レビュー
コーヒー党が茶党に日和る瞬間

クイジナートの「ファウンテン コーヒーメーカー」はお茶がうまい!

在宅ワークで1日中家にこもっていると、エアコン暖房のせいで体ものどもカラカラ。なので、コーヒーを1日4〜5杯は飲んでいます。本当は水がよいのでしょうが、コーヒーを飲むと頭がスッキリするような気がして、ついついマグカップを重ねてしまう次第。カフェイン中毒になりつつあるのかな。ちょっと心配になってきました。

そこで、コーヒー以外の飲料も簡単においしく淹れられる家電はないものかと探したところ、クイジナートが2020年11月に発売した「ファウンテン コーヒーメーカー FCC-1KJ」が目に留まりました。コーヒーメーカーとありますが、日本茶や紅茶などにも使えるみたいなので、ちょっと試してみました。

クイジナート「ファウンテン コーヒーメーカー  FCC-1KJ」。ポットはガラス製なのでニオイが残りにくいです

クイジナート「ファウンテン コーヒーメーカー FCC-1KJ」。ポットはガラス製なのでニオイが残りにくいです

噴水のようにお湯を吹き上げて淹れるコーヒーメーカー

「FCC-1KJ」はちょっと変わったコーヒーメーカーです。“ファウンテン”の名を冠しているだけあり、噴水のようにお湯が吹き出て粉や茶葉を抽出する仕組み。

一般的なコーヒーメーカーの場合、独立した水タンクの水を少量ずつ熱しつつ、フィルターの上から注いでコーヒーを抽出しますが、「FCC-1KJ」には水タンクはなく、ポットに直接入れた水を一度に全部沸かしたあと、ポット中央にセットした「スピンシステム」によって上部のフィルターに吹き上げ、噴水のようにコーヒー粉にふりかけて抽出します。

一般的なコーヒーメーカーは少量ずつお湯をドリップしてゆっくり抽出するので、ドリップは一度で終わります。しかし、「FCC-1KJ」は大量のお湯を噴水のように吹き上げるため、一度の抽出では十分な濃度が得られません。ゆえに、お湯の吹き上げ→ドリップを数回繰り返します。このドリップの回数(時間)によって味の濃淡を変えることができるというわけ。なお、フィルターは金属メッシュフィルターを採用しています。

フィルターは金属メッシュ。中央の支柱の中をお湯が上昇し、上部の円盤にぶつかって均一に拡散する仕組み

フィルターは金属メッシュ。中央の支柱の中をお湯が上昇し、上部の円盤にぶつかって均一に拡散する仕組み

電気ケトルとしても使える

ではさっそく使ってみましょう。と、その前に。本機は水タンク=ポットの一体型なので、実は電気ケトルとしても利用できます。お湯を沸かす場合はフィルターとスピンシステムを装着せず、直接水を入れるだけ。250ml〜1,000mlまでのお湯が沸かせるのですが、お湯の温度は75℃/80℃/85℃/90℃/95℃/100℃の6段階に設定可能です。

お湯を沸かす時にはフィルターとスピンシステムを外します。ちなみに、1,000mlの水が沸とうするのに要した時間は約10分でした

お湯を沸かす時にはフィルターとスピンシステムを外します。ちなみに、1,000mlの水が沸とうするのに要した時間は約10分でした

お湯を沸かす場合は、温度のみを設定

お湯を沸かす場合は、温度のみを設定

コーヒーの味は粉の量と抽出時間で調整できる

水を沸かす場合は温度を設定するだけですが、コーヒーやお茶を淹れる場合は、抽出時間設定も行います。先に述べたように、これによりドリップの回数が変化し、できあがりの味が変わります。

コーヒーの場合、取扱説明書に掲載されている飲料別の目安温度・時間によると、水360ml(3杯分)に対してコーヒー粉をコーヒースプーン2杯(20g)、95℃の温度で3分とあるので、これに沿って淹れてみました。

温度・時間を設定後にスイッチを入れると、最初に水を95℃まで熱し、そのあとにスピンシステムが稼働して3分間の抽出が始まる仕組み。できあがりは、少し香りが飛んでいる感がありますが、やわらかめでおいしい。メッシュフィルターなので、コーヒーオイルが少し混ざっており、それがマイルドさを醸し出しているようです。

左側の温度計マークで湯温を設定し、中央の時計マークで抽出時間を設定

左側の温度計マークで湯温を設定し、中央の時計マークで抽出時間を設定

下の動画は、コーヒーを抽出している様子。スピンシステムでお湯を吹き上げ→抽出を設定時間内に何度か繰り返します。

水360ml、コーヒー粉20g、95℃。3分で抽出したコーヒーがこのくらいの濃さ

水360ml、コーヒー粉20g、95℃。3分で抽出したコーヒーがこのくらいの濃さ

コーヒーオイルが若干浮いており、舌触りがなめらか

コーヒーオイルが若干浮いており、舌触りがなめらか

FCC-1KJの取扱説明書には「ホットコーヒー味わいチャート」なるものが掲載されており、コーヒー粉20gの場合、抽出時間を2分にするとクリアでマイルドとなり、ブラックコーヒーにオススメと書いてあります。

