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住宅設備選び連載第5回 給湯器編〜 電気 or ガス?エコ or コスト?選ぶのが意外と難しい給湯器

ライターの僕(と嫁)が、マイホームに取り付ける理想の住宅設備を求めてメーカーを取材して回る連載の第5回。水回りの住宅設備の裏方である給湯器を取材していきます。

マイホームを建てるにあたって、給湯器を選ぶ以前に考えるのはガス給湯にするか、電気(オール電化)にするかということですね。といっても僕のマイホームは連載第2回のキッチン編でガスコンロを選んでいるので、すでにオール電化ではないのですが……。

となると、給湯器だけを見て決めるのは難しい……なんてことも考えつつ、電気給湯器のパナソニック「エコキュート」、そしてガス給湯器の代表メーカーとしてリンナイの「エコジョーズ」「エコワン」を取材しました。

熱効率最高もエコ意識が求められる「エコキュート」

まずは、パナソニックの「エコキュート」から取材していきます。

東京・新橋にある「パナソニック リビング ショウルーム」には「エコキュート」も展示されています

東京・新橋にある「パナソニック リビング ショウルーム」には「エコキュート」も展示されています

オール電化の住宅を選ぶ人ならほぼ自動的に採用することになるのが「エコキュート」です。「エコキュート」は、気体(二酸化炭素)を圧縮した時に出るパワーを使って熱を出す“ヒートポンプ”を利用する方式。この“ヒートポンプ”は極めて熱効率がよく、昔の“電気温水器”と比べると電力消費量は約1/3になりました。

「エコキュート」は熱効率のよさから、ランニングコストも結構お安くなります。というのも、電気はプランにより深夜電力が安くなるので(東京電力のエリアでは午前1時から午前6時の“スマートライフプラン”を利用)と組み合わせれば、都市ガスを使う際のガス光熱費の1/3程度に収まります。これがオール電化だからお得という一般的な論拠ですね。ちなみに“スマートライフプラン”は実はオール電化でなくても契約できるので、我が家でも検討対象になります。

エアコン室外機のようなヒートポンプユニット

エアコン室外機のようなヒートポンプユニット

ヒートポンプユニットの中に配置されている管の中に気体と水を流して加熱する仕組みです

ヒートポンプユニットの中に配置されている管の中に気体と水を流して加熱する仕組みです

ただ、僕自身(そして嫁も)今までの人生でガス給湯器しか使ったことがなかったのですが、「エコキュート」にはお湯を使う上での制約も出てくるそう。

まず、「エコキュート」の基本的な仕組みとして、エアコン室外機のようなヒートポンプ(湯沸かしをする部分)と、お湯を貯めておく貯湯タンクに分かれています。ヒートポンプは極めて熱効率がよい方式なんですが、瞬間的にお湯を沸かすことはできません。なので、お湯は電気代の安い夜中に沸かしてあらかじめタンクに貯めておき、それを1日で使うことになります。

貯湯タンクの容量は460L(4〜7人用)と370L(3〜5人用)となっていて、そのタンクの中に80度の温度を貯めておき、水で温度を調整して使います。ちなみに、シャワーは1回80L程度、一般的な浴槽のお湯は200L程度……と聞くと460Lの足りなそうに聞こえますが、貯湯タンクのお湯を水で薄めて使えるので、実際には2倍程度の湯量を使える計算になります。

「エコキュート」は貯湯タンクとヒートポンプユニットのセットで構成されます

「エコキュート」は貯湯タンクとヒートポンプユニットのセットで構成されます

「エコキュート」には利用シーンの学習機能があるので、たとえば夏場は家族全員シャワーを浴びるから貯湯タンクの容量が必要だけど冬はそんなに……という場合には、無駄に作ったりしないというかしこさもあります。それから、日中の時点で夜にはお湯が切れそうな状況になると、日中にもお湯を沸かしたりもしてくれます。

ただ、ある程度はお湯の容量を考えて生活する、そんなエコ意識が求められます(リモコンから貯湯タンクの残量は確認できます)。事前に使うことがわかっていれば、リモコンから手動で給湯調整もできるんですけどね。

リモコンからは湯量管理をしたり、お湯を足したりもできます

リモコンからは湯量管理をしたり、お湯を足したりもできます

ただ、やっぱり考えてしまうのはイレギュラーな日のことです。

たとえば、ある1日だけ、貯湯タンクが完全に尽きるほどにお湯を流し続けたらどうなるのかというと……お湯は出なくなり、水が出ます。ヒートポンプは瞬間的にお湯は沸かせないので、仕方がないんです。

いっぽう、貯湯タンクのメリットとして、タンク内には水があるから、災害時のライフラインになるという考え方もできます。

災害時にはタンク内のお湯を出せるのもメリット

災害時にはタンク内のお湯を出せるのもメリット

ここからは、パナソニックの「エコキュート」に用意されているさまざまな機能をご紹介しましょう。

まず、お風呂に入ろうとすると人感センサーで設定温度を加熱して無駄をなくす“エコナビ”。それから、なんと給湯器にも湯冷めしにくくて呼吸がラクな“酸素入浴機能”という濃縮酸素を供給する機能もあります。連載で取材したパナソニックのお風呂にも似た機能がありますが、給湯器は濃縮酸素なのでもっと高機能です。

さらに、パナソニックはHEMSでも国内大手です。そのため、「エコキュート」の最新モデルには、HEMSと連携してネットの天気予報と連動、太陽光発電とも連動して湯量調整と連携もスムーズに行えます。ちなみに、HEMSと連携すれば外出先からお湯はりや、お湯の湧き上げ等も操作できます。

パナソニックのHEMSと連動すれば太陽光発電と組み合わせて管理も可能

パナソニックのHEMSと連動すれば太陽光発電と組み合わせて管理も可能

エコ関連の素晴らしい機能もあるいっぽうで、ショールームに行って気づいてしまったことがあります。それは、“エコキュートの貯湯タンクは想像以上にデカイ”ということ。

実は結構大きい「エコキュート」のタンク

実は結構大きい「エコキュート」のタンク

ショールームには実物がちゃんとあるので、一度見ておいた方がよいですよ。貯湯タンクの高さは217cm、幅60cm、奥行き68cm。これが家の外に設置されていると、結構存在感があります。我が家では置けることは置けるんですが、駐車場の一角にあたるスペースに給湯器が置かれるので結構邪魔です……。

最後に費用面ですが、パナソニックの「エコキュート」、460LでスタンダードなJシリーズで定価80万円程度といったところ。ただし、価格.comのリフォームカテゴリーを見ると、業者の値引きも相当大きいようです。

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