忙しいときの強い味方、レトルト食品!
レトルトのカレーだったら、鍋で湯煎してご飯を用意するだけで食べられます
手軽だし、カップラーメンなどよりはジャンク感が薄く、「食事した!」という満足感もあります。ただ……。
温め時間は3〜5分のものが大半ですが、お湯が沸騰するまで待つ必要があるため、そこそこ時間もかかるんですよね。
そこで、手軽なレトルト食品を、さらに手軽に作ることができるグッズを紹介しましょう!
その名も「レトルト亭」
レトルト食品を温めるためだけに存在する、かなり思い切った家電です。
中身はこんな感じ
上に穴が開いていて……ポップアップ式のトースターっぽいですね
使い方は、この穴にレトルト食品を入れて
ツマミで加熱時間を調節するだけ
内蔵の低温ヒーターでパウチをそのまま温める仕組みで、火もお湯もラップも必要ありません。
加熱時間はパウチの内容量によって変わり、目安は「小盛」が130〜179g、「普通」が180〜259g、「大盛」が260〜300g。このカレー(ボンカレーゴールド)は180gだったので「普通」で温めてみます!
あとは待つだけです
パウチと本体があまり密着していないように見えますけど、ちゃんと温まるのかな?
タイマーが「チーン」と鳴って完成!
「普通」での加熱時間は約7分半……意外とかかるな
カレーは問題なく熱々になっており、おいしく食べられました!
本体にレトルト食品を入れるだけと、手軽なのは間違いないものの、思ったよりは時間がかかるな……という印象の「レトルト亭」。
それでは、普通に鍋で温めるとどれくらい時間がかかるものなのか、試してみましょう。
鍋に1Lの水を入れて加熱
約4分半で沸騰しました
ここにレトルト食品を入れて温めていきます
加熱時間は3〜5分ということなんで、3分温めることにしましょう。
……ということで、約7分半で完成!
ガスの出力や水の量などによって変わってきますが、今回の条件だと温めにかかる時間は「レトルト亭」と変わらないですね。
加熱時間が変わらないのであれば、わざわざ専用の機材はいらないのでは……と思ってしまいますが。
鍋で温めた場合、袋全体が熱くなってしまっていて、持ち上げると熱い!
その点、「レトルト亭」は食品が入っているあたりを中心に加熱しているため、持つ部分はそれほど熱くなっていませんでした
袋を持ち上げたり、開けたりという作業は「レトルト亭」のほうがやりやすかったです!
また、発売元のアピックスによると、「レトルト亭」はガス&お湯での温めに比べてCO2排出量を約82%削減できるとのこと(2.7kwコンロで沸騰まで7分+湯煎3分と「レトルト亭」で10分加熱したときを比べた場合)。
お湯で温めるのと比べたら「レトルト亭」は手軽&エコのようですが、最近増えている「電子レンジ対応」タイプのレトルト食品と比べると……。
500Wのレンジの場合、約1分40秒で完成
うーん……スピードで考えるならレンジが一番いいですね。ただ、レンジでレトルト食品を温めると、同時進行でレンチンご飯を用意することはできないですよね。「レトルト亭」を使えば、レトルトカレーを温めつつ、レンジでご飯を温めるということもできちゃいます。
まだまだレンジNGなアルミパウチの製品も多いですしね
なにより火を使わないので、加熱している間、ほかの作業をしていても大丈夫なのが助かります! 子供から目を離せない子育て世代や、火の消し忘れなんかが心配なシニア世代には特に助かるんじゃないでしょうか。
また、災害時には、電気はガスよりも早く復旧することが多いため、「レトルト亭」を使って備蓄していたレトルト食品を温めることもできちゃうわけです。
万人にとって便利なわけではないですが、レトルト食品の温め方が広がる新ジャンルの家電ですね。生活スタイルに合えば、食事の準備がちょっとラクになるかもしれません!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。