手軽に食事を済ませたい時に便利な、インスタント袋麺!
ですが……
いざ作ろうとすると、そこそこ洗い物が出ちゃいますよね
……いや、そのくらいは洗おうよという感じもしますが、こんな最低限の洗い物も面倒くさいくらい、心がダメダメになってしまっている時ってありますよね。そんな時に活躍してくれそうな調理家電を紹介しましょう。
サンコー「俺のラーメン鍋」
こちらは“袋麺専用”に設計された電気調理鍋で、これひとつで鍋にもなるし、丼にもなるというズボラグッズ。
本体はこんな感じ。サイズは180(幅)×175(奥行)×145(高さ)mm
本体と内鍋、フタがバラバラになるので、お手入れもラクそうです
まあ普通の電気鍋ではありますが、珍しいのはその形。「俺のラーメン鍋」という名前だけあって、インスタント袋麺を作るのに最適な形になっています。
一般的な四角い麺が、割らずにそのまま入れられるんです! もちろん丸い麺も入ります
要は、袋ラーメンを楽に作れて、しかもそのまま食べられるという電気鍋です。普通は鍋でラーメンを調理して、できあがったら丼に移しますが、その手間がいらないというわけですね。
それじゃ、実際にラーメンを作ってみましょう。
まずは、作りたい袋麺に記載されている量の水を入れて……
スイッチオン! 温度は無段階で調節できます
フタをして、お湯が沸くまで待ちましょう
取扱説明書には沸騰まで約6分と記されていましたが、約5分半で沸騰しました!(室温や水温なども関係するんでしょう)
グッツグツです
あとは、普通に袋麺を作るだけ。麺がすっぽり入って気持ちいい! もちろん具材を入れてもOKです
粉末スープを入れて完成!
丼に移す手間もなく、あっという間に袋ラーメンが完成しました。食卓で座って作れるのも楽ちんでいいですね。
いっただきま〜す!
熱ッ!
すでに電源は切ってあるのに、メチャクチャ熱々!
さっきまでグッツグツに煮立っていた鍋からじかに食べていることと、保温性が高い断熱構造になっていることで、かなり長時間熱々のまま食べることができます。猫舌の人は注意!
さて、ラーメンはスープを豪快に飲むのも楽しみですが……
「俺のラーメン鍋」は直接食べることができる鍋とはいえ、これに口を付けるのは不可能。やけどする!
この鍋でスープまで楽しみたければ、レンゲは必須です(洗い物、増えちゃうけど)。
さて、こちら「俺のラーメン鍋」という名前ではありますが、ラーメン以外の調理にも使うことができます。
たとえば、ラーメンを食べて余ったスープ
電源を入れて再加熱し、ここにごはんを入れて
溶き卵を投入すれば……
あっという間に雑炊の完成!
だいぶ人として終わっている感じのする、ズボラすぎな料理ですが、その場から動くことなく、ラーメン→雑炊のコンボを決められるのはうれしいところです。
この「俺のラーメン鍋」は、炒め物や揚げ物での使用はNGということですが、煮物や鍋、おでんなどには使用することができます。
……だったら、アレもいけるでしょう!?
カレー!
具材を炒めないでお湯に投入しちゃうズボラカレーだったら、「俺のラーメン鍋」で簡単に作ることができました。火力がガスコンロ並みなので、特に時間がかかる印象もなかったです。
ごはんもここに直接入れちゃいましょう。内鍋の容量は0.8Lなので、余裕で入れられちゃいます
うん、ンマーイ! ※傷の原因になるため金属ヘラが使用禁止なので、スプーンでもあまりガリガリと鍋を擦らないほうがよさそうです
ひとり分くらいの量を作るのにちょうどいいサイズなので、ひとりカレーやひとり鍋などで活躍してくれそうです。
使ったあとの洗い物も簡単!
本体は水洗いNGですが、内鍋とフタは丸洗いOKです
洗い物は、これプラスお箸とレンゲくらい(カレーならスプーン)。普通に鍋と丼を使う場合と比べて、洗う物の単純な数では変わりませんが、フタはあまり汚れないので作業としては軽くなりますね。
消費電力は800W。MAXの火力で沸騰まで6分、麺を茹でるのに3分かかるとして、その後は電源をオフにするので、1回約10分使ったとしても3.5円程度(1kWhあたりの電力量料金は27円で算出)。電気代もあまり気にしなくてよさそうです。
とにかく、卓上で作ってそのまま食べられるので、面倒くさいモードに入ってしまっている人でも、これくらいの調理ならできるんじゃないでしょうか!? 調理→食事を最低限の手間で済ませたいというひとり暮らしの人には、救世主となりそうな調理家電でした!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。