新製品レポート
光触媒技術と誘引剤で蚊を効率的に捕まえる!!

アース製薬の本気を見た! 薬剤レスの蚊捕獲機「アース蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」


殺虫成分を一切使用しない蚊の捕獲機「アース蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」をアース製薬が発表。薬剤を使わない蚊対策の製品は他メーカーからも発売されていますが、本製品には、虫ケア用品(殺虫剤)シェアNo.1メーカーだからこその並々ならぬこだわりが施されていました。発表会で見てきた、そのこだわりを紹介します。

こだわりは誘引の仕組みにあり!

薬剤を使わないで蚊を捕獲する製品といえば、2016年に発売されたシャープ「蚊取空清」が有名。UVライト(紫外線)で蚊を誘い出し、空気清浄機で吸い込んで捕獲する仕組みとなっており、当時、大きな話題となりました。この人気を受け、他メーカーからもUVライト(紫外線)を搭載した製品や、人を見つける際に蚊が検知している二酸化炭素を発生させる光触媒技術を備えた製品が続々と登場。今回発表された「アース蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」も光触媒技術を使用し、二酸化炭素で蚊をおびき寄せ、本体に蚊を吸い込むという基本的な構造は他メーカー製品と同じですが、ほかにはない大きなこだわりが2つあります。

4年の開発期間を要したという「アース蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」は、2019年2月20日発売(市場想定価格は19,800円/税別)。サイズは153(幅)×116(奥行)×266(高さ)mmで、適用床面積は〜12畳。蚊が好む黒色をボディに採用しています

大きなこだわりのひとつは、高精度な光触媒技術「TMiP」を採用していること。光触媒技術とは、光触媒(酸化チタン)が紫外線などの光を吸収することで有機物(エタノールなど)を分解し、それにより二酸化炭素を発生するというものですが、これまでの光触媒はセラミックや布などに接着剤でくっつけていたため、時間の経過とともに接着剤が分解され、光触媒が剥がれ落ち、二酸化炭素の発生効率が落ちてしまっていたのだそう。いっぽう「TMiP」は、光触媒の発見者である東京理科大学 栄誉教授 藤嶋昭氏とユーヴィックスが共同開発した手法で、酸化チタン板に光触媒をくっつけることで剥がれにくくしているのがポイント。接着剤も使用していないため、光触媒の表面積もアップし、効率よく二酸化炭素を発生できるといいます。

本体内上部に光触媒技術を使用した二酸化炭素発生装置を搭載

本体内上部に光触媒技術を使用した二酸化炭素発生装置を搭載

目で見てもわかりませんが、一般的な光触媒とは異なり、「TMiP」は酸化チタン同士で結合させているのだそう

目で見てもわかりませんが、一般的な光触媒とは異なり、「TMiP」は酸化チタン同士で結合させているのだそう

「アース蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」のスイッチをオンにすると紫外線が照射され、光触媒が有機物を分解し、二酸化炭素を発生します

そして、光(紫外線)と二酸化炭素で蚊をおびき寄せるだけでなく、蚊が好む香りを放つ誘引剤を搭載しているのも「アース蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」ならではのこだわりです。蚊の主食は人の血ではなく、花の蜜などの糖分であるため、光触媒で二酸化炭素を発生させるだけでは、すべての蚊を誘引するのは不十分。そこで、ある果物成分を配合した独自開発の誘引剤「SpMA」を併用することで、より効率よく蚊をおびき寄せられるようにしたのだそう。しかも、「SpMA」には光触媒技術で二酸化炭素を発生させるために欠かせない有機物(エタノール源)が配合されているので、二酸化炭素の発生を促進するのにも役立つのです。

光触媒技術を採用した二酸化炭素発生装置の下に、誘引剤が装備されています

光触媒技術を採用した二酸化炭素発生装置の下に、誘引剤が装備されています

誘引剤の効力は開封後、約2か月。本体正面の小窓から残量が見えるようになっているので、取替目安ラインまでビーズが下がったら、新しいものと交換しましょう。誘引剤の市場想定価格は1,980円(税別)

蚊を捕まえる流れを見てみよう!

光触媒技術で発生する二酸化炭素と誘引剤が放つ香りで蚊をおびき寄せる「アース蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」が、蚊を捕獲する流れを見てみましょう。

本体天面にある吹出口(ピンクの囲み部分)から、二酸化炭素と誘引剤の香りが放出。蚊を捕らえる吸込口は四隅(赤い囲み部分)にありますが、放出された二酸化炭素や誘引剤の香りが本体内に吸い込まれないように工夫しているといいます

本体中央部にファンが搭載されており、吸込口に近づいた蚊がファンの風で吸い込まれます(下の動画参照)。二酸化炭素や誘引剤の香りを放出する風路とは別に吸い込みの風路が設けられているので、ファンの風が誘引に影響を及ぼすことはありません

稼働中はファンが回転しますが、運転音は約33dBなので、生活空間で使う分にはまったく気にならないでしょう(下の動画参照)。なお、消費電力は約1.7W。毎日24時間稼働しても、1か月の電気代は30円ちょっと。誘引剤の交換でコストは少々かかりますが、それほど負担になるほどではなさそう。

吸い込まれた蚊は本体下部にある捕虫ボックスで捕獲されます

吸い込まれた蚊は本体下部にある捕虫ボックスで捕獲されます

ボックス内の蚊は手動で捨てなければなりませんが、吸い込まれた勢いでダメージを負っているため、ボックスを開けた際に飛んで逃げることはないとのこと。捕虫ボックスは水洗いも可能です

なお、アース製薬が行った試験では、ユスリカ、コバエ、ガ、メイガ、アカイエカなどが「アース蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」で捕獲できたそうです。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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