レビュー
温風+プラズマクラスターイオンで気持ちいい仕上がり

“きのこの傘”を備えたシャープの布団乾燥機は、想像以上にデキるヤツ!


涼しくなったと思ったらまた暑さがぶり返し、突然大雨が降るなど、不安定な天候が続く今年の夏。このような状況では、なかなか布団を外に干すこともできません。そんな時に役立つのが布団乾燥機。暑くて布団乾燥機という気分にならないかもしれませんが、高温多湿な夏にこそ、ダニやカビ対策として使っていただきたい! 今、トレンドのマットを使用しないタイプの布団乾燥機であれば、それほど手間もかからないので気軽に使えるはずです。ただ、マットレス仕様の場合、温風が布団全体に届きにくいのも事実。布団ケアには余念がない筆者としては、温風の行き渡り具合が気になっています。そこで、マットレスタイプの布団乾燥機の実力を1台ずつ調べてみることにしました。今回ピックアップした、シャープ「UD-AF1」はどれほどの性能を誇るのでしょうか。

きのこの傘形状の吹出口を採用した布団乾燥機

シャープのマットレス布団乾燥機「UD-AF1」の最大の特徴は、吹出口がきのこを模した形状となっていること。大きなきのこの傘で掛け布団が持ち上がることで空気の通り道ができ、広範囲に温風が届くようになっています。また、大きなきのこの中に小さなきのこを複数個配置し、吹き出す風のスピードを維持できるようにしているのもポイント。プラズマクラスターイオンも温風と一緒に放出されるので、布団乾燥や温めと同時に消臭効果が得られるのも魅力です。

四角形状の布団乾燥機が多い中、UD-AF1は円柱フォルム。サイズは243(幅)×243(奥行)×386(高さ)mmなので、置き場所に困ることもないでしょう。また、重量も約4kg(付属品除く)と軽めで、持ち運びも苦労しません

天面のピンク色の部分が、きのこの傘形状になった吹出口。使用時は、この部分を引き出して寝具に載せるだけでOKです

大きなきのこの中に、小さなきのこを5個配置。内部にある5つのきのこの傘に沿って風が放出されることで、遠くまで温風が届く勢いのある風速が維持されるのだそう

●「UD-AF1」の詳しい構造は、発表会レポートでチェック!

温風の届き具合をチェック!

さっそく、きのこの傘の形状を採用した吹出口の実力を確かめてみましょう。「消臭乾燥(ふとん・衣類)」モードで運転します。

定格消費電力は510W(60Hz)と、小さいながらもハイパワー。運転モードは、通常の乾燥で使用する「消臭乾燥」のほかに、冬場に寝具を10分(足もと)、または20分(全体)で温められる「あたため」や、部屋の空気を浄化・消臭する「空気浄化/消臭」が用意されています

ホースを伸ばすと、シングルサイズの布団の中央部まで届きました。冒頭の写真のようなダブルサイズの布団では中央まで吹出口は届きませんが、スペック的にはダブルサイズの布団まで適用しています

通常はベッドを使っていますが、今回は撮影の都合上、床に敷くスタイルで検証します。布団の中央部、足元、枕側の3か所に温度計をセットし、温風の届き具合をチェック。運転開始前の温度は、中央部が27.8℃、足元が27℃、枕側が26.4℃でした

ベッドにセットした時に比べ、吹出口が立った状態になっていますが、かけ布団をかぶせれば、水平になるので問題ありません

かけ布団をかけて、準備を終えた状態。立っていた吹出口は完全な水平にまではなりませんでしたが、かけ布団の重みでずいぶん横になったような気がします

今回使用する布団はシングルサイズなので、温風が60分放出される「乾燥シングル・冬」で運転スタート。なお、乾燥運転のあとに送風を行い、熱を飛ばす「夏」モードも用意されています

