レビュー
手洗いとともに“スチームうがい”も習慣化してみない?

普通のうがいでは届かない!鼻や喉の奥は“スチーム”で加湿&洗浄するといいらしい

うがいをしてもスッキリしない喉のイガイガ、鼻のムズムズなどは「スチーム」でケアするのが効果的。たとえば、鼻がつまっている時に、湯船にゆったりと浸って入浴すると鼻のとおりがよくなったり、喉の違和感が緩和されることがありますが、それは血行がよくなったのと、温かい湯気(スチーム)で鼻や喉の奥が潤ったおかげです。そんな状況を卓上で作り出し、鼻や喉をケアできるのが「スチーム吸入器」という製品。12年ぶりにモデルチェンジしたパナソニック「EW-KA65」を使ってみました!

普通のうがいではケアできない鼻や喉の奥にはスチームが有効

帰宅後、手や喉に付着したホコリや花粉、ウイルスなどの異物を除去するため、手洗いやうがいを行うことが推奨されていますが、実は、普通のうがいでは喉の奥までは水が届かないため、奥まで侵入・付着した異物は洗い流せていないのだそう。そもそも人の体は、鼻や口から吸い込んだ空気に含まれる異物が肺に送られないように鼻や喉にある粘膜が異物を捕らえ、「線毛」の働き(線毛運動)によって体外に排出するようになっていますが、空気が乾燥すると粘膜が傷ついて、線毛運動も低下してしまい、十分な自己防衛機能が発揮できなくなりやすいのだとか。こうした仕組みは知らなかったとしても、空気が乾燥すると風邪を引きやすくなることは一般的に知られており、マスクをしたり、加湿器を使うなどの乾燥対策を多くの人が実践しています。とはいえ、そうした対策をしていても、常に侵入してくる異物を排除する鼻や喉には相当なストレスがかかっており、度合いによっては回復し切れないこともあるのだそう。そんな鼻や喉のケアに有効なのが「スチーム」なのです。粒子の細かいスチームは、普通のうがいではアプローチできない線毛のある場所(喉頭や入り組んだ鼻腔の奥)まで加湿できるので、潤いを与えるとともに侵入・付着した異物を洗浄することも可能。線毛の本来の働きを維持するためにも、積極的に鼻や喉の奥を加湿することは有効と言えます。

口や鼻から吸い込んだホコリなどの異物を痰や咳によって体外に排出したり、食道から胃に流して消化されるようにするのが「線毛運動」。わずか1μmの線毛が1秒間に15〜17回ほどの速さで小刻みに動き、異物が体外に排出されるように移動させます

口や鼻から吸い込んだホコリなどの異物を痰や咳によって体外に排出したり、食道から胃に流して消化されるようにするのが「線毛運動」。わずか1μmの線毛が1秒間に15〜17回ほどの速さで小刻みに動き、異物が体外に排出されるように移動させます

線毛は乾燥や異物により、機能が低下しやすいため加湿が大切。しかし、一般的なうがいでは鼻腔や鼻の奥、気道まで水が届かないのだそう

線毛は乾燥や異物により、機能が低下しやすいため加湿が大切。しかし、一般的なうがいでは鼻腔や鼻の奥、気道まで水が届かないのだそう

湯気を吸い込んだり、蒸しタオルを鼻や口に当てるなどでも鼻や喉の奥を加湿できますが、吸入器を使うとより効率的にケアできます。今回紹介する「EW-KA65」は、最小約4μmの温熱ミストを噴霧するスチーム式の吸入器。ただ単に水を沸騰させて蒸気にするだけでなく、水と混合した約43℃のミストにすることで鼻や喉の奥を心地よく潤し、侵入・付着した雑菌などを洗い流します。さらに、「喉がイガイガする」「鼻がムズムズする」「鼻がつまる」といった3つの症状に合わせて切り替えできるモードも用意。より的確にアプローチできるように、噴霧するスチームの粒子の大きさや噴出する方向が調整されるそうです。また、スチームの量や温度は自分で調節できるようになっているので、その時々の自分に適した使い方ができるでしょう。

