ニュース
スマホ連携オーブンレンジと米料亭と共同開発した炊飯器

デザインや操作性、味も大きく変化した日立のオーブンレンジと炊飯器を見てきた!


発売されたばかりの日立の過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10X」(2019年6月22日発売)と、IH炊飯器「ふっくら御膳 RZ-W100CM」(2019年7月6日発売)をメディア向けセミナーで見てきました。実際にその場で調理して作ったメニューの試食もアリ! 新製品の詳細を紹介します。

スマートフォンでの操作が基本となったオーブンレンジ

オーブンレンジ「MRO-W10X」は、まず、デザインが大きく変更されました。ハンドルは枠と一体化され、ボタンの数も最小限に絞られるなど、スッキリとした仕上がりに。メタリックを基調とした筐体はシックで、インテリア性が非常に高くなりました。

新モデル「ヘルシーシェフ MRO-W10X」は庫内容量30Lで、本体サイズは497(幅)×442(奥行)×375(高さ)mm。ハンドルが一体となったフレームデザインを採用したことにより、これまでよりもハンドルが目立たなくなりました

正面からだと、ハンドルはないように見えます。写真で点灯している部分も時間が経つと消灯するので、インテリアに溶け込むデザインと言っていいでしょう

ちなみに、前モデル「ヘルシーシェフ MRO-VW1」はこのようなデザインでした。確かに、ハンドルの存在感があります。ほかにも、前面にプリントされたオートメニューの一覧やボタンなど、配色も関係していますが、それぞれの個所が主張している印象

新モデルの操作部にはボタンが6つとダイヤルボタン、そして液晶ディスプレイしかありません。オートメニューのプリントも廃され、非常にスッキリとしています

操作部をシンプルにすると使い勝手が悪くなるような気がしますが、オーブンレンジでよく使う「レンジ」や「解凍」などは物理ボタンとして配置。ボタンを押せば、すぐにその機能が使えます。では、ボタンにないオートメニューやグリル、オーブンといった調理はどうするのかというと、Wi-Fiを介して本体と接続したスマートフォンで操作する仕様となりました。専用アプリ(無料)でメニューを検索し、そのレシピをMRO-W10Xに送信するとオーブンレンジで調理できる仕組みです。近年は、献立を考える際にスマートフォンで検索されることが多いことから、スマートフォン主体の操作にしたのだそう。

アプリにあるレシピには、必要な食材の分量や作り方も記載されています

アプリにあるレシピには、必要な食材の分量や作り方も記載されています

作りたい分量に合わせて、必要な食材が確認できるのも非常に便利

下の動画のように、スマートフォン上の「送信」をタップするとMRO-W10Xにレシピが送信されます。

このあと、本体の「スタート」ボタンを押して庫内に入れたセット内容に問題がないかを確認し、再度「スタート」ボタンを押せば調理が始まります。

「スタート」ボタンを1回押すと、液晶ディスプレイに調理を行うのに必要なセット情報を表示。「うま!塩さばの♪ごまマヨ焼き」の場合、給水タンクに水が入っているか、焼網に食材を載せているかといった確認事項が表示されます

送信したレシピはオーブンレンジに登録することはできませんが、アプリ上の「お気に入り」に入れておけば、素早くメニューを探し出せるはず。また、この「お気に入り」には手動で設定したレシピも登録できます。

クッキーを焼く際のオーブンの予熱、加熱温度、時間を手動で設定し、そのままオーブンレンジに送ることもできますが、その内容を「お気に入り」に登録し、名前を付けることも可能

名前を付けた手動設定をオーブンレンジに送信すると、レシピ名として液晶ディスプレイに表示されるのもこだわりのポイントなのだそう

なお、アプリ上でメニュー探して送信する操作をスマートフォンで行わなくても、オーブンレンジにあるダイヤルボタンを回して選ぶこともできます。

番号順に登録されているので、スマートフォンで探すより時間がかかるかも。また、アプリ上にしかないメニューは、本体のみの操作では選択できません

新しいレシピは、2019年秋以降順次配信予定とのこと。オーブンレンジで作れるメニューがどんどん増えていくのは大きな魅力です。

加熱方式などの基本的な部分は、従来どおり。オートメニューの場合、食材の重さと表面温度の両方を計測し、加熱のパワーや時間を自動コントロールする「Wスキャン調理」も搭載されています。

庫内下にある3つの重量センサーで食材の重さを量り、赤外線センサーで120分割して食品の表面温度をセンシングしながら加熱。重量と温度の両方を見張って火加減を調整するので、規定の範囲内であれば、分量を気にせずセットできるのもポイントです

