レビュー
さすが「ジョージア」のDNA

アイスも激ウマです! コカ・コーラのおしゃれコーヒーメーカー「&Drip」


春と言えば「コーヒーメーカー」です。異論は認めます。筆者が学生の頃は、大学入学や新卒入社で親元を離れてひとり暮らしする友人へのプレゼントとして、コーヒーメーカーは定番中の定番だったのですよ。「君は今日から大人。大人の休日の朝はコーヒーの香りから始まるんだぜー」というバブル時代の間違ったシティライフ感が蔓延していた頃です。

しかし令和の今でも、コーヒーメーカーは大人の階段を登る若者に向けていいプレゼントになると思うんですよね。30年前に比べて格段に味がよくなっているし、街中にあふれる本格派カフェのおかげで、飲むほうの舌も肥えているし。

というわけで今回は、あの日本コカ・コーラが初めて発売したコーヒーメーカー「&Drip(アンドドリップ)」を試してみました。コカ・コーラって「ジョージア」だよね。筆者も朝、取材に直行するときによく駅で缶コーヒーを飲みますが、「ジョージア エメラルドマウンテンブレンド」は好きです。そのコカ・コーラが作ったコーヒーメーカーって、どんな味のコーヒーが淹れられるんでしょうか?

【関連記事】
クラウドファンディングで即完売のコーヒーマシン「&Drip(アンドドリップ)」が一般販売開始

まず見た目がコーヒーメーカーっぽくない!

それでは、&Dripの詳細を見ていきましょう。第一の特徴として、およそコーヒーメーカーらしからぬデザインがあります。これは世界的なデザイナー・佐藤ナオキ氏が率いる「nendo」が監修したデザインで、使わないときはカップを置くスペースが黒く沈み、まるで高級スピーカーのようなたたずまいとなっています。詳細は下の写真をご覧ください。

スクエア型の本体に、カップを設置するスペースが丸いデザインになっています。使用していないときはブックシェルフスピーカーみたいに見えます

我が家の出窓スペースに設置してみたところ。スマートスピーカーと並べても違和感のないデザイン

我が家の出窓スペースに設置してみたところ。スマートスピーカーと並べても違和感のないデザイン

電源オフの時には消えているアイコンが、電源を入れて電源ボタンをタッチすると浮き上がってきます

電源オフのときには消えているアイコンが、電源を入れて電源ボタンをタッチすると浮き上がってきます

背面も、水タンクおよびカバーが一体化し、どこから見ても美しいデザインです。これまでキッチンのカップボードがコーヒーメーカーの定位置でしたが、これなら出窓などリビングの「見える位置」に置きたくなります。ほら、夢見たオサレなひとり暮らしにぴったりでしょ?

デザインの一体感を重視するため、背面の水タンクの目盛りもあえて目立たない色にしています。360°どこから見ても美しいデザイン

水タンクを取り外せば、ミネラルウォーターの500mlペットボトルがそのままセットできるのもGood。水にこだわりがある人には便利でしょう

音もオシャレ! コーヒーを淹れ終わるとギターが鳴る♪

さらに&Dripは「音」もデザインの一部と考え、抽出完了を知らせるアラームに「ギターの生音」を使うほどのこだわりよう。毎日のコーヒータイムを上質なものへと変えてくれる、心地よいフィニッシュサウンドです。

では、実際にその音を聴いていただきましょう。以下の動画は、コーヒー抽出中〜できあがりまでの様子。抽出中の音はちょっと大きめ。1杯分の抽出には1分弱かかります。そして最後に流れる生ギターの完了音、心地よいですね。

ちなみにこのギター音は、有名アーティストのサウンド制作も手がける音楽クリエーター集団「MUSIC FOR MUSIC」が制作したものとのこと。このウンチク、友達が遊びに来たときに自慢できるぞ。

「ど真ん中味のドリップコーヒー」をワンタッチで再現するために

&Dripは、カプセル式のコーヒーメーカーです。「喫茶店のドリップコーヒー」をワンタッチで再現することを目指しました。しかし、他社のカプセル式コーヒーメーカーではたくさんのカプセルが用意されていることが多いですが、本製品の発売時点で日本コカ・コーラが用意したカプセルは「レギュラーブラック」と「カフェラテ」の2種類だけでした。

これは、「みんなのど真ん中の味を探す」というコンセプトのもと、開発スタッフが厳選した2種類なのだそう。スタッフが数多くのカフェをめぐり、缶コーヒー「ジョージア」の開発で得た知見やユーザー調査をかけ合わせたりして、「ちょうどいい味のコーヒー」として作り上げたそうです。

2020年3月時点で、コーヒーのカプセルは「レギュラーブラック」と「カフェラテ」の2種類のみ。「ど真ん中の味」を厳選したラインアップなのです

この小さなカプセルの中には1杯分のレギュラーコーヒーが挽いた状態で詰められていますが、コーヒーを酸化から守るため内部の酸素濃度は1%以下に抑えられています。さらに、カプセルの側面に溝を設けており、抽出時にはハンドドリップのようにお湯が回転しながら均一に行き渡るようになっています。それを、最後に底部のフィルターで雑味を濾して抽出する仕組み。

なお、お湯を注ぐときにほんの少しだけ圧力をかけることで、コーヒーのうま味を引き出す工夫もしているそうです。小さいカプセルの中に細かいこだわりが詰まっているんですね。これにより、「ドリップの味」をワンタッチで再現すると言います。