使用時の状態。サイズは22(幅)×10(奥行)×25.5(高さ)cm。12年ぶりにリニューアルされた新モデルですが、カラーや質感が変更されただけで搭載されている機能は従来モデルと同じです

使用時の状態。サイズは22(幅)×10(奥行)×25.5(高さ)cm。12年ぶりにリニューアルされた新モデルですが、カラーや質感が変更されただけで搭載されている機能は従来モデルと同じです

給排水タンクに入れた水はチューブで吸い上げられるようになっています。ただし、この水が加熱され、蒸気になるわけではありません

給排水タンクに入れた水はチューブで吸い上げられるようになっています。ただし、この水が加熱され、蒸気になるわけではありません

蒸気になるのは、本体内部にあるボイラータンク(ベージュ色の部分)に注いだ水。ここで加熱されて発生した蒸気がピンクの矢印のような流れで進み、給排水タンクから吸い上げた水(青色の矢印部分)と混合されて噴出します

蒸気になるのは、本体内部にあるボイラータンク(ベージュ色の部分)に注いだ水。ここで加熱されて発生した蒸気がピンクの矢印のような流れで進み、給排水タンクから吸い上げた水(青色の矢印部分)と混合されて噴出します

スチームが出る仕組みの図解。給水カップとボイラータンクの2か所に水を入れ、いっぽうを沸騰させて蒸気とし、もういっぽうを水のまま混ぜることで、約43℃という心地よい温度のスチームを作り出します。勢いよくスチームが噴霧されるので、温度を保ったまま口元や鼻元に届くとのこと

スチームが出る仕組みの図解。給水カップとボイラータンクの2か所に水を入れ、いっぽうを沸騰させて蒸気とし、もういっぽうを水のまま混ぜることで、約43℃という心地よい温度のスチームを作り出します。勢いよくスチームが噴霧されるので、温度を保ったまま口元や鼻元に届くとのこと

症状に合わせて、「はなづまり」「はなムズムズ」「のどイガイガ」の3つモードを切り替えて動作可能。症状が出ていなくても加湿や洗浄をすることは線毛運動の活性化にもつながるので、ケアしたい部位のモードを選択して使用しましょう

症状に合わせて、「はなづまり」「はなムズムズ」「のどイガイガ」の3つモードを切り替えて動作可能。症状が出ていなくても加湿や洗浄をすることは線毛運動の活性化にもつながるので、ケアしたい部位のモードを選択して使用しましょう

モードを切り替えると、スチームの粒子の大きさも変わります。もっとも粒子が大きい「のどイガイガ」モードは咽頭部を潤し、中くらいの粒子サイズの「はなムズムズ」モードは鼻をスチームでうがいするような感じですっきりとさせてくれるのとこと。そして、「はなづまり」モードは約4μmの微細なスチームが鼻の奥まで届くので、鼻がつまっていても吸入でき、不快感の緩和に役立つそうです

モードを切り替えると、スチームの粒子の大きさも変わります。もっとも粒子が大きい「のどイガイガ」モードは咽頭部を潤し、中くらいの粒子サイズの「はなムズムズ」モードは鼻をスチームでうがいするような感じですっきりとさせてくれるのとこと。そして、「はなづまり」モードは約4μmの微細なスチームが鼻の奥まで届くので、鼻がつまっていても吸入でき、不快感の緩和に役立つそうです

噴霧するスチームの量も2段階で切り替えできます。モードによって多少異なりますが、「多い」に設定した場合、「少ない」よりも1.3倍ほど多いスチーム量が出るとのこと(下の動画参照)

噴霧するスチームの量も2段階で切り替えできます。モードによって多少異なりますが、「多い」に設定した場合、「少ない」よりも1.3倍ほど多いスチーム量が出るとのこと(下の動画参照)

