新製品レポート
石油ファンヒーター、加湿器のシェアNo.1のダイニチが新モデル発表

35秒で着火! ダイニチ初の可動フラップを搭載した石油ファンヒーター「SGXタイプ」登場


まだまだ厳しい暑さが続く中、早くも石油ファンヒーターと加湿器の新モデルの発表会が開催されました。発表したのは、石油ファンヒーター11年連続、加湿器5年連続という日本国内における販売台数シェアNo.1を誇る、ダイニチ。ダイニチ初の機構を採用した石油ファンヒーターや、より安心を提供する加湿器の新モデルの詳細をお伝えします。

可動フラップ搭載! 石油ファンヒーター「SGXタイプ」

1978年に誕生し、長い間、日本の冬の主力な暖房器具として活躍してきた石油ファンヒーター。近年は、エアコンの普及により販売台数は減少しているものの、2017年は厳冬だったこともあり、ダイニチの石油ファンヒーターの出荷台数は前年比108.5%伸長したといいます。このことから、厳しい寒さには住宅が適応しているならば、石油ファンヒーターを使いたいというニーズがあるのは間違いないと言えるでしょう。実際、エアコン暖房と比べ、石油ファンヒーターはすばやく足もとから部屋全体を暖められるのが強み。しかも、灯油を燃焼させる際には水が発生するため、加湿効果も得られます(灯油1Lの燃焼で水1Lが発生)。

とはいえ、石油ファンヒーターには換気や給油の手間、灯油のニオイがするといった課題があるのも事実です。換気についてはしかたのないことですが、その他の課題をダイニチは、容量の大きなタンクや特許技術の消臭システムで解決するとともに、わずか40秒というスピーディーな着火も実現。暖房性能だけでなく、快適さの向上にも力を注いできたことが、販売台数11年連続シェアNo.1という高い評価につながっていると思われます。

石油ファンヒーターは電磁ポンプで灯油を送り、気化器で気化させ、その気化ガスを燃焼させて加熱します。消火時ににおうのは、燃え切らなかったガス(未燃ガス)が原因。ダイニチは消火のタイミングで、電磁ポンプと気化器のノズルを閉めるとともに、大量の風を送り込んでバーナーを一気に高温(通常700℃のところを900℃にアップ)にし、瞬時にガスを焼き切ります。これにより、圧倒的な消臭を実現しました。なお、他メーカーの場合、電磁ポンプの制御のみで消臭を計っていることが多いそうです

そんな石油ファンヒーターの新モデル「SGXタイプ」には、吹出口にダイニチ初となるフラップが装備されました。実は、一般的にフラップは、消火時のニオイをシャットアウトするためのシャッターのような役割で備えられていることが多く、消臭性が高いダイニチの製品には不要なものだったのです。しかし、発想を変え、フラップを温風のコントロールに利用してみたところ、上昇しがちな温風を抑えることができるようになり、より遠くまで温風が広がるように! もちろん、ただ上下に動くフラップを付けただけではありません。3枚の可動するフラップと2枚の固定ルーバーという設計にすることで、足元から効率よく暖めることに成功。小火力時には、30℃の温風の到達距離と床面温度30℃以上のエリア面積がそれぞれ約30%アップしました。

「SGXタイプ」には暖房の目安が〜13畳の「FW-3718SGX」(市場想定価格は35,800円/税別)、〜17畳の「FW-4718SGX」(市場想定価格は43,800円/税別)、〜20畳の「FW-5718SGX」(市場想定価格は49,800円/税別)がラインアップ。2018年8月27日発売予定

「FW-4718SGX」と「FW-3718SGX」のサイズは476(幅)×366(奥行)×445(高さ)mmで、「FW-3718SGX」は幅が38mm小さい438mmとなります

停止中は閉じているフラップが、運転が始まると開きます。そして、スイングするモードに設定しておくと3枚のフラップが上下に可動(下の動画参照)。フラップは、火力に応じて適切な角度に自動で調整されます
※下の動画の固定ルーバーは、わかりやすくするため、黄色に着色されています

