レビュー
家にいることが多くなっている今、簡単に掃除しよう

ペットがいる家はロボット掃除機が重宝する! 水拭きもできる「Roborock S5 Max」をレビュー


「新しい生活様式」のもと、今後はリモートワークを日常的に取り入れていく企業が増えていくものと思われます。そうなると、人間が家にいる時間が増えてくるのですが、リモートワークになったからって仕事が減るわけでもなし、しかも家に長くいるので室内が汚れます。すると「掃除しなきゃ!」というプレッシャーも各方面からひしひしと来るわけで、それはそれでかえってストレスが溜まってくるようになってきました……はあ、飲みに行きたい……。

ならば、リモートワーク中の家事は家電に任せて、ストレスは溜めないようにしようぜ! ということで、ロボット掃除機を導入するのにいいタイミングではないでしょうか。我が家は猫を飼っていることもあって、普段から掃除については少々シビアなんです。そこで、吸引掃除も水拭きもできるロボロック社の「Roborock S5 Max S5E52-04」(以下、S5 Max)を使ってみました。

シャオミ関連メーカー「Roborock」の1台2役ロボット掃除機

ロボロックは、中国のXiaomi(シャオミ)関連のロボット掃除機専門メーカーで、これまでに全世界で累計500万台を販売してきた実績があります。日本では2019年11月に「Roborock S6」を発売し、市場参入しています。

今回取り上げるS5 Maxは、2020年4月末に発売されたばかりの新モデルですが、S6同様、ゴミの吸引だけでなく床の水拭きもできる1台2役のロボット掃除機です。S6との違いは、1度の稼働で水拭きできる範囲が60m2から180m2へと3倍になったことと、水拭きするときの水分量をアプリから調整できるようになったこと。そのほか、吸引力などの基本性能はS6を継承しつつ、それでいて価格が1万円ほど下がりました。

こちらが「Roborock S5 Max S5E52-04」

こちらが「Roborock S5 Max S5E52-04」

本機には、本体と充電ドック、モップ・クロスマウント、モップ・クロス、防湿マットが付属します。本体には容量290mlの水タンクも搭載されています。防湿マットは、水拭きのモップ・クロスが濡れたまま充電ドックで長時間留まることで、フローリングが傷んでしまうことを防ぐためのもの。これは考えられていますね。水拭き掃除をしたあとにすぐにモップを取り外さなくてよいので、タイマー稼働や外出先からの遠隔操作など、留守中の自動掃除も気兼ねなく行えます。

回転ブラシは右側1か所のみのゴムブラシ。クセがつきにくい素材で作られています。メインブラシはやわらかめのゴムブラシと、ちょうどよい硬さの毛ブラシの組み合わせで、じゅうたんの毛の中のゴミもかき取ります。そのほか、290mlの大容量水タンクを搭載しており、1度の給水で180m2の水拭き掃除ができます

モップ・クロスマウントとモップ・クロスは取り外し可能で、モップ・クロスは水洗いすれば何度でも使用できます

実際に設置する場合は、防湿マットの裏の青い保護テープを剥がし、シールでフローリングに固定します

実際に設置する場合は、防湿マットの裏の青い保護テープを剥がし、シールでフローリングに固定します

上面のふたを開けるとダストボックスとメインブラシお手入れツールが

上面のふたを開けるとダストボックスとメインブラシお手入れツールが

ダストボックスの排気フィルターは取り外して水洗いできます

ダストボックスの排気フィルターは取り外して水洗いできます

まずは「吸引掃除」モードからチェック! 基本機能はバッチリ

それでは、実際にレビューしつつ、S5 Maxの機能・性能を見ていきましょう。まずは通常の吸引掃除するモードを使ってみます。水とモップ・クロスを装備して掃除と水拭きを同時にできるのですが、我が家のリビングの半分にはカーペットが敷かれており、カーペット上は水拭きできないため、吸引掃除と水拭きは分けてやることにします。

