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加湿性能にとことんこだわった

2つの新構造で加湿機能アップ! シャープの新しい加湿空気清浄機「KI-LX75」

加湿空気清浄機はその名の通り、加湿機と空気清浄機が一体となった家電で、省スペース・省電力などのメリットがあります。しかし、そのいっぽうでデメリットも。それは、単体の加湿器と比べると加湿能力が低いこと。加湿量を上げようとすると空気清浄機能も同時に上がってしまい、すなわち風量が大きくなってうるさくなってしまいます。

そんな不満を解消すべく、シャープは加湿機能を強化したプラズマクラスター加湿空気清浄機「KI-LX75」を10月24日に発売します。製品発表会で見てきた、その詳細をご紹介しましょう。

約20%のユーザーが、加湿空清の加湿機能と運転音に不満を感じている

シャープの加湿空気清浄機にはクラウド機能が搭載されていて、機器からユーザーデータを収集できます。同社がそのデータを分析したところ、ユーザー宅の約半数以下が湿度50%以下の状況であることが判明。ユーザーアンケートをとってみても加湿に対する不満が22%もあり、同時に運転音に関しても不満を持つユーザーが同等数いることがわかりました。そこでシャープは、加湿機能にとことんこだわった加湿空気清浄機を開発したのです。

シャープの加湿空気清浄機を使用しているユーザー宅の約半数が湿度50%以下。しかも全体の1/5のユーザーが、加湿空気清浄機の加湿性能と運転音に不満を持っているということが判明

そこで開発されたのが、新しい加湿空気清浄機「KI-LX75」

そこで開発されたのが、新しい加湿空気清浄機「KI-LX75」

本体上部にある操作パネルがスマートな曲線デザインに

本体上部にある操作パネルがスマートな曲線デザインになりました

加湿を行うための水タンク容量は約3.6L。加湿適用床面積目安はプレハブ洋室が24畳(40m2)、木造和室が14.5畳(24m2)、最大加湿量880ml/hです

2つの新構造+AI加湿サポートで加湿効率アップ!

それでは、プラズマクラスター空気清浄機としての性能を保ちつつ、同時に加湿効率をアップさせたKI-LX75の新設計について、以下よりご説明しましょう。加湿効率を高める「2つの新構造」と「新しいAI機能」がポイントです。

▼加湿フィルターが「2枚」に!

2つの新構造のうちひとつ目は、内部の加湿フィルターを「2枚」にしたことです。1枚目のフィルターを通過して水分を含んだ空気を、さらに2枚目のフィルターに通すことで、風の中により多くの水分を含めるようになったのです。1層のフィルターを厚くするよりも、フィルターを2枚重ねて同じ厚みを作ったほうが2倍のプリーツでより多くの水分を含み、放出ができるそうです。

加湿効率を高めるため、2層構造加湿フィルター+加湿集中ガイドの機械的な仕組みを導入

加湿効率を高めるため、2層構造加湿フィルター+加湿集中ガイドの機械的な仕組みを導入

青色の加湿フィルターを引き出したところ

青色の加湿フィルターを引き出したところ

左が従来の1層構造フィルター、右が同じ厚みながら2層になっている新型フィルターです

左が従来の1層構造フィルター、右が同じ厚みながら2層になっている新型フィルターです

同じ量の水分を吹きかけて下から風を送ってみると、2層構造のフィルターのほうが通ってきた風の湿度が高いことがわかります

▼「加湿集中ガイド」で加湿効率が向上

2つ目の新構造は、「加湿集中ガイド」と呼ぶ自動可変フラップを搭載したこと。実は従来モデルは、背面の空気清浄フィルターを通ったすべての風が加湿フィルターから排出される仕組みではなかったそう。加湿風と空気清浄風のバランスをとるため、加湿フィルターの上を通過する「加湿しない空気」も一緒にミックスして放出していたのです。つまり、「強」運転にしても、非加湿の空気清浄風も強モードになるため、ユーザーが考えているほど加湿が強化されているわけではなかったのです。

新モデルではこの仕組みを刷新。内部に新しく搭載した「加湿集中ガイド」は、加湿運転時に自動的に閉じて非加湿な空気の流れをシャットダウンします。これにより、本体背面から吸い込まれる空気のすべてを加湿フィルターに通すことが可能となり、加湿効率をさらに上げることができたというわけ。この結果、最大加湿量は880ml/hと前年モデルに比べて約17%アップしました。

緑の矢印で示した奥の白いパーツが「加湿集中ガイド」。上の写真は加湿集中ガイドが開いている状態です。加湿運転がオフのときは、加湿フィルター(青色)の奥に設置されたファンによって、加湿フィルターだけでなくその上部の両方の空間からも風を吸い込みます

加湿運転を始めると自動的に加湿集中ガイドが閉じて、吸い込まれた空気はすべて加湿フィルターを通るようになります

加湿集中ガイドによる仕組みのイメージ図

加湿集中ガイドによる仕組みのイメージ図

▼「AI加湿サポート」で室内の湿度を把握

さらにもうひとつ、ソフト的な仕組みで加湿効率を上げる機能「AI加湿サポート−ぴったり加湿判定」も新搭載しました。

部屋の畳数・家の構造(鉄筋・木造)・部屋の種類(リビング・寝室など)といった自宅情報をあらかじめ専用アプリに入力しておくと、ウェザーニューズとの提携で入手した該当地域の天気・気温・湿度・季節値といった室外情報がクラウド上でかけ合わされ、「今この部屋が加湿しやすい状況かどうか」をAIが判定します。さらに90分ほど一定風量で運転して、実際の湿度の上がり具合を確認。これらの情報をかけ合わせ、湿度が上がりにくい環境なら最大風量で加湿運転、湿度が上がりやすい環境ならば静音運転と、自動的に5段階で風量を切り替えてくれます。

