レビュー
40〜100℃の温度調節機能で湯沸かしも調理も自由自在

料理も作れるシロカの電気ケトル「おりょうりケトル ちょいなべ」が想像以上に“アリ”!


電気ケトルの仕事は1にも2にも、「すばやくお湯を沸かすこと」であり、それ以上でもそれ以下でもない……と思っていたのだが、この春シロカが打ち出したのは、「湯沸かしだけでなく、調理用としても使えるケトル」だという。なんとも興味がそそられる新提案だが、どんな製品なのだろう? 早速、「おりょうりケトル ちょいなべ SK-M151」(以下、ちょいなべ)にズームイン!

小鍋としても使える新発想の電気ケトル

「ちょいなべ」は見た目からして一般的なケトルとは明らかに違う。ヒーターや操作部が備えられた台座にアルミ製のケトルが載っているのだが、このケトルの形状が平型で、ルックス的にはケトルというより、小さめの鍋。まさに“ちょいなべ”といった印象だ。

ケトルとしてお湯を沸騰させられるのはもちろん、本体手前のつまみで40〜100℃の無段階温度調節ができ、指定した温度での保温も可能なため、少人数用の鍋として利用したり、コンロを使わずにレトルトのパウチを温めたりといった調理が行える。「晴れ、時々曇り」ならぬ、「ケトル、時々鍋」。そんな新発想の製品というわけだ。

本体サイズは約28.2(幅)×18.2(奥行) ×18.3(高さ)cmとコンパクトで、重さは約1.8kg。価格は11,880円(2019年2月20日時点の価格.com最安価格)と保温機能付きケトルとしてはやや高めだが、卓上調理機能も兼備していることを考えれば、むしろ割安感がある

ケトル、ヒーターを内蔵した台座、フタの3パーツに分かれている。台座からケトル部分だけを取り外して使えるので、手軽に取り回せる

本体手前のつまみで40〜100℃の無段階温度調節が可能。なお、「OFF」の上にはランプがあり、赤と緑の点灯・点滅の仕方で「加熱中」「保温中」「加熱停止中」「エラー」を知らせてくれる

熱源はシーズヒーターを採用しており、消費電力は1,200W。最大容量である水1Lなら5分〜6分ほどで、コーヒー1杯分の目安である140mlのお湯なら約60秒で沸かせるという

実際に1Lの常温水(20℃)を沸かしてみたところ、沸騰までにかかった時間は4分39秒だった。通常の電気ケトルと遜色のないスピードだ。なお、使用中ケトルは熱くなるため、取っ手以外の部分は触らないよう気をつけよう

コードの長さは1.3m。プラグ接続部分はマグネット式となっているので、万が一コードを引っかけてしまった際も転倒の危険が少ない

ふたにはロック機能が搭載されており、ロックのオン/オフはボタンの赤いパーツの部分を押すだけと簡単だ

赤いパーツが隠れている時はロック中で、ケトルを傾けてもフタが外れない

気持ちよく卓上に置けるスタイリッシュなデザイン

家電製品のデザインにこだわるシロカらしく、「ちょいなべ」もスタイリッシュな外観に仕上がっている。カラーは上質な焼き物を思わせるブラックに統一し、そこに白文字でさりげなくブランド名を刻印。ゴチャゴチャと装飾を足すことなく、ミニマルを貫いているところに「洗練」が感じられる。また、取っ手の太さや曲がり具合も絶妙で、キッチンはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いてもまったく違和感がない。このデザインなら棚にしまわず、あえて目に触れるところに置いておく「見せる収納」も可能だろう。

シンプルかつミニマルなデザインは、キッチンやテーブルに置いてもサマになる

シンプルかつミニマルなデザインは、キッチンやテーブルに置いてもサマになる

デザインに加えてもうひとつ、「ちょいなべ」の大きな魅力となっていのが、「丸洗い」できることである。電気ケトルはケトル本体にヒーターが搭載されているため丸洗いできないことが多く、さらに言えば、一般的な電気ケトルの形状では、たとえ丸洗いできてもケトルの給水口や注ぎ口が狭く、洗いにくい。その点「ちょいなべ」は、ヒーターが台座側に内蔵された分離型のため丸洗いでき、形状的にも洗いやすいのだ。

