レビュー
累計販売台数50万台の大ヒットモデルが、デザインと使い勝手を磨き上げてリニューアル

ヒットの予感! シロカの全自動コーヒーメーカーの新モデル「カフェばこ」

ミル付きの全自動コーヒーメーカーらしからぬコンパクトボディに、ミニマルなデザイン、そしてコストパフォーマンスの高さで支持を集め、累計販売台数が50万台を突破しシロカの「全自動コーヒーメーカー」。これまでさまざまなコーヒーメーカーをレビューしてきた筆者にとっても、「あれはよくできていた」と記憶している製品のひとつだが、2019年秋、最新モデル「全自動コーヒーメーカー カフェばこ」(以下、カフェばこ)が登場した。

好評を博したデザインが一段とスタイリッシュに

「カフェばこ」はプロペラ式のミル機能を備えた全自動コーヒーメーカーだ。豆とコーヒー粉、どちらからでもドリップでき、ホットコーヒーやアイスコーヒーなら4杯、マグカップなら2杯まで一度にドリップできる。ボタンを押すだけで手軽に挽きたて、淹れたてのコーヒーが楽しめるので、全自動コーヒーメーカーの入門機にもぴったりな1台だ。

とはいえ、「手軽さ」をウリにする全自動コーヒーメーカーはほかにもたくさんある。ではなぜ、従来モデルは累計販売台数が50万台を超えるほどヒットしたのか? 答えはシンプルだ。ボディが抜群にコンパクトで、オシャレだったのだ。「カフェばこ」にもそのアイデンティティはきっちりと受け継がれ、コンパクトなスクエアフォルムはそのままに、デザインがさらにブラッシュアップされている。特徴的なのは操作部で、ボディ前面に文字が浮かび上がるデジタル表記を採用。操作ボタンやダイヤルの配置も見直され、より高級感のあるたたずまいとなった。

なお、今回使用する「SC-A351(ステンレスシルバー)」のほかに、カラーがオールブラックとなる「SC-A37(タングステンブラック)」(ステンレスサーバー)の2モデルが用意されている。

サイズは約162(幅)×280(奥行)×264(高さ)mm、重量は約2.2kg。直線基調ながら、エッジなどに丸みを持たせた独特のスクエアフォルムも健在で、早くも愛着がわいてくる。杯数表記をデジタル表記に変更したことで、一段と洗練されたルックスになった印象だ

フィルターにはステンレスフィルターを採用。ペーパーフィルターでは通せないコーヒーオイルまで抽出できるので、豆本来の生き生きとした味を楽しめる。また、何度でも洗って使用でき、ペーパーフィルターよりも経済的なところもステンレスフィルターのメリットだ

プロペラ式のミル刃。ほかにも臼式やカッター式などが存在するが、このクラスではプロペラ式が一般的だ。豆の粒度は中細挽きとなり、調節はできないものの、淹れる杯数(豆の量)に応じて適切な中細挽きに仕上げてくれる。ミルとドリッパーが一体となっているので、コーヒー粉から淹れる場合もここにコーヒー粉を入れればOK

サーバーはガラス製(「SC-A37」はステンレスサーバー)で、でき上がったコーヒーの量がひと目で確認できるよう、「ホット」「マグカップ」「アイス」の目盛りがそれぞれ記されている。ドリップ終了後は自動で30分間保温される

給水タンクが着脱式に。タイマー機能も新搭載

ボディ設計に関して高く評価したいのが、給水タンクが着脱式になった点である。従来モデルでは本体から取り外せない一体型の給水タンクだったうえに給水口が狭く、給水しにくかったのだ。その点、着脱式なら簡単に給水できるのはもちろん、お手入れもラクだ。さらに、タイマー機能も搭載した。なお、タイマー機能はコーヒーの抽出が完了する時間を設定する仕様だ。

ここでは豆からコーヒーを淹れてみよう。まずは、ミル付きバスケットに豆を入れる。説明書に書かれている豆の量の目安を参考に、ホットコーヒー2杯分(約18g)を投入し、本体にセット。なお、付属の計量スプーンはコーヒー粉専用なので、豆から淹れる場合は手持ちの電子スケールなどで計量することが推奨されている

続いて、給水タンクに水を注ぎ入れる。着脱式なので、従来モデルよりも格段に給水しやすい。給水した水はすべて一度のドリップで使用されるので、目盛りを見ながら正確に注ぎ入れよう

サーバーを保温プレートにセットしたら、豆/粉のいずれかのモードを選択。ダイヤルを回して淹れる杯数を設定し、「スタート」ボタンを押せば豆挽きがスタートする。操作していてひとつ思ったのだが、操作ボタンとダイヤルに添えられた文字表記は、この際不要かもしれないということ。そのほうがより一層ミニマルなルックスになるし、これだけ操作がシンプルなら、使い方に迷うこともないのではないか。もちろん、デザインが抜群にスタイリッシュだからこそ思う、しがないライターのしがない意見ではあるが……

運転開始とともに豆挽きが始まり、あたりに豆の香りがふわりと広がる。その後約30秒間の蒸らし工程に入り、抽出がスタート。心地よいドリップ音と、コーヒーの芳醇なアロマに包まれる。ああ、やはり挽きたて、淹れたてのコーヒーは香りの豊かさが違う――。ブザー音が鳴ったら抽出完了。でき上がりまでにかかった時間は、ホット2杯分で6分10秒だった。

約30秒間の蒸らし工程を経てから抽出が始まる。コーヒーの豆は油脂分を含んでいるため、コーヒー粉にいきなりドボドボとお湯を注いでも水分を弾いてしまい、味がなじまない。そのため、蒸らし機能があるとないとでは味が大きく変わってくるのだ

表面にうっすらとコーヒーオイルが浮かんでいるのがわかるだろうか? これがステンレスフィルターで淹れた証で、豆本来の風味と濃密なコクを存分に楽しむことができた。タイマー機能を使用すれば、夜寝る前にセットして、起き抜けに淹れたてのコーヒーを楽しむこともできる。コーヒーの香りで目覚める朝の、なんと気分のいいことか

本体ふた、ミル付きバスケット、メッシュフィルター、給水タンク、メッシュフィルター、サーバーは本体から取り外して水洗いできる

期待に応える正統進化に、再びヒットの予感

デザインがさらに洗練され、一体型だった給水タンクは着脱式に変更となり、タイマー機能も追加された「カフェばこ」。まさに正統進化といった印象で、ミル付き全自動コーヒーメーカーとしての完成度が一段上のレベルに引き上げられていた。となると気になるのが価格だが、15,160円(税込。2019年12月25日時点の価格.com最安価格)と全自動タイプとしては比較的リーズナブルで、従来モデルと同様、コーヒー入門者でも手を出しやすいだろう。この出来映えなら、「シロカの大ヒットコーヒーメーカー」というポジションは今後も安泰と言えそうだ。

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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