レビュー
業界初の電動回転機構で使いやすさも向上

わずか0.2秒の即暖! “異なる温度”でムラをなくしたアラジンの新「グラファイトヒーター」


エアコンや石油ファンヒーター、ガスファンヒーターなど部屋全体を暖める暖房器具はいろいろありますが、みなさんは何を使っていますか? 筆者宅はエアコンなのですが、古い機種であるため、暖房の効きが悪く、サーキュレーターで空気を循環させても寒くてたまりません。そこで、直接体を暖めるスポット暖房の購入を検討することに。目をつけたのは、0.2秒で発熱するアラジンのグラファイトヒーターです。従来よりも温度ムラを抑える工夫や業界唯一の便利な機能を搭載した新モデルを使ってみました!

0.2秒で暖かいだけじゃない! 均一な暖めも実現

グラファイトヒーターはカーボンヒーターと同じ原理の電気ヒーターですが、黒鉛を発熱体としており、カーボンヒーターよりも立ち上がりが早いほか、遠赤外線の放出量が多いので体の芯からポカポカ暖まるのが特徴です。特に立ち上がりの早さは圧倒的で、点灯して0.2秒でピークに到達。暖房オンで即あったかと言っていいレベルです。

サイズは320(幅)×350(奥行)×703(高さ)mmで、消費電力は最大1,000W。グリーン色の「CAH-2G10A」とホワイト色の「AEH-2G10N」がラインアップされています

本体には2本のヒーター管が装備されており、通電すると発熱。グラファイトヒーターは銅の2〜4倍の熱伝導率を有し、遠赤外線量は同社製カーボンヒーターの1.2倍もあるのだそう

操作部は天面に装備。運転開始/停止、パワー調整、切タイマー、首振り、発熱部の縦横切り替えの各操作が行えます。すべての操作は運転開始の状態にしてからでないとできないので、まずは運転をオンにしてみましょう

右側のダイヤルを回すと、下の動画のように瞬時に点灯します

右側のダイヤルを回すと、下の動画のように瞬時に点灯します

ヒーターをオンにすると、ダイヤルに出力ワット数とタイマーの時間が表示されます。出力は300〜700Wまでを50W刻みで調整できるのに加え、1,000W(固定)に切り替え可能。切り忘れ防止のため必ずタイマーはセットされるようになっているので、30分〜8時間の間で設定します

グラファイトヒーターは指向性が強いため、出力が1,000W時には約2.1m先まで暖かさが届けられるのだそう

グラファイトヒーターは指向性が強いため、出力が1,000W時には約2.1m先まで暖かさが届けられるのだそう

点灯するとヒーターは赤く光りますが、暖かみのある色なので就寝時に使用しても、それほど気にならないでしょう

ここまでは、これまでのグラファイトヒーターと同じですが、新モデルは発熱部の温度帯が部分ごとに異なる設計となりました。従来機は発熱部の温度がヒーター管内で一律だったため、ヒーターの正面に座った際、体の中央に熱が集中していたのですが、新モデルは外側から中央に向けて発熱部の温度が低くなるようにすることで、足もとまで均一に熱が届けられるようになったといいます。

たとえば、従来モデルはヒーター全体が1,110℃になったのに対し、新モデルは部分によって1,200℃、1,100℃、1,000℃と異なる温度に設定されます。この設計により、熱がムラなく広がるのだそう

グラファイトヒーターを旧モデルと新モデルで見比べてみましたが、大きな違いがあるようには見えません

グラファイトヒーターを旧モデルと新モデルで見比べてみましたが、大きな違いがあるようには見えません

しかし、点灯してみると、新モデルのヒーター管は場所によって色味が違うことに気づきました。これが温度の差なのでしょうか

ヒーターの温度帯が一律でなくなったことで、本当に体感が変わるのでしょうか。何も知らない価格.comマガジン編集部員に新旧モデルそれぞれで暖を取ってもらい、感想を聞いてみました。

まずは、ヒーターから1mの位置に座って検証! どちらも1,000Wで点灯しています。

ダイレクトに熱が伝わってくる感じで、ちょっと暑いくらいだそう

ダイレクトに熱が伝わってくる感じで、ちょっと暑いくらいだそう

新モデルを体験すると、あきらかに旧モデルと熱が届く感じが違うといいます。旧モデルは体の中央がもっとも暑くなるのに対し、新モデルは熱が分散して届くのか、しっかり暖かいのだけれど、やさしい感じがするとのことでした

