ニュース
糖質の割合を減らせるアイリスオーヤマの炊飯器で炊いたごはんを食べてきた!

煮汁を捨てる手間なし! 普通に炊くだけで糖質約20%減になる「ヘルシーサポート炊飯器」とは?


糖質カット機能を搭載する一般的な炊飯器のように煮汁を捨てる必要はなく、水を少し多めに入れて炊くだけでごはんに含まれる糖質の割合を最大20%減らすことができるというIH炊飯器「ヘルシーサポート炊飯器 RC-IJH50」(以下、ヘルシーサポート炊飯器)が、アイリスオーヤマから登場。本製品で炊いた“低糖質ごはん”を試食してきました!

ヘルシーサポート炊飯器の“糖質カット”の仕組みとは?

近年の糖質制限ブームにより、白米の糖質をカットできる炊飯器が続々とリリースされています。しかし、こうした製品は一般的な炊飯器とは構造は別物。ザルのように穴の空いた内釜を外釜(普通の炊飯器でいうところの内釜)にセットし、でんぷん(糖質)が溶け出した煮汁を排水タンクに落としていく仕組みとなっています。つまり、物理的に糖質を減らすことでごはんに含まれる糖質もカットするというのが主流な方法。そのため、炊飯のたびに排水タンクに溜まった煮汁を捨てる作業が発生します。

糖質カットをうたう炊飯器で、もっとも主流な構造。糖質カット炊飯用のザル(内釜)と外釜を使って炊飯し、本体下部の排水タンクに流れ出た炊飯時の煮汁を捨てることで糖質を減らします

<関連記事>糖質を33%カット!「糖質カット炊飯器」で炊いたごはんはおいしいの?

今回紹介するヘルシーサポート炊飯器は、でんぷん(糖質)を含む煮汁を捨てずに普通に炊き上げるのが特徴。そのため、一般的な炊飯器同様に内釜はひとつで、排水タンクも搭載されない構造となっています。炊飯においても特別な作業はなく、洗米した米と水を内釜に入れ、「低糖質メニュー」で炊くだけ。浸水工程も炊飯器が行ってくれるので、事前に水に浸しておく必要もありません。しかも、一般的な糖質カット機能搭載の炊飯器はマイコン式であるのに対し、ヘルシーサポート炊飯器はIH式。炊きムラが少なく、玄米などの硬い穀物もふっくらと炊き上げられるといいます。

一般的なIH炊飯器と変わらない外観。炊飯容量は0.5〜5.5合で、サイズは262(幅)×329(奥行)×219(高さ)mm

フタを開けると、一般的な炊飯器と同じように内釜と内ぶたが現れます。底とフタにヒーターを搭載し、釜を包み込むように加熱するとのこと。最大消費電力は1,030W

内フタには、蒸気やおねばをキャッチする蒸気口キャップを装備

内フタには、蒸気やおねばをキャッチする蒸気口キャップを装備

内釜も一般的な形状。IHと相性のいいステンレス層と熱伝導性の高いアルミ層の複層構造となっています

内釜も一般的な形状。IHと相性のいいステンレス層と熱伝導性の高いアルミ層の複層構造となっています

糖質の割合を減らす炊飯は、「低糖質メニュー」を選ぶだけ。カットする割合は、約20%と約10%のどちらかを選択できるようになっています

構造や炊飯方法が一般的な炊飯器と変わらないのであれば、低糖質メニューは、どういう原理で糖質の割合を減らすのでしょうか。メーカー担当者によると、「水を多めに入れて炊くことで、標準的な白米メニューで炊いたごはんよりも米の水分保持量が多くなり、重量当たりで換算した糖質の割合が低くなる」とのこと。つまり、低糖質メニューで炊いたごはんは水分を多く含むため重量が増し、白米メニューで炊いたごはんと同じ「重さのごはん」をお茶碗に盛った場合、必然的にごはんの量が少なくなり、糖質の摂取量が減るということなのです。炊飯時に溶け出たでんぷん(糖質)を捨てないため、全体の糖質量自体は減りません。ゆえに、1合の米を炊き、すべて食べてしまったら、白米メニューで炊いたごはんを食べた時と変わらない糖質摂取量となります。

低糖質モードは標準モードより多めの水量で炊飯するため、内釜の水位線もそれぞれ用意。標準モードに比べて0.5〜0.8合分くらい多く水を入れるようです。なお、低糖質モードは最大3合までしか炊飯できません

重量当たりの糖質の割合が減らせるという点においては、「おかゆ」でも同様の効果が得られます。ただ、おかゆは水を多く入れて炊くだけなのに対し、低糖質メニューによる炊飯は米の表面が溶けて粒感がなくならないようにしつつ、米の中に水分を多く含ませられるようにプログラムを調整しているのだそう。

低糖質メニューで炊いたごはんを食べてみよう!

