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先回りして快適な温度に自動調整してくれるようにAI機能が進化!

清潔機能がさらに向上した“カビに強い”パナソニック新「エオリア」登場


近年、エアコンは、冷暖房運転の性能だけでなく、清潔機能も重視されるポイントとなっています。そんなニーズに応えるべく、2019年11月下旬発売予定のパナソニック「Eolia(エオリア) Xシリーズ」(市場想定価格26〜41万円前後/税別)には、これまで以上に空気の質にこだわった新機能が搭載されました。

エアコン内の汚れを防ぐ「内部クリーン」機能が進化

エアコン内部を清潔に保つために、パナソニックは2018年度モデルの「エオリア」から熱交換器の表面にもコーティングをほどこし、切断面の凸凹をなくすことでホコリを付きにくくする「ホコリレスコーティング」を採用。コーティング剤には、水にはなじみ油ははじく「親水撥油」の特性を持つ特殊な塗料を使っているため、冷房運転中に発生する結露水で熱交換器を洗い流す際に、より汚れが落ちやすくなるのが特徴です。

熱交換器は型抜きした複数枚の基材で構成されていますが、切り出した断面にはコーティングがされていないため、凸凹しており、ここにホコリが付着してしまうのだそう。いっぽう、パナソニックのエアコンは熱交換器を組み立てたあとに断面をコーティングしてつるつるにすることで、熱交換器に汚れを付きにくくしています

「ホコリレスコーティング」の有り(左)となし(右)とで、汚れ落ちがどのように変わるのかを検証。それぞれの基材に着色した油を塗り、疑似ホコリを付着させ、水を流して落ち具合を比べました(下の動画参照)。なお、ホコリレスコーティングで使用されるコーティング剤は油をはじく特性をもつため、同じように油を塗布してもスタート時点から差が出ています

上の動画のように、ホコリレスコーティングを施した基材は、水をかけると油やホコリが流れ落ちていきました。エアコンでは冷房運転時の結露水を使用して洗い流すこととなりますが、ホコリレスコーティングされているほうがキレイな状態を保ちやすいのは間違いないでしょう。

このようにパナソニックは、以前からホコリレスコーティングで熱交換器にホコリを付きにくくするとともに、冷房/除湿運転のあとには加熱乾燥で熱交換器の水分を飛ばし、最後に「ナノイーX」を充満させる「内部クリーン」機能でエアコン内部のカビを抑制していました。しかし、近年の住宅は、リビングとオープンキッチンが併設された間取りが主流になっているため、リビングに設置しているエアコンが空気と一緒に吸い込む汚れには従来よりも油分が多く含まれるようになり、状況によってはホコリレスコーティングだけでは油分を弾ききれないことも。そこで、新モデルには熱交換器に付いてしまった油分を分解するという方法が採用されました。分解に使われるのは、おなじみの「ナノイーX」ですが、菌を抑制する元となるOHラジカルの量がこれまでの2倍となる「高濃度のナノイーX」を生成するデバイスを搭載することで、油分の分解を実現。これにより、カビの栄養素が減るとともに、飛来するカビ胞子などの定着も低減するため、室内機内部にカビが今まで以上に発生しにくくなったそうです。

空気中にある水に高電圧をかけることでナノサイズのイオン「ナノイー」が生成されます。ナノイーに含まれるOHラジカルが油の水素イオンを抜き取ることで油が分解されるのだそう

水に垂らした着色した油が、高濃度のナノイーXを当てることでどのように分解されるかが実演されました(下の動画参照)。水には油は溶けにくい性質を持っていますが、高濃度のナノイーXが放出されると瞬時に分解され、水に溶けています!

発表会会場には、高濃度のナノイーXを採用することで強力になった新「内部クリーン」機能が、エアコンでどのように作用するのか検証した実機が展示されていました。検証方法は、新「内部クリーン」機能を搭載したエアコンと非搭載のエアコンで比較するというもの。ホットプレート油を揮発させながら送風運転を60分続けることでエアコン内部に油を吸引させます。その後、送風運転を停止し、新「内部クリーン」機能のあるエアコンのみ冷房運転を30分実行。冷房運転のあとには自動で新「内部クリーン」機能が作動します。この流れを1サイクルとし、100回繰り返したのち、疑似花粉を吸引させ、熱交換器への付着を比べてみると……。

新「内部クリーン」機能を搭載したエアコンの熱交換器(右)はほとんど汚れていないのに対し、非搭載のほう(左)は疑似花粉が付いて黄色に! つまり、熱交換器に付着した油分を分解すれば、汚れも付きにくくなるのです

