レビュー
ポットと同じ構造だから、給水と手入れがラクラク

人気に納得。象印のスチーム式加湿器「EE-DA50」は手間なし、ストレスなし!

部屋の空気が乾燥するのは辛いけど、加湿器のフィルターやタンクの手入れはもっと辛いので、10年以上自宅で加湿器を使っていませんでした。が、ここ数年、「象印のスチーム式加湿器がとてもイイ」という評判をひんぱんに耳にしており、実際に使ってみたら本当にとてもよかったんです! 今回使用したのは、象印のスチーム式加湿器の最新モデル。価格.comの加湿器 人気売れ筋ランキングでも1位(2020年1月14日時点)に輝いている「EE-DA50」です。

従来モデルやほかのサイズに比べて、「電気ポットっぽさ」が払拭されている最新モデル「EE-DA50」

従来モデルやほかのサイズに比べて、「電気ポットっぽさ」が払拭されている最新モデル「EE-DA50」

「中」モード(後述)を省いた、タンク容量約2.2Lの「EE-RP35」(ホワイト)、約3Lの「EE-RP50」(ホワイト)もラインアップされています。

給水と手入れが簡単! 最新モデルは大容量タンクで長時間加湿にも対応

加湿器の加湿方式は「EE-DA50」はタンク内の水を沸かし、その蒸気で加湿する「スチーム式」の加湿器です。

もともと、スチーム式の加湿器はフィルターがないため、ほかの方式に比べてメンテナンスが楽というのがメリットのひとつなのですが、「EE-DA50」ではさらに、“ポットと同じ構造”を採用。着脱式のタンクに給水するのではなく、ポットのようにふたを開けて本体に直接注水できます。また、タンクにはフッ素加工が施されているので、タンク自体のケアも楽。加湿器を使用するうえでストレスとなりうるマイナスポイントが払拭されているのです。

また、「EE-DA50」はタンクの容量が4Lとたっぷりで、8時間の連続加湿(強モードで使用の場合。弱で使用した場合は最長32時間)も可能になり、給水の頻度が抑えられるだけでなく、「就寝中に加湿し続けたい」というニーズにも対応。加湿適用床面積は、木造和室〜8畳 (13m2) プレハブ洋室〜13畳 (22m2)です。

↓加湿器の種類についてくわしく知りたい方はこちらをチェック↓
《2020年》今使うべき、おすすめ加湿器をタイプ別に厳選!

設置面積はA4程度で、高さが36.5cm。デザインについてはあまり評価が高くないようですが、シンプルで清潔感があり、個人的には好きです。ひとり暮らしの部屋に設置しても圧迫感はありませんでした

本体に、湿度センサーと温度センサーを搭載。電源を入れると、電源ボタン上の湿度モニターランプが点灯し、現在の部屋の体感湿度(低湿:37.5%未満、適湿37.5〜67.5%未満:、高湿:67.5%以上)を教えてくれます

センサーは本体の右側面に配置されています

センサーは本体の右側面に配置されています

プラグは、ひっかけても転倒の危険が少ないマグネット式

転倒湯もれ防止構造のため、万一転倒してしまっても、湯もれを最小限に抑えられます

転倒湯もれ防止構造のため、万一転倒してしまっても、湯もれを最小限に抑えられます

沸騰させたきれいな蒸気を、約65℃まで冷まして加湿

「EE-DA50」の運転モードは、湿度を「しっかり(60%)・標準(50%)・ひかえめ(40%)」の3段階で調整できる自動加湿モードと、「強・中・弱」の3段階で調整できる連続運転から選択できます。連続運転の運転時間は、最長32時間(強:8時間・中:16時間・弱:32時間)です。

また、1・2・4時間の切タイマー、4・6・8時間の入タイマーのほか、湯沸かし時の音を抑える「湯沸かし音セーブ」モード、容器を洗浄する「クエン酸洗浄」モード、チャイルドロックキーも備えています。

運転モードは、操作部中央の「選択」ボタンで選ぶだけ。そのほかのモードには専用キーがあり、迷いようがない操作性のよさです。チャイルドロックキーは、3秒押しするだけですべての操作ができなくなります

加湿時は、タンク内の水を沸とうさせることで発生する蒸気をそのまま吹き出すのではなく、吹き出し口付近で冷たい空気に触れさせることで、約65℃まで冷ましてお部屋を加湿します。これによって、熱い蒸気によるやけどや、部屋の温度が上がりすぎるといった不安が軽減されます。

矢印の部分から温かい蒸気が出ます(写真は蒸気カバーを外した状態)

矢印の部分から温かい蒸気が出ます(写真は蒸気カバーを外した状態)

加湿時のイメージ図。画像は象印の製品ページより

加湿時のイメージ図。画像は象印の製品ページより

タンクにはフッ素加工の広口容器を採用。運転時間の目安に合わせて給水できる水位線付きで、水を捨てる際の位置も印字されています

給水口が全開なので、給水はこれ以上ないくらい楽です。ただし、蛇口から直接給水したり、浴室の床などに置いて底面が濡れるのはNGとのことなので、いったん別の容器に汲んで給水する必要があります

ふたは取り外し可能です

ふたは取り外し可能です

加湿開始から30分で7畳の部屋の湿度が30%上昇。場合によっては十分すぎる加湿力

今回「EE-DA50」を使用したのは、鉄筋造アパートの1Kの、7畳ほどの洋室部分です。10分に約10%ずつ均等に湿度が上がっていき、加湿が開始されてから30分で、湿度が30%上昇しました。

