新製品レポート
大容量バッテリーで家中を掃除できる長時間運転も実現!

パナソニックのコードレススティック掃除機史上最高の吸引力!「パワーコードレス」登場

手間なく使えることから、日本国内における掃除機の主流となりつつあるコードレススティック掃除機。少し前まではしっかり掃除する時はキャニスター型掃除機、ちょっとした掃除はスティック掃除機というように補助的な役割でしたが、近年はメイン掃除機として使われるようになってきているといいます。ただ、コードレススティック掃除機で家中を掃除しようとすると、キャニスター型掃除機に比べて吸引力が弱い、運転時間が短いといった課題が浮き彫りに。そんな課題を解決するコードレススティック掃除機「パワーコードレス」を、パナソニックが開発しました。メディア向けセミナーで見てきた、パワーコードレスの詳細をお伝えします。

2018年7月20日に開催された発表会より前に行われたこのメディア向けセミナーでは、発表会では見ることができない実験も披露されました!

新開発のモーターでキャニスター型掃除機並みの吸引力を実現

メイン掃除機として使えるコードレススティック掃除機を開発するために絶対欠かせないのが、キャニスター型掃除機と同レベルの吸引力を備えること。パワーコードレスは、パナソニックが三井不動産と共同開発した業務用掃除ロボット「RULO Pro」の大口径モーターをベースにして新開発されたパイパワーモーターを搭載することで、同社のキャニスター型掃除機(MC-SR560)とほぼ同じ、最大吸込仕事率約200Wを実現しました。そのパワフルさの証明は、下の動画をご覧ください。タイミングは若干違いますが、パワーコードレス、キャニスター型掃除機(MC-SR560)ともに7kgの重さのペットボトルを軽々と吸い上げてしまいました。

右がパワーコードレスに搭載されているモーター。現行のコードレススティック掃除機「MC-SBU510J」のモーター(左)と比べると、明らかに大きくなりました

大口径となったことでファンが大きくなり、少ない回転数で強い風量を生み出せるようになりました。モーターにかかる負荷を抑えながらハイパワーを実現できるのが、大口径モーターのメリットです

大きなファンに合わせて、モーター内のマグネットの長さを従来の2倍、マグネットの構造を1層から3層にすることでトルクをアップ

また、モーター内のパーツは排気で冷却しなければなりませんが(排気が熱いのはこのため)、パワーコードレスのモーターはパーツの耐熱グレードを上げることで冷却不要を実現。モーター内に排気を流さなくてよくなったことで、風損ロスが低減しました

これらの構造により、ハイパワー化されたパワーコードレスの吸引力が披露されました(下の動画参照)。他メーカーのコードレススティック掃除機とどちらが早く風船の中の空気を吸引できるかという実験でしたが、パワーコードレスと接続した風船のほうがしぼむのが早い!

ただし、「吸込仕事率が大きい=よくゴミを吸う」というワケではありません。吸込仕事率は日本電機工業会(JEMA)の規定にもとづき、ヘッドを外した状態で測定・算出された数値であるため、実際のゴミの取れ具合はヘッドの構造や風路によって大きく左右されます。パワーコードレスに採用されているブラシは、パナソニックの特許技術である「V字ブラシ」。V字型のブラシによりゴミが中央に集められ、効率よく吸引できるのが強みです。また、フローリングや畳、絨毯などさまざまな床材に対応できるように、硬さの異なる2種類のブラシを装備。このほか、ヘッドの前面は壁際に届くと開く機構となっているので、隅にあるゴミもしっかり吸い込むことができます。

固めのブラシ(白)でゴミをかき出し、やわらかめのブラシ(緑)で拭き掃除効果を発揮します

固めのブラシ(白)でゴミをかき出し、やわらかめのブラシ(緑)で拭き掃除効果を発揮します

壁際にぶつかるとヘッド前面がガバッと開くようになっているので、隅にあるゴミもしっかり吸引できます

壁際にぶつかるとヘッド前面がガバッと開くようになっているので、隅にあるゴミもしっかり吸引できます

ヘッドを付けた状態でもゴミ取れ性能がすぐれていることは、下の動画で確認できます。フローリングの溝に入った粉ゴミも、カーペットに撒かれたゴミも1回走行しただけでキレイに!

