健康診断などで、血圧が「高め」と診断されたり、逆に「低め」と診断されたりしたことはありませんか? 血圧は日々の健康状態を見るバロメーター。高すぎたり低すぎたりすると、健康を損ねる恐れもあります。だからこそ、計測を欠かさないことが重要です。血圧が気になる人は、ぜひ自宅に血圧計を備えておくとよいでしょう。そこで、家電製品の専門家が血圧計の選び方とおすすめ製品を紹介。製品の評価も行います。
<監修> コヤマタカヒロ氏
1973年生まれのデジタル&家電ライター。PCやデジタルガジェット、白物家電を専門分野として執筆活動を展開し、寄稿先は多岐にわたる。調理家電のテストの空間「コヤマキッチン」を都内に構え、さまざまなメディアに向けて実際の検証に基づく情報を発信。「米・食味鑑定士」資格を保有。企業のコンサルティングやアドバイザーなども務める。
高血圧を含めた既往症持ちのため、血圧には常に気を配っている。血圧計は、オムロンの「HEM-7600T」を所有。「デザイン性の高さとスマートフォンとの連携機能が気に入っている」とのこと。
家庭用の血圧計は、本体の形状や血圧の測り方、計測する位置によって、「上腕式(カフ式)」「上腕式(アームイン式)」「手首式」「腕時計式」の4タイプに大別できます。「上腕式(カフ式)」と「手首式」、「腕時計式」の血圧計の中には、Bluetoothでスマートフォンと連携して、スマホアプリで過去の血圧データを管理できる製品も。どのタイプを選ぶかで、血圧計の使い勝手が大きく変わってきます。
二の腕にカフを巻き付けて計測するのが上腕式血圧計で、現在の主流です。本体は机の上に設置して、計測が始まると二の腕に装着したカフが膨らむ仕組み。大型ディスプレイを搭載したものが多く、機能も充実しています。一部製品にはスマホアプリと連携し、体重なども含めて総合的にヘルスケア情報を管理できるものもあります。
上腕式血圧計での計測は、カフを二の腕に巻いて行いますが、カフがずれると正確な計測値を得られないことがあるので、まずはカフが二の腕にしっかりとフィットするかを確認しましょう。カフが薄くてやわらかいと、二の腕に正しく装着するのに慣れが必要な場合も。そのため、初めて血圧計を購入する人には、カフが厚くて立体構造のものが適しています。いっぽう、カフが薄い製品は、看護師や看護学生が使い方のコツを覚えるのに適しているようです。
価格は、ベーシックなものなら7,000円前後から、多機能なものなら1万円程度からが目安。これらに加えて、スマホ連携機能を搭載したものなら1万〜2万円程度がおおよその目安となります。
「始めて血圧計を購入する人におすすめ。カフの使い勝手や機能などを見極めて選びましょう」
上腕式の血圧計のなかでも、アームイン式は常設して使うことが基本。筒状の穴に、腕をすっぽりと通して測定します。二の腕が穴にしっかりとフィットするため、カフを巻く必要がなく、正確な測定値を得やすいのが特徴です。正しい測定姿勢をガイドしたり、測定中の体動を知らせたりする機能を備えた製品も多数販売されています。
ただし、アームイン式は本体が大きく設置スペースを取るため、あらかじめ設置場所の確保が必要。また、ACアダプターが使用できるので、近くに電源コンセントがあると便利です。価格は高めで、大半の製品が1万円以上となります。
「寝たきりの高齢者など、血圧計を常に側に置いて使用する場合は、アームイン式が最も適しています。腕を固定して計測するため、血圧の計測値にばらつきが出にくくなります」(コヤマタカヒロ氏)
手首式の血圧計は、カフと本体が一体となっていて、コンパクトなのが特徴。付属のケースなどに収納して旅行や出張に持っていくのに便利です。旅先や出張先でも血圧を計測したい場合は、手首式を選ぶのがいいでしょう。
ただし、測り方には注意が必要。血圧計は心臓に近い高さで測定するほど計測の精度が高まるので、手首式の場合、腕の曲げ方などによって測定値にばらつきが出やすくなります。また、計測誤差が大きいため、日本高血圧学会などでは推奨されていない点にも注意。正確に計測したい場合にはあまり向きません。
いっぽうで、手首式血圧計は価格が安いのも特徴。ベーシックなものなら3,000円前後から、スマホ連携機能を搭載したものなら1万円前後からが目安となります。手ごろな価格の血圧計を試してみたいという人におすすめできます。
「手首式血圧計は手軽な半面、計測値にばらつきが出やすくなります。計測値の正確さを重視する人は、普段はカフ式の血圧計を使用し、持ち運びが必要な場合に手首式を使い分けるのもよいでしょう」
さらに、近年注目されているのが、腕時計式の血圧計。血圧の計測機能を搭載したスマートウォッチがこれにあたります。まだ一部のメーカーから発売されているのみですが、他メーカーも発売に向けて開発を進めていると公表しています。
スマートウォッチで血圧を計測するメリットは、スマートフォンとの連携機能が充実しているのと、常時装着して必要なタイミングにボタンを押すだけで血圧を計測できること。装着して就寝すれば、起床してすぐに血圧を計測することもできます。
