レビュー
「糖質オフパン」も食感の違う甘酒も作れる

専用パンミックスも激ウマ! 「シロカのおうちベーカリー」はホームベーカリー入門機に最適

コロナ禍により、東京都が緊急事態宣言を発令した途端、首都圏のスーパーの店頭から強力粉とドライイーストが姿を消したのは記憶に新しいですね。家にいる時間が増えたため、この機会に自宅でパンを焼いてみようと、多くの家庭が考えた結果です。これにともない、ホームベーカリーも激売れ状態でした。

緊急事態宣言以降、筆者も外出する機会が減ったため、昼食は自宅でとることが多くなりました。でも、作るのがめんどうでしばらくは毎日冷凍チャーハンばかり。もうちょっと変化が欲しいし、冷凍チャーハンに飽きてきたころには強力粉やドライイーストも店頭で見かけるようになっていたので、ホームベーカリーを買おうかな、という気持ちになっていました。

とはいえ、いきなり高価格帯のホームベーカリーに手を出すのは勇気がいるし、大きいものは置く場所もとるし……と悩んでいたところに、シロカがリーズナブルで比較的コンパクトなホームベーカリーを発売したとの情報が飛び込んできたので、さっそく試してみました!

糖質オフパンを含む20のプリセットメニューを搭載。甘酒は2種類の食感を選べる!

「シロカのおうちベーカリー SB-1D151」(以下、SB-1D151)は、実売価格1万円前後ととってもリーズナブルで、サイズは23.2(幅)×29.5(奥行き)×25.3(高さ)cmと、炊飯器と同じくらい。そのため、炊飯器の横に置いて、「ごはんを炊く感覚で気軽にパンを焼く」なんてこともできそうです。

右がSB-1D151。カップボードの炊飯器置き場に、炊飯器と並べてすっぽりと収まりました。偶然にも炊飯器と同じカラーで、昔からそこにあるかのようになじんでいます

右がSB-1D151。カップボードの炊飯器置き場に、炊飯器と並べてすっぽりと収まりました。偶然にも炊飯器と同じカラーで、昔からそこにあるかのようになじんでいます

本体のプリセットメニューには、基本の食パンから、「フランスパン風食パン」「米粉パン」「天然酵母パン」のほか、健康志向ユーザー向けに「糖質オフパン」や「ヨーグルト」、シロカとしては初の「米麹甘酒」を含む20メニューを搭載しています。

しかも甘酒メニューは、マルコメの監修のもと、できあがりの粒の大きさが異なる「さらさら甘酒」「つぶつぶ甘酒」の2種類を用意。また、付属のレシピブックにはマルコメ監修の糀甘酒を利用したレシピを含む103ものレシピを掲載しており、ホームベーカリーをパンを焼く以外の用途でも存分に活用できます。

プリセットメニューは20種類。稼働中は、今どの状態にあるのか液晶表示でわかります。13時間まで設定できるタイマー搭載なので、朝イチで焼きたてのパンを食べることもできます

プリセットメニューは20種類。稼働中は、今どの状態にあるのか液晶表示でわかります。13時間まで設定できるタイマー搭載なので、朝イチで焼きたてのパンを食べることもできます

また、SB-1D151はリーズナブルな価格ながら、付属品が充実しています。下の写真右から、パンケース、パン生地をかき混ぜ・こねるパン羽根、パンや生地の中に埋まったパン羽根を取り出す羽根取り棒、計量カップ、ヨーグルト専用容器、小スプーンと大スプーンが付いた計量スプーン、取扱説明書とレシピブック。

リーズナブルな価格ながら充実した付属品

リーズナブルな価格ながら充実した付属品

両面表紙のレシピブックには、マルコメ監修の8つの糀レシピも掲載

両面表紙のレシピブックには、マルコメ監修の8つの糀レシピも掲載

ではさっそく、パンを作っていきましょう! 付属のレシピブックには、強力粉やドライイーストなど、1から材料を揃えて作るレシピが掲載されており、フランスパンや全粒粉パン、生クリームを使った生食パン、かぼちゃパンなど、多種多彩な食パンが作れます。また、アンパンやメロンパン、バターロールにクロワッサンなど、生地作りだけをベーカリーにまかせて、あとは自分で成形してオーブンで焼くアレンジパンも作ることもできます。

