レビュー
ペルチェ素子で肌を直接冷やす1歩進んだネックアイテム

鮮烈な冷たさが気持ちいい「モノルルド ウェアラブル クール&ホット」で夏を快適に!

まもなく暑い夏がやってくる。少しでも涼しく過ごすため、あの手この手で対策を講じようと考えている人も多いだろう。今回紹介するのは、「モノルルド ウェアラブル クール&ホット」(アテックス)。近年人気の「ポータブルファン」と違って、「風が出ない、音もしない」がうたい文句のようだが、どうやって涼を感じさせてくれるのか? 実際に使って確かめてみよう。

ペルチェ素子で肌を直接冷やす、新感覚のネックアイテム

ここ数年ですっかり市民権を得た感のある首かけポータブルファン。小さな扇風機を首に掛け、ファンからの送風で涼しさを感じられる便利アイテムで、昨年の夏も街やオフィスで見かける機会が多かった。ただ、ブーンというファンの音が気になったり、ファンに長い髪を巻き込む心配があったり、停止するとすぐに暑くなったりと、ネガティブポイントがまったくなかったと言えば、そんなことはない。

こうした不満点を解消するのが、「モノルルド ウェアラブル クール&ホット」だ。搭載するのはファンではなく、ペルチェ素子(熱電冷却機能)。直流電流を流すことで素子の片面が吸熱(冷却)し、もういっぽうの面が発熱(加熱)する板状の半導体熱電素子の一種だ。

冷却部が直接首筋に触れる構造のため、ダイレクトに冷やせるのが特徴で、風が出ない、つまりは静音性が高いので使うシーンも選ばない。通勤電車でも電話中でも気がねなく装着できるというわけだ。

また、直流電流の向きを変えると冷却面と加熱面が入れ替わるペルチェ素子の特性を生かし、ボタンひとつでクール(約20℃)からホット(約40℃)へとモードを切り替えられるのもポイント。ホットモードは防寒対策として活躍するほか、冷房の効いた肌寒い室内で使えば、首筋をじんわりと温めながらリラックスできる。

本体サイズは、約165(幅)×約175(高さ)×約50(厚さ)mm。ファンがない分コンパクトだ。重さは約310gで、首かけポータブルファンと同程度で軽量だ

首の後ろに冷却部(温熱部)があり、電源を入れると5秒ほどですぐに冷え始める

首の後ろに冷却部(温熱部)があり、電源を入れると5秒ほどですぐに冷え始める

操作インターフェイスは電源ボタンのみ。1プッシュして電源を入れるとクールモード、2秒長押しするとホットモードとなり、さらに2秒長押しすると電源が切れる

本体背面には、ペルチェ素子の発熱面を冷却するための通風口がある

本体背面には、ペルチェ素子の発熱面を冷却するための通風口がある

バンド部分は左右に広げられるので、首にスムーズに掛けられる。手を離すと元の形状に戻るため、首からずり落ちてしまう心配もない

リチウムイオン充電池を内蔵し、microUSBケーブル経由で充電する。連続稼働時間は1.5時間だが、冷えすぎや低温やけどを防ぐため、約15分間使用すると自動で電源が切れる仕様となっている。なお、フル充電にかかる時間は約5時間。それなりに時間がかかるので、こまめに充電しておくようにしたい

どっちが優秀? 首かけポータブルファンと「涼しさ」を比較!

首に装着してみた感想は、「ヘッドホンのよう」。軽量・コンパクトなので着け心地は悪くないし、デザインもシンプルで好感が持てる。ただ、ポータブルファンのようにひと目で「扇風機」とわかるルックスではないので、「何を着けているんだろう?」と周囲の視線を集める可能性はある。できるだけひっそりと生きたい筆者にとっては気がかりな点だ。

首に装着するとこのようになる。髪を下ろしていると冷却部(温熱部)が肌に直接当たらないので、髪が長めの人はまとめるようにしよう。ファンのある首かけポータブルファンとは異なり、髪の毛を巻き込まないのも「モノルルド ウェアラブル クール&ホット」の利点だ

なにはともあれ、一番重要なのは「涼しいかどうか」。というわけで、一般的な首かけポータブルファンを用意し、肌の表面温度の変化を計測、比較してみることにした。

スペックではクールモードが約20℃となっているが、実際のところはどうなのか。非接触温度計を使って調べてみると、電源を入れてから5分で20.8℃まで下がり、そのまま20℃前後をキープ。カタログスペック通りの結果だ

サーモグラフィーで肌の表面温度を実測してみよう。装着前は36.2℃で、装着から5分経過時が28.4℃と、表面温度が約8℃下がった。体感的にもひんやりとしてとても気持ちがいい

では、一般的な首かけポータブルファンはどうだろう? こちらは装着前が36.1℃で、装着から5分経過時が29.9℃。約6℃の温度低下に留まり、この検証では「モノルルド ウェアラブル クール&ホット」に軍配が上がった

数値的には「モノルルド ウェアラブル クール&ホット」のほうが約1.5℃、肌の表面温度は低くなった。しかし、一般的な首かけポータブルファンでも十分涼しさは感じられ、冷却性能に関しては特に不満を感じない。体感的な涼しさに大きな違いはなく、どちらもとても心地よい。これが偽らざる本音である。

また、今回使用した首かけポータブルファンは、首の後ろに1基、前左右に2基、合計3基のファンを備えており、ファンの角度も自由に変えられるタイプだったので、好きな場所に好きな角度で風を当てられた。これに対して、「モノルルド ウェアラブル クール&ホット」の冷却部は首の後ろ1か所で、プレートサイズもそれほど大きくない。それゆえ、人によっては、また使い方によっては首かけポータブルファンのほうが涼しいと感じるかもしれない。首全体とまでは言わないが、もう少し広範囲をカバーできるよう、プレートサイズを大きくしてもいいのではないかと思う。

決め手は使い勝手。「モノルルド ウェアラブル クール&ホット」を選ぶべき理由

首かけポータブルファンではなく、「モノルルド ウェアラブル クール&ホット」を選ぶ理由は冷却性能以外の部分にある。コンパクトでスマートなデザイン、静音性の高さ、髪を巻き込まないこと、冷温を切り替えて1年中使える点など、使い勝手に関しては多くのアドバンテージがあるのだ。

15分のオフタイマーに対して「ちょっと短すぎない?」と感じる人もいるかもしれないが、自宅から最寄り駅まで、駅からオフィスまでなど、多くの人にとって真夏の炎天下で過ごす時間はごくわずか。15分あればしっかり涼しさを感じられるので、実際に使うと不満は感じないはずだ。

いずれにしても、首かけポータブルファンの進化系として、冷感アイテムの選択肢が増えるのは我々ユーザーにとっては大歓迎。今年も記録的な猛暑が予想されているが、涼しく、コンパクトで、シーンを選ばず使用できる「モノルルド ウェアラブル クール&ホット」を携え、軽やかな気持ちで毎日を過ごしたい。

コンパクトサイズなので、ホットモード使用時にはマフラーの下に違和感なく装着できる。実際に試してみたが、首筋がじんわりと温まり、これまた心地よかった

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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