ただし、こうした製品はバンドの内側にカフが内蔵されているため、スマートウォッチとしては大きくかさばります。また、医療機器として認められていますが、上腕式血圧計などと比べると計測精度の面ではまだまだ課題が残ります。
血圧計のタイプが決まったら、検討している製品に使いたい機能が搭載されているかを確認しましょう。
計測した血圧を記録する機能。過去100回分を記録して呼び出せたり、平均値を表示したりできます。なかには朝と夕方の計測データを分けて管理できる血圧計もあります。また、複数ユーザー対応モデルなら、夫婦で1台の血圧計を共有できます。製品によって記録できるメモリー数に違いがあるので、よく調べておきましょう。血圧計のタイプを問わず、搭載されていることが多い機能です。
正しく脈拍が測れなかったときにマークを表示する機能です。脈のリズムが一定以上にずれたときに表示されます。この場合、時間をおいてもう一度正しい姿勢で計測してみましょう。こちらも血圧計のタイプを問わず搭載されている機能ですが、エントリーモデルにはあまり搭載されていません。脈のリズムが一定であるかを知ることは重要なので、不規則脈波表示機能を重視して製品を選ぶのもひとつの方法です。
正しく脈拍を計測するために姿勢や腕の位置、手首の高さなどをガイドする機能です。この位置ガイドを見ながら計測することで、より正確な血圧の数値が得られます。アームイン式タイプの血圧計や、ミドルクラス以上の手首式タイプの血圧計によく搭載されています。特に手首式血圧計を検討している場合には、ガイド機能がないと計測値にばらつきが出やすくなるので、血圧計に使い慣れていない人は、この機能が搭載された製品を選ぶことをおすすめします。
スマートフォンと連携するための機能です。計測した血圧データをスマホアプリに転送してアプリ上で管理することが可能。多くの場合、Bluetooth機能で連携します。カフ式タイプの血圧計で、ミドルクラス以上の製品によく搭載されています。スマホアプリのなかには、血圧と合わせて、体組成計で計測したデータをまとめて管理できるものもあるので、予算的に問題がなければ、積極的に選びたいところです。
家庭用の血圧計の中から、「上腕式(カフ式)」「上腕式(アームイン式)」「手首式」の3タイプ別におすすめの製品を、価格.comの人気売れ筋ランキングなどを基にしてピックアップ。家電製品の専門家による評価も行いました。
手ごろな価格で購入できるシンプルモデル。ボタンは「測定/停止」のみなので操作に迷うことはありません。測定すると最高血圧、最低血圧、脈拍を表示。「測定/停止」ボタンを5秒間長押しすると前回の計測値が表示できます。長期間の記録には対応しませんが、シンプルでわかりやすいのが特徴です。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(カフ式)、メモリー:前回値、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:225AABZX00102000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:2、携帯性:4、使いやすさ:3、総合評価:4.0
「カフを巻いてボタンを押すだけの簡単操作。ただし、ユーザー切り替え機能や通信機能などは搭載していません」
スマートフォンと連携して、血圧と心電図の記録ができるモデル。本体のメモリー機能は90回×ひとり分のみで、基本的にスマホアプリと連携して記録するようになっています。心電図の記録は本体正面および左右にある電極に両手の指を触れることで行うことが可能。心臓の収縮リズムが不安定な場合など、アプリにアラートが表示されます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(カフ式)、メモリー: 90回×1人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:30400BZX00028000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:4、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:3.6
「専用のスマホアプリ『オムロンコネクト』と連携することで、血圧に加えて心電図も記録できるのが特徴。量販店でも購入できますが、基本的に医療関係者向けなので、主治医と相談のうえ購入してください」
測定結果が見やすい黒背景の液晶画面や、立体構造のカフ、スマホ連携機能を搭載した高機能モデル。カフが二の腕にフィットしやすく、正しく巻けたかを知らせてくれる機能を備えています。そのほかにも、朝の血圧の平均値から早朝高血圧の可能性があるかを知らせてくれたり、血圧値の高さをレベルで表示してくれたりと、使いやすさに配慮した機能が満載です。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(カフ式)、メモリー:100回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:226AABZX00160000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:5、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「黒背景の液晶を採用したスタイリッシュなモデルで、視認性の高さもポイント。立体構造のカフが巻きやすいです。メモリー容量も100回×2人分とたっぷり。専用のスマホアプリ『オムロンコネクト』との連携が可能です」
