昨今、マスクを長時間着用していることで顔・口周りの肌に影響が出てしまうという人も多く、「マスク荒れ」「マスク老け」などの言葉が聞かれるようになっています。そんな中、パナソニックから「美容クリニックの技術に学んだエイジングケア」をうたうフェイスケア製品2機種が発表されました。いずれも2022年7月21日の発売を予定しています。
今回登場した2製品は、フェイスケアを「自宅で」「手軽に」行いたいというニーズに応えるラインアップ。同社によれば、現在は男女を問わずフェイスケアへの意識が高まっているそうで、機能美を追求したジェンダーレスなデザインも特徴です。以下より、1機種ずつご紹介していきましょう。
まずは、皮膚科専門医の監修を受けて開発されたフォト美顔器「フォト ブライトショット」から。これまでにパナソニックが研究開発してきた光技術を応用し、「高出力赤色LED」と「IPL」という異なる2種類のフォトフラッシュを搭載しているのが特徴。週に3回ほどの頻度で、洗顔後の顔やデコルテに本製品のフォトフラッシュをあてていくことで、肌をキメ感のある明るい状態へ導くと言います。
「フォト ブライトショット EH-SL85」のサイズは43(幅)×55(奥行)203(高さ)×mmで、重量は約205g。予想実売価格は76,000円前後(税込)となっています
約10分間の連続照射で全顔をケアできる「オートモード」と、気になる場所にスポット照射する「ショットモード」を搭載。ちなみに推奨されている使用範囲は、顔からデコルテまで(腕などにも使用できそうですが、パナソニックで公式に安全性を確認した範囲には入っていないとのこと)
高出力赤色LEDは肌のハリ感、IPLは肌のキメ感に影響があるとされ、双方を効率的に照射するフェイスケアが行えます2種類の異なる光が効率的に照射されることで、肌に堆積した余分な角質が徐々に自然と取れていく仕組みになっているそうです
フォト ブライトショットに搭載されるフォトフラッシュのうち、高出力赤色LEDは有効なエネルギーを均一に肌に届け、IPLは瞬間的に強いパワーを届ける特性があります。高出力赤色LEDを搭載する美顔器は過去にもありましたが、そこにIPLを組み合わせたのが本製品の特徴。加えて、この2種類の光を効率的に集めて光量をアップする構造にしているのもポイントです。これにより、LEDの光量は380%、IPLの光量は150%アップしたのだそう。
照射部の中央にIPLを、その周囲に高出力赤色LEDを装備
照射部にミラーを装備し、2種類の光を集光。一般的なLED美顔器に比べ、圧倒的に強い出力を実現しているのだそう
2種類の光を効率的に集めて肌に届ける技術は「ハイブリッドパワーライト」と称されています
「ハイブリッドパワーライト」を搭載しない場合(左)と、搭載する場合(右)の光を比較。搭載しているほうが、明らかに光量が強いことがわかります
高出力を実現するため、フォト ブライトショットはコンセントに挿して使用する仕様。消費電力(照射準備時)は約43W
もちろん、放熱対策もバッチリ。照射部背面にヒートシンクを搭載し、ここにファンからの風を当てて冷却する仕組みとなっています
一般的な美顔器では、フォトフラッシュをあてた際に多少の痛みを感じることもありますが、フォト ブライトショットは、肌への刺激となりやすい短波長の光をカットするフィルターを搭載。これにより、家庭用としては高出力の照射を実現しつつも痛みが少なく、心地よく使えるようになっているのがポイントです。
また、高出力とは言いつつも、サロン等で使用される業務用のものよりは出力が抑えられているため、使用後のダウンタイムが不要なのもうれしいところ。使用する前後に肌を冷却する必要もなく、普通に洗顔後の肌にあてるだけでOKです。本製品でケアをしたあと、すぐにメイクをすることもできます。
照射部に、短波長をカットするフィルターを搭載することで、肌の刺激を抑制。この構造は、同社の人気製品である美顔器「光エステ」から継承したものです
続いて紹介するのは、独自のEMSを搭載した「かっさ型」の美顔器「バイタリフト かっさ」。ちなみにかっさ美容とは、約2500年前の中国を起源とする「かっさ板」をすべらせたり、引き上げたり、流れるように動かす美容法のことです。これをベースに開発されている本製品は、目元や口元などにフィットさせて、引き上げるように動かすことで、自分ではきたえにくい表情筋をトレーニングしてくれるアイテム。顔周りからデコルテ、二の腕やボディまで使用でき、IPX7の防水仕様に準拠していてお風呂に入りながら使えるのも魅力です。
「バイタリフト かっさ EH-SP85」のサイズは115(幅)×42(奥行)×76(高さ)mmで、重量は約165g。ACアダプターによる充電式。予想実売価格は37,000円前後(税込)となっています
エステティシャンの手を再現することを意識して開発されたとのこと。1度電源を入れてから連続使用できる時間は8分で、これを過ぎると自動で電源オフになります。メイク前に使用して、フェイスラインの引き締まり感やハリ感を期待したい!
元々、パナソニックのかっさ型美顔器は「温感かっさ」として好評を得ていたシリーズでしたが、そこにEMSを搭載したのが本製品の特徴。筋肉の収縮と弛緩を繰り返す5Hz波形と、収縮が持続する25Hz波形の2種類で、緩急を付けた波長を組み合わせて筋肉をトレーニングする独自の「デュアルダイナミックEMS」設計になっています。もちろん温感機能も引き続き搭載しているので、EMSと同時に温感かっさとしての効果も得られます。
EMSの電極を、かっさのカーブ形状に適切な位置に配置。頬やフェイスラインにしっかり電極をあてられるように計算されています。EMSの強さは6段階で設定可能
電源、EMSレベルを調整できる「EMS」ボタン、温感レベルを調整できる「WARM」ボタンを搭載したシンプルなインターフェイス
さまざまなくぼみのある形状により、顔の目元や頬、ほうれい線のほか、首筋やデコルテ、ボディなど気になる部分にあてて動かしながら使えます
なお、使用時には肌にオイルやマッサージジェルを塗ることが推奨されています。専用のウォータークリアジェルも同梱されていますが、普段使用しているものでも使用可能。お風呂場で使う際にはお湯で肌を濡らせばOKですが、湯船に浸かっている個所に本製品をあてることは禁止されています。
本発表会には、2製品のアンバサダー役を務めるフリーアナウンサー・女優の田中みな実さんが登場しました。田中さんはすでに2製品を使い込んでいるとのことで、「バイタリフト かっさは毎日のメイク前に使用しているんですが、EMSによる引き締め感がスゴいです。フォト ブライトショットは2〜3日に1回の頻度でお風呂に入る前に使用していますが、ダウンタイムも必要ないのがよいですね。コツコツ使っていくと、未来の化粧ノリが変わりそうです」と、絶賛していました。
「実は現在、ドラマの撮影中なのですが、途中で周囲から“フェイスラインがシャープになったね”と言われたんです。おそらく、さっそく効果があったんじゃないかな」と、ステキなエピソードも披露した田中さん
オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。