2018年後半から、シャーク「EVOPOWER(エヴォパワー)」やツインバード「HC-E205W」のような筒型のスリムなデザインのハンディ掃除機が続々と発売されていますが、パナソニックからも同タイプのハンディ掃除機「MC-SBU1F」が登場(2019年3月15日発売予定、市場想定価格25,000円前後)。ハンドルのないフォルムは他メーカー製品と似ていますが、MC-SBU1Fはひと味違う2WAY仕様になっているのがポイントです。先に紹介したロボット掃除機と同様に製品説明セミナーで見てきた詳細をお伝えしましょう。
「MC-SBU1F」は片手で握って持てるほどのコンパクトなコードレスタイプのハンディ掃除機でありながら、パイプとノズルを装着すればスティック掃除機としても使える2Way仕様が最大の特徴。もちろん、一般的なスティック掃除機もパイプなどを取り外してハンディ掃除機として使うことはできますが、家中をしっかりと掃除できるように容量の大きいバッテリーなどを搭載しているため、軽さをウリにしたモデルでも重量はハンディスタイルにした時でも1kg以上というものが大半です。その点、MC-SBU1Fはあくまでも主体はハンディ掃除機。ハンディスタイル時の重量が約530g、スティック掃除機スタイルにしても約750gというように、ハンディ掃除機のよさを損なわない軽さを重視した設計とすることで、より手軽に“気になったところ”を掃除できるようになっています。
ハンディスタイル時のサイズは55(幅)×59(奥行)×314(高さ)mm。グラファイトグレー、カーマインレッド、オリーブグリーンの3色がラインアップされています。集じん方式はパックレス式
重量(ハンディスタイル時)は約530gと、500mlペットボトル程度
ハンドルがない筒型デザインなので、本体を握って掃除します
持ち方を変えれば、高い所や吸込口を上に向けて掃除するのもラクラク。意外と、ハンドルがないのは使い勝手がいい!
運転モードは、「強」(連続運転時間約7分)と「ロング」(連続運転時間約30分)の2つを用意
とても小さなハンディ掃除機ですが、下の動画のようにその吸引力はなかなかのもの! ホコリはもちろん、食べこぼしなどの少々大きめのゴミもパワフルに吸い込んでくれるでしょう。
付属の「極細ノズル」を装着すれば、ソファの間に溜まったホコリやゴミも取り除けます
ハンディ掃除機の使い勝手を確認したあとは、スティック掃除機スタイルにしてみましょう。付属のパイプとノズルを取り付ければ、あっという間にスティック掃除機に変身!
一般的なスティック掃除機と比べると細いパイプとノズルを本体に装着します
スティック掃除機スタイルにしてもスリム! サイズは55(幅)×91(奥行)×1,072(高さ)mmで、重量は約750g
スリムなので、家具と家具の間の掃除もしやすい!
ノズルの高さもそれほどないため、家具などの下を掃除する際、奥まで入れられそうです
手首をひねるだけで、ノズルは縦、横に可動。床を掃除したい時は横向き、すき間掃除の際には縦向きにするといいでしょう
もっとも気になる吸じん力は、下の動画のとおり! 少し大きめのゴミや髪の毛は難なく吸い込んでしまいました。
上の動画でお気づきになったかもしれませんが、本体が軽いので、片手で掃除機を左右に振って掃除機がけができます。フローリングワイパーを使っている感覚に近いかも
スティックスタイルでも「極細ノズル」(付属)は装着可能
ちなみに、スティック掃除機スタイルで使ったノズルはハンディスタイルでも使用可能
ただし、MC-SBU1Fはあくまで基本構造がハンディ掃除機なので、最大約30分掃除できる運転時間やパワフルな吸引力を備えていると言っても、本格的なスティック掃除機とは使い勝手が違います。集じん容積が一般的なサイクロン式コードレススティック掃除機の半分ほどの0.06Lであったり、スティック掃除機スタイルで使用するヘッドの構造がかなりシンプルなものであることなどを考慮すると、メインフロアの床全体をしっかり掃除するというよりも、ちょっとしたゴミをササッと掃除したい時に役立つ印象。とはいえ、ハンディ掃除機としてはすぐれているので、メインの掃除機とは別に用意しておく2台目のサブ掃除機によさげです。
ノズルの底面に回転ブラシは装備されていないので、カーペットなどの掃除には不向き。また、ノズルや吸込口のサイズも小さいので広い部屋の床をしっかり掃除するのは少々時間がかかるでしょう
充電台は付属しないので、本体に電源コードを直接挿して充電する仕様。バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで約4時間かかります
充電台がないため、収納は壁掛けフックやコートハンガーなどに引っかけるのがベスト
自立はしませんが、壁や家具に寄りかからせて立てておくこともできます。ただし、重心が上にあるため振動で倒れる可能性があるので、掃除の途中でちょっと置く時くらいしか使えないかも
ダストボックスは本体下部に用意。ひねって取り外します
ダストカップ内のゴミは、フィルターを外してからゴミ箱に捨てる仕様
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。