MRO-W10Xは、この「Wスキャン調理」を使ったオートメニューを拡充。レシピサイト「クックパッド」の「殿堂入りレシピ」から厳選した30レシピが追加されました。本来は鍋やフライパンで作るメニューを、火加減おまかせで手軽に作ることができます。

クックパッドのレシピもアプリで選択可能

クックパッドのレシピもアプリで選択可能

メニューによっては、いくつか段階に分けて加熱しなければならないことも

メニューによっては、いくつか段階に分けて加熱しなければならないことも

今回は、クックパッド殿堂入りレシピのロールキャベツを作ってみました。といっても、耐熱ボウルに食材を入れ、落としぶた代わりにラップをして庫内に入れるという最後の工程のみですが……

アプリからオーブンレンジに運転を指示し、スタートボタンを押して完成を待ちます

アプリからオーブンレンジに運転を指示し、スタートボタンを押して完成を待ちます

ちなみに、加熱中はダイヤルボタンのリングがピンク色に点灯。加熱が終了すると白色になるなど、色を変えることでパッと見て状況が確認できるようにしているそうです

完成したロールキャベツがこちら!

完成したロールキャベツがこちら!

盛り付けると、じっくり手間をかけて作ったような料理に見えます!

盛り付けると、じっくり手間をかけて作ったような料理に見えます!

ロールキャベツの中を見てみると、お肉がキレイなピンク色でビックリ! 高温になり過ぎない絶妙な温度帯で加熱されるからこその仕上がりです

「外軟内軟」の炊き上がりを目指した圧力IH炊飯器

いっぽう、圧力IH炊飯器「ふっくら御膳 RZ-W100CM」の最大の特徴は、京都の米料亭「八代目儀兵衛」と共同開発であること。八代目儀兵衛の料理長 橋本さんによると、ひと粒ひと粒の輪郭がしっかりとわかり、噛むと甘みが際立つ食感「外硬内軟(がいこうないなん)」が理想的なごはんの炊き上がりなのに対し、圧力IH炊飯器のごはんは外も中もやわらかい「外軟内軟」だといいます。確かに、圧力IH炊飯器は圧力により沸点が高くなるため、甘みや粘りたっぷりのごはんは炊けますが、食感はやわらかくなりやすい印象。近年は、粒感のあるごはんが好まれる傾向にあるので、各メーカーが粒感のあるごはんを目指していますが、まだ理想的とは言えないようです。

RZ-W100CMは、八代目儀兵衛が土鍋で炊いているごはんのおいしさを再現したといいます。最大炊飯容量は5.5合

RZ-W100CMは、八代目儀兵衛が土鍋で炊いているごはんのおいしさを再現したといいます。最大炊飯容量は5.5合

「外軟内軟」になってしまう原因のひとつが、浸し工程の水の温度。冷たい水に米を浸し、ゆっくり時間をかけて浸水させるのが望ましいのですが、炊飯器は短時間で炊き上げることが求められているため、ほとんどのモデルが浸水段階から加熱して浸水スピードを早めています。日立の以前のモデルも60℃の水温で浸していたそう。しかし、高温の水で浸すと米の表面はやわらかくなり、食感が損なわれてしまいます。そこで、新モデル「RZ-W100CM」は浸し工程の水の温度を40℃に変更。従来モデルより、低い水温でじっくり時間をかけて浸す炊飯プログラムとなりました。浸し工程の時間が延びるとトータルの炊飯時間は長くなりそうですが、そこは従来モデルと同じ時間に納められるようにしたとのこと。圧力を1.2気圧から1.3気圧に高め、沸点が最高105℃から107℃にアップしたことなどにより、トータルの炊飯時間は変わらずキープしたそうです。

従来モデルでも同様ですが、日立の炊飯器は蒸らし工程でスチームを放出する際も圧力をかけ続けられるのがポイント。他メーカーの炊飯器の場合、圧力をあけたままスチームを使用することはできないため、蒸らし工程で釜内の温度が下がってしまうのだそう

内釜も一新。鉄とアルミを合わせた多層な金属を採用し、大火力だけれど軽い内釜を実現しました

内釜も一新。鉄とアルミを合わせた多層な金属を採用し、大火力だけれど軽い内釜を実現しました

内釜の底面にはリンク状の突起を配置。発熱面積を広げるとともに、泡の発生をうながす効果があるのだそう

内釜の底面にはリンク状の突起を配置。発熱面積を広げるとともに、泡の発生をうながす効果があるのだそう

RZ-W100CMで炊いたごはんを試食しましたが、確かに弾力がすごい! 口に入れた時でなく、ちゃんと噛んだ時に甘みを感じたのは、しっかりとごはんに旨みが閉じ込められている証拠でしょう

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る