冷たい水からだと、加湿開始まで30分ほどかかります(「湯沸かし音セーブ」モードの場合は約45分)。急ぐ場合はぬるま湯を入れたり、給水量を少なめにします

個人的に湯沸かし時の音は特に気になりませんでしたが、「湯沸かしセーブ」モードも試してみました。平均して7dBくらい音が抑えられるようです(本体から10cmほどの位置で測定)

加湿開始からおよそ30分で、湿度が設定の60%に

加湿開始からおよそ30分で、湿度が設定の60%に

タンクを冷たい水で満水にしてしまうと、加湿開始までやや時間はかかるものの、加湿力・スピードともに十分で、場合によっては加湿されすぎることもあるくらいでした。湿度センサーの精度があまり高くないのか(?)、モードを「しっかり」のままにしていたら、湿度が80%を超えている! なんてことも。就寝中に使用する場合は、ある程度湿度を適正に近づけておき、「弱」もしくは「ひかえめ」に設定を変更して寝たほうがよさそうです。

筆者宅の場合、設定を「しっかり」のままにしていると湿度が上がり続けるようなので、湿度が60%に達したら、「ひかえめ」に切り替えるようにしていました。こうすることで、60%前後の湿度をキープできていました

電気代は覚悟していたよりはかからない印象

「EE-DA50」(スチーム式の加湿器)の欠点と言われるのが、消費電力が高い、つまり電気代が高いことです。気化式加湿器には、消費電力が10W以下という製品もある中で、「EE-DA50」の消費電力(湯沸かし時)は985W、加湿時の消費電力は410Wなので、確かに高いです。

室温約20℃、湿度33%の状態で電源をオン。今回使用したワットモニターの計測では、湯沸かし中は消費電力が1,000Wを超えることもありました

湿度60%までの道なかば、室温22℃、湿度52%の時点での消費電力は421W。時おり加湿が中断する間欠運転でしたが、加湿中はつねに420W前後で動作していました

満水の状態で冷水から湯沸かしをし、湿度が60%になった時点で「ひかえめ」運転に切り替え、そのまま水がなくなるまで使用してみたところ、稼働時間は約21時間半で、電気代は約92円でした

上記の使用法を毎日続けたとして、約92円×30日=約2,760円/月に。漠然と、「ひと月の電気代が5,000円くらいアップしちゃうのかしら」とおびえていたので、個人的には覚悟していたほどではないですが、あくまで「覚悟していたほどでは」。タンクの水位線を目安に給水してムダに大量に沸とうさせない、ぬるま湯を使用するなど、工夫して使用するとよいと思います。

容器の手入れは、水に溶かしたクエン酸を入れてスイッチを押すだけ

お手入れは、水を入れたタンクに専用の洗浄剤、もしくは市販のクエン酸30gを入れ、「クエン酸洗浄」キーを押すだけと簡単です。頻度は月1回程度でOK。

今回はお手入れの効果をわかりやすくしたかったので、1か月ほど毎日使用していた間、あえて使用後に軽く容器をゆすぐ程度にしていたところ、タンクを完全に乾かしてみると、底にカルキと思われる白い物体が付着していました。

専用の洗浄剤「ピカポット」は、4包入りで380円(税別)

専用の洗浄剤「ピカポット」は、4包入りで380円(税別)

ほぼ満水にした状態でぬるま湯に溶かした「ピカポット」1袋を入れて、「クエン酸洗浄」キーを押すだけです。所要時間は約90分

洗浄が終了したらお湯を捨て、タンクを水ですすぎます。ほんの少しだけカルキが残りましたが、簡単にきれいになりました。タンクのすみずみまできれいになっているのが確認でき、タンク内を一望できる安心感が、ここでも生きてきます

上ぶた、蒸気フィルターは水洗いできます

上ぶた、蒸気フィルターは水洗いできます

まとめ

「EE-DA50」、期待を裏切らない使いやすさでした。スチーム式なのでほかの方式の加湿器に比べて電気代が高めなのは否めませんが、フィルター交換コストはもちろん、定期的にめんどうなケアをする時間的・精神的コストもかからないことを考えると、私は電気代を払うほうを選びたい。使用法を工夫すれば、電気代も多少は抑えられはずです。

気になった点を強いて上げるならば、モードの調整をしないと場合によっては加湿されすぎてしまうこと(部屋の構造など使用環境によるかもしれませんが)。センサーの精度が高くなり、過度な加湿を自動で抑えてくれるといいなと思いました。

また、ふたが開けづらいのも気になりました。もちろん、安全に使用するための配慮であることはわかるのですが、ひとり暮らし世帯には安全性が高すぎたので、「チャイルドロックをかけた状態では両手を使わないと開かないけれど、それ以外の時は片手でも開けやすい仕様」になると、より使い勝手がよいと思います。

ふたが片手では開けにくい……

ふたが片手では開けにくい……(本来は両手で開けます)

気になった点をあえてあげてみましたが、個人的に加湿器導入へのもっとも高いハードルは「ひんぱんなお手入れ」だったので、この点を軽々とクリアしてきた「EE-DA50」は、自腹買い決定の逸品と勝手に認定。皆が口をそろえて「象印のスチーム式加湿器」を推す理由に、深く納得しました。

大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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