レビュー

30℃超えの部屋でもひんやり!コンパクトで持ち運びやすいシロカのポータブルクーラー「SY-D151」

エアコンの冷房運転をオンにしていても涼しくなりにくいキッチン周りや、熱気がこもりやすいサニタリールームなどで役立つポータブルクーラー。どのくらい涼むことができるのか、持ち運びしやすそうなコンパクトなサイズ感と、見えるところに置いておいても恥ずかしくないスタイリッシュなデザインに仕上げられたシロカ「SY-D151」で試してみました。

冷風、除湿、送風が行える小型のポータブルクーラー

ポータブルクーラーは、エアコンの室内機と室外機が一体となった構造となっており、施工業者による取り付け工事が不要で、コンセントに差すだけで使えるのが大きなメリットです。基本的に持ち運びできますが、片手で簡単に持てるものから、本体に装備されたキャスターを使って移動させるものまで、製品によりサイズはさまざま。今回紹介するSY-D151は、コンプレッサーを搭載しながら重量が約6.5kgと軽く、サイズも小型なのが特徴となっています。ただし、一般的に、本体サイズと冷房能力は比例するため、SY-D151の冷房能力は0.350kwとそれほど高くありません。冷風運転時には室温から約-7℃の冷風が出るとのことですが、実際にどのくらい涼しく感じるのか気になるところです。

サイズは約220(幅)×220(奥行)×414(高さ)mm。冷媒や熱交換器を用いて冷たい空気を作り出すコンプレッサー式で、冷房能力は0.350kwです

サイズは約220(幅)×220(奥行)×414(高さ)mm。冷媒や熱交換器を用いて冷たい空気を作り出すコンプレッサー式で、冷房能力は0.350kwです

重量は約6.5kgと軽く、ハンドルが付いているので片手でラクに持ち運べます

重量は約6.5kgと軽く、ハンドルが付いているので片手でラクに持ち運べます

白を基調としたシンプルなデザインは洗練されており、見えるところに置いておいても違和感がありません

白を基調としたシンプルなデザインは洗練されており、見えるところに置いておいても違和感がありません

コンプレッサー式のSY-D151は冷風を出すだけでなく、コンプレッサー式の除湿機と同じように除湿運転を行うことも可能。「冷風」「除湿」「送風」の3モードを搭載しており、通年で使えます。また、DCコンプレッサーを採用することで、消費電力を抑えたのも特徴。冷風モード時の消費電力は160Wなので、8時間使用した場合の電気代は約35円(1kWhあたりの電力量料金は27円で算出)となります。

モードはアイコンで表示される仕様。写真は、冷風モードで、風量「3」、6時間で運転が停止するタイマー設定をした状態です。風量は3段階で切り替えられ、「切」タイマーは2/4/6時間で設定可能

モードはアイコンで表示される仕様。写真は、冷風モードで、風量「3」、6時間で運転が停止するタイマー設定をした状態です。風量は3段階で切り替えられ、「切」タイマーは2/4/6時間で設定可能

風を放出する吹出口は前面に装備。送風の向きを上下に調整できるルーバーも付いています

風を放出する吹出口は前面に装備。送風の向きを上下に調整できるルーバーも付いています

冷風モードと除湿モードでは、本体に吸い込まれた空気が冷却器で熱を奪われて結露し、その水が排水タンクに溜まります。コンプレッサー式除湿機と同じ仕組みなので、排水タンクに溜まった水を捨てなければなりません。タンク容量は1Lで、満水になると運転は自動停止します

冷風モードと除湿モードでは、本体に吸い込まれた空気が冷却器で熱を奪われて結露し、その水が排水タンクに溜まります。コンプレッサー式除湿機と同じ仕組みなので、排水タンクに溜まった水を捨てなければなりません。タンク容量は1Lで、満水になると運転は自動停止します

排水を気にすることなく連続して運転を続けたい時は、市販の排水ホースを取り付けて連続排水することも可能

排水を気にすることなく連続して運転を続けたい時は、市販の排水ホースを取り付けて連続排水することも可能

ひとつ、注意しておかなければならないのが、冷風モード時の排熱。エアコンの冷房運転ならば、室外機から熱が室外に放出されますが、ポータブルクーラーは冷風が出るのと同時に背面(もしくは側面)から排熱も出ます。そのため、普通に使い続けると、排熱で部屋の温度が上昇することも。これはポータブルクーラーの構造上、仕方のないことなので、多くの製品が排熱を室外に逃がせるようにダクトが付属しています。SY-D151にもダクトは付属しているので、効率よく涼みたいときにはダクトを取り付けたほうがいいでしょう(詳細は後述)。