しかし! リモートワークになったとは言え、仕事は毎日朝9時から夜10時まであり、筆者は決して暇になったわけじゃない! リモートワークで忙しいオッサンでも、簡単においしい焼き立てパンが食べたい! というのが今回の趣旨なので、すべてパンミックスで手軽にチャレンジすることにしました(笑)。

「贅沢食パンミックス」は、甘くてやわらかくて感動のおいしさ

シロカからホームベーカリーを借りるにあたって、シロカと日本製粉が共同開発した「毎日おいしい贅沢食パンミックス」(250g×4袋入り、ドライイースト付属、2020年11月14日発売、店頭予想価格998円・税込)の試供品も1袋送ってもらいました。作り方はとても簡単です。

まず、この日は気温が25℃以上だったので、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておいた水150mlを、羽根を取り付けたパンケースに入れます。次にパンミックスを入れ、中央を少しくぼませたところにドライイースト2gを載せ、ドライイーストに触れないよう無塩バター12gを周辺に散らします。ふたを閉めてメニュー「1」の食パンを選び、焼き色を選んだら、スタートを押すだけ。3時間53分後に焼き上がり。何だこれ! 簡単すぎるぞ。

冷水、パンミックス、ドライイーストの順に投入し、無塩バターをドライイーストに触れないよう四隅に散らして準備完了。メニュー「1」を選んで焼き色を指定し、スタートボタンを押すだけ

冷水、パンミックス、ドライイーストの順に投入し、無塩バターをドライイーストに触れないよう四隅に散らして準備完了。メニュー「1」を選んで焼き色を指定し、スタートボタンを押すだけ

焼き色は「うすい・ふつう・こい」の3種類から選べるのですが、個人的には「うすい」が1番おいしかったです。「ふつう」「こい」だと焼き立てはおいしいのですが、時間が経つと硬くなりがち。「うすい」はやわらかめで切り分けるのがちょっと大変ですが、フワフワな食感がたまりません。

肝心の焼き上がりですが、耳からフワフワな食感、真っ白なクラム、バターのほんのりした甘い香り、もう見ているだけで垂涎ものです。実際に食べてみると、何これおいしいじゃない! やさしい甘さとフワフワの食感で、トーストする必要も、ジャムやバターを付ける必要がなく、そのまま食べてもおいしい。

実は、「毎日おいしい贅沢食パンミックス」を使う前に、近所のスーパーで購入したパンミックスで練習したのですが、その時は、「こんなものかあ」と正直落胆していたのです。いしかし、「毎日おいしい贅沢食パンミックス」は段違いのおいしさです。材料費は1斤あたり約250円と安くはありませんが、焼き立てのおいしさを味わえるのはホームベーカリーならでは。これなら毎日食べられますわ。

こんがりきつね色の焼き上がりがとてもおいしそう

こんがりきつね色の焼き上がりがとてもおいしそう

耳はやわらかく、中もフワフワ。ほんのりした甘さが病みつきになる「毎日おいしい贅沢食パンミックス」

耳はやわらかく、中もフワフワ。ほんのりした甘さが病みつきになる「毎日おいしい贅沢食パンミックス」

コロナメタボおやじにぴったりの糖質オフパンも焼ける

SB-1D151の大きな特徴として、糖質オフ食パンが作れることがあります。2021年1月に発売予定の「毎日おいしいお手軽食パンミックス 糖質オフパンミックス」の試供品も送ってもらったので、こちらも試してみました。糖質オフパンミックスは、糖質の多い強力粉を減らし、その代わり、糖質の少ない「ふすま粉」を配合しています。

来年1月に発売予定の糖質オフパンミックス試供品。糖質の少ない小麦ふすま粉が入っているのが特徴。強力粉が少ない分、ふくらむ力が減ってしまうので、小麦タンパクを加えてふくらむ力を補っています

来年1月に発売予定の糖質オフパンミックス試供品。糖質の少ない小麦ふすま粉が入っているのが特徴。強力粉が少ない分、ふくらむ力が減ってしまうので、小麦タンパクを加えてふくらむ力を補っています