本体とカフが一体化したチューブレスタイプのモデル。腕に巻いたカフの位置がずれても、高精度で測定できる特殊な設計となっています。カフが適切な強さで正しく巻けているかを知らせてくれたり、測定中に体が動くと再測定をうながしてくれたりするので、正確に測定しやすいのがポイント。斜め方向からでも画面の表示が見やすい有機ELディスプレイを搭載しています。
【基本スペック】
タイプ:上腕式、メモリー:100回×ひとり分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:228AGBZX00110000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:4、携帯性:4、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「円筒状のチューブレス構造が特徴のモデル。腕を通すだけでカフを巻きつけられるのが便利。白色有機ELディスプレイもスタイリッシュ。本体とカフが一体になっているので携帯しやすいです」
腕にひっかけて巻きつけるだけの専用カフが付属。個人番号スイッチを押したあと(1番の場合は不要)「測定/停止」ボタンを押すだけで血圧の測定ができます。測定が終わると右側に計測した血圧を表示。さらに左側には前回計測時の血圧が表示されるので、血圧の変化が確認できます。「戻る」ボタンを押すとさらにその前の計測結果が表示可能。「朝週/晩週平均」ボタンから最新3回分の血圧の平均を表示できます。スマホアプリ「OMRON connect」にも対応。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(カフ式)、メモリー:100回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:301AABZX00021000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:5、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「大型液晶を採用しており、視認性の高さもポイント。立体構造のカフが巻きやすいです。メモリー容量も100回×2人分とたっぷり。専用のスマホアプリ『OMRON connect』との連携が便利です」
片手で持てるコンパクトサイズの本体と裏起毛で装着感がよい「着脱らくらくカフ」が付属する上腕タイプ。夫婦2人分の血圧を朝夕1日2回ずつで約3ヶ月分、180回記録できます。左右の記録ボタンを押した後、「測定」ボタンを押すだけで計測可能。内蔵のセンサーが不規則な脈の変動や体動を検知して、正確に計測します。大画面に約23mmの大きな文字が表示できるため、計測した血圧が見やすいのもポイントです。夫婦で血圧記録を残すのにぴったりなモデルです。
【基本スペック】
タイプ:上腕式、メモリー:180回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:302AKBZX00075000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:4、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:3.6
「血圧の記録は2人×180回分の記録に対応し、約3か月分の長期間記録ができます。カフがやわらかくて巻きやすく、左右両方の腕に対応しているので使いやすいです。ディスプレイが大きく見やすいのもポイントが高いです」
片手でカフを巻きつけられる独自の「クリップアームカフ」を採用したのが最大の特徴。カフを巻いたあと、ボタンを押すだけで素早く計測でき、最高/最低血圧、脈拍数、測定時の温度を表示し、直近2回の平均値も表示できます。血圧が上昇する傾向がある低室温時に、測定中止を促す機能や不整脈の傾向を感知する機能、測定時間を知らせるアラーム機能も備えています。スマホアプリとの連携機能もあり。
【基本スペック】
タイプ:上腕式、メモリー: 90回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:227AABZX00085000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:5、携帯性:4、使いやすさ:5、総合評価:4.6