本体背面に排熱が出る排熱用吹出口があります

本体背面に排熱が出る排熱用吹出口があります

冷風モード使用時に、どのくらいの温度の冷風と排熱が出るのか計測してみましょう。検証する部屋の室温は31℃、湿度は61%。ドアや窓は閉めきり、エアコンも使用しません。SY-D151の冷風モードが使用できるのは、室温17〜38℃、湿度90%以下なので、問題なく使える環境です。

冷房能力が低めのポータブルクーラーは30℃を超える環境では冷たい風が出てこないという話を聞いたことがあるので、冷房能力0.350kwのSY-D151は大丈夫だろうか……と不安を抱きつつ、検証スタート

冷房能力が低めのポータブルクーラーは30℃を超える環境では冷たい風が出てこないという話を聞いたことがあるので、冷房能力0.350kwのSY-D151は大丈夫だろうか……と不安を抱きつつ、検証スタート

冷房モード(風量3)に設定して運転すると、スタート時の室温と比べ、冷風側の温度は5℃低い26℃、排熱側は6℃高い37℃という数値が表示されました。冷風能力はそれほど高くないので心配していましたが、ちゃんと冷たい風が出ます!

冷房モード(風量3)に設定して運転すると、スタート時の室温と比べ、冷風側の温度は5℃低い26℃、排熱側は6℃高い37℃という数値が表示されました。冷風能力はそれほど高くないので心配していましたが、ちゃんと冷たい風が出ます!

吹出口近くで温度を計測してみると、スタート時の室温(31℃)より8.4℃低い22.6℃と表示されました。カタログ値以上の冷たい風です

吹出口近くで温度を計測してみると、スタート時の室温(31℃)より8.4℃低い22.6℃と表示されました。カタログ値以上の冷たい風です

冷たい風は出ますが、あくまでもスポット的に涼むものなので、エアコンの冷房運転のように部屋全体を冷やすことはできません。今回は、冷風モードで約30分運転を続けると、スタート時より室温と湿度が1℃ほど下がりましたが、閉めきった部屋で長時間使用すると室温は上昇すると思っておいたほうがいいでしょう

冷たい風は出ますが、あくまでもスポット的に涼むものなので、エアコンの冷房運転のように部屋全体を冷やすことはできません。今回は、冷風モードで約30分運転を続けると、スタート時より室温と湿度が1℃ほど下がりましたが、閉めきった部屋で長時間使用すると室温は上昇すると思っておいたほうがいいでしょう

部屋全体を冷やすことはできませんが、体に冷風が当たるとひんやりとして気持ちいい。送風範囲はそれほど広くなく、本体の背も低いので、立った状態では上のほうまで風は届きませんが、火を使う台所で使ったときには、足元が冷やされることで体感温度が下がったように感じました

部屋全体を冷やすことはできませんが、体に冷風が当たるとひんやりとして気持ちいい。送風範囲はそれほど広くなく、本体の背も低いので、立った状態では上のほうまで風は届きませんが、火を使う台所で使ったときには、足元が冷やされることで体感温度が下がったように感じました

ちなみに、風量と運転音は下の動画で確認できます。風量を「1」「2」「3」と順に切り替えましたが、放出される冷風は、あまり遠いところまでは届かない印象。そして、SY-D151から1mの位置にデシベル計を置き、運転音もチェックしてみたところ、風量「1」では日常生活を送るにあたってほぼ気にならないレベルの約50dBでした。風量「2」では約54〜55dB、風量「3」では約60dBだったので、テレビを鑑賞したり、人と会話をしているときに風量「3」で使うと運転音が気になるかもしれません。

排熱ダクトを取り付けて使う方法で、ちょっと悩む

前述のとおり、冷風と排熱が同時に出るポータブルクーラーで効率よく涼むには、排熱を外に逃がすダクトを取り付けるのが効果的。ということで、SY-D151に付属のダクトを取り付けてみました。