「糖質オフパン」メニューは発酵時間が短くなるため、所要時間が2時間38分と、食パンメニューに比べて1時間以上早くできあがります

「糖質オフパン」メニューは発酵時間が短くなるため、所要時間が2時間38分と、食パンメニューに比べて1時間以上早くできあがります

焼き上がりの見た目は、「贅沢食パンミックス」で焼いたパンに比べると濃いめで硬め。ふすま粉に若干のエグみがあるため、味も甘さをあまり感じません。そのまま食べるより、軽くトーストすると、ふすま粉の香ばしさが引き立っておいしく感じます。個人的には甘いものが好きなのでジャムを付けたい衝動に駆られますが、せっかくの糖質オフがムダになるのでガマンガマン(笑) 。一般的な食パンに比べて約40%の糖質オフになるとのことなので、コロナ太りが気になる筆者には最適です。

糖質オフパンはふすま粉が入っているため、若干濃い色に焼き上がります。糖質オフなので、当然甘みは控えめ

糖質オフパンはふすま粉が入っているため、若干濃い色に焼き上がります。糖質オフなので、当然甘みは控えめ

専用ミックスで作る「メープル風味食パン」も激ウマ!

シロカオリジナルの「贅沢食パンミックス」があまりにもおいしかったので、9月に新発売となった「毎日おいしいお手軽食パンミックス メープル風味食パン」を自腹で購入してみました。メープル風味ということで、着色料としてカラメル、甘味料としてステビアが入っており、焼いている最中から甘い香りが漂ってきます。味も甘みが強いのですが、甘味料のステビアは植物由来なので、糖質の摂取を抑えられます。うん、安心してバクバク食べられる(笑)。

シロカオリジナルの「メープル風味食パンミックス」を買っちゃった! ドライイースト付属なので便利

シロカオリジナルの「メープル風味食パンミックス」を買っちゃった! ドライイースト付属なので便利

とっても甘いけど、植物由来の甘さだから大丈夫なはず(笑)

とっても甘いけど、植物由来の甘さだから大丈夫なはず(笑)

自動投入機能は非搭載だけど、具入りパンも焼ける

SB-1D151はリーズナブルな価格ゆえ、レーズン等の具材の自動投入機能は搭載していません。でも、水・粉・ドライイーストを入れ、生地をこね始めて約20分後にブザーが鳴るので、その時にフタを開けて自分で具材を投入することで具入りパンを作ることができます。

そこで、クルミとベーコンチップ、チーズを入れた「自分流贅沢食パン」を作ってみました。具材は小さく切りすぎてあまり目立たず、チーズは完全に溶けてどこに行ったかわからなくなりましたが、まあ、それなりにおいしかったのでよしとしましょう。次回はもっと大きく切って具入りパンを楽しむぞ―!

具材は、粉の重さの約30%を目安に入れます

具材は、粉の重さの約30%を目安に入れます

ベーコンチップ、クルミ、チーズを入れたのですが、小さく切りすぎて行方不明に(笑)。 次は具材をもう少し大きめに切ってみようかな。このように試行錯誤して自分好みの食パンを作れるのがホームベーカリーの醍醐味!

ベーコンチップ、クルミ、チーズを入れたのですが、小さく切りすぎて行方不明に(笑)。 次は具材をもう少し大きめに切ってみようかな。このように試行錯誤して自分好みの食パンを作れるのがホームベーカリーの醍醐味!

甘酒は、「さらさら」と「つぶつぶ」が選べる!

パン以外にも挑戦してみました。まずは糀甘酒。実は筆者、甘酒はそんなに好きではありません。あの独特の香りと味が苦手で、特に酒粕で作ったものはひと口で十分なくらい(笑)。とはいえ、コロナ禍で健康的な生活習慣を意識せざるを得ない昨今、「飲む点滴」と言われるほどに栄養価の高い米糀甘酒は、身体のためにも飲んでおきたいところ。

SB-1D151のおもしろいところは、材料の粒を残した「つぶつぶ甘酒」(一般的なホームベーカリーで作れるのはこちら)と、羽根を回転させて粒をつぶした「さらさら甘酒」の2種類の甘酒が作れること。また、手動で加熱時間を6時間から10時間の間で選び、味の調整をすることもできます。加熱時間を長くすると甘みが強くなるのですが、もともと甘酒が苦手な筆者は「さらさら甘酒」をデフォルトの6時間で作ってみたところ、結果は大正解。独特の甘みが抑えられて飲みやすく仕上がりました。これなら風呂上がりに飲める!