仕組みはわかりましたが、これほど水の量を増やしてもしっかりごはんとしての食感が残るのかは疑問。そこで、普通に炊いたごはんと、低糖質メニューで炊いたごはんを食べ比べてみました。

中央と右側がヘルシーサポート炊飯器で、それぞれ「低糖質10%カットメニュー」と「低糖質20%カットメニュー」で白米を炊飯。左側の「銘柄量り炊きIHジャー炊飯器 KRC-IC50」は普通の炊き方で炊飯しています

低糖質メニューはゆっくり時間をかけて米に水を含ませるため、炊飯時間は少し長め。白米メニューの炊飯時間は約52〜約61分なのに対し、低糖質10%カットメニューでは約58〜約66分、低糖質20%カットメニューでは約60〜約69分となっています。それほど変わらないように見えますが、低糖質メニューは3合までしか炊けないので、炊飯する量によっては長く感じるかもしれません

まず、炊き上がったごはんを見比べてみました。

白米メニューで炊いたごはんは、ひと粒ずつ米が立った炊き上がり

白米メニューで炊いたごはんは、ひと粒ずつ米が立った炊き上がり

低糖質10%カットメニューで炊いたごはんは、パッと見て、水を多めで炊いたことはわかります。しかし、ごはんの形は崩れていません

水量がさらに多い分、低糖質10%カットメニューで炊いたごはんよりもやわらかそうではありますが、ちゃんとひと粒ずつ形は残っています

炊き上がったごはんは、すぐにしゃもじで混ぜてほぐしたほうが仕上がりはよくなります。しかし、やわらかいごはんの場合、つぶれてしまうこともあるので、低糖質メニューで炊いたごはんはちょっと心配……。

けっこう勢いよくしゃもじでほぐしていましたが、ごはんはつぶれていません

けっこう勢いよくしゃもじでほぐしていましたが、ごはんはつぶれていません

次に、お茶碗によそってみました。炊き上がり時と同様、低糖質メニューで炊いたごはんは水分を含んでやわらかそうに見えます。


そして、いよいよ実食! 食感を残すことにこだわったという低糖質メニューのごはんは、どんな感じなのでしょうか。

白米メニューと比べると、やわらかいのは間違いありません。糖質カット率が増えるほどやわらかさや粘りがアップしますが(水量が多いので当然ですが)、「おかゆ」っぽさはなく、きちんと「ごはん」。ハリや弾力はないものの粒感はあり、ごはんを食べたという満足感は得られます。なお、でんぷん(糖質)が含まれる煮汁を捨てていないので、ごはんの甘みなどに大きな差は感じませんでした

少し時間をおいて冷やごはんにして食べてみると、低糖質メニューで炊いたごはんは含水量が多いため、乾燥も防げているよう。お弁当に合うかも!

次に、おにぎりにを試します。低糖質メニューで炊いたごはんは握ることで米粒がつぶれそうな心配がありましたが、そこは問題なし。ただし、水分が多く、粘りがあるので、米粒がくっついてしまうようです。特に、低糖質20%カットメニューで炊いたごはんはより粘りが強いため、米粒同士がよりくっつき、かじった時にホロッとほぐれず、歯でごはんがつぶれてしまうことも。その食感が、少し「おはぎ」や「ぼたもち」っぽく感じることがとどこどころありました

最近は、1度にたくさんのごはんを炊いて冷凍保存することも多いので、ひと晩冷凍庫に入れた冷凍ごはんも試してみましょう

ラップをして電子レンジで温めましたが、低糖質メニューで炊いたごはんは水分を多く含んでいるためか、炊きたて時よりべちゃついた印象に。といっても、粒感は残っています。でも、冷凍保存するなら、低糖質20%カットメニューより低糖質10%カットメニューで炊いたほうがよさそう

ちなみに、今回使用したのは「こしひかり」。米の銘柄によって食感は変わると思うので、通常の炊飯でもやわらかめに炊き上がる銘柄ではないほうが、低糖質メニューとの相性はよさそう。

まとめ

筆者は糖質カットできる炊飯器で炊いたごはんを食べたことがなかったので、正直なところ、想像していたものよりやわらかくてびっくりしました。もともと硬めのごはんが好きなので、やわらかめで炊くこともありませんし……。ただ、糖質が溶け出た煮汁を捨てるタイプの炊飯器でも、やはり炊き上がりはやわらかめとなるようです(参照記事:サンコー「糖質カット炊飯器 匠」で炊いたごはんの「おいしさ」を検証してみた!)。しかも、こうした製品は煮汁を捨てるため、ごはんの味わいもさっぱりとしたものになるとのこと。その点、ヘルシーサポート炊飯器の低糖質メニューは、うまみ成分自体はまるまる残るので味は大きく変化しません。また、粒感も残りますし、糖質カット炊飯用のザルや排水タンクといった余分なパーツがなく、準備や使用後の手間もかからないのも大きな魅力です。重量当たりの糖質の割合が減るという仕組みなので、お茶碗によそうごはんの“重さ”に気をつけなくてはいけませんが、食感や米本来のおいしさにこだわりつつ、糖質制限を行いたいならアリかもしれません。

とはいえ、筆者のように硬めのごはんが好きで、糖質制限もしたい人は、白米の糖質をカットしたごはんより、玄米など、白米以外のものを炊飯したほうがいいと思います。ヘルシーサポート炊飯器には、「玄米」「発芽玄米」「胚芽米」「もち麦」「押し麦」「雑穀米」といった雑穀の炊飯メニューも搭載されているので、こうしたメニューを使うことでも満足度の高い健康的な食事ができるはず。なお、本製品は参考価格が16,800円(税別)。低糖質メニューを毎食使わなかったとしても、普通のIH炊飯器として購入してもかなりリーズナブルです。

玄米などの雑穀を炊飯するメニューは「ヘルシーメニュー」にまとめられています。食感や銘柄ごとの炊き分け機能は搭載されていませんが、その分、操作がわかりやすくていい!

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る