クラウド上で室外環境と室内環境の情報をかけ合わせ、最も適した加湿運転をAIが自動で行います

クラウド上で室外環境と室内環境の情報をかけ合わせ、最も適した加湿運転をAIが自動で行います

専用スマホアプリの中のメニューの中から「ぴったり加湿判定」を選んで設定

専用スマホアプリの中のメニューの中から「ぴったり加湿判定」を選んで設定

このように、機械的な仕組み2つと、ソフト的な仕組みひとつが新たに加わったことで、KI-LX75は従来モデル比で約2倍の加湿スピードを実現したのです。

さらに、上述の加湿集中ガイドを搭載することで、内部の風路構造を刷新した結果、加湿量を上げながらも最大運転音が4dB下がって45dBと低騒音化も果たしました。ちなみに静音優先運転時の運転音は26dBと、ささやき声以下のレベルです。

湿度60%に達するまでの時間が1/2に!

湿度60%に達するまでの時間が1/2に!

ムダな加湿も抑えて給水回数を減らす「おまかせ運転」

さらにAI加湿サポート機能には、ムダな加湿を抑制する役目もあります。「おまかせ運転」モードを選択しておくと、本体搭載のホコリ・ニオイ・明るさの3つセンサーにより、人が部屋にいるかどうかを判別し、在室時には加湿量を上げ、不在時には風量と加湿量を抑えてくれるのです。これにより、ムダな加湿が抑えられるので、給水回数を最大1/2にまで減らせるそうです。

空気清浄機は不在時にも自動運転させておくのが賢い使い方ですが、外室時や就寝時にいちいち加湿機能だけを切るのは面倒。シャープのAI加湿サポート機能は、「おまかせ運転」を選ぶだけでお部屋の環境に合わせた最適な運転をしてくれるので、とても便利ですね。

「おまかせ運転」もアプリ上から設定可能です

「おまかせ運転」にしておくことで、AIが自動で部屋の状態を把握して、加湿状況を調整してくれます

「おまかせ運転」にしておくことで、AIが自動で部屋の状態を把握して、加湿状況を調整してくれます

AI加湿サポートによって、1週間でこれだけの量の水をカットできるとのこと

AI加湿サポートによって、1週間でこれだけの量の水をカットできるとのこと

加湿機能にこだわりつつ、従来の空気清浄性能も継承

このほか、寒い時期には自動的に内部のダンパーを制御し、加湿された冷たい風を人に当てないよう風向きをコントロールする機能も搭載するなど、KI-LX75はとことん加湿機能にこだわっています。

とはいえ、もちろん従来の空気清浄性能もしっかり継承。空気清浄フィルターには静電HEPAフィルターを採用し、ダブル脱臭フィルターと自動掃除パワーユニット付きの抗菌・防カビホコリブロックプレフィルターを付属。もちろんプラズマクラスター25000も搭載しています。

静電HEPAフィルターやダブル脱臭フィルターを搭載。自動お掃除機能付きです

本体背面をあけて、静電HEPAフィルターやダブル脱臭フィルターを取り出したところ。自動お掃除機能付きです

もちろん、おなじみのプラズマクラスター25000も

もちろん、おなじみのプラズマクラスター25000も

以下の動画は、静電気除去の実演の様子。プラズマクラスターイオンは静電気を除去する性質も持っているため、カーテンや壁紙に付着した花粉・ホコリなど微細な粒子を引き剥がし、空気清浄機で吸い込むことができます。

以下の動画は、吸引能力をテストしている様子。離れたところの空気も床面に沿って吸い込み、清浄した空気を上方に吹き出すことで、部屋の中で空気を循環させているのがおわかりいただけるでしょうか。

最後に、KI-LX75のスペック詳細は次の通り。

プラズマクラスターの適用床面積目安は約21畳(約35m2)、加湿空気清浄運転時の清浄時間は12分/8畳、加湿適用床面積目安はプレハブ洋室が24畳(40m2)、木造和室が14.5畳(24m2)、消費電力6.1−35W、運転音は21−45dB、最大加湿量880ml/h、水タンク容量約3.6L。空気清浄運転時の最大風量は7.5m2、清浄時間は9分/8畳、空気清浄適用床面積目安は34畳(51m2)、運転音は19−53dB。外形寸法は400×359×693mm、質量は約12kg。価格はオープンで、市場想定価格は83,000円(税別)。

写真中央が「KI-LX75」。このほか、加湿適用面積目安19畳(プレハブ洋室)の「KI-LS70」(市場想定価格65,000円・写真左端)と、同26畳のフラッグシップモデル「KI-LP100」(同130,000円・写真右端)も同時発売されます

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。家電製品のフリーペーパーを発行しつつ、ライターとしても活動中。得意分野は家電流通、生活家電。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画。

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