カーペットのほうは1回の走行では若干ゴミが残ってしまいましたが、注目してほしいのはゴミを引きずることなく、きちんと吸引していること。同じ実験を他メーカーのコードレススティック掃除機で行ったところ、写真奥のように掃除を終えてヘッドを持ち上げると、そこに吸引しきれなかったかなりの量のゴミが残っていました

このほか、ゴミの取り残しがないかをランプの色で判断できる「クリーンセンサー」や、腰をかがめずにヘッドを取り外せる機構を搭載。隅々までしっかりと掃除できるように工夫されています。

約20μmの粒子まで検知するセンサーを使用し、ハウスダストが床に残っていると赤く点灯してお知らせする「クリーンセンサー」機能があると、自然と掃除機がけする時間が延び、センサーを利用しない時よりもゴミが約1.7倍も多く除去できるそう

ペダルを踏みながらパイプを持ち上げると、ヘッド分離。隙間掃除したくなった時に、サッとできて便利です

ペダルを踏みながらパイプを持ち上げると、ヘッド分離。隙間掃除したくなった時に、サッとできて便利です

大容量化したバッテリーを搭載しても、軽い本体!

パワフルな吸引力を実現したパワーコードレスが残す課題は、運転時間の拡大。従来は6本だったリチウムイオン電池のセルを8本にすることで、最長約65分の運転時間を実現しました。しかし、バッテリーを大容量にすると本体重量が増し、コードレススティック掃除機の魅力である操作性のよさが損なわれてしまうのは必至。現にモーターで約80g、バッテリーで約110gも従来モデルよりも重くなってしまったそう。そこで、パワーコードレスは本体に「セルロース・ファイバー樹脂」、ノズル部に「中空ガラス配合軽量プラスチック」を採用し、モーターやバッテリーが重くなったにも関わらず本体重量2.5kgという軽量化に成功。これらの素材は軽いだけでなく強度も高いのですが、本体裏側を正六角形柱を隙間なく並べた「ハニカム構造」で形成したことにより、効率よく軽量と強度が図れたといいます。

パワーコードレスと同じくらいの価格帯のコードレススティック掃除機に搭載されるバッテリーは、セルが5〜6本なのが一般的。パワーコードレスのバッテリーはセル8本を直列に配置することで、電池への負担を抑えながら、高電圧のパワーが発揮できるようにしたそうです

電池のセルが6本から8本に増えたことで、持続時間だけでなく、パワーも強力になったそう。下の動画では、セルが6本のバッテリーを備えた掃除機(奥側)と、セル8本の掃除機(手前側)で障害物のある坂を登る実験が行われましたが、セルの本数が多いほうが早くゴールに到達しました。

バッテリーは本体下部に搭載(緑の矢印部分)。腕にかかる重さを分散するため、手に当たるように「ハンドルサポーター」(青い矢印部分)が用意されています

さらに、モーター、バッテリー、ダストボックスを重心バランスが最適化される配置とすることで、重量感を感じにくくしています

運転モードは3種類用意されており、ゴミの有無に合わせてパワーをコントロールする自動モードでは約18〜約40分、ロングモード(ヘッド装着時/付属ノズル・子ノズル使用時)では約50分/約65分、強モードでは約6分運転できます。バッテリーの充電時間は約3時間

モーターやバッテリーで増えた重量は、本体やパイプの素材や構造を変えることで相殺。本体裏側に採用された「ハニカム構造」は隙間が多く、衝撃に弱そうな感じがしますが、飛行機の壁にも用いられるほど強度が高い構造なのだそう

ハニカム構造がいかにすぐれた強度を持つかを確かめるため、正三角形柱、正四角形柱を並べたものと比較。それぞれに1kgの重りの入った袋を、崩れるまで積み上げていきます

結果、正三角形柱の土台は3kg、正四角形柱土台は2kgで崩壊

結果、正三角形柱の土台は3kg、正四角形柱土台は2kgで崩壊

ハニカム構造の柱は5kgでもびくともしませんでした。コピー用紙で作ったものなのに、この強度はすごい!

ハニカム構造の柱は5kgでもびくともしませんでした。コピー用紙で作ったものなのに、この強度はすごい!

アタッチメントが異なる2モデルがラインアップ

パワーコードレスはここで紹介した「MC-SBU820J-W」(市場想定価格90,000円前後)のほか、充電台が付属せず、アタッチメントの数がひとつ少ない「MC-SBU620J-R」(市場想定価格75,000円前後)もラインアップ。どちらも2018年8月30日発売予定となっています。

神野恵美

神野恵美

雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る