S5 Maxをフル充電してスマホアプリをインストール、連携させたらアプリ上の「清掃」ボタンをポチ。するとレーザーSLAMが部屋の形状をサーチし始め、障害物も含めてあっという間に間取りを把握しました。

掃除をスタートさせるとすぐにレーザーSLAMが部屋の間取りをサーチしはじめます

掃除をスタートさせるとすぐにレーザーSLAMが部屋の間取りをサーチしはじめます

まず部屋の外周に沿って掃除を始め、外周を1周したら部屋の中を左右に往復しながら動きます。低価格なロボット掃除機はランダムに動き、同じところを何度も往復したり、掃除しない個所があったりしますが、S5 Maxは正確に素早くマップを作成し、同じルートをなぞらないような経路を瞬時に作成して効率的に掃除を行います。

間取りを把握したらまずは外周に沿って掃除を始めます。外周を1周したら部屋の中を順番に往復し、効率よく掃除。マップ右側はダイニングテーブルと椅子が密集して本体が入れないため掃除していません

我が家のダイニングテーブルのチェアは脚幅が狭くて侵入できず

我が家のダイニングテーブルのチェアは脚幅が狭くて侵入できず

掃除中の様子を見ていたら、途中で「あれ? どうしてそこで止まってしまうの?」と、まだ進めるのにも関わらず戻ってきてしまうことがあったのですが、徐々に掃除するエリアを拡大しながら空白を埋めていき、最後には正確なマップが完成しました。リビングのローテーブルの脚を認識し、ぐるっと1周して掃除しする姿を見ると「おお! ちゃんと掃除している!」と感動すら覚えます。もちろん、玄関の段差も認識して途中で止まり、落ちることは決してありません。

カーペットを折っているところは段差が高くて上がれませんが、迂回しながら上がれる場所を探してちゃんとカーペットの上を掃除してくれました。カーペットに上ると自動的に吸引力をアップします

ローテーブルの周りをぐるりと1周し、脚の隙間に回転ブラシを入れてきっちりお掃除

ローテーブルの周りをぐるりと1周し、脚の隙間に回転ブラシを入れてきっちりお掃除

玄関の段差を検知して落下を回避

玄関の段差を検知して落下を回避

玄関の棚の隙間にもちゃんと入り込んでお掃除してくれます

玄関の棚の隙間にもちゃんと入り込んでお掃除してくれます

1階のLDK・廊下・洗面所・和室の掃除がひと通り終わると、自動的に充電ドックに戻ります。掃除した面積は23m2、かかった時間は30分弱で、バッテリーは17%しか減っていません。我が家は物が多くロボット掃除機が動き回れるスペースが少ないほうなので、一般的な一戸建ての1階ならもう少し掃除面積は広くなると思うのですが、それでもバッテリーは十分すぎるくらいです。

1階の掃除が30分弱で終了。バッテリーはまだまだ余裕があります

1階の掃除が30分弱で終了。バッテリーはまだまだ余裕があります

▼飼い猫の毛がかなり取れた! ペットのいる家には推せる

肝心の掃除結果はというと、フローリングや畳の上はほぼ取りこぼしがありませんが、カーペットは取りこぼしが見られます。ただ、S5 Maxに限らず、ロボット掃除機はカーペットの掃除をあまり得意としないため、これはある程度想定内。同じ経路を極力走らないようにアルゴリズムが組まれていることと、ゴミ検知のためのセンサーがないため、こうしたゴミの取りこぼしが起きてしまうようです。S5 Maxよりも高級な他社のモデルも同様に取りこぼしが起こるので、S5 Maxが特別劣っているというわけではないでしょう。

また、回転ブラシが片方ひとつだけのモデルにありがちなのですが、回転ブラシがゴミを反対側の離れた場所に弾いてしまうと、メインブラシでかき取ることができずに残ってしまうこともあります。それが如実に出るのが部屋の隅や壁際。ただ、キャニスター型やスティック型の掃除機ですら隅・壁際の細かいゴミを完全に取り切れないモデルもあるので、これもS5 Maxが特段に劣っているとは言えないでしょう。

