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薄型モデルも登場! 節電や食品ロス削減につながる気配り機能を搭載した三菱電機の冷蔵庫

本体幅と奥行を変えずに庫内容積をアップするとともに使い勝手を向上させるなど、2022年にフルモデルチェンジした三菱電機の冷蔵庫「MZシリーズ」(野菜室が真ん中タイプ)と「WZシリーズ」(冷凍室が真ん中タイプ)に2023年度モデルが登場。新モデルには時短や節電、食品ロス削減に役立つ機能を搭載したほか、奥行650mmの機種(MR-MZ49J/MR-WZ50J)が新たに追加されました。

奥行650mmのモデルも本体幅と奥行はそのままに容量アップ

2022年度のMZ/WZシリーズは、どちらのシリーズとも本体サイズが「685(幅)×738(奥行)mm」と「650(幅)×699(奥行)mm」の2ラインでしたが、リビングダイニングの増加にともない、カウンターキッチンが主流になっていることから、2023年度モデルには、対面システムキッチンの主流な奥行である約650mmと同じ奥行の「650(幅)×650(奥行)mm」というラインを追加。システムキッチンに収まるサイズなので、すっきりとした設置とスムーズな調理導線を実現します。

新たに加わった奥行650mmのモデル。「MZシリーズ」「WZシリーズ」ともに本体サイズは650(幅)×650(奥行)×1,833mmと同じですが、野菜室が真ん中タイプの「MR-MZ49J」の庫内容量は485L、冷凍室が真ん中タイプの「MR-WZ50J」は495Lとなります

新たに加わった奥行650mmのモデル。「MZシリーズ」「WZシリーズ」ともに本体サイズは650(幅)×650(奥行)×1,833mmと同じですが、野菜室が真ん中タイプの「MR-MZ49J」の庫内容量は485L、冷凍室が真ん中タイプの「MR-WZ50J」は495Lとなります

これにより、2023年度モデルのMZ/WZシリーズは各シリーズ3機種、計6機種に。野菜室が真ん中タイプの「MZシリーズ」には、庫内容量602Lの「MR-MZ60J」(本体幅685×奥行738mm)、540Lの「MR-MZ54J」(本体幅650×奥行699mm)、485Lの「MR-MZ49J」(本体幅650×奥行650mm)を、冷凍室が真ん中タイプの「WZシリーズ」には、庫内容量608Lの「MR-WZ61J」(本体幅685×奥行738mm)、547Lの「MR-WZ55J」(本体幅650×奥行699mm)、495Lの「MR-WZ50J」(本体幅650×奥行650mm)をラインアップしています。

「MZシリーズ」(野菜室が真ん中タイプ)は2023年1月27日発売で、「WZシリーズ」(冷凍室が真ん中タイプ)は2023年3月10日発売予定。市場想定価格は「MR-MZ60J」が48万円前後、「MR-MZ54J」が45万円前後、「MR-MZ49J」が43万円前後、「MR-WZ61J」が46万円前後、「MR-WZ55J」が43万円前後、「MR-WZ50J」が41万円前後です※価格はすべて税込

「MZシリーズ」(野菜室が真ん中タイプ)は2023年1月27日発売で、「WZシリーズ」(冷凍室が真ん中タイプ)は2023年3月10日発売予定。市場想定価格は「MR-MZ60J」が48万円前後、「MR-MZ54J」が45万円前後、「MR-MZ49J」が43万円前後、「MR-WZ61J」が46万円前後、「MR-WZ55J」が43万円前後、「MR-WZ50J」が41万円前後です
※価格はすべて税込

6機種はすべて高さが1,833mmですが、奥行が650mmの機種(MR-MZ49J/MR-WZ50J)は冷蔵室の最上段の奥まで手が届きやすい!

6機種はすべて高さが1,833mmですが、奥行が650mmの機種(MR-MZ49J/MR-WZ50J)は冷蔵室の最上段の奥まで手が届きやすい!

新モデルの基本構造は2022年度モデルと同じ。断熱材をさらに薄型化し、内箱の傾斜を削減することで、本体幅と奥行のサイズをそのままに庫内容積を拡大した設計は、新たに追加された奥行650mmの機種(MR-MZ49J/MR-WZ50J)にも採用されています。2022年度モデルと比較すると、野菜室が真ん中タイプの「MR-MZ49J」の庫内容量は30Lアップ、冷凍室が真ん中タイプの「MR-WZ50J」は25Lアップしました。

「MR-MZ49J」「MR-WZ50J」ともに前モデルと本体幅と奥行は同じで、庫内容積の拡大を実現。ただし、本体の高さは前モデルと比較して「MR-MZ49J」が7mm、「MR-WZ50J」が12mmアップしています

「MR-MZ49J」「MR-WZ50J」ともに前モデルと本体幅と奥行は同じで、庫内容積の拡大を実現。ただし、本体の高さは前モデルと比較して「MR-MZ49J」が7mm、「MR-WZ50J」が12mmアップしています

写真は、2022年度モデルの発表会での投影資料。ウレタン原液の調合を見直すことで、ウレタンの厚みを薄型化しました。配置する場所で断熱材の厚みは異なりますが、野菜室と冷凍室の仕切り部分の断熱材は16mm薄くなったとのこと。新モデルにもこの技術が継承されています

写真は、2022年度モデルの発表会での投影資料。ウレタン原液の調合を見直すことで、ウレタンの厚みを薄型化しました。配置する場所で断熱材の厚みは異なりますが、野菜室と冷凍室の仕切り部分の断熱材は16mm薄くなったとのこと。新モデルにもこの技術が継承されています