ケトルは丸洗いできるうえ、フッ素加工を施したアルミ製なのでニオイも付きにくい

ケトルは丸洗いできるうえ、フッ素加工を施したアルミ製なのでニオイも付きにくい

自在な温度調節でおいしく仕上げて、そのまま「いただきます!」

「ちょいなべ」の調理機能の利用シーンは想像以上に幅広い。加熱温度を40℃から100℃まで無段階で設定できるので、鍋やチーズフォンデュを楽しんだり、スープやインスタントラーメンを卓上で作ってそのまま食べるなんてこともできてしまう。

ミネストローネ

まずは、ミネストローネを作ってみた。できあがりは卓上で保温しておけるので、お代わりも手間なく熱々で楽しめる。

水と具材を入れて100℃まで加熱。ピーッとブザーが鳴るとランプが赤から緑に変わり、自動的に保温に切り替わる。一般的な鍋では火加減の微調整が必要だが、「ちょいなべ」ならそのまま“おまかせ”しておけばOK

シロカのホームページに掲載されているレシピにならうと、15分保温した後、ケトル部分だけを取り外して具材を追加する。こういった場面でも、ケトルがヒーターと分離しているので、一般的な鍋と同様に扱えて便利だ

カットトマトなどを加えて混ぜ合わせたらケトルを本体にセットし直し、100℃まで加熱。その後5分保温すれば、具材たっぷりのミネストローネが完成

残った場合はケトルごと冷蔵庫で保存し、食べる時もそのまま温めることができる

残った場合はケトルごと冷蔵庫で保存し、食べる時もそのまま温めることができる

チーズフォンデュ

温度に気をつけないとすぐに焦げてしまうチーズフォンデュ。火加減調節に気を取られることなく、最後まで安心して「とろとろチーズ」を楽しめる。

チーズフォンデュのポイントは火加減調節だが、「ちょいなべ」なら沸騰せず、それでいてチーズが固まらない90℃にレバー操作ひとつで調節できる

ホームパーティーなどにも最適だ

ホームパーティーなどにも最適だ

インスタントラーメン

続いてインスタントラーメン。「ちょいなべ」から直接食べれば最後まで熱々で楽しめるだけでなく、洗い物も減って一石二鳥だ。

沸騰させた湯の中へ麺を投入。ガスよりも早く湯が沸かせるのは電気ケトルならでは

沸騰させた湯の中へ麺を投入。ガスよりも早く湯が沸かせるのは電気ケトルならでは

茹で上がるまで3分待ち、好みの具材を添えれば完成。容器に口をつけてスープを飲み干したいところだが、ケトルの取っ手部分以外は熱いので、そこはレンゲで行儀よく

熱燗

最後は、燗酒。湯につけたまま卓上に置いておけるので、最後までイイ温度で楽しめる。

ケトルに水を入れて台座にセットし、徳利に酒を入れてケトルの中へ置く

ケトルに水を入れて台座にセットし、徳利に酒を入れてケトルの中へ置く

温度調整レバーを80℃に合わせ、10分加熱したら温度調整レバーを50℃へ下げ、2分保温したら飲み頃だ

温度調整レバーを80℃に合わせ、10分加熱したら温度調整レバーを50℃へ下げ、2分保温したら飲み頃だ

春からの新生活にもピッタリな便利アイテム

電気ケトルとしても、少人数用の小鍋としても使える「ちょいなべ」。使ってみると想像以上に「アリ」な製品となっていて使い勝手がよかった。ひとり暮らしであれば、電気ケトルと小鍋を1台にまとめることで収納のスペースを削減できるし、デザインがスタイリッシュなので、キッチンにそのまま置いておいても何ら問題はない。新年度が始まる春を前に、スタイリッシュで実用性の高い電気ケトルを探しているのなら、アイデアよし、使い勝手よし、そしてデザインもメンテナンス性も◎な「ちょいなべ」をチェックしない手はなさそうだ。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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