レビュー
軽くて使いやすいから高い所も隙間も苦労せずに掃除できちゃう!

掃除したくなる!ヘッドの“あの部分が立つ”シャープのコードレススティック掃除機「RACTIVE Air」


キャニスター型掃除機よりも使いやすそうという理由でコードレススティック掃除機を購入した筆者の母が、最近、「腕が疲れる」と不満を口にしていたので、軽さがウリのシャープ「RACTIVE Air(ラクティブ エア) EC-AR2S」(以下、EC-AR2S)をすすめてみました。EC-AR2Sは本体重量1.5kgと軽いうえに、“ある部分が立つ”ようになったことで部屋中を掃除しやすくなったのがポイント。コードレススティック掃除機に不満げだった母は、EC-AR2Sにどのような評価を下すのでしょうか。

軽い掃除機が“立つ”新機構でより掃除しやすくなった!

コードを挿す手間がなく、始動性バツグンのコードレススティック掃除機は軽々掃除できるイメージがありますが、モーターやバッテリーを搭載した本体を常に腕で支えて動かさなければならないため、キャニスター型掃除機よりも腕に負担がかかります。なかでも、重心が手もとにあるタイプは腕への負荷が大きく、思っていたよりも掃除機がけで疲れるという声が多いのも事実。では、重心が下にあれば何も不満がないのかと言えば、そう単純ではありません。モーターやバッテリーのある部分は厚みが出てしまうので、棚の下や家具と家具の隙間などの掃除がしづらく、また、高い所を掃除する際には、重心が下にあると重くて持ち上げるのが困難になってしまいます。

コードレススティック掃除機には、重心が下にあるタイプ(左)と手もとにあるタイプ(右)があります。一般的に低重心のタイプのほうが、床面の掃除機がけでは重みを感じにくいのですが、隙間の掃除や高所の掃除は苦手な印象

EC-AR2Sは、このようなコードレススティック掃除機の課題を素材やパーツの厚みを調整することで解決。モーターを覆う部分を薄肉化したり、ムダなパーツを極力そぎ落としたりすることで本体重量(バッテリー含む)は1.1kgという軽さとなり、重心が手もとにあるタイプながら重さを感じさせない掃除機がけを実現しました。さらに、パイプには飛行機やロケットなどにも使用されている、軽量と強度を兼ね備えたドライカーボンを採用。総重量(ヘッド、パイプ、本体、バッテリー)も1.5kgに抑えられ、高所の掃除も少ない負担で行えるようになりました。

サイズは222(幅)×220(奥行)×980(高さ)mmで、総重量は1.5kg。初めてEC-AR2Sを手にした筆者友人は、あまりの軽さに「これ、実際に使えるもの?」とモックではないかと疑ったほどです

ドライカーボンは強度が高いので、パイプの径を細く、薄くすることで軽量化に貢献

実は、この軽量のための構造は2016年に発売された1世代前の「RACTIVE Air EC-A1R」と同じ。基本構造が変わらないなら1世代前のモデルでもいいような気もしますが、EC-AR2Sに新搭載されたヘッドを簡単に取り外しできる機構が秀逸なのです。普通に掃除機がけをする姿勢のままヘッドを外すことができ、隙間を掃除できるブラシに変身! もちろん、腰をかがめずにヘッドを取り外しできる掃除機は他メーカーにもありますが、EC-AR2Sはヘッドとパイプの接続部分が自立するようになっているので、ヘッドが付いたもとの状態にサッと戻せるのが大きな特徴です。

ヘッドを足で踏んで、パイプにあるレバーを引きながら上げると……

ヘッドを足で押さえ、パイプにあるレバーを引きながら上げると……

ヘッドが外れて、先端が隙間を掃除しやすいブラシになります。そして、注目してほしいのはパイプの接続部が自立しているということ! この部分が倒れないから、もとに戻すのもスムーズに行えるのです(下の動画参照)

掃除の途中で瞬時にブラシの状態にできるので、気になった時にすぐ掃除可能。そして、その流れを崩さないまま床掃除に戻れます

このように、軽さと使いやすさが際立ったEC-AR2Sが属するRACTIVE Airは、シャープのコードレススティック掃除機の中では吸引力はそれなりだと聞いていましたが、筆者宅で使ったところ、ゴミ取れ性能はフローリングでは問題ない印象。下の動画のように、1往復でフローリングの溝に入ったゴミまでキレイに吸い取れました。

掃除機がけをしたフローリングは、ザラザラ感はなし。めがね拭きなどにも使用される東レの繊維(紺色のブラシ)が、拭き掃除効果を発揮するおかげかもしれません

ただ、カーペットに撒いた粉ゴミは1往復ではキレイにならず。何度か往復すれば除去できましたが、カーペットや絨毯の多い家庭では、本体の軽さよりも吸引力に重きをおいたシリーズ「FREED」を選ぶほうがいいかも

とはいえ、一面にカーペットや絨毯を敷いていなければ、新搭載された「フルパワーモード」で掃除すればOK。フルパワーモードは従来モデルより吸引性能が約30%アップしたモードなので、強力に吸い取ることができます

連続運転時間は「自動モード」で約20分、「弱モード」で約30分、「強モード」で約8分となっています

連続運転時間は「自動モード」で約20分、「弱モード」で約30分、「強モード」で約8分となっています

新機構は本当に便利? 掃除して確かめてみよう!

