レビュー
コンパクトなマットレス仕様はそのままでヒーター出力36%アップ!

ノズルが2つになった! アイリスオーヤマの布団乾燥機「カラリエ」新モデルを試す


寝苦しい暑さが続く夏は、大量の寝汗で寝具はしっとり。高温多湿の布団にはダニが繁殖しやすく、そのダニが死ぬとアレルギー症状を引き起こすため、布団はこまめに干すことが大切ですが、頻繁に外に干すのが難しいという場合もあるでしょう。そんな時に役立つのが、布団乾燥機です。今回は、価格.comでも圧倒的な人気の布団乾燥機、アイリスオーヤマ「カラリエ」の新モデル「カラリエ ツインノズル KFK-W1」を使ってみました。従来は1つだったノズルが2つになったことで、さらに広範囲に温風を届けられるようになったそうです。新モデル、従来モデルで実力の差を比べてみました。

コンパクトながらも、ノズルの数と出力がアップ!

「カラリエ」は、マットを使わないタイプの布団乾燥機。敷き布団とかけ布団の間にホースを入れるだけで準備が完了する手軽さと、小型で軽量なサイズ感で大ヒットしました。もちろん性能も上々で、実際にカラリエを使った家電ライターは「コンパクトなのにパワフル!」と高評価。2016年モデルではノズル上部が開く「立体ノズル」を採用し、ノズル自体でかけ布団を持ち上げることでスペースを作り、温風を広域に届けやすくするなど進化を続けています。そんなカラリエに新たに加わった「カラリエ ツインノズル」は、温風を放出するノズルが2つになったのがポイント。2本のホースの長さや向きを調整すれば、これまでよりも効率よく温風を布団全体に行き渡らせることができるのだそう。また、ヒーターも出力も従来モデル(FK-C2)より200W高い、760Wにアップし、より高い温度の風を放出できるようになりました。

サイズは168(幅)×360(高さ)×195(奥行)mm。ホース(ノズル)が2本になり、温風が2か所から放出できるようになりました

カラリエ ツインノズルは、ノズルが1つのモデル「FK-C2」より幅が8mm、奥行が55mm増しましたが、それでも十分コンパクト! 重量もFK-C2より0.4kg重い2.2kgになりましたが、持ち運びに苦労することはありません

ノズルが2つになり、ホースの長さは従来の約1.5倍になりましたが、ホースやノズルはスリムになりました

ノズルが2つになり、ホースの長さは従来の約1.5倍になりましたが、ホースやノズルはスリムになりました

ホースが長くなったことで、本体を床に置いた状態でノズルを布団にセットしやすくなった印象です

2016年に導入された、ノズルの上部が開く「立体ノズル」を引き続き採用。かけ布団を持ち上げることで敷き布団との間に空間が生まれ、温風が遠くまで届きやすくなるのだそう

ツインノズルの効果を検証!

ここからは、ノズルが2つになった「ツインノズル」の実力を調査! ノズルが増え、ヒーターの出力が高くなったことでどれほど温まり具合が変わるのかを、ノズルが1つの「FK-C2」と比べてみました。

搭載されている運転モードは従来同様。今回は、温風で布団を乾燥させた後、送風で熱を取る「ふとん自動乾燥(夏)」で試します

・ノズルが1つの「FK-C2」でふとん乾燥した結果

布団の中心部、足元、枕側の3所に温度計をセットし、温度変化をチェックします。温度変化がわかりやすいように、サーモグラフィーカメラも使用してみました。

3か所に温度計を設置し、かけ布団をかけて布団乾燥運転を行います。なお、運転前の温度は、中心部が28.5℃、足元が27.3℃、枕側が28.3℃

運転開始から15分後の温度は、中心部が74.1℃、足元が27.5℃、枕側が30℃

運転開始から15分後の温度は、中心部が74.1℃、足元が27.5℃、枕側が30℃

運転開始から30分後の温度は、中心部が72.9℃、足元が27.2℃、枕側が32℃。15分後の状況と、ほとんど変化はしていません

運転終了(60分)直前の温度は、中心部が71.7℃、足元が27.8℃、枕側が33.9℃

運転終了(60分)直前の温度は、中心部が71.7℃、足元が27.8℃、枕側が33.9℃

運転時間が30分を超えてからは、温風の届く範囲が広がることはなく、各個所の温度もほとんど上昇しませんでした。また、サーモグラフィーカメラの画像を見る限り、やはり布団の端のほうまでは温風が届いていない様子。

