レビュー
風が起こらず、乾燥しにくい

これは快適! コロナの新ジャンルヒーター「ノイルヒート」を使って実感したメリット


「コロナ」と言えば石油暖房機器。今年発売の「WZシリーズ」は、ビッグなルーバーがスイングして足元をすばやく暖めたり、クリーン消化&ニオイカットメカやら臭い取り触媒やらあれやこれやで点火・消臭時のニオイをとにかく抑えています。筆者も1度、新潟県三条市にあるコロナ本社で実物のニオイを嗅がせてもらいましたが、筆者が10年前に使っていた他社の石油ファンヒーターに比べて本当にニオイが少なくてびっくりしたものです。

そんなコロナは、電気暖房の開発にも力を入れています。ブラックセラミックコーティングシーズヒーターという長い名前のヒーターを使った「コアヒート」は、遠赤外線効果を最大に生かしたヒーター構造により、体の芯までポカポカ。あの、「電気暖房は機器から離れると途端に体が冷える問題」を解消しました。

そして今年、そのコロナが新しいジャンルのヒーター製品を発売したのです。その名も「ノイルヒート」。オイルヒーターのような形状だけど、オイルを使っていないノーオイル(「NO+OIL」)。だからノイルヒート。ちょっと気になったので試してみました!

「ノイルヒート」の特徴をチェック!

まずは、簡単にノイルヒートの構造をチェックしましょう。本機はオイルの代わりにヒーター管を使う構造になっています。ヒーター管に熱伝導率の高いアルミ製フィンを高密着させた独自開発の「FIXILヒーター」により、すばやく熱を拡散させるという仕組みです。一般的にオイルヒーターは本体が暖まるのに時間がかかり、そのため部屋が暖まるのにも時間がかかりますが、ノイルヒートはスイッチを入れたらすぐに温度が上がるように設計されているのです。そのほかの詳細は、以下の発表会レポートをご覧ください。

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コロナ、独自技術によるオイルレスヒーター「ノイルヒート」を発表!

コロナの公式画像より。ノイルヒートの内部構造のイメージ図。実際には赤くなりません

コロナの公式画像より。ノイルヒートの内部構造のイメージ図です。実際には赤くなりません

側面パネルの輻射熱と、上部の開口部から発する熱の対流で部屋を暖めます

側面パネルの輻射熱と、上部の開口部から発する熱の対流で部屋を暖めます

製品には、専用リモコンが付属しています

製品には、専用リモコンが付属しています

厳しめ(?)実力チェック! 暖め能力を上回る19畳相当の室内に置いてみた

今回は、上位モデルの「DHS-1519」をお借りしてテストしてみることに。本機の消費電力は300〜1500W、暖房の目安は木造一戸建て住宅が10畳まで、コンクリート集合住宅が13畳までです。正直、暖め能力はかなり高そうなので、これを32m2(19畳相当)の自分の事務所で使ってみるというちょっと無謀(?)なチャレンジを実施しました。この環境で高い暖め性能を発揮してくれたら、家庭環境でも満足に使えるはずです。

このような事務所スペースで使ってみました。コンクリート造りの雑居ビルに入居しており、ほぼ正方形のスペースです。古い雑居ビルで窓が多く、スチールデスクやホワイトボードなど金属製オフィス家具が多いので結構冷えるのです。奥に写っているのがノイルヒート

それではさっそくスイッチを入れてみましょう。室温設定を25℃にしてスタート。このときの室温は17.8℃、湿度54%です。

室温17.8℃、湿度54%の部屋にて、室温25℃設定でスタート!

室温17.8℃、湿度54%の部屋にて、室温25℃設定でスタート!

スイッチを入れた20分後に、本体側板の表面温度は53.6℃にまで上昇しました。これがほぼ最高温度です。ノイルヒートから50cmほど離れた場所でもじんわりと暖かさが伝わってきます。この側板からの輻射熱と、上部の開口部から放出される熱気による熱対流で、部屋中を暖める仕組み。そのため、上部の温度はかなり上昇します。

スイッチオンから20分後には、これが86.9℃まで上がりました。側板はちょっと触ったぐらいではヤケドはしませんが、上部はかなり熱くなるので、小さいお子さんがいる家庭では市販のストーブガードを購入したほうが安全でしょう。

なお、本体に衣類などがかぶさって異常過熱した場合に運転を停止する過熱防止装置、転倒オフスイッチ、プラグも内蔵した温度センサーで異常時に警告する機能など、安全機能は複数搭載されています。

