります。そこで、香辛料の香りが強いカレーを作り、そのあとに白米を炊いてみました。

バーミキュラ ライスポットの特性を生かし、無水カレーを作ります。カットしたトマト、玉ねぎ、セロリ、にんじん、鶏肉をポットに入れたら準備完了。水は入れません

弱火で60分加熱

弱火で60分加熱

60分煮込んだものにカレールウを入れ、混ぜたのち、フタをして10分蒸らしたら完成。水は1滴も入れていませんが、野菜の水分がたっぷり出たカレーができました

野菜が溶けた旨みがいっぱいで、無水カレーは本当においしい! 無水調理鍋として使うと炊飯ができませんが、バーミキュラ ライスポットで炊いたごはんは冷めても冷凍しておいても味が損なわれないので、事前に炊いておけば、最高のごはんと一緒にカレーを食べることもできます!

カレーを作ったあとのポットを見てみると、カレーは付着していますが、焦げ付きはなし。洗剤で洗えば、油までキレイに落とせました。この段階でニオイもしません

洗った直後に鍋から料理のニオイがしなかったので、続けて炊いた白米から米以外のニオイは感じませんでした。炊飯器と鍋、どちらとしても使用しても問題ないようです

まとめ

とかく評判がよすぎる製品は期待がふくらみすぎて、実際に使ってみると「思ったほどでは……」となることも多いのですが、バーミキュラ ライスポットはその期待を大きく上回るおいしさでびっくりしました。ガス炊飯器で炊いたようなごはんの香りがただよい、食べる前からおいしい! もちもち感と粒感は相反するため、炊飯器でこの食感を両立するのはとても難しいにもかかわらず、バーミキュラ ライスポットで炊いたごはんは常にふっくらもちもち。素材のおいしさが引き出されるのか、これまで感じたこともない“米の味”に気付かされました。保温ができないなど一般的な炊飯器にあってバーミキュラ ライスポットにない機能もいくつかありますが、それよりも、ごはんのおいしさというメリットのほうが勝つほど。まず、購入して後悔することはなさそうです。

そして、そのおいしさを損なうことなく小容量の「バーミキュラ ライスポットミニ」にした完成度の高さは見事。今回レビューした中では、5合タイプと3合タイプで炊いたごはんの味に差は感じなかったので、設置スペースや使用人数に合わせて、バーミキュラ ライスポットかバーミキュラ ライスポットミニのどちらを選んでも問題ないでしょう。

【関連リンク】
《2018年》実食から導きだした、おいしいごはんが食べられるIH炊飯器

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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