ダクトホース、ダクト吹出口カバー、ダクトアダプターが付属

ダクトホース、ダクト吹出口カバー、ダクトアダプターが付属

ダクトホースにダクト吹出口カバーとダクトアダプターを取り付け、ダクトアダプターを付けた側を本体の排熱用吹出口に差し込めば取り付け完了

ダクトホースにダクト吹出口カバーとダクトアダプターを取り付け、ダクトアダプターを付けた側を本体の排熱用吹出口に差し込めば取り付け完了

ダクトの先端を使用する部屋とは異なるところに出せば、排熱の影響を抑えられます。ただ、ここで問題が! ポータブルクーラーに取り付けたダクトを窓を少し開けた間から差し込み、外に向けて排熱しようと思っていたのですが……、ダクトの上に隙間が空いてしまいました。

屋外に排熱を逃がしたいからと、窓を少し開けたところに差し込むと、このようにダクトの上に隙間が!

屋外に排熱を逃がしたいからと、窓を少し開けたところに差し込むと、このようにダクトの上に隙間が!

虫の侵入は網戸である程度防げたとしても、温かい外気が入ってくるので、隙間を埋めるパネルが必要。残念ながらSY-D151にはそうしたパネルが付属していないため、自作するか、合うものを購入しなければなりません。ただし、このような使い方の場合、窓に鍵をかけられないのがネック。専用のパネルが付属している製品でも同様で、窓に鍵をかける際にはいちいちパネルを取り外す必要があります。また、雨や風の侵入で故障する恐れがあるため、「排熱ダクトの先端は屋外に出さず、屋内で使用してください」と取扱説明書に記されていました。このようなことを総合して考えると、排熱はほかの部屋に逃がすのがいちばん簡単で現実的かもしれません。

幸いにも筆者宅には出窓があるので、ダクトを出窓に出して使用できました。ついでに100円ショップで買ったシートをカットして、パネルを自作。パネルを作るのはそれほど難しくはありませんが、鍵をかけるのに取り外さなくてはいけないのは手間に感じました

幸いにも筆者宅には出窓があるので、ダクトを出窓に出して使用できました。ついでに100円ショップで買ったシートをカットして、パネルを自作。パネルを作るのはそれほど難しくはありませんが、鍵をかけるのに取り外さなくてはいけないのは手間に感じました

別の部屋に排熱を逃がす使い方の例。ダクトの先を浴室に配置して換気扇を回しておけば、サニタリールームで快適に使えます。扇風機とは異なり冷たい風が出るので、結構役立ちました

別の部屋に排熱を逃がす使い方の例。ダクトの先を浴室に配置して換気扇を回しておけば、サニタリールームで快適に使えます。扇風機とは異なり冷たい風が出るので、結構役立ちました

ダクトを本体に取り付けたまま持ち運びもできました。ダクトの着脱に手間はかかりませんが、この方法で移動すれば、ダクトを使うのもめんどうには感じません

ダクトを本体に取り付けたまま持ち運びもできました。ダクトの着脱に手間はかかりませんが、この方法で移動すれば、ダクトを使うのもめんどうには感じません

まとめ

今回の検証では30℃を超える部屋でも冷たい風が放出され、思っていた以上の実力で感心しました。ただ、涼しいのは冷風が当たっている人だけなので、複数の人を快適にするのは難しそう。でも、エアコンが使えない、たとえば、テントなどの狭い空間でダクトをテントの外に出して使えば(前室などを使い、雨風の影響がないようにする必要あり)、キンキンに冷やすことはできなくても、こもった熱気が軽減されるような気がします。SY-D151の冷風モード時の消費電力は160Wなので、ポータブル電源を用意すれば、屋外のテントでも使えますしね。

エアコンの冷房が効きにくい場所で使ったり、ひとりで過ごすときにエアコンの冷房運転の温度を控えめに設定してSY-D151を使うというように、必要なところに持ち運んで使用するのにSY-D151のサイズ感は使い勝手がとてもいい。スポット的に涼める、コンパクトでデザイン性の高いポータブルクーラーが欲しいならSY-D151はアリかも!

エアコンの冷房をガンガンに効かせなくてもいいけれど、ちょっと涼みたい時期にも活躍してくれそう

エアコンの冷房をガンガンに効かせなくてもいいけれど、ちょっと涼みたい時期にも活躍してくれそう

田中 美羽(雪か企画)

田中 美羽(雪か企画)

クラシック音楽、アート、韓国カルチャーなど趣味は多岐にわたり、最近は自宅から絶妙に遠いカフェでゆったり過ごすことにハマっています。

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