・ノズルが2つになった「カラリエ ツインノズル」でふとん乾燥した結果

FK-C2と同じように温度計をセットして、「ふとん自動乾燥(夏)」運転をスタート。温風の吹出口が2か所になり、出力もアップしたことから、FK-C2よりも布団の広範囲が温まり、その温度も高くなるのではないかと期待がふくらみます。

温度計は、FK-C2の検証と同じ位置に設置。足元と枕側にも温風が届きやすいように、ホースの長さを変えてみました。写真のような状態にし、かけ布団をかけて運転スタートします。なお、運転前の温度は、中心部が28.2℃、足元が26.5℃、枕側が26.8℃

運転開始から15分後の温度は、中心部が52.5℃、足元が26.3℃、枕側が57.4℃。中心部の温度は低めですが、ホースを短めにセットしたおかげか、枕側の温度がFK-C2の時よりも高くなりました

運転開始から30分後の温度は、中心部が56.8℃、足元が26.5℃、枕側が59.2℃。15分後の状況と、ほぼ変わらない状況です

運転終了(60分)直前の温度は、中心部が57.6℃、足元が26.8℃、枕側が59.3℃

運転終了(60分)直前の温度は、中心部が57.6℃、足元が26.8℃、枕側が59.3℃

FK-C2の時同様、長時間運転しても温風範囲の広がり、温度の上昇具合はあまり変わりませんでした。そして、ホースを1本短めにセットしたせいか、枕側の温度は高くなったものの、足元へ温風がほとんど届かず。これは、どういうことだ……と愕然としたのですが、カラリエ ツインノズルは2つのノズルを異なる方向に向けたことで、FK-C2よりも横範囲に温風が広がったのは確かです。

カラリエ ツインノズルのほうが、横方向に奥まで温風が届いていることがわかります

カラリエ ツインノズルのほうが、横方向に奥まで温風が届いていることがわかります

この結果を踏まえ、足元まで温風を届かせるには布団のサイド側に本体を設置し、ノズルを左右に広げてセットしたらいいのではと思いつきました!

この状態でかけ布団をかけ、布団乾燥運転を行います。なお、運転開始前の温度は、中心部が27.1℃、足元が27.4℃、枕側が27.2℃

運転終了(60分)直前には、枕側から足元までホッカホカに! 温度は中心部が51.4℃、足元が41.8℃、枕側が31.3℃と、今回の検証でもっとも広範囲が温められました

まとめ

ヒーターの出力は従来よりも高くなったものの、ノズルが2つになったためか布団の中心部の温度は従来よりも低くなってしまいました。ノズルの位置を1か所にまとめればより高温にすることもできますが、2つのノズルを異なる向きにセットした今回の検証でも中心部の温度は60℃近くまで上がり、布団は湿気が飛んでふかふかになったので、温度はそれほど気にしなくて問題なさそうです。それよりも、広範囲に温風を届けられるほうがメリットは大きい! ノズルの設置場所に配慮は必要ですが、ノズルが1つのFK-C2よりも長辺の端から端まで温風を行き渡らせることができるのは確かです。

なお、2つのノズルを別々の布団にセットすれば、2組の布団を同時に布団乾燥することもできるそうですが、この使い方では、少し、温風の行き渡り具合が不安です。布団乾燥は1組ずつ行い、冬場に足元だけを温めたい時には2組同時に運転するのがよさげ。「あたためモード」は20分で完了しますが、1度の運転で2組の布団を温めれば、電気代も抑えられてお得でしょう。また、電気代が抑えられるという点では、靴も2足同時に乾燥させることが可能。多様な使い方を望むなら、ノズルが2つになったカラリエ ツインノズルを選んだほうがいいかもしれません。

付属のアタッチメントを使用して、2足同時乾燥も行えます

付属のアタッチメントを使用して、2足同時乾燥も行えます

また、1足の場合は、片足ずつノズルをセットして実行。より早く乾燥させることができます

また、1足の場合は、片足ずつノズルをセットして実行。より早く乾燥させることができます

カラリエ ツインノズルには、今回紹介した「KFK-W1」のほか、「FK-W1」がラインアップされています。どちらも基本仕様は同じですが、KFK-W1のみ、吹出口にセットできるアロマケースが付属。温風と一緒に好みの香りを布団の中に届けることができます。

左がアロマケース付きの「KFK-W1」で、右が「FK-W1」。2018年7月31日時点の価格.com最安価格はKFK-W1のほうがなぜか500円ほど安い11,775円になっています。好きなほうを選んでも損はしないでしょう

神野恵美

神野恵美

雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
関連記事
ページトップへ戻る