実際に試してみると、コーヒーの香りが立ち、雑味がなくさっぱりしておいしい。筆者はこっちのほうが好みです。これなら5杯くらい飲めそう(笑)。なお、抽出時間は1分から8分まで1分刻みで設定できます。

クイジナートによるコーヒー粉/抽出時間から導き出した味わいチャート(同社ホームページより)

クイジナートによるコーヒー粉/抽出時間から導き出した味わいチャート(同社ホームページより)

水出しコーヒーはのど越しさっぱりで夏にぴったり

水出しコーヒーもできるようなので試してみました。温度設定を「COLD」にし、水480mlに対して設定時間は30分、粉はスプーン3杯(30g)です。できあがりは薄め。でも、水出しコーヒーの味はしっかり出ています。

のどにからまる感覚がなく、のど越しがさっぱりしているので、冷やして飲めば真夏に最適ではないでしょうか。濃い味が好みなら、粉を増やしたり、抽出時間を増やしたりすればよいわけです。なお、水出しの場合、抽出時間は20分から最大40分まで5分刻みで設定可能。

温度を「COLD」に設定すると、ヒーターが稼働しません

温度を「COLD」に設定すると、ヒーターが稼働しません

抽出時間は40分に設定

抽出時間は40分に設定

水出しコーヒーは薄めに抽出されます。のどにからまず、スッキリした味わいで夏にぴったり

水出しコーヒーは薄めに抽出されます。のどにからまず、スッキリした味わいで夏にぴったり

(個人的にはコーヒーよりも)お茶がうまい!

次にお茶も淹れてみましょう。まずは緑茶。水360mlに対してティースプーン2杯(6g)、温度75℃、抽出時間3分の設定。できあがりはきれいな薄緑色ながら、濃い目のおいしいお茶。ひと口含めば、ふくいくたる緑茶の香りが鼻孔に抜けていく。これはうまい!

緑茶は75℃と低めの温度設定

緑茶は75℃と低めの温度設定

薄緑色に抽出。見た目より濃い味わいで、緑茶の香りも存分に楽しめます。静岡茶、最高!

薄緑色に抽出。見た目より濃い味わいで、緑茶の香りも存分に楽しめます。静岡茶、最高!

大好きなアップルティーも試してみました。紅茶の場合は、水360mlに対してティースプーン2杯(6g)、95℃、4分の設定です。こちらも見た目はちょっと薄め。でも、アップルティーの芳醇な香りが強く出ており、それでいて爽やかな味。

これまで、アップルティーが大好きにも関わらず、お湯の温度や蒸らし時間には全く無頓着でしたが、これが正解なのかもしれません。ここから、お湯の温度と時間を調節して、より自分の好きな味に近づけていけばよいわけです。

大好きなアップルティーがこんなに簡単においしく飲めるなんて、なんと幸せなことでしょう。これだけでも在宅ワークがはかどるってものです

大好きなアップルティーがこんなに簡単においしく飲めるなんて、なんと幸せなことでしょう。これだけでも在宅ワークがはかどるってものです

まとめ

筆者はお茶が好きです。日本茶も紅茶もハーブティーも中国茶も、みんな好き。しかし、電気ケトルでお湯を沸かし、ティーポットまたは急須に茶葉を入れた後にお湯を注いで茶葉を蒸らし、タイミングを見計らってティーカップまたは湯のみに注ぐ、という一連の手間が面倒で、いつしかお茶を淹れなくなりました。その代わり、コーヒーメーカーに粉と水をセットするだけで簡単に淹れられるコーヒーばかり飲んでおり、いつの間にかコーヒー党になってしまった次第。

しかし「FCC-1KJ」ならば、湯沸かしから抽出までを一度で行え、余分な手間が省けるので、コーヒーメーカー同様に手軽にお茶が楽しめます。しかも、抽出温度と抽出時間を簡単に設定できるので、自分にあった最適解を見つけやすいし、一度最適解を見つけた後は、いつでも同じ味のおいしいお茶が飲める。1台でコーヒーもお茶も淹れられるので、今日はコーヒー、明日は紅茶、明後日は緑茶、その次はハーブティーと、日替わりで気分を変えて楽しめそうです。

近藤克己

近藤克己

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。主に生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、オジさん目線を大切にしている。得意分野は家電流通・家電量販店。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画、歴史、猫。

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