「つぶつぶ甘酒」はかなり粒が残っており、フタを開けた時は失敗したかと思ったほどです。しかし、食べてみると噛む必要がないくらいに粒がかなりやわらかく、「さらさら甘酒」と実際のところ、食感はあまり変わりません。

「さらさら甘酒」も、さらさらというよりドロっとしていて、でも見た目は粒がない、という程度の違い。味もほぼ同じ。あえて食感の違いを言うのであれば、「舌の上で粒状感を感じたいならつぶつぶ、そのまま飲み干したいのならばさらさら」というくらい。レシピブックにある糀レシピの調理に使うのならば、糀の存在感があるつぶつぶがよいと思います。

6時間に設定して作った「さらさら甘酒」は甘みが控えめで喉越しもよく、甘酒が苦手な筆者でも飲めました

6時間に設定して作った「さらさら甘酒」は甘みが控えめで喉越しもよく、甘酒が苦手な筆者でも飲めました

醤油麹のうまさに驚き! 醤油麹でつけた豚肉のやわらかさに再度感動!

最後に、米糀を使って醤油糀を作ってみました。乾燥米糀100g、醤油160ml、水50mlを混ぜ合わせたものをパンケースに入れ、アルミ箔でフタをして、「つぶつぶ甘酒」メニューを選び、調理時間を10時間にセット。時間はかかりますが、簡単に醤油麹ができあがります。

これをすりおろし生姜といっしょに薄切り豚ロース肉に擦り込んで、冷蔵庫で8時間ほど寝かせたあとにフライパンで両面を焼けば、「醤油麹で作る豚の生姜焼き」の完成! 何これおいし! 醤油の香ばしさ、糀の甘みがほどよくブレンドされ、めちゃめちゃおいしい! 糀のおかげで肉がやわらかくなって、簡単に噛み切れます。控えめに言って、サイコー!! ただし、醤油麹は思いの外しょっぱいので、肉に塗るのは少なめに、冷蔵庫での寝かし時間も長すぎないほうがよりおいしくなるでしょう。

米糀で作った醤油麹。時間はかかりますが香ばしくておいしい!

米糀で作った醤油麹。時間はかかりますが香ばしくておいしい!

作った醤油糀を半分ほど使って薄切りに豚ロース肉10枚に擦り込みましたが、ちょっと多かったです。醤油麹は少なめで十分でした

作った醤油糀を半分ほど使って薄切りに豚ロース肉10枚に擦り込みましたが、ちょっと多かったです。醤油麹は少なめで十分でした

醤油麹とすりおろし生姜に漬けた豚ロース肉は、やわらかくて最高においしい。分量を間違えるとちょっとしょっぱいけど(笑)

醤油麹とすりおろし生姜に漬けた豚ロース肉は、やわらかくて最高においしい。分量を間違えるとちょっとしょっぱいけど(笑)

まとめ

リーズナブルなホームベーカリーって、本当のところどうなの? と半信半疑で試してみたSB-1D151ですがが、ホームベーカリー初心者が、気軽に自家製食パンを楽しむには最適でした。専用のパンミックスが用意されているので、誰でも気軽に、超おいしいパンが焼ける! ということで、ホームベーカリーの入門機として、選んで間違いなしの1台。筆者も、パンに始まって、甘酒や醤油麹(からの生姜焼きまで!)など、勢いに乗っていろいろなメニューを楽しんでいました。

今回のレビューではお手軽にパンミックスを材料として使いましたが、前述したように、付属のレシピブックには強力粉から作るメニューが多数掲載されているので、飽きることなくアレンジパンが楽しめます。筆者も、牛乳を使ったミルクパンや、生クリームを入れた生食パンなど、まずは簡単なアレンジパンから挑戦していきたいと思っています。

近藤克己

近藤克己

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。主に生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、オジさん目線を大切にしている。得意分野は家電流通・家電量販店。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画、歴史、猫。

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