スチームの温度を調節する機構も装備。ツマミを上下させるだけで、約43℃を基準に温度が±2〜3℃変わるそうです

スチームの温度を調節する機構も装備。ツマミを上下させるだけで、約43℃を基準に温度が±2〜3℃変わるそうです

鼻や口が接触する「吸入マスク」を含め、本体以外のパーツは取り外して洗浄できるので、1台を家族みんなで使うことも可能。吸入ノズルを回転させ、コンパクトに収納できるようにもなっています。

顔が触れる「吸入マスク」は取り外して、水洗いできます

顔が触れる「吸入マスク」は取り外して、水洗いできます

吸入ノズルは回転させることで、「使用」「着脱」「収納」と状態を変えられるようになっています。「着脱」に合わせて引き抜けば、吸入ノズルも洗浄可能に

吸入ノズルは回転させることで、「使用」「着脱」「収納」と状態を変えられるようになっています。「着脱」に合わせて引き抜けば、吸入ノズルも洗浄可能に

ほかの人と共用せずひとりで使う場合でも、使用後は本体から取り外せるパーツと付属品の洗浄が推奨されています

ほかの人と共用せずひとりで使う場合でも、使用後は本体から取り外せるパーツと付属品の洗浄が推奨されています

収納の際は、吸入マスクが使用時の反対側にくるように回転させてコンパクトに

収納の際は、吸入マスクが使用時の反対側にくるように回転させてコンパクトに

カバーも付属するので、清潔に収納できます。収納時のサイズは17(幅)×10(奥行)×26.4(高さ)cm

カバーも付属するので、清潔に収納できます。収納時のサイズは17(幅)×10(奥行)×26.4(高さ)cm

“スチームうがい”してみよう!

次は、EW-KA65の使い方と使い心地をチェックしていきましょう。準備や使い方は全モード同じですが、モードによって「鼻から吸って口から吐く」「口から吸って鼻から吸う」というように吸い込み方と吐き方が異なります。

ボイラータンクに水を入れるため、吸入ノズルが装着されている本体上部のパーツを取り外します

ボイラータンクに水を入れるため、吸入ノズルが装着されている本体上部のパーツを取り外します

ボイラータンクのフタを外し、付属の計量カップで水を注ぎます。その際、ボイラータンクの中心にある穴に水が入らないように気をつけましょう

ボイラータンクのフタを外し、付属の計量カップで水を注ぎます。その際、ボイラータンクの中心にある穴に水が入らないように気をつけましょう

給排水カップにも水を入れますが、2つに分けられた片方にのみ注ぎます

給排水カップにも水を入れますが、2つに分けられた片方にのみ注ぎます

ボイラータンクと給排水カップに水を入れたら、吸入ノズルを使用する向きにセット

ボイラータンクと給排水カップに水を入れたら、吸入ノズルを使用する向きにセット

使用したいモードを選択し、スチーム量を「少ない」か「多い」に合わせると運転が始まります

使用したいモードを選択し、スチーム量を「少ない」か「多い」に合わせると運転が始まります

数秒でスチームが噴出し始めますが、1分ほど待つとスチーム量が安定します。スチーム噴霧量は2〜10ml/分

数秒でスチームが噴出し始めますが、1分ほど待つとスチーム量が安定します。スチーム噴霧量は2〜10ml/分

スチームは6〜8分くらい噴霧されるので、できれば時間いっぱいスチームを吸い込んでケアしましょう。「はなづまり」モードと「はなムズムズ」モードを使用する際は鼻からスチームを吸い込み、口から息を吐き、「のどイガイガ」モードの場合は口からスチームを吸い込み、鼻から息を吐くようにすると効果的です

スチームは6〜8分くらい噴霧されるので、できれば時間いっぱいスチームを吸い込んでケアしましょう。「はなづまり」モードと「はなムズムズ」モードを使用する際は鼻からスチームを吸い込み、口から息を吐き、「のどイガイガ」モードの場合は口からスチームを吸い込み、鼻から息を吐くようにすると効果的です