「片手で巻きつけられるクリップアームカフが非常に便利です。計測後、ボタンを押すだけで記録1と2にそれぞれ計測結果を記録できるので、2人での共有も簡単。本体に過去90回分を記録できるほか、スマホアプリと連携してデータ管理もできます」
腕を通して上腕に巻きつけるフィットカフが付属する上腕式血圧計。機能はシンプルで、メモリーには2人分の血圧を100回分記録できます。直近の血圧や過去に記録した血圧の平均値を呼び出す機能を備えており、最高血圧が135以上、最大血圧が85以上の場合、血圧高マークを表示します。シンプルながら必要十分な機能は備えており、血圧計初心者におすすめできるモデルです。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(カフ式)、メモリー:100回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:301AABZX00022000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:3、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:3.3
「安定感のある本体とシンプルなカフの組み合わせで、初めてでも使いやすい作り。カフは巻きやすくしっかり固定できます。スマホ連携機能などが不要ならこちらで十分でしょう」
正しい測定をサポートする機能や、脈圧表示機能を搭載したモデル。測定時のカフの巻き具合や安静状態、体動などをチェックし、正常に測定できたか知らせてくれるほか、不規則脈波だけでなく脈圧も表示。朝と夜の測定結果を振り分けて記録する機能も備えています。
【基本スペック】
タイプ:上腕式、メモリー:2つのメモリーに各60回分、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:226AFBZX00161000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:4、携帯性:3、使いやすさ:3、総合評価:3.3
「『欧州高血圧学会臨床精度試験合格』の信頼性の高さが評価できるモデルです。正しく測定するための機能が充実しており、脈拍に加えて脈圧の計測にも対応します。ディスプレイが大きくて見やすく、AC電源にも対応しているため、毎回定位置で計測することも可能です」
カフを着脱しやすい「着脱らくらくカフ」を採用した定番シリーズ。チューブが回転するため、左右どちらの腕にもカフを装着できます。幅約92mmのスリムボディに約50(幅)×86(高さ)mmの大型液晶ディスプレイを搭載しており、180回分の測定値が記録できます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式、メモリー:180回×ひとり分、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:302AKBZX00076000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:4、携帯性:3、使いやすさ:4、総合評価:3.6
「血圧の記録は1人×180回分の記録に対応。朝夕2回で約3か月分の長期間記録ができます。カフがやわらかくて巻きやすく、左右両方の腕に対応しているので使いやすいです。ディスプレイが大きく見やすいのもポイント」
カフ部分を手前に引き上げると自動で電源が入り、腕を入れて測定ボタンを押すだけで計測できます。アームイン型では珍しくBluetooth機能を搭載しており、測定したデータはスマホアプリ「OMRON connect」に転送可能。スマホで血圧情報が管理できます。本体のディスプレイが大きく、「血圧高」や「不規則脈波」などの情報もわかりやすく表示できます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(アームイン式)、メモリー:100回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:305AHBZX00024000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:5、携帯性:1、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「アームイン型ながらスマホ連携機能を搭載しているのが魅力。本体にも2人分100回の血圧情報が記録できますが、スマホアプリでの管理は非常に便利です」
病院にあるタイプと同じ、アームイン式の血圧計。本体が固定できるため正しい姿勢で計測しやすく、正確に測定できます。また、ディスプレイやボタンなどが大きくて使いやすいのもポイント。10分以内に計測した血圧の平均値や、8週間分の週平均も表示できます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(アームイン式)、メモリー:90回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:220AGBZX00307000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:4、携帯性:1、使いやすさ:4、総合評価:3.0