フローリングにばらまいた砂はきれいに取れました

フローリングにばらまいた砂はきれいに取れました

カーペット上の小石は3割くらいが残ってしまっています

カーペット上の小石は3割くらいが残ってしまっています

隅、壁際はどうしてもゴミが残ってしまいます。普段使用しているサイクロン式のキャニスター掃除機でも取り切れないので、これは致し方ないところ

カーペットにからみついた猫の毛も、完全には取り切るのは難しいようです。こちらも、普通のキャニスター掃除機でも取りにくいものなので仕方ないでしょう

とはいえ、掃除が終わってダストボックスを開けてみると、猫の抜け毛が大量に詰まっていてびっくりしました。2日前に妻がキャニスター型で掃除したばかりなのにこの猫毛の量。ペットを飼っている家庭は毎日床を掃除したいぐらいですが、共働きならばそうはいきません。人の手ならばせいぜい週2回の掃除がよいところ。しかし、ロボット掃除機ならばスイッチをいれるだけなので毎日できます。

2日前に掃除したばかりなのにこの猫の毛の量。検証用に巻いたカラーサンドのほか、猫の餌の破片、飛び散ったトイレ砂も吸い込んでいました

ペットを飼う家で、ロボット掃除機を使いたいけど躊躇してしまう問題として、ペットの粗相(そそう)問題があります。人が留守中にロボット掃除機を動かした場合、ペットが粗相をしてしまうとそれをロボット掃除機が引きずって大変なことになる、という懸念があるのです。しかし、S5 Maxであれば1回の掃除が30分程度で終わるため、お風呂に入っているときやリビングでスマホを見ているときなど、家人が居るときに稼働できるので安心です。ペットを飼っていて、フローリングがメインの家庭ならばかなりアリですね。

動くロボット掃除機を眺める我が家の猫

動くロボット掃除機を眺める我が家の猫

続いて「水拭き」をチェック!

それでは次に、水拭きも試してみましょう。使い方は簡単です。タンクに水を入れ、モップ・クロスを装着したモップ・クロスマウントを本体に取り付ければ、自動的に感知して水拭きモード(モップ・モード)になります。以下、モップ・クロスマウントを取り付けて水拭きモードに設定している様子です。

ちなみに水拭き中は、吸引掃除も同時に行われます。つまりフローリングだけならば、1回の掃除で吸引と水拭きが同時にできることになります。

▼アプリから、水拭きレベルをエリア単位で設定できる

S5 Maxの賢いところは、アプリ上で吸引レベルと水拭きレベルをエリア単位で細かく設定できること。「和室はあまり濡らしたくないので水モップは少なめ、畳の目地の隙間まで掃除したいから吸引はターボモード、キッチンは汚れやすいから水モップは多め、吸引もターボモード」というように。しかも大きな部屋単位ではなく、ひとつの部屋に対して任意にゾーンを区切って細かくエリア設定できるので、「リビングの猫の餌スペースは水モップ多め、それ以外は普通」というような使い分けもできます。

もちろん、水拭きなしにすることもできます。ただ、先に水拭きをしてしまうとモップが濡れているため、水拭きなしエリアを設定しても濡れてしまいます。そのときに便利なのが、エリアごとに掃除する順番を決められること。水拭きなしエリアを1番目、少なめエリアを2番目、最も汚れの強いエリアを最後に設定することで、ユーザーの意図する水拭き掃除が可能となるのです。

リビング、キッチン、廊下、和室と大まかな部屋区分はアプリが自動的に設定してくれますが、リビングの中もユーザーが自由にエリアを分けることができます。その上で、掃除する順番、吸引力、水の量をそれぞれに設定可能

なお、水拭き多めに設定しても、フローリングにうっすらと水が浮いている程度で、それほどビチャビチャになるというわけはありません。今の夏の季節ならば5〜10分程度で自然乾燥するレベルです。

1階のフローリングと和室を水拭きしたところ、結構、モップ・クロスが汚れました。我が家はたま〜にウエットワイパーで掃除する程度で、真剣に床の水拭きをやったことがありません。30分程度の自動掃除・水拭きで、こんなに簡単に汚れが取れるのだから、これからは水拭き掃除の頻度が上がりそうです。