温風が広がりにくい小火力時も、3枚の動くフラップと2枚の固定ルーバーを搭載したことにより、遠くまで温風が届くようになりました

さらに、FW-3718SGXとFW-4718SGXは着火スピードが35秒に短縮(FW-5718SGXは40秒)。たった5秒の違いかと思われるかもしれませんが、他メーカーの石油ファンヒーターは、早いタイプでも90秒ほどかかります。つまり、そもそも40秒で着火できているということ自体がすごいことであり、そこから5秒短くするというのは容易なことではありません。実際に着火してもらったところ、下の動画のように40秒かからずに着火しました(筆者の撮影の仕方が悪かったのか、30秒ほどで着火したような感じになっていますが、着火にかかる時間は35秒です)。

このほか、もともと少なかった消火時のニオイをさらに低減。高温にしたバーナーで未燃ガスを焼き切る時間を少し長くすることで、従来よりもニオイが約40%少なくなったそうです。また、操作部には傾斜をつけ、操作性や確認性を高めました。

操作部に23.4°の角度をつけることで、ボタンが押しやすくなったほか、立っていても座っていても表示部が見やすくなりました

なお、燃焼継続時間(大火力〜小火力)は、〜13畳の「FW-3718SGX」が25〜125時間、〜17畳の「FW-4718SGX」が19.7〜102.3時間、〜20畳の「FW-5718SGX」が16.2〜75時間となっています。

3機種ともタンク容量は9L。大容量ですが、両手で持てる工夫がされているので、片手で持つよりは断然ラク!

3機種ともタンク容量は9L。大容量ですが、両手で持てる工夫がされているので、片手で持つよりは断然ラク!

また、タンクのフタはボタンを押して取るスタイル(下の動画参照)。一般的な回すタイプより簡単な感じがします

衛生面を強化! ハイブリッド式加湿器「RXシリーズ」

続いて、加湿器の新モデルを見ていきましょう。ダイニチの気化式と温風気化式を組み合わせたハイブリッド式加湿器は、価格.comのハイブリッド式の加湿器 人気売れ筋ランキングの上位をほぼ占めるほど人気で、なかでも「RXシリーズ」は、加湿性能が高いだけでなく、静音性にすぐれる点が評価されています。実際に従来モデルを価格.comマガジンでも家電ライターが自宅で使用しましたが、質実剛健な完成度に大満足する結果となりました。そんなRXシリーズの新モデルは、基本性能はそのままに、水タンク内の雑菌の繁殖を抑える「AG+抗菌アタッチメント」を標準装備。昨年、ニュースにもなった超音波式加湿器のレジオネラ菌による問題を受け、より安心を提供するために追加されました。とはいえ、ハイブリッド式は構造的にこのようなリスクは低いといわれています。

従来から空気取込口、トレイ、気化フィルターに抗菌加工を施し、衛生面に配慮してきた「RXシリーズ」

従来から空気取込口、トレイ、気化フィルターに抗菌加工を施し、衛生面に配慮してきた「RXシリーズ」

適用床面積〜8畳の「HD-RX318」(市場想定価格17,800円/税別)、〜14畳の「HD-RX518」(市場想定価格20,800円/税別)、〜19畳の「HD-RX718」(市場想定価格23,800円/税別)、〜24畳の「HD-RX918」(市場想定価格27,800円/税別)がラインアップ。2018年8月27日発売予定

新モデルには、水タンクのキャップ部分にAG+抗菌アタッチメントが装備されました。着脱できるようになっており、1シーズンを目安に交換することが推奨されています

水タンクに入れた水道水は塩素がある内は問題ないのですが、塩素が抜けてしまうと水の腐敗やトレイのぬめりが進みます。AG+抗菌アタッチメントを搭載しておけば、水中に抗菌成分の銀イオンが溶け出し、雑菌の繁殖を抑制。6時間で99%の菌を抑えることが第三機関による試験で証明されています

AG+抗菌アタッチメントの有無で、水タンク内がどうかわるのかを検証した結果の写真です。AG+抗菌アタッチメントのないほう(右)は、運転開始から2週間で、汚れが付着する状態になっていました

水トレイも凹凸を極力なくした形状とされているので、衛生面が気になる人にはRXシリーズはうってつけかも

水トレイも凹凸を極力なくした形状とされているので、衛生面が気になる人にはRXシリーズはうってつけかも

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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