「本体に腕を通すだけでよく、カフを巻く必要がないので手軽。ACアダプターを接続しておけば、本体に腕を入れて、ボタンを押すだけですぐに計測できます。「測定姿勢チェック表示」機能により、より正確な数値が計測できます」
上腕の周囲約42cmまで対応する大口径タイプで、腕が太い人でも使用できます。早朝高血圧の確認に役立つ早朝高血圧のマークや、測定時の姿勢や体動を表示することも可能。別売の専用プリンター「HHX-PRINT」を本体につなぐことで、測定値をプリントアウトすることもできます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(アームイン式)、メモリー:84回×2人分、不規則脈波表示:なし、通信機能:なし、医療機器認証番号:219AGBZX00119000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:4、携帯性:2、使いやすさ:4、総合評価:3.3
「大口径タイプで、腕が太いスポーツマンでも使えます。84回×2人分のメモリー機能を搭載。大きい画面と大きいボタンで使い勝手も良好です」
医師が聴診器を用いて行うのと同じ、血管音を検出して血圧を測定する方法を採用。アームイン式の上腕式血圧計としては小型・軽量です。測定中に体が動くと知らせてくれる機能も搭載しているので、より正確に測定できます。
【基本スペック】
タイプ:上腕式(アームイン式)、メモリー:なし、不規則脈波表示:なし、通信機能:なし、医療機器認証番号:228AHBZX00015000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:3、携帯性:2、使いやすさ:4、総合評価:3
「アームイン式の血圧計の中では最小クラスで、置き場所を取らず、可搬性も高いです。メモリー機能などは搭載しないシンプルな設計です」
血圧を正しく測定するための手首位置を知らせるガイド機能を搭載しており、正しい高さになるとランプとマークで知らせて測定を開始。約1.5秒で測定が完了します。また、朝の血圧の平均が1週間にわたり基準値を超えた場合はマークが点灯し、早朝高血圧の可能性があるかの確認が可能。スマホアプリにデータを転送して測定値を管理できるのも便利です。
【基本スペック】
タイプ:手首式、メモリー:100回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:230AGBZX00003000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:5、携帯性:5、使いやすさ:4、総合評価:4.6
「スマホアプリの『オムロンコネクト』と連携する手首式血圧計。手首を正しいポジションに合わせると素早く測定を開始し、小型サイズながら100回×2人分のメモリー機能を搭載するなど機能も充実しています」
薄型・軽量設計で手軽に持ち歩ける手首式血圧計。電源オンから約1.5秒で測定がスタートする忙しい朝でもさっと測定ができます。正しく血圧を測定できる「測定姿勢ガイド」機能を搭載しており、液晶表示とランプで正しい位置をナビゲート。測定した血圧データはBluetoothでスマートフォンと連携し「OMRON connect」アプリで管理することが可能。アプリではそのほかのオムロン製品で取得した健康データとまとめて管理できます。
【基本スペック】
タイプ:手首式、メモリー:90回、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth(iPhone/Android対応)、医療機器認証番号:230AGBZX00003000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:4、携帯性5、使いやすさ4、総合評価4.5
「高い携帯性とスマホ連携機能を備えたモデルです。カフ部分も薄くたためるため、出張時などにもかさばることがなく、測定データをスマホで管理できるのも便利です」
スマートフォンと連携できるウェアラブルタイプの血圧計。血圧の測定に加えて歩数や睡眠などのバイタルデータの記録にも対応しています。さらに、計測したデータは専用アプリ『HeartAdvisor』に記録可能。スマートウォッチのように、スマートフォンの着信やメッセージメールなどの通知機能も搭載しています。バンドの内側に搭載するカフで手首を圧迫して血圧を計測する仕組みです。
【基本スペック】タイプ:手首式、メモリー:専用スマホアプリにより記録、不規則脈波表示:あり、医療機器認証番号:301AGBZX00046000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:4、携帯性:5、使いやすさ:3、総合評価:4.0