カプセル内部を開けてコーヒー粉を出してみたところ。カプセル側面に溝があるのがわかります。底にはフィルターを配置

抽出中のカプセル内部のイメージ。カプセルの側面に溝を施すことで、円を描きながら均一にお湯を注ぐハンドドリップを再現する仕組みです。コーヒー豆・フィルター・ドリッパーの要素を詰め込んだカプセルになっているわけです

セットは簡単。カプセル底のシールを剥がしてから本体上部のカプセルホルダーに入れるだけ

セットは簡単。カプセル底のシールを剥がしてから本体上部のカプセルホルダーに入れるだけ

実際に「レギュラーブラック」を淹れてみた

それでは味のチェックに行きましょう。まずスタンダードな「レギュラーブラック」を淹れてみました。すると、抽出段階から香ばしいコーヒーアロマが漂い始めます。抽出後にカップに口を当てると、芳醇なロースト臭が口と鼻を楽しませてくれます。味は、苦味が若干強いですが喉にからむしつこさはなく、さっぱり系でおいしい。

なにより、淹れたてをすぐに飲めるよう、絶妙な温度に設定しているところが、ちょっとニクイ。日本コカ・コーラでは抽出温度を公表していませんが、すぐにカップに口をつけても「熱っ」とはならず、淹れたての濃厚な香りを楽しみながら、ゴクリとひと口飲んで幸せに浸れるのです。

手順は、抽出量180mlの「レギュラーボタン」をポンとワンタッチするだけ

手順は、抽出量180mlの「レギュラーボタン」をポンとワンタッチするだけ

「レギュラーブラック」の澄んだ黒。美しい。中煎りと深煎りの中間で香り高くスッキリ味

「レギュラーブラック」の澄んだ黒。美しい。中煎りと深煎りの中間で香り高くスッキリ味

2つのカプセルがセットになった「カフェラテ」も作ってみた

続いて、もうひとつのカプセル「カフェラテ」も試してみましょう。こちらはまず、「コーヒーカプセル」(レギュラー)を「スモールボタン」(100ml)で抽出した後、「ミルクカプセル」に入れ替えて「ミルクボタン」(80ml)を押して作ります。

こちらは、ミルクの甘味の中にコーヒーの苦味がしっかりと感じ取れておいしいです。市販のレギュラーコーヒー同様、さっぱりとした味わい。ミルクは脱脂粉乳を使っているため、発売前のモニター調査では脱脂粉乳の独特の匂いと味が気になる人もいたようでしたが、筆者は全く気になりませんでした。むしろ、ちゃんと乳成分が入っていることがうれしいくらいです。

「スモールボタン」(100ml)でコーヒーを抽出したあと、カプセルを入れ替えて「ミルクボタン」(80ml)をタッチして作ります

「カフェラテ」はクリーミーな泡が魅力。脱脂粉乳を使っていても甘ったるさはなく、スッキリした甘みの中にコーヒーの苦味もしっかり感じられます

「アイスボタン」でちょうどおいしいアイスコーヒー!

&Dripには、氷を入れることを想定して140mlのブラックコーヒーを抽出してくれる「アイスボタン」もあるんです。「レギュラーブラック」のカプセルをセットしたら、本体のトレイを外して氷を入れた耐熱グラスを置き、この「アイスボタン」をオンします。すると、ちょうどよい量のアイスコーヒーがあっという間にできました。

豆のローストの香りがレギュラーコーヒー以上に濃厚に漂い、とてもおいしい! 苦みの強さとさっぱり感が夏に合いそうです。ひかえめに言って「オススメ」です。

氷を入れることを想定し、濃いめのコーヒー(140ml)を抽出してくれる「アイスボタン」

氷を入れることを想定し、濃いめのコーヒー(140ml)を抽出してくれる「アイスボタン」

個人的にアイスコーヒーの味はど真ん中ドンピシャでした。こんなに簡単に香り高いアイスコーヒーができるなんて。夏は最高なんじゃないですかね

1杯あたり67円(税込)! おいしくてオシャレなコーヒーメーカー

専用カプセルはどれも12個入りで799円(税込)。「レギュラーブラック」の場合は1杯あたり67円(税込)とリーズナブル。これならコーヒー中毒の筆者でも1日に何杯も飲めます。なお、「カフェラテ」のほうは「コーヒーカプセル」6個+「ミルクカプセル」6個が入っており、1杯にそれぞれ1個ずつ使うので1杯のコストは134円(税込)となります。そのほか、2020年2月からは紅茶カプセル「ダージリンティー」の発売もスタートしました(こちらも12個入りで799円・税込)。

さらに! 4月には「アイスコーヒー専用カプセル」の発売も予定しているとのこと。現在の「レギュラーブラック」でも「アイスボタン」で淹れるとおいしくできるのに、アイスコーヒー専用のカプセルが出たらどれほどおいしいのかとワクワクします。

というわけで&Dripは、上述の通りひとり暮らしを始める友達や自分の子どもへのプレゼントによし、もちろん自分用に購入してもよし。給水にペットボトルが使えるので、実家暮らしの個室で使ってもよいでしょう。そんなコーヒーメーカーです。

近藤克己

近藤克己

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。家電製品のフリーペーパーを発行しつつ、ライターとしても活動中。得意分野は家電流通、生活家電。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る