筆者はスチームの温度を「あつく」設定で使用しましたが、ちょうどいい温度でした。慣れるまでは「ぬるく」に設定して使うと安心です

筆者はスチームの温度を「あつく」設定で使用しましたが、ちょうどいい温度でした。慣れるまでは「ぬるく」に設定して使うと安心です

スチームの温度調節のためのツマミを下げると、吸入ノズル上部に通気口が出現し、ここからスチームが出るとともに室内の空気が混ざることでスチーム温度が下がるようです

スチームの温度調節のためのツマミを下げると、吸入ノズル上部に通気口が出現し、ここからスチームが出るとともに室内の空気が混ざることでスチーム温度が下がるようです

ちなみに、使用する際、本体を置いてある場所が低くて姿勢がつらい時は、収納時に使用したカバーの上に本体を載せれば、12.5cmほど高さをかせぐことができます

ちなみに、使用する際、本体を置いてある場所が低くて姿勢がつらい時は、収納時に使用したカバーの上に本体を載せれば、12.5cmほど高さをかせぐことができます

使ったあとは、スチーム量を選んだところにあるスイッチを「切」に合わせて電源をオフにし、10分以上放置して本体を冷まします。その後、本体内と給排水カップに残っている水を捨て、使用した付属品や分解できるパーツを水洗いしましょう。連続して使用する際は、30分くらい時間を空け、本体が十分冷めてから使うことが推奨されています。

運転モードにより水の減り方に差は出ますが、もっとも水を使用する「のどイガイガ」モードで運転してもボイラータンクに水が若干残るので、本体を傾けて排気。給排水カップは、使用前に空だったほうに排水が溜まっていました。この水も捨てておきましょう

運転モードにより水の減り方に差は出ますが、もっとも水を使用する「のどイガイガ」モードで運転してもボイラータンクに水が若干残るので、本体を傾けて排気。給排水カップは、使用前に空だったほうに排水が溜まっていました。この水も捨てておきましょう

まとめ

本記事を作成中に鼻水やくしゃみがよく出る日があったので、EW-KA65の「はなムズムズ」モードを試してみました。鼻から大量のスチームを吸い込むことはなかなかなかったため最初は若干とまどいましたが、鼻から吸って口から吐くという呼吸方法にもすぐに慣れ、準備や操作を含め、使い方は簡単。それよりも筆者が気にしていたのは、スチームを吸入する時間の長さ。スチームが噴霧される6〜8分はスチームを吸うことしかできないとなると、そのためだけに時間を作らねばならず、それがめんどうになり、ひんぱんに使わなくなりそうだと思っていたのです。しかし、実際に使ってみると、スチーム吸入しながら本を読んだり、スマートフォンを使うことも可能。これなら、毎日でも使えそうです。

吸入中は自然と斜め下を見る状態になるので、この位置でスマートフォンなどを見ながらスチーム吸入することもできます

吸入中は自然と斜め下を見る状態になるので、この位置でスマートフォンなどを見ながらスチーム吸入することもできます

肝心の使用感については、「はなムズムズ」モードでケアした後は、スチームを鼻から吸っているのだから当然かもしれませんが、大量の鼻水が出ました。その後も鼻水とくしゃみが出たので、たった1回では変化は得られないのかと思いきや、30分ほど経ったころからそうした症状が治まり、以降は通常の状態に戻り、ずっと鼻がスッキリ! もちろん、即時に効果が得られるものではありませんが、スチームで鼻や喉の奥を加湿し洗浄することは、体本来の防衛機能を毎日もとに戻すサポートに役立ちそうだと感じさせられました。乾燥する冬の季節や花粉症の時期に加湿器やうがいで対策していても鼻や喉に違和感が生じやすい人は、スチーム吸入器「EW-KA65 」で“スチームうがい”を初めてみるのもいいかもしれません。

(※本記事は個人の感想に基づくものです)

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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