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ローテーションで加熱する加熱方法をよりおいしく改良

4合炊きって、ちょうどいい! 象印の圧力IH炊飯器「炎舞炊き」に小容量モデル登場


2018年、象印は最上位機の炊飯器として展開していた南部鉄器の羽釜を採用した「極め羽釜」を終息し、「炎舞炊き」に一新。2年目を迎える炎舞炊きは加熱方法を改良しておいしさを追求するとともに、小容量モデルを新たにラインアップしました。説明会で見てきた、詳細をお伝えします。

炎舞炊き最大の特徴「ローテーションIH構造」が進化

一般的なIH炊飯器は、ひとつのIHコイルで加熱を一括制御していますが、炎舞炊きはIHコイルを分割し、それぞれを独立制御する「ローテーションIH構造」としたのが大きな特徴です。たとえば今回発表された5合炊き「NW-KB10」の場合、IHコイルが3つに分割されており、その3つを順番に加熱。部分的に集中加熱することで、単位面積当たり4倍以上の大火力を実現しました。また、加熱部分を切り替えることにより釜内には温度差が生まれ、激しい対流が発生。炊きムラがより抑えられるようになったほか、弾力のある甘みたっぷりのごはんが炊き上がるといいます。

炊飯容量5.5合の「NW-KB10」の炊飯時の消費電力は1,240W。市場想定価格12万円前後で、2019年6月21日発売予定。「黒漆」と「雪白」の2カラーがラインアップされています

NW-KB10に搭載されているIHコイルは、3つに分割されています

NW-KB10に搭載されているIHコイルは、3つに分割されています

炊飯中に起こる内釜内の様子は、下の動画で確認可能。加熱されるIHコイルが切り替わるのに合わせ、大きく沸騰する部分が入れ替わっていきます。ひとつのIHコイルで加熱している場合、中央部のかくはんが弱くなりやすく、ここまで釜内全体を激しくかくはんはできないのだそう。

このローテーションIH構造は2018年に発売された炎舞炊き「NW-KA10」と同じですが、新モデル「NW-KB10」は加熱のローテーションが改良されました。これまでは、余熱が終わり、沸騰を維持するまでの間、10秒間隔でIHコイルの加熱を切り替えていましたが、新モデルでは沸騰直前で5秒間隔にチェンジ。これにより、還元糖(甘み成分)が約2%アップしたといいます。

内釜については、変更点はなし。アルミとステンレス、鉄を素材として使った内釜は、蓄熱性、発熱効率、熱伝導率すべてにすぐれているそうです。

熱が逃げないように、内釜のふちが分厚く設計されているのもポイント

熱が逃げないように、内釜のふちが分厚く設計されているのもポイント

炎舞炊き初の少容量モデル「NW-ES07」

5.5合炊き「NW-KB10」の構造を応用し、今回、新たに登場したのが小容量モデル「NW-ES07」。小容量モデルといえば3合炊きが主流ですが、象印は、時代とともに家族構成や米の消費量が変化しているのだから、炊飯器の炊飯容量も見直すべきではないかと考えていたといいます。「夫婦2人暮らしで普段は3合炊きで十分だが、来客などがあった際には足りないので5合炊きモデルを買っている」「炊き込みごはんは具が入るため、3合炊きでは2合しか炊けないので少ない」という声も多く、その結果生まれたのが、5合炊きと3合炊きの間となる炊飯容量4合というモデル。しかも、本体サイズは一般的な小容量モデルと変わらないコンパクトさを実現しています。

炊飯容量4合の「NW-ES07」の炊飯時の消費電力は1,140W。市場想定価格10万円前後で、2019年7月21日発売予定。カラーは「濃墨(こずみ)」のみとなっています

炎舞炊きの炊飯容量5.5合「NW-KB10」と大きさを比べると、こんな感じ。NW-KB10のサイズが275(幅)×345(奥行)×235(高さ)mmなのに対し、NW-ES07は230(幅)×305(奥行)×205(高さ)mm

5合炊きと比べて小さいのは当然なので、従来モデルの3合炊きと比較してみたところ、ほぼ変わらず! 象印の3合炊きモデルは炊飯容量3.5合ですが、他メーカーの3合炊きモデルとサイズはほとんど変わりません。小容量モデルと同じサイズ感で、1合多く炊けるのは魅力的です

一般的な3合炊き同等の本体サイズを実現するため、ハンドルを廃し、部品や配置をイチから設計。さらに、5.5合の「NW-KB10」同様、フタの内側で蒸気とおねばを分離し、おねばだけを内釜に戻す「うるおい二重ぶた」を採用しているので、小さいボディにたっぷりの炊飯容量でも、吹きこぼれさせずに大火力で炊飯できるといいます。

NW-ES07もローテーションIH構造。5合炊きモデルは3分割でしたが、NW-ES07は2分割。炊飯容量に適した配置となっているので、NW-ES07も従来モデルと比べて単位面積当たり4倍以上の大火力炊飯を実現しているそうです(下の動画参照)

内釜も5合炊き同様、アルミとステンレス、鉄を素材に使っています

内釜も5合炊き同様、アルミとステンレス、鉄を素材に使っています

コンパクトな点は非常に魅力的ですが、気になるのは炊き上がったごはんの味。これまで筆者はいろいろな炊飯器で炊いたごはんを試食していますが、加熱方式や構造は5合炊きと同じであっても、小容量モデルで炊いたごはんはレギュラーサイズ(5合炊き)に比べるとやわらかかったり、もちもち感が足りないなど、おいしさはイコールにならないケースがほとんどでした。ただ、NW-ES07は炊飯時の消費電力が1,140Wと、5合炊きモデルと100Wしか違わない高火力となっています。炊き上がったごはんの味わいも、5合炊きと変わらないレベルになっているのか、食べ比べてみました。

左が5合炊きモデル、右が4合炊きモデルで炊いたごはん。見た目に大きな差はなく、香りも同じくらい。食べてみると、正直、無理矢理違いを見つけようとしないとわからないくらい、食感や味に違いは感じませんでした。少容量モデルでこのレベルの炊き上がりを実現したのは、すごい!

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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