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“強い”のに小さくて軽くて静か! ダイソンの日本専用「Dyson V8 Slim」が想像以上によさげ


日本の住環境に合わせて開発されたダイソンのコードレススティック掃除機「Dyson V8 Slim」。すでに発売はスタートしていますが(2019年8月21日発売)、どのようなモノなのか実際に見て、触ってきました!

日本独自の設計で小型・軽量化

日本の住環境に適する掃除機とは、日本人が使いやすい掃除機でなくてはなりません。そこで、ダイソンの開発エンジニアは日本国内の一般家庭を訪問し、住宅の造りだけでなく、ライフスタイルや掃除方法などを実際に見て回り、それらの情報をもとにDyson V8 Slimを開発しました。この製品名を見てわかるように、ベースとなったのは2016年に発売された「V8」。現在、「V11」が発売(2019年3月発売)されていることを考えると、古いモデルをベースにしたように思えますが、実は、V8やV11の数字はモーターのナンバリングなのだそう。Dyson V8 Slimは、「小型化・軽量化」と「吸引力・集じん力」が最適なバランスになることを目指しており、それを実現するためにベストだったのがV8のモーターだったのです。

V8と同じ、毎分最大107,000回転するデジタルモーターを搭載しながら、Dyson V8 Slimは大幅なサイズダウンを実現

小型化、軽量化を実現した大きなポイントのひとつが、パイプの長さ。上の写真を見てわかるように、あきらかにパイプが短くなりました。V8と比べると、パイプの長さは6cm短縮。風が通る部分の直径を保持したまま薄肉化も図られており、軽量化と取り回しのしやすさに貢献しています。

Dyson V8 Slimの通常使用時のサイズは250(幅)×210(奥行)×1,123(高さ)mm。筆者は身長159cmですが、非常に使いやすいサイズ感でした

そして、ソフトローラークリーナーヘッドをコンパクト化し、「スリムソフトローラークリーナー」となったヘッドも大きな要素です。回転ブラシの直径を29%小さくし、それに合わせてブラシ内に搭載する自走用のモーターや部品を小型・軽量化することで、ヘッドのサイズと重量はV8よりもそれぞれ40%ダウン。ヘッドの幅はそのままに、高さと奥行を抑え、狭い場所を掃除しやすくなりました。

動かす回数を減らせるように、ヘッドの幅は保持。奥行が約3cm小さくなったので、狭い場所でも動かしやすいでしょう

さらに、ヘッドの高さも約1.5cm薄型化。約4.5cmの高さなので、脚が短めのベッドやソファなどの下を掃除する際につっかえにくくなりました

細かい部品やパーツのコンパクト化により、通常使用時の重量はV8より0.46kg軽い2.15kgとなりました。

数値ではわずかな差にしか感じませんが、実際に手に持つとその差は歴然。軽いほうが掃除中の腕への負担が少なくなるのは、間違いありません

V8ゆずりの吸引力と新ヘッドによる集じん力を実現

小さく、軽くなっても、V8のデジタルモーターやダイソンならではのサイクロンシステムを搭載しているので、吸引力の持続性と集じん力はバツグンです。掃除機に吸い込まれたゴミは、クリアビン内にあるシュラウドで濾され、次に2層に配置された15個のサイクロンでゴミと空気を遠心分離。その後、プレフィルター→ポストフィルターという流れで0.3ミクロンの微細な粒子を99.97%捕らえる流れとなっており、部屋の空気よりも排気がキレイなのも特徴です。

高い密閉性と捕集力を高める設計、そしてフィルターテクノロジーにより、0.3ミクロンの微細じんも外にもらさずキャッチします

発表会では、クリアビンにゴミが溜まっても吸引力に変わらないことを証明する実演が行われました(下の動画参照)。最初に行ったのは、クリアビンが空の状態。水がどの位置まで上がったのを確認しておいてください。次に、クリアビンにたくさんのゴミが入った状態で、運転してみると……クリアビンが空の時と同じ位置まで水が上がりました。つまり、掃除をしてゴミが溜まってもパワフルな吸引力が続くということなのです。

さらに、スリムソフトローラークリーナーヘッドにも、集じん力を高める工夫が施されています。空気の流れを再設計することで、回転ブラシがヘッドギリギリまで設置できるようになり、壁際のゴミもより取り除けるようになりました。

ナイロンフェルト(赤い部分)が大きなゴミを捕らえ、カーボンファイバーブラシ(黒い部分)が微細なホコリを取り除きます

V8の吸引力と新しくなったスリムソフトローラークリーナーヘッドでの、掃除力をご覧ください。下の動画は他メーカーのコードレススティック掃除機との比較。中央がDyson V8 Slimです。

他メーカー製品は、ゴミをヘッドで押してしまったり、取りこぼしがたくさんありますが、Dyson V8 Slimで掃除機がけした部分は溝までキレイ!

また、Dyson V8 Slimは耳障りな音が抑えられているのもポイント(下の動画参照)。運転音自体は変わっていないそうなのですが、不快に感じる高音が低減されました。ダイソンの掃除機は音が大きいと言われがちですが、Dyson V8 Slimならその課題をクリアできそうです。

スリムソフトローラークリーナーヘッドを装着した状態での最長運転時間は、通常モードで約30分、強モードで約7分。バッテリー残量ゼロの状態から満充電になるまで、約5時間かかります。

ちなみに、回転ブラシは取り外して水洗い可能

ちなみに、回転ブラシは取り外して水洗い可能

付属ツールの異なる2モデルがラインアップ

Dyson V8 Slimには、付属ツールが6点同梱される「Dyson V8 Slim Fluffy+」(メーカー直販価格63,720円/税込)と3点のみの「Dyson V8 Slim Fluffy」(メーカー直販価格52,920円/税込)がラインアップ。Dyson V8 Slim Fluffy+のほうには、ソファなどの掃除に役立つ「ミニモーターヘッド」や布団掃除ができる「フトンツール」、先端が光る「LED隙間ノズル」がセットになっているので、1台で徹底的に掃除したいならDyson V8 Slim Fluffy+を選んだほうがお得かも。

「LED隙間ノズル」は先端に装備されたLEDで照らしてくれるので、家具と家具の間などにあるゴミも目で確認しながら掃除できます

ソファの掃除には「ミニモーターヘッド」が活躍。モーターが装備されているので、軽い力で動かすことができます。吸引力のほどは、下の動画でチェック!

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいます。

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