新製品レポート
“スマートな洗濯”を目指したAIoT機能も完備

お手入れがラク! 乾燥フィルターの自動お掃除機能を搭載したシャープのドラム式洗濯乾燥機


パナソニック日立からスマートフォンと連携したドラム式洗濯乾燥機が登場していますが、シャープからもAIoT機能(AI=人工知能とIoT=モノのインターネット化)を搭載したドラム式洗濯乾燥機「ES-W111」(市場想定価格34万円前後)が2018年11月29日に発売されます。さらに、ES-W111には業界初となるお掃除機能が装備されているのもポイント。発表会で見てきた詳細をお伝えしましょう。

毎日のお手入れの手間を軽減する自動お掃除機能を搭載

まずは、業界初の自動お掃除機能を紹介します。ドラム式洗濯乾燥機は乾燥性能が高いため、洗濯から乾燥まで一貫して行う人が多いもの。洗濯物を干す、取り込む作業を省けてラクなのですが、乾燥フィルターのお手入れは必須でした。そんな手間を軽減するため、ES-W111は「乾燥フィルター自動お掃除」を搭載。フィルターに付いたゴミを可動するブレードでこそぎ落とし、ダストボックスに溜めていく仕組みとなっており、約7回の乾燥運転後にダストボックスに溜まったゴミを捨てるだけでお手入れが完了します。

本体上部に装備されている乾燥フィルター。普通の乾燥フィルターのように見えますが……

本体上部に装備されている乾燥フィルター。普通の乾燥フィルターのように見えますが……

乾燥フィルターの中を見てみると、湾曲した形状のフィルターと可動するブレードが装備されていました。このブレードが下の動画のように動くことで、フィルターに付いたゴミを取り落とし、左側にあるダストカップに溜めていきます

ダストボックスには約7回分のゴミが溜められるので、1週間に1度ほど溜まったゴミを捨てればOK

ダストボックスには約7回分のゴミが溜められるので、1週間に1度ほど溜まったゴミを捨てればOK

疑似汚れではなく、乾燥の際に付着したゴミがどれほど取れるのかを見せてもらったところ、ブレードが通過した部分はキレイになりました

本物のゴミも、ダストボックスにきちんと収納。カーテン状にゴミが蓄積されていくそうです

本物のゴミも、ダストボックスにきちんと収納。カーテン状にゴミが蓄積されていくそうです

とてもシンプルな構造に思えるかもしれませんが、ブレードがフィルターにしっかりと接し、ゴミを取り逃さないように何度も設計を見直したとのこと。また、フィルターもゴミが反対側に押し出されてしまわないくらい細かい目としながら、通気性をそこなわないように工夫されています

また、新機能ではありませんが、シャープのドラム式洗濯乾燥機には乾燥ダクトの自動お掃除機能が搭載されているのもポイント。洗濯のたびに、給水の水を利用して送風経路を洗うというものなのですが、この部分はユーザー側でお手入れできないため、お掃除機能が装備されていなければほったらかしということになります。乾燥ダクトが汚れると、乾燥性能が落ちてしまうのでケアすることはとても重要なのですが、シャープによると、このような機能は他メーカーには装備されていないとのこと。今回発表されたES-W111なら、乾燥フィルターと乾燥ダクトの自動お掃除機能で手間なく乾燥性能を維持できそうです。

実は、方式は若干異なるものの、乾燥ダクトのお掃除機能を2008年から搭載しているのだそう。しかも、ヒーター乾燥式を採用しているエントリーモデルにも乾燥ダクトのお掃除機能は装備されています(上位モデルとはお掃除方式が異なります)

なお、シャープのドラム式洗濯乾燥機はヒートポンプ乾燥にサポートヒーターを併用しているのがポイント。ヒートポンプ乾燥は省エネ性能は高いものの、温度が約50℃と低めなため、仕上がりのカラッと感が足りないと感じることがあります。そこで、ヒートポンプ乾燥のあとに、サポートヒーターで60℃の温風を吹き付けることで天日干しをしたような乾燥を実現。しかも、「温度センサー」「湿度センサー」「水位センサー」「重量センサー」「泡センサー」「光センサー」「振動センサー」といった7つのセンサーを駆使することで、ヒーターを使用しても省エネ性は担保されています。ES-W111の消費電量は590Whで、洗濯〜乾燥(6kg)1回当たりの電気代は約15.9円。毎日洗濯〜乾燥を行ったとしても、電気代は1か月500円未満なので、それほど負担にはならないでしょう。

天日干し(左)よりも、タオルは倍近くふっくらと仕上がります。また、乾燥運転中にはプラズマクラスターイオンがドラム内に放出されるため、静電気も抑えられるのもポイント

大風量の温風を衣類に吹きかけて、シワを伸ばしながら乾燥する「シワ抑え」乾燥コースも搭載

大風量の温風を衣類に吹きかけて、シワを伸ばしながら乾燥する「シワ抑え」乾燥コースも搭載

AIoT機能でできることとは?