軽い本体とヘッドとパイプの接続部が自立する機構で、掃除機がけは本当にラクになるのかを筆者の母に試してもらいました。なお、筆者母はコードレススティック掃除機を所有していますが、冒頭のとおり、腕が疲れてしんどいと不満を抱いています。

パイプの長さが変えられませんが、身長145cm弱の母は扱いにくさは感じていない様子

パイプの長さが変えられませんが、身長145cm弱の母は扱いにくさは感じていない様子

壁際で手首を軽くひねるとヘッドの向きが変わります。体を大きく動かさずに、壁際を広く掃除できるのも◎

壁際で手首を軽くひねるとヘッドの向きが変わります。体を大きく動かさずに、壁際を広く掃除できるのも◎

ブラシの回転する力でヘッドが進む自走式なのがラクなのか、部屋を飛び出し、廊下の掃除も始めてしまいました。自走のパワーはほどよい感じなので、自分が動かしたいところにスムーズに動かせます

1階と2階に掃除機を持ち運びするのも、これまでは負担だったようですが、EC-AR2Sは軽いので片手で持って難なく移動

ヘッドの取り外しは、やり方を覚えられるだろうか? と心配していましたが、1度で習得。これまではヘッドが付いた状態で掃除機がけしていたのでゴミが取り切れなかった敷居も、ブラシで掃除することでよりキレイに!

使っていて気付いたのですが、ブラシの取り付け部が可動するので、掃除したいところに的確にブラシが届くのがイイ!

このように隅までブラシが届くので、ゴミをかき出して吸い取ることができます。ちょっとしたことなのですが、このブラシは本当に使いやすいと、母も高評価!

本体が軽く、かつ、ヘッドが簡単に取り外せると、アタッチメントも使ってみようという気持ちになるようです。EC-AR2Sに付属するノズルは2種類。残念ながら、本体に装備しておくことはできないため、使用する際には取りに行かねばなりませんが、腰をかがめてヘッドを抜き差しする手間がないので、アタッチメントを取り付けるのもそれほど苦ではないとのこと。

「はたきノズル」(上)と「すき間ノズル」(下)が付属。いろいろな所を掃除できるように、このようなアタッチメントが同梱されている掃除機は多いですが、付け替えるのがめんどうで、あまり使っていない人は多いのではないでしょうか

ヘッドをはたきノズルに替えると、エアコンの天面を掃除することも可能に! この状態で重量は約1.3kg(筆者測定)なので、母でも片手で持ち上げることができました

ただ、背が低いので動かすのは両手で持たないとムリだったようですが、それでも、エアコンの天面を掃除機で掃除できたことに感動していました

エアコンの天面が上手に掃除できたことで気をよくした母は、パイプを外し、すき間ノズルを付けて「ここが掃除したかったの!」と、続けて窓のサッシを掃除

挙げ句の果てには自動車の中も掃除し始め、バッテリーが切れるまで掃除機がけの手が止まりません

まとめ

前モデルから軽さに定評のあるシリーズですが、やはり軽いことは掃除をするうえでとても大切なことだと感じました。吸引力がどれほど強くても、本体が重かったり、取り回しづらかったりすると隅々までていねいに掃除するのは大変な作業になり、まず、そんな掃除機では頻繁に掃除をしようという気持ちにもなりにくいと思います。現に筆者の母は、しっかり掃除する時はキャニスター型掃除機、ちょっとした掃除はコードレススティック掃除機と使い分けられるように2台購入しているのですが、結局、コードレススティック掃除機も重さが負担になり、それほどマメに掃除機がけはできていません。しかし、今回使ったEC-AR2Sは、動かすのも持ち上げるのもラクなようで、掃除機がけの勢いが違いました。さらに、簡単にヘッドから取り外せるブラシのおかげで、あそこも、こっちも掃除したいと掃除機がけをする範囲が自然と拡大。床面だけでなく、高所から隙間まで、これまで放置していた場所を積極的に掃除していたことに驚きました(家を飛び出して車内も掃除しちゃいましたし)。

高齢になると腰をかがめる行為はとても体に負担がかかることから、コードを挿す手間のないコードレススティック掃除機は年配の方にも人気ですが、結局、ノズルを付け替えるには腰をかがめなければなりません。EC-AR2Sはアタッチメントを手の届く範囲に置いておけば、立った姿勢のまま付け替え可能。バッテリーも着脱式なので、充電器を棚の上に置いておけば、これも腰を曲げずに行えます。掃除機がけにつらさを感じている人は、EC-AR2Sを選べば生活が一変するかもしれません!

バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで約80分かかります。バッテリーは本体から外して充電器で充電するスタイルなので、バッテリーの寿命がきても、バッテリー(BY-5SB)を交換(メーカー希望小売価格は8,000円/税別)すればいいところも◎

なお、コードレススティック掃除機「RACTIVE Air」には、アタッチメントが異なるEC-AR2Sの上位モデル「EC-AR2SX」もラインアップ。バッテリーが最初から2個付属するほか、「タテヨコ曲がるすき間ノズル」と「ふとん掃除パワーヘッド」も同梱されています

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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