水の量を多めにしても、濡れているなと感じる程度。水拭き機能は高精度加圧式を採用しているので、床に水が溜まりません

1回水拭きしただけで、こんなにクロスが汚れました

1回水拭きしただけで、こんなにクロスが汚れました

なお、アプリ上で水拭きなしに設定できるのであれば、カーペットは水拭きなしエリアにして、ほかはすべて水拭きしながら吸引まで1回で掃除できるのではないかと考えたのですが、モップを装着すると摩擦抵抗が大きくなって、カーペット上で自在に動くことができなくなり、掃除性能が落ちたように感じられました。

付属のマニュアルにも「モップがけ中にはカーペットに侵入しないように」と書いてあるので、バーチャルウォールか進入禁止設定機能によってカーペットエリアは掃除しないようにしたほうがよさそうです。

紫の四角が掃除禁止、赤い縦先がバーチャルウォール。ドラッグ&ドロップで簡単に設定できます

紫の四角が掃除禁止、赤い縦先がバーチャルウォール。ドラッグ&ドロップで簡単に設定できます

アップデートで、4つのマップを登録できるようになって便利に

ところで、我が家は2階建てなので、当然2階も掃除したいわけです。しかし、S5 Maxは4月末の発売時はマップがひとつしか作れず、2階を掃除する場合はいちいちマップを作り直す必要がありました。エリア設定や掃除モード、掃除の順番を設定している場合は、フロアを移動するたびに設定しなおしする必要があって面倒でした。しかし、5月中旬にソフトウェアアップデートが行われ、4つまでマップを作れるようになり、多層階ニーズにも対応して便利になっています。

2階用のマップも保存できるようになり、都度マップを作成する必要がなくなったので、2つのフロアそれぞれで素早く効率的な掃除ができます

本体だけでなく充電ドックを一緒に2階に持っていき、アプリで「マップを作成」を選んでS5 Maxを動かせば、自動的にマップが追加されます。これで、それぞれのフロアで異なるモード設定が簡単にでき、とても便利になりました。ただし、別々なフロアのマップを4つ作れるのであって、同一フロアのマップはひとつしか作れません。

なお、アプリの「掃除禁止エリア」という項目で水拭き禁止エリアを指定することができます。たとえば我が家のリビングは半分がカーペット敷きなのですが、マップ作成の際にこの「掃除禁止エリア」を設定しておけば、モップを装着しているときはカーペットを避けて掃除し、装着していないときだけカーペットを含めた吸引掃除をするようになります。

(※2020年6月9日追記:記事初出時、「掃除禁止エリア」の記載が不十分であったため、詳細情報を追加しました)

こちらは2階のフローリング。吸引&水拭きをオートでやっているところです

2階もこんなに汚れてる……

2階もこんなに汚れてる……

このほか、S5 Maxはタイマーで掃除時間の設定や曜日も可能で、ペットを飼っていない家庭ならば日中に家人が居ないときに自動的に掃除させることもできますし、Wi-Fi接続によって外出先から遠隔操作も可能。また、スマートスピーカー連携で音声による操作もできます。

まとめ

猫を飼っている身としては、1回の掃除で猫の毛がこれだけ取れるのならば、日常の掃除はロボット掃除機に任せてもよいと感じます。カーペットについた猫の毛をすべて取りきることはできなくとも、これは通常のキャニスター掃除機でも難しいので仕方ない部分ですし、ロボット掃除機でこれだけ取り切れるなら全然アリという感じ。それに、ロボット掃除機で取り切れない小さなゴミや抜け毛はハンディクリーナーや粘着ローラーで取ったりすればよいのですから。特に、ペットを飼っている家庭はフローリングが汚れるので、水拭きできるロボット掃除機は重宝すると思います。

近藤克己

近藤克己

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。家電製品のフリーペーパーを発行しつつ、ライターとしても活動中。得意分野は家電流通、生活家電。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画。

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