スタート20分後のパネル表面温度は53.6℃。触ってもそれほど熱くは感じません

スタート20分後のパネル表面温度は53.6℃。触ってもそれほど熱くは感じません

いっぽう、上部の温度は86.9℃とかなり高温なので触ってはダメ

いっぽう、上部の温度は86.9℃とかなり高温なので触ってはダメ

消費電力は約1400Wとほぼフルパワーです

消費電力は約1400Wとほぼフルパワーです

本体がすぐに熱くなるとはいえ、輻射熱と対流によって部屋を暖める仕組みなので、室温が設定温度まで上昇するのには少々時間がかかります。今回使ってみた環境では、朝の10時に室温17.8℃から始めて、5時間後の午後3時にようやく24.3℃となりました。そしてこの間の電気代は合計約100円。これは、ノイルヒートの能力を上回る19畳相当の室内で使用したので、この結果になったのでしょう。さすがに厳しすぎたか……しかし逆に言えば、実際に家庭で使用する場合はもっと早いということ。

スタートから40分で室温は約2℃上昇して約20℃になりました。湿度はほぼ変わらず53%(左)。そして、5時間後にようやく24.3℃まで上昇。湿度は46%まで下がりました(右)

設定温度近くになると出力を抑えてゆっくり暖めていくようです

設定温度近くになると出力を抑えてゆっくり暖めていくようです

設定温度は普段の感覚より低めでちょうどよかった

さらに使ってわかったのですが、設定温度に関しては普段の感覚より低めでよかったです。今回、実は最初の24℃設定では暑いくらいで、23℃設定にしてちょうどよい室温に感じました。これも19畳相当の事務所だからであって、おそらく8畳程度の寝室であれば20℃前後でよいと思われます。8畳の部屋で20℃前後の設定ならば、もっと早く設定温度に到達し、電気代ももっと安くすみそう(※あくまでも、室温の感じ方は個人の感覚によります)。

さらにノイルヒートには、設定温度に達したら自動でひかえめ運転に切り替わる「ecoモード」もあるので、それもあわせればさらに電気代を抑えることが可能です。

ecoモードを選択すれば設定温度に達した後は控えめ運転に移行して電気代を抑えます(なお上述のテストでは、ecoモードは使用していません)

ノイルヒートのメリットは、風が起こらない・乾燥しにくいこと!

ノイルヒートを使ってみてとてもイイと感じたのは、「乾燥しにくいこと」と「風が起こらないこと」。写真で見てもわかるように、スタート時に湿度54%だったのが5時間運転後でも46%までしか下がっていません。

エアコンで暖房運転させるとあっという間に湿度30%近くまで下がってしまい、室内も空気はカラカラになってしまいます。また、エアコンが起こす風も不快ですよね。エアコンの乾いた風が身体に少しでも当たると目がショボショボし、唇が乾き、皮膚も乾燥して不快になり、ダルさを感じるようになります。

しかし、ノイルヒートが起こす室内空気の対流はほとんど肌で感じることがなく、目や唇の渇きを覚えることもありませんでした。これまで意識したことがなかったのですが、ノイルヒートを使っている間は、事務所にいるときの体調がまったく異なりました。なんというか、体が軽く感じたのです(※あくまでも個人の感想です)。

まとめ:エアコン暖房の乾燥が苦手な人に推せる!

空気が乾燥しない、不快な風が起こらないというのは意外に快適です。そのため、ノイルヒートはリビングだけでなく寝室、介護の部屋、乳幼児がいる部屋にも最適ではないかと思います(ストーブガードが必要ですが)。

24時間表示のサークルタイマーにより、あらかじめ時間設定されたプログラム運転ができるほか、自分で運転時間をプログラムできるので、たとえば就寝1時間前から運転を始めて起床時間に合わせて運転を停止するといった、自分の生活時間に合わせて自動運転の設定も可能です。

夜22時から朝6時までの自動運転ができるプログラムモード。運転時間は変更できます

夜22時から朝6時までの自動運転ができるプログラムモード。運転時間は変更できます

なお、本体のサイズは大きいですが、内部がほとんどアルミでできているため、総重量は11.3kgと大人であれば軽々と持ち上げられる軽さ。キャスター付きで移動も簡単なため、それほどじゃまにはなりません。普段は寝室で、子どもが病気で寝込んだら子ども部屋へ、といった移動も苦にはならないでしょう。特に、エアコン暖房の乾燥が苦手という人には注目していただきたい製品です。

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。家電製品のフリーペーパーを発行しつつ、ライターとしても活動中。得意分野は家電流通、生活家電。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画。

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