続いて、近年トレンドとなっているスマートフォンとの連携機能を見ていきましょう。一般的なスマホ連携機能では遠隔操作ができることが大きなウリとなっていますが、ES-W111は遠隔操作には対応していません。Wi-Fi接続し、クラウドサービス「COCORO WASH」と連携することで、洗濯する日に適した洗濯方法の提案(下の動画参照)や、運転状況やお手入れ時期のお知らせなどを洗濯機が行い、よりスマートに洗濯できるようにサポートしてくれます。スマートフォンの専用アプリから洗濯コースを選ぶこともできますが、洗濯機にその設定を送信するところ止まり。実際に洗濯を始めるには、洗濯機の「スタート」ボタンを押さなければなりません。

連携させたスマートフォンでも、本日の天気から最適な洗濯コースをアドバイスしてもらうこともできます

連携させたスマートフォンでも、本日の天気から最適な洗濯コースをアドバイスしてもらうこともできます

スマートフォンからは、洗濯機には搭載されていない洗濯コースを選択することも可能

スマートフォンからは、洗濯機には搭載されていない洗濯コースを選択することも可能

スマートフォンで選択された選択コースは洗濯機の「ダウンロードコース」に登録。このボタンを押せば、スマホから送ったコースで洗濯が始まります

スマートフォンで操作して、そのまま運転が始まらないのはめんどうに感じるかもしれませんが、たとえば、専用コースが登録されていないカーテンを洗う場合、手動で洗い、すすぎなどの時間を設定しなければなりません。こうした場合にスマホで手間なく、洗いたいものに適した洗濯コースが選べるのはとてもラク!

より正確な洗剤量を洗濯機に表示してもらえるように、使用する洗剤を登録することもできます

より正確な洗剤量を洗濯機に表示してもらえるように、使用する洗剤を登録することもできます

このほか、どのようにセンシングが働き洗濯が行われたのかというレポートや、おすすめの洗濯方法などをアドバイスしてくれるお知らせも専用アプリに届きます

また、運転状況は専用アプリで確認できるだけでなく、スマートスピーカーに話しかけて聞くことも可能(下の動画参照)。ES-W111はスマートフォンで操作できるようにしたというよりも、「AIoT」のコンセプトである“人に寄り添うIoT”らしさを追求しているような印象です。

「超音波ウォッシャー」を併用した時短コースも搭載

ES-W111には、ハンディタイプの洗濯ツール「超音波ウォッシャー」も付属。毎秒38,000回の超音波振動で汚れを弾き落とす超音波ウォッシャーは、なぞるだけで汚れが落とせる手軽さと、その汚れ落ちのよさから予洗いや部分洗いに使えるアイテムとして高い評価を獲得しています。そんな超音波ウォッシャーが付いてくると同時に、超音波ウォッシャーを併用した時短コースも用意。事前に超音波ウォッシャーで汚れを落としておけば、10分で洗い終わる時短コースでキレイになります。

<関連記事>超音波ウォッシャーについてくわしく知りたい人はこちらをチェック!

ドアを開けたところに、超音波ウォッシャーがセットできるようになっています。非接触給電を採用しており、この状態で充電可能

洗濯機の電源をオンにしている時のみ、超音波ウォッシャーに充電されます。充電中は、ドアを閉めた際に光るのもポイント

超音波ウォッシャーを併用した洗濯コースを使うには、事前に超音波ウォッシャーで汚れを落としておきます。その顔、「洗濯」の中にある「時短」コースを選べば、10分で洗濯が完了!

右側が、超音波ウォッシャー+時短コース(10分)で洗濯したワイシャツ。たった10分の洗濯コースでも、超音波ウォッシャーを併用すれば皮脂汚れもキレイに落とせるようです

食事の際に飛んでしまった調味料などの汚れなども、超音波ウォッシャー+時短コース(10分)で視認できないレベルまで落とすことができるといいます

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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