続いて、2mほど離れて座ってもらい、暖かさを訪ねてみると……

旧モデルはヒーターに近い部分が特に暑くなったのに対し、新モデルは広い範囲で暖かさを感じたそう。新旧モデルの違いを知っているかのような模範解答ですが、体験者は両モデルの違いはまったく知らない状況。それでも暖かさが異なることを感じているということは、新モデルは実際に感じるレベルで広範囲に熱が照射されていると言ってよさそうです

体感だけではなく、数値でも違いが出るのか、温度計を設置して調べてみました。

1,000Wで点灯しから5分で、約16℃の室温がどれくらい上昇するのかをチェック。温度計は約1mと約2mのところに設置しました

点灯から5分後の温度を比べてみると、手前側は旧モデルのほうが1℃ほど高かったのですが、奥側は新モデルのほうが1℃ほど高い結果に。つまり、新モデルのほうが遠くまで熱が届きやすく、かつ、熱が分散しているのは間違いなさそうです

業界初の縦横電動切り替えでより快適に!

熱を広範囲にムラなく届けられるように進化したグラファイトヒーターには、さらに、新機能が搭載されました。それが、ヒーター部を縦向きと横向きに電動で切り替える機構。この機構、手動でできるものはありますが、電動で切り替えられるのは業界初なのだそう。

ヒーター部の縦横の切り替えは、操作部のボタンを押すだけ(下の動画参照)。電動なので、ヒーターが点灯した状態でないと作動しません

新機能ではありませんが、左右の首振り機能も装備。下の動画のように左右60°の範囲で自動首振り運転されます。首振り角度の中心位置は変更可能

横に動くことの多い台所では、ヒーター部を横向きにして首振り運転すれば、足もとの冷えが軽減できそう!

横に動くことの多い台所では、ヒーター部を横向きにして首振り運転すれば、足もとの冷えが軽減できそう!

重量は約6.7kgありますが、本体後方に取っ手があるので女性でもそれほど苦労せずに運べます

重量は約6.7kgありますが、本体後方に取っ手があるので女性でもそれほど苦労せずに運べます

火災を防ぐ安全機能の性能も向上

ヒーター部分が熱くなる電気ヒーターは、カーテンや洗濯物などによる火災が不安でもあります。そんな懸念を軽減すべく、新モデルはヒーターの前面にあるカバーの手前にセンサーを搭載。カバーをおおうように張り巡らされたセンサーに布などが触れると通電がオフになります。

ガードより手前の上下に赤外線モジュールを搭載。赤外線に布などが触れると、運転が停止します(下の動画参照)

従来モデルにも赤外線を利用した通電オフの機能は搭載されていましたが、新モデルはカバー率をアップさせることで、より安全面に配慮されています

まとめ

ヒーター管が点灯するタイプの電気ヒーターは体を直接暖めるスポット暖房として使用されることが多いのですが、近くで当たっていると体の一部が熱くなりすぎることがありました。新モデルに採用された異なる温度帯で点灯するヒーターは、しっかりと暖かいけれど、その暖かさはこれまでよりもやさしい印象。あきらかに従来モデルとは熱の伝わり方、伝わる範囲が違いました。正直、これほど明確に体感できると思っていなかったので、驚いたほどです。今回は検証だったため、短時間しか当たっていませんが、長時間使用することを考えると、グラファイトヒーターを選ぶなら異なる温度で点灯する新モデルの方式のほうが断然快適でしょう。

それでいて、点灯は従来どおり0.2秒! その瞬間に暖かいので、すぐ暖をとりたい時にはうってつけです。筆者の場合、朝は身支度して30分ほどで家を出てしまうので、わざわざ部屋全体を暖める必要はありません。そんな時にも、グラファイトヒーターのようなスポット暖房があると便利。最大出力(1,000W)でなくても、自分ひとりが暖まる、または、エアコンなどの他の暖房器具と併用するなら350Wくらいでもけっこうあたたか。価格は23,998円(2018年12月18日時点の価格.com最安価格)と、この手の電気ヒーターとしては少々高めですが、素早い点灯と心地よさ、安全対策の機構などハイクラスの性能を備えていることを総合すれば妥当でしょう。また、クラシックで上質なデザインもインテリア性を重んじるなら大きな魅力です。

LDKでエアコンが1台しかない場合、窓の近くやキッチンが寒いことも。そんな時にもスポット暖房できる暖房器具があると役立つでしょう

レビューを行った部屋は鉄筋コンクリート造りのマンションで気密性が高いため、ひとりで過ごすならグラファイトヒーターだけでも十分あったか。撮影に協力してくれた価格.comマガジン編集部員は、快適なのか自宅のようにくつろいでいました(気づいてない瞬間を撮影)。短時間しか在室しない場合、必要なところで必要な時だけ暖房をつけるほうが電気代も抑えられそうな気がします

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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