容量アップのため、内箱の角の傾斜を抑えたのも2022年度モデルの進化点。新モデルもこの設計を採用しています

容量アップのため、内箱の角の傾斜を抑えたのも2022年度モデルの進化点。新モデルもこの設計を採用しています

このほか、チルドルームや冷蔵室より低温の約-3〜0度で保冷できる「氷点下ストッカールーム」の横に配置していた製氷用の給水タンクを手前に埋め込むことで「氷点下ストッカールーム」の容量をアップしたり、冷蔵室に入れた食材が取りやすいように棚を少し低い位置に変更したり、3段目の棚の高さを左右で変えられるようにしたりするなど、使いやすさに寄与する改良点も継承しています。

冷蔵室の手前側に埋め込む「洗える埋めちゃっタンク」を採用し、従来、給水タンクのあったスペースまで「氷点下ストッカールーム」を拡大。容量が増えるとともに、名称も「ひろびろ氷点下ストッカーD A.I.」に変わりました

冷蔵室の手前側に埋め込む「洗える埋めちゃっタンク」を採用し、従来、給水タンクのあったスペースまで「氷点下ストッカールーム」を拡大。容量が増えるとともに、名称も「ひろびろ氷点下ストッカーD A.I.」に変わりました

2022年モデルの「氷点下ストッカールーム」と比較すると、かなり大きくなったことがわかります。「氷点下ストッカールーム」は冷蔵室やチルドルームよりも生の肉や魚の鮮度が長持ちするので、このスペースの容量がアップしたのはありがたい

2022年モデルの「氷点下ストッカールーム」と比較すると、かなり大きくなったことがわかります。「氷点下ストッカールーム」は冷蔵室やチルドルームよりも生の肉や魚の鮮度が長持ちするので、このスペースの容量がアップしたのはありがたい

3段目の棚が2つに分かれており、右側の棚の高さを2段階で調整できるようになったのも2022年モデルの進化点。この機能も搭載しています

3段目の棚が2つに分かれており、右側の棚の高さを2段階で調整できるようになったのも2022年モデルの進化点。この機能も搭載しています

庫内整理のタイミングを教えてくれる新機能「A.I.予報」

基本構造は変わっていませんが、新モデルには節電や食品ロス削減をサポートする「A.I.予報」機能が搭載されました。この機能は、冷蔵庫の各部屋を開けたままにしている時間が長くなってくると「必要な食材を探すのに時間がかかっている=庫内が乱雑になってきた」と判断し、庫内が本格的に散らかる前に整理整頓をうながすというもの。整理整頓のタイミングは冷蔵庫の扉にハートマークを表示して知らせるほか、冷蔵庫とスマートフォンを連携させておけば、スマホにも通知が届きます。

冷蔵室の扉にハートマークが表示されるだけでアラーム音は鳴らない仕様。ハートマークは、1度表示されると表示した1日後には消えますが、アプリと連携している場合はアプリに通知されているので後から確認できます

冷蔵室の扉にハートマークが表示されるだけでアラーム音は鳴らない仕様。ハートマークは、1度表示されると表示した1日後には消えますが、アプリと連携している場合はアプリに通知されているので後から確認できます

スマホアプリに届いた通知をタップするとポップアップが表示され、そこにある「動画を見る」をタップすると整理やお手入れの方法を確認できます

スマホアプリに届いた通知をタップするとポップアップが表示され、そこにある「動画を見る」をタップすると整理やお手入れの方法を確認できます

なお、「A.I.予報」は、約2か月(60日)使用した各部屋の扉開時間と扉開閉回数を収集して、各部屋を開けている時間の平均を算出することから始まります。その平均値をもとに、現在の使用状況を分析して60日後の扉開平均時間を予測。このままの状態で使い続けると扉を開けておく時間が大幅に増える(前回の通知から2倍以上)と予想した場合に、扉にハートマークを表示します。当然ながら、基準となる平均値はリアルタイムで更新されていくので、使い始めた頃と使用状況が変わっても問題ありません。

ちなみに、三菱電機によると、日本人ひとりあたりの食品廃棄ロスは年間約45kg。金額換算すると年間約7,300円になります。冷蔵庫の食品をちょうどよい量にして整理することは、ムダな冷気漏れを減らして節電になるだけでなく、食品ロス削減からムダな出費を抑えることにもつながりそう。

遠隔保守機能、遠隔見守りサービスにも対応

このほか、Wi-Fi機能を使用し、冷蔵庫とスマートフォンを連携させておくと、冷蔵庫が故障した際にスマホアプリに通知が届く「遠隔保守機能」が利用できます。アプリから修理依頼もできるので、スムーズな対応が可能。また、2023年2月3日スタートした、ひとり暮らしの高齢者の遠隔見守りサービス「MeAMOR(ミアモール)」にも対応しています。このサービスは月額1,080円(税込)で、家電製品の使用状況などをもとに見守るサービス。冷蔵庫は、扉の開閉センサーを使用します。

冷蔵庫のほか、エアコンや給湯器(エコキュート)でも「MeAMOR」を使用できます。詳しくは発表会レポートをチェック!

冷蔵庫のほか、エアコンや給湯器(エコキュート)でも「MeAMOR」を使用できます。詳しくは発表会レポートをチェック!

伊森ちづる

伊森ちづる

家電流通専門誌で白物家電と家電量販店と流通に関する取材・執筆・編集を担当。趣味は料理、旅行、舞台鑑賞、米国ドラマ視聴など。クラシック音楽の”現代音楽ファン”というと変人扱いされることが悩み。

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