新「内部クリーン」機能が作動することで、油分が最大40%分解されたという検証結果も

新「内部クリーン」機能が作動することで、油分が最大40%分解されたという検証結果も

なお、「内部クリーン」機能のナノイーXは、従来、冷房/除湿運転後にのみ放出されていましたが、新モデルでは暖房運転のあとにもエアコン内部に充満されるようになりました。このほか、ナノイーが高濃度になったことにより、脱臭効果や花粉抑制効果も高まったそうです。

フィルターの自動お掃除はブラシに着目することで進化

いまやエントリーモデルにも搭載されることが多くなったフィルターの自動お掃除機能。一般的な自動お掃除機能は、ブラシでかき取ったフィルターのホコリをダストボックスに溜めていくため、数年に1度は溜まったホコリを手動で捨てなければなりませんが、パナソニックの「お掃除ロボット」は、かき取ったホコリがドレン水とともに屋外に自動排出されるのが特徴です。そんな「お掃除ロボット」が、新モデルではさらに進化。これまで、ホコリをかき取るブラシに付いた汚れはブレードでたたき落すのみでしたが、新モデルでは「ブラシクリーナー」でブラシをはさみ込み、汚れをこそぎ落とす仕様となりました。その結果、ブラシの汚れが以前より15%も低減したそうです。

赤色の横線部分にフィルターのホコリをかき取るブラシが搭載されており、そのブラシをはさむようにして汚れをこそぎ落とす「ブラシクリーナー」を装備。ブラシクリーナーが左右に移動するとともに、ブラシが半回転を繰り返すことでブラシに付着した汚れがより取り除けるようになったそうです(下の動画参照)
※写真では青く光っていますが、実際は光りません

汚れた黒板消しでは黒板がキレイにならないのと同じように、汚れが落ちていないブラシでフィルターを掃除してもきちんとキレイにはならないということから、パナソニックはブラシのお手入れに着目したといいます。なお、「お掃除ロボット」で取り除いたホコリは自動で屋外に排出されるのがパナソニックエアコンの特徴ですが、新モデルではダストボックスに溜める方式に切り替えることも可能に。その場合は、ダストボックスに溜まったホコリは手動で捨てなければならないので注意しましょう。

先回りで温度調整もできるようになった「エオリアAI」

エアコンの基本性能である冷暖房機能に関しては、AI機能「エオリアAI」がさらに賢く、手軽に使えるようになりました。Xシリーズには無線LAN機能が内蔵されており、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンでリモート操作などを行うことができます。さらに、2019年度モデルからは「ウェザーニュース」が提供するPM2.5や花粉などの飛散予測データから、室内の空気が汚れる前に空気清浄運転を行ってくれる機能も搭載されていましたが、新モデルでは「ウェザーニュース」の気象予報データに加えて、センサーで検知した外気温や日射、住環境といったさまざまなデータを組み合わせることで、未来の室温を予想し、先回りして温度調整を行ってくれるようになりました。さらに、AI制御に対する満足具合を連携したスマートフォン(アプリ)でフィードバックすることで、ユーザーの好みを学習。それぞれの家庭に適した、より快適で省エネな運転ができるようになったそうです。

「エオリアAI」を使うには、スマートフォンに専用アプリ「エオリアアプリ」(無料)をダウンロードし、設定しておく必要があります

AI機能を駆使した自動運転を使うには、リモコンの「AI快適おまかせ」ボタンを押すだけ。天気予報や過去の運転状況から導き出した住宅環境、ユーザーの好みといったさまざまな情報を複合して、快適で省エネな運転を行います。人のよくいる場所も記憶し、人の動きに合わせた運転にも調整されるそう

AIが自動で温度調整を行うと、アプリ上にその制御の感想を求めるアンケートが届きます。フィードバックすることで、どんどん使用者の好みが蓄積され、制御性能がアップ!

なお、無線LAN機能を使用しない場合も、リモコンの「AI快適おまかせ」を押せば、センサーで検知した人の居場所や活動量、人の周辺温度、日射変化、建物の気密性などをもとに、暖め方や冷やし方をエアコンが自動調整してくれます。もちろん、使用状況をAIが学習していくので、使えば使うほどユーザー好みの制御になっていきますが、無線LANに接続したほうが天気予報やフィードバック機能などが加味され、より制御精度は高くなります。

このほか、室外機のコンプレッサー制御を見直すことで、吸い込む空気の温度が50℃になってもしっかり冷房運転できる「50℃対応室外機」が新たに開発されました。下の写真は従来の室外機(左)と新モデルの室外機(右)で、室内の設定温度を16℃にして冷房運転した様子。外気温が高くなっても新モデルのほうは、設定温度に近い温度で冷風が放出されていますが、従来のものは22℃近くにもなってしまいました。

表示されている数字は、左側が室外機が吸い込んでいる空気の温度で、右側が室内機の吹出口付近の空気の温度です

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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