「ウェアラブルタイプなので、常時装着して素早く血圧測定ができます。現在、日本国内メーカーでウェアラブルタイプの血圧計は本製品のみ。ただ、スマートウォッチとしての機能は限定的です」
新形状のカフを採用したモデル。カフは手首に巻くのではなく、手首を挟み込むようになっているので、素早く簡単に装着できます。多機能なのもポイントで、測定姿勢のガイドや体動を知らせる機能のほか、測定時の室温を表示・記録する機能や、カフの装着エラーを表示する機能、脈の変動を知らせたり、血圧分類を表示したりする機能などを搭載しています。スマホ連携機能も便利です。
【基本スペック】
タイプ:手首式、メモリー:60回×ひとり分、不規則脈波表示:あり、通信機能:Bluetooth 4.1 LE、医療機器認証番号:301ADBZX00020000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:5、携帯性:4、使いやすさ:4、総合評価:4.3
「本体がL字型で、手首にはめるだけで簡単に装着できるのが特徴。LEDライトで測定姿勢をガイドする機能や、不規則脈派などの通知機能も搭載しています。スマホ連携も可能。ただし、手首式としてはかさばる点に注意が必要です」
手首式血圧計ながら、メモリー機能や測定アシスト機能を搭載した高機能モデル。ディスプレイ横にLED ランプを搭載し、手首が正しい高さになっているかを知らせてくれるので、より正確に血圧の計測ができます。また、カフが正しく巻けているかもアイコンで通知してくれます。メモリーは60回分・2人分の記録が可能。メモリーボタンを押すことで時間帯ごとの平均値も可能。
【基本スペック】
タイプ:手首式、メモリー:60回×2人分、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:303AHBZX00014000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:3、携帯性:5、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「血圧を記録するメモリー機能を搭載し、朝や夜など決まった時間帯の平均値などが表示できる機能もあります。正確に計測しやすいので、1台で自宅用と携帯用を兼ねたいという人にもおすすめ」
低価格でシンプルな作りの手首式血圧計。ボタンは2つだけで、ディスプレイを内側にして手首に巻きつけて測定ボタンを押すだけで使えます。血圧の測定後は平均値と今回の測定値を同時に表示することが可能。単4アルカリ乾電池2本で約500回計測できる電池持ちのよさも魅力。
【基本スペック】
タイプ:手首式、メモリー:90回、不規則脈波表示:あり、通信機能:なし、医療機器認証番号:302AKBZX00077000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
機能:3、携帯性:5、使いやすさ:4、総合評価:4.0
「低価格で購入できる手首型血圧計です。搭載機能は90回のメモリーと平均値の記録のみとシンプル。初めての手首式血圧計を検討している人におすすめのエントリーモデルです」
手首に圧力をかけて血圧を測定するスマートウォッチ型の血圧計。本体側面のHEALTHボタンを押すと血圧の測定モードに入り、 画面の指示に従うだけで血圧の測定ができます。血圧測定のリマインダー機能を搭載しており、 毎日決まった時間に正しく血圧を測定できます。スマートウォッチとして常に身につけておけるので、どこでも使用が可能。
【基本スペック】タイプ:手首式、メモリー:専用スマホアプリにより記録
医療機器認証番号:305AGBZI00005000
【コヤマタカヒロ氏の評価】
ヘルスケア:5、フィットネス:4、コミュニケーション(通知):4、ライフログ:4、総合評価:4.25
「スマートウォッチとしての基本機能を備えながら、日常的に血圧の測定ができる画期的なモデル。バンド内部にカフが内蔵されており、そこにポンプが空気を送り込んで圧迫するため、通常のスマートフォンよりも強めに固定する必要があることには注意が必要です」
血圧計選びで最も重要なことは、使い続けられる製品を選ぶこと。血圧は、毎日同じ時間に測ることが重要だからです。常に自宅で計測できる人なら、まず上腕式を。カフを巻くのがおっくうな人ならアームイン式を選ぶのもいいでしょう。出張や旅行が多い人なら、手首式も備えておきたいところです。
血圧は記録することも重要なので、スマホと連携して、計測値をアプリに自動で記録するモデルも検討してみてください。体重など複数のヘルスケア情報と合わせて管理するのもいいでしょう。いっぽうで、スマホ連携の操作に慣れていない人は、メモリー機能が充実した血圧計を選ぶといいでしょう。ライフスタイルに合わせて、長く使える血圧計をぜひ見つけていただきたいものです。
パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!