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ルンバi7単体販売も

「ルンバi7+」はついに“部屋”の概念を持った! しかも自動ゴミ収集機能まで搭載

iRobotの「ルンバ」といえば、ロボット掃除機の代名詞と言える存在。そのルンバシリーズのフラッグシップラインが、新世代に生まれ変わりました。ベースモデルとなる「ルンバi7」と、そのi7に特別な充電台が付属した「ルンバi7+」の登場です。2019年2月22日より、順次販売が開始されます。

アイロボットジャパンが「掃除の常識を変える」とアピールする、新しいルンバの進化ポイントをレポートしましょう。

デザインやパーツは従来を引き継ぎつつ、中身が新世代に

まずは、ベースモデルとなるロボット掃除機本体(i7)についてご紹介します。丸形形状などの基本デザインは、従来のルンバシリーズを踏襲しています。

壁際のゴミをかき出す「エッジクリーニングブラシ」や、カーペットなどのゴミをしっかり吸引する2本の「デュアルアクションブラシ」など、採用されるパーツは2018年に発売された従来モデル「e5」とほとんど共通のもの。つまり、物理的なスペックはほぼ従来モデルを引き継いでいます。

しかし、パッと見だとこれまでのルンバと変わらないように見えるi7ですが、その中身は大きく進化しました。簡単に言うと、ルンバの中に“部屋”という概念が生まれたのです。以下より、その詳細を説明していきます。

全体的なデザインや採用パーツは、2018年に発売されたe5から大きく変更はありません。ゴミを浮かせてパワフルに吸引し、微細なホコリや花粉はフィルターで除去する「AeroForce 3段階クリーニングシステム」も健在。強力なパワーリフト吸引で、ゴミ集じん能力を高めています

もちろんWi-Fiにも対応しており、細かい設定や操作は専用アプリを使って行う仕組みです

もちろんWi-Fiにも対応しており、細かい設定や操作は専用アプリを使って行う仕組みです

iAdapt 3.0搭載! 家の間取りを認識し、部屋ごとの掃除指定が可能に

というわけで、ここからはi7の進化ポイントをご説明します。ルンバの特徴と言えば、本体に搭載するカメラや高精度センサーを使った自動走行システムですよね。ルンバ自身が掃除をしながら室内の状況を検知して、掃除ルートをスムーズに走っていきます。

そこで肝となるのは、独自の高速応答プロセス「iAdapt」。i7には、その最新版である「iAdapt 3.0 ビジュアルローカリゼーション」が搭載されました。このiAdapt 3.0と新しい高速処理プロセッサーを採用することにより、「Imprintスマートマッピング」という新機能を実現したのが大きなポイント。これはなんと、「リビング」「子ども部屋」といった「家全体の間取り」までルンバが認識するという機能です。

これまでのように周囲の空間がどうなっているかを検知するだけではなく、「家全体の間取りを認識したうえで、自分は今どの部屋にいるか?」をルンバ自身が把握できるようになったのです。これによって、家全体を効率的なルートで掃除することが可能になりました。

また、「リビング」「子ども部屋」など、部屋ごとに指定して掃除の指示を出すこともできます。もちろん最新のルンバとして「Amazon Alexa」や「Google Home」などのスマートスピーカーとも連携しているので、音声操作を行う場合は「ルンバ、リビングを掃除して」と具体的な場所を指定してスマートスピーカーに話しかけることも可能です。

iAdapt 3.0と、9880MIPSの高速処理が可能なプロセッサーを搭載。これによって、機能が飛躍的に進化! 家中の間取りを認識する「Imprintスマートマッピング」機能に対応しました

「Imprintスマートマッピング」を使うためには、最初だけ「トレーニング清掃」を行う必要があります。ルンバに間取りを認識させるために、家中を繰り返し走らせるステップです。大体3回で終わるとのこと

「トレーニング清掃」が終わると、アプリに家の外枠が表示されます。タッチ操作で細かく間取りを設定し、各部屋に「リビング」「子ども部屋」などの名前を登録しておくと、その情報が自動でi7に共有されます。これで、i7が部屋を個別で認識できるようになります

たとえば子ども部屋の掃除を指示すれば、子ども部屋だけに一直線で掃除をしに行きます。1階と2階の区別も可能なうえ、最大10種類までの異なる間取りを記憶することができます