温度計で変化を見るとともに、サーモグラフィーカメラでも確認。15分後の様子を見てみると、本体があるほうは、すでに布団の端まで熱が伝わっていました。温度は中央部が69.3℃、足元が33℃、枕側が33℃

30分経過すると、本体から離れたところにも徐々に熱が広がっています。中央部が72.6℃、足元が41.1℃、枕側が53.3℃と順調に温度が上昇

運転が終了したタイミングでは、30分経過時よりも熱が広がっているようですが、布団全体が均一に高温になるとまではいきませんでした。とはいえ、以前、試したアイリスオーヤマ「カラリエ ツインノズル KFK-W1」でも同じような結果だったので、これくらいがマットレス仕様の限界なのかもしれません。なお、終了時の布団の温度は、中央部が74℃、足元が44.9℃、枕側が60.8℃

サーモグラフィーカメラで撮影した写真では乾燥に不足があるように見えますが、実際に触ってみると、かけ布団も敷き布団も端までふわふわ。表面がサラッとしていて気持ちいい!

布団乾燥・温め以外にも使える!

きのこの傘形状の吹出口はアタッチメントで取り外せるため、別のアタッチメント(付属)に交換すれば、靴を乾かすことも可能。靴の素材が布製の場合は「消臭乾燥」、革・合皮・ビニール製の場合は「空気浄化消臭」で運転します。

靴用アタッチメントを装着して、洗濯機で脱水した子どもの上履きを乾かしてみたところ、30分足らずで乾いてしまいました

なお、靴用アタッチメントは本体背面に収納できるようになっています

なお、靴用アタッチメントは本体背面に収納できるようになっています

また、プラズマクラスターイオン発生器としても使うことができます。適用床面積の目安は約6畳ですが、空気清浄機ほどの本格的な空気浄化は望めないと思われるので、クローゼットの中の消臭や、部屋干し時に使うといった使い方がいいでしょう。

天面の片方を持ち上げるだけで準備完了。アタッチメントの形状や送風口の位置から、これで空気清浄や消臭をするのは効率が悪いように感じていましたが、実際に稼働させてみると、勢いよく風が放出され、対象物までしっかりと風が届きました

まとめ

マット不要の布団乾燥機は、いまやめずらしいものではなくなりましたが、UD-AF1の吹出口の形状は独特。きのこの傘にする意味はあるのかと半信半疑でしたが、今回試したところ、予想よりも温風の広がりはよく、納得できる実力でした。温風が届いた部分は高温にもなるので、ダニ対策としても効果を得られるでしょう。

ふとん乾燥時の目安の電気代は約14円(60Hz)。1日おきに使用したとしても1か月あたり、シングル布団なら200円前後で済みます。プラズマクラスターイオンで布団や枕に付着したニオイを消臭することもできるため、仕上がりの気持ちよさはバツグン! プラズマクラスター単体の運転もでき、かなり“使える度”は高いような気がします。

枕の消臭したい側に吹出口が接するようにセット。運転モードは、布団乾燥と同じ「消臭乾燥(ふとん・衣類)」モードですが、枕に付着したニオイは消え、フカフカになりました

<追記 -2018年8月30日->
きのこの傘のアタッチメントや基本構造はそのままに、ヒーターや内部構造を改良することで、ふとん乾燥時間を約17%短縮した新モデル「UD-BF1」が発表されました。さらに、ダニ対策コースは「UD-AF1」では4回運転しなければなりませんでしたが、「UD-BF1」では2回になり、手間を軽減。新モデルなので前モデル(UD-AF1)よりも価格は高くなりますが、より効率よく布団乾燥やダニ対策したいなら新モデルを選んだほうがお得かも。

カラーも若干変更された「UD-BF1」。市場想定価格は22,000円で、2018年9月20日発売予定

ホースの長さが従来モデルより10cm長くなったことも、効率よく乾燥できるようになった要素のひとつ

神野恵美

神野恵美

雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。

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