レビュー
薬剤を使わない蚊捕り機

自宅で検証! あのアースが開発した“蚊を捕る機械”「モスキート・スイーパー」の実力は?

長かった梅雨が明けて、ようやく夏本番。そう、蚊が増える時期です(笑)。暑さで寝苦しい中、ようやく睡眠に落ちていけそうだ……と思ったら耳元をかすめるあの高周波。思い出すだけで不快指数100%になりますよね。

筆者は日頃、蚊を発見したときにだけスプレー式の殺虫剤を使っていますが、寝ているときのことはほとんど考えていませんでした。そんな中、あのアース製薬からちょっとおもしろそうな“蚊捕獲機”が発売されたと聞き及んだので、さっそく取り寄せて試してみました!

その名も「蚊がホイホイ Mosquito Sweeper(モスキート・スイーパー)」(以下、モスキート・スイーパー)。筆者の自宅にて、その性能をガチで検証してみたいと思います。

【関連記事】
アース製薬の本気を見た! 薬剤レスの蚊捕獲機「アース蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」

どうやって蚊を捕まえるの?

モスキート・スイーパーがどうやって捕虫するのか、まずはその構造を簡単にご紹介しましょう。ちなみに、殺虫成分は一切使用しません。薬剤レスで蚊を捕獲する製品は他メーカーからも登場していますが、モスキート・スイーパーにはアース製薬ならではのこだわりが詰まっています。

蚊をおびき寄せる仕組みは3つあります。ひとつめは、写真の通りの「ブラックボディ」そのもの。蚊は黒い色を好むと言われており、まず本体のブラックボディで蚊をおびき寄せるのです。

こちらが製品。本体と電源ケーブルのほか、後述する誘引剤「SpMA」がひとつ同梱されています

こちらが製品。本体と電源ケーブルのほか、後述する誘引剤「SpMA」がひとつ同梱されています

次に、光触媒技術を使った「二酸化炭素発生装置」。東京理科大学栄誉教授の藤嶋昭氏とユーヴィックスが共同開発した「TMiP」(光触媒担持チタンメッシュフィルター)を本体内部に搭載しており、そこに紫外線を照射することで蚊が大好きな二酸化炭素を発生させます(詳細は発表会レポートをご参照ください!)。

3つめは、アース製薬が独自開発した誘引剤「SpMA」。こちらも光触媒反応によって二酸化炭素を発生させて蚊を誘引するものです。TMiPは交換不要ですが、SpMAは使っているうちに減っていくので、2か月に1回程度の交換が必要です。2か所で発生した二酸化炭素が本体天面のスリットから漂い出て蚊を呼び寄せる仕組みです。なおこの誘引剤、ニオイはほぼありません。

蚊の誘引剤「SpMA」。青いつぶつぶが入っており、使用しているうちに減っていきます

蚊の誘引剤「SpMA」。青いつぶつぶが入っており、使用しているうちに減っていきます

本体上部にSpMAをセットして使います

本体上部にSpMAをセットして使います

こうして発生した二酸化炭素に引き寄せられた蚊はファンの力で上部の吸込口から本体内部に吸い込まれ、下の捕虫ボックスへと落ちていきます。

上部四隅が吸込口

上部四隅が吸込口

吸い込まれた虫は本体下部の捕虫ボックスへと落ちていく仕組み

吸い込まれた虫は本体下部の捕虫ボックスへと落ちていく仕組み

以下の動画は、本体スイッチをONにしたところ。スイッチを入れると紫外線ランプによって誘引剤が青紫に光ります。動作音はほとんどしません。これなら寝ている間も気になりません。

しかし、吸込口の吸引力はおせじにも強いとは言えません。これでちゃんと蚊を吸ってくるのかと不安になります。以下の動画をご覧いただきたいのですが、ティッシュを割いたものを近づけてると、かろうじて吸い込んでいるのがわかるレベル。かなり不安ですが……。

自宅でガチ検証!モスキート・スイーパーを玄関にひと晩設置してみた

では実際にセットしてみましょう。今年は長梅雨の影響なのか、家の中になかなか蚊が現れなかったので、玄関にひと晩中置いて試してみました。

もともとあまり家の中には蚊が入ってこない立地なので、玄関外で一晩中作動させてみました。作動中は、玄関灯は消しています

紫外線ライトが暗闇に浮かび上がり、動作していることを知らせます

稼働中は紫外線ライトが暗闇に浮かび上がり、動作していることを知らせます

さて、ひと晩放置して捕虫ボックスをのぞいてみると……

いました、いました! ちゃんと捕れていました! 蚊が3匹のほか、小型の蛾やユスリカ、コバエ、クモまでいます。

アース製薬の説明では、「捕獲された虫は、吸い込まれたときの勢いでダメージを受ける」とあり、捕獲ボックスを開けても中から逃げ出すことはないとのことでした。……が、筆者が使ってみた限り、むしろ生きている虫は1匹もいません。みんな息絶えています。それどころか、吸い込むときのダメージでバラバラになった蛾もいて、ちょっとおどろき。さすが、虫ケア用品(殺虫剤)シェアNo.1メーカーの開発した製品です。

【※以下、捕獲した虫の画像を2点掲載しています。苦手な方はご注意ください】

吸い込み力の弱さに不安を抱いていましたが、全然大丈夫でした! 蚊だけでなく、コバエや蛾も捕獲できているので、春先から秋口くらいまで使えそう

吸い込まれるときにバラバラになったヤツの姿も……これなら、あとはただゴミとして捨てるだけでOKです

吸い込まれるときにバラバラになったヤツの姿も……これなら、あとはただゴミとして捨てるだけでOKです

やはり薬剤レスは安心! ゴミの捨て方も簡単

ちゃんと虫が捕獲できることがわかったので、続いては自宅でモスキート・スイーパーを使って感じたメリットをご紹介したいと思います。

まずは、やはり殺虫剤のように薬剤をばらまかないこと。一般に、蚊や虫取りには殺虫スプレーなどの薬剤を使うことが多いでしょう。しかし、家の中に赤ちゃんや妊婦さん、ペットがいるような場合は、薬剤の影響が心配で極力使いたくないという人もいますよね。

なお、アース製薬のホームページを見ると、従来の「ノーマット」製品については「安全性が認められた製品を製造・販売しています」とアピールされています(詳細はアース製薬の公式サイトを参照)。従来のノーマットでも安全性は確保されているようですが、それでも念には念を……と思う方にとって、薬剤をばらまかずにしっかり虫を捕獲してくれるモスキート・スイーパーはかなり有力な選択肢になるはず。

また、ノーマットでやっつけたはいいけど、「虫の死がいが床に転がっているのがイヤだ」「捨てるときに虫を触りたくない」という人もいるでしょう。その点、モスキート・スイーパーは、捕虫ボックスに虫を捕獲してくれるうえ、捨てるときはこのボックスを引き出してゴミ箱にパッと入れるだけなので、虫の死がいに触れることはまずありません。ここもメリットです。

それに稼働中には動作音やニオイも特にないですし、青紫のライトも常夜灯と思えば、就寝時に稼働させていてもそれほど気になりません。殺虫剤の薬剤が心配な人や虫に触りたくない人にはかなりイイ製品です。

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。家電製品のフリーペーパーを発行しつつ、ライターとしても活動中。得意分野は家電流通、生活家電。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン「動画」まとめページ
ページトップへ戻る