以下は、前世代モデルの「ルンバ980」とi7の掃除ルートを比較したイメージ映像です。980は部屋の概念がないので、家全体をぐるりと走行していますが、i7は「Imprintスマートマッピング」によってひと部屋ずつ順番に走行しているのがおわかりでしょうか? 結果、i7のほうがより効率的なルートを走っているので、早めに掃除を終了できています。

i7+は、ゴミを自動収集する充電台「クリーンベース」が付属

さて、もうひとつの特徴が、ダストボックスのゴミを充電台側に自動収集する機能です。こちらは、上位モデルのi7+のみに搭載されます。

i7+には、通常の充電台ではなく、紙パック式のダストステーションを搭載した充電台「クリーンベース」が付属します。これは、掃除が完了してルンバが充電台に戻ると、本体のダストボックスに溜まったゴミを、クリーンベース内の紙パックに自動で排出するというもの。そして、そのままクリーンベース内に一時的に溜めておくことができます。クリーンベース側には、ダストボックス 30杯分のゴミを溜められるので、ゴミ捨ての手間が省けます。

また、溜まったゴミは紙パックごと捨てられるので、手を汚すことがなく、ホコリが舞い散ることもありません。つまり、一般的にロボット掃除機を使う場合のネックのひとつだった「ゴミ捨て」を、極力行わなくていいようにしているのです。なお、こういった充電台のダストステーションに一定期間ゴミを溜めておけるロボット掃除機は以前にもありましたが、i7+は紙パック式を採用しているため、最後のゴミ捨てが簡単に行える点は大きなアドバンテージと言えるでしょう。

i7+に付属するクリーンベースにi7を設置したところ

i7+に付属するクリーンベースにi7を設置したところ

掃除が終わるたびに、集めたゴミをクリーンベース内へ自動で収集してくれます

掃除が終わるたびに、集めたゴミをクリーンベース内へ自動で収集してくれます

ダストボックスには、ゴミ排出用の穴が開いています。ちなみにこのダストボックスは、穴が開いている以外はe5と共通のもの。水洗いにも対応しているので清潔に保てます

こちらはクリーンベース側。底面に穴があいていて、ここからダストボックスのゴミを吸い込んで、内部の紙パックに溜めておいてくれます

以下は、掃除を終えてクリーンベースに戻ってきたルンバのゴミを自動収集している様子。毎回、自動で10秒ほど吸い込み動作を行います。クリーンベース内には一般的な掃除機用のモーターが搭載されており、1200Wの高出力でゴミを吸引します。

紙パックにゴミがいっぱいになると、アプリに通知が来て、捨てどきを教えてくれます。充電台上部のフタを開けて、紙パックに付いているグレーのツマミを引っ張るだけで簡単に取り外せます。あとはこれをゴミ箱にそのまま捨てればOK。紙パックは、3つセットで1,000〜2,000円くらいで販売予定とのこと

クリーンベースから紙パックを取り出すとき、グレーのツマミを引っ張ることで、ゴミを吸い込むための穴がふさがるように工夫されています。このおかげで、ゴミ捨ての際にもホコリが舞い散りません

ちなみに、ロボット掃除機単体販売のi7には、クリーンベースとは異なる従来の充電台が付属します。さらにi7のダストボックスも、ゴミを排出する穴が付いていない通常のものなので、クリーンベースと接続することはできません。つまり、最初にi7を単体で購入して、追加でクリーンベースだけを購入するといったことはできないのでご注意を(ダストボックス以外の本体仕様は、i7+とi7は同一です)。

ルンバシリーズ5ライン、全体的に低価格化

今回、i7+とi7が追加されたことで、現行のルンバシリーズは「960」「e5」「643」をあわせた全5製品のラインアップになりました。最新モデルのi7+は129,880円(税別)で2019年3月8日に、i7は99,880円(税別)で2月22日に発売予定です。

2019年2月現在のルンバ現行機種スペック比較

2019年2月現在のルンバ現行機種スペック比較

2018年秋に登場したe5は、高機能ルンバでありつつ5万円以下(税別)という価格帯を実現したことで話題となりました。加えて、旧シリーズである960と643もそれぞれ値下げを行っており、ルンバシリーズ全体が低価格化していることにも注目。ロボット掃除機の草分けとして市場を牽引してきたルンバですが、機能の面でも価格帯の面でも、いまだに他を寄せ付けない魅力を備えていることを、改めて実感します。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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