シャープが、リビングなどにも置きやすいインテリア性の高い小型の冷凍庫「グルメクール FJ-HM7K」(以下、グルメクール)を発表。デザインにこだわっただけでなく、ドアの開閉方向を変えたり、庫内の温度を冷凍/微凍/冷蔵の3モードで切り替えられる機能も備えているので使い勝手もよさそう。「セカンド冷凍庫」の購入を考えている方、要チェックです!
冷凍食品の需要拡大やまとめ買いニーズの高まりなどから、昨今、普通の冷蔵庫とは別に「セカンド冷凍庫」を購入する人が増えています。しかし、その多くは生活感のある“いかにも冷凍庫”というデザイン。設置場所によっては、デザインを理由に導入を見送ったという人もいるようです。
実際、シャープが同社のセカンド冷凍庫を購入したユーザーに行った調査によると、その内の40%強がキッチンに設置しているいっぽうで、リビングや寝室に設置している人が30%弱いたのだそう。この調査の対象となった製品(FJ-HF13H)はスリムなタイプではあるものの、本体の高さが1,150mmある全体が白いデザインの小型冷凍庫です。そのため、インテリアとの調和や存在感が気になっている人もいたようで、おしゃれな外観の製品が欲しい、居室空間を圧迫しない高さを抑えた冷凍庫が欲しいといった声も寄せられていたといいます。そこで、新たに、インテリアになじむメタルドアデザインに仕上げた、ソファやデスクの横に置いても収まりのいい770mmという高さの「グルメクール」を開発。部屋のレイアウトに合わせてドアの開閉方法を変えられるように「つけかえどっちもドア」も採用しています。
サイズは495(幅)×598(奥行)×770(高さ)mmで、重量は27kg。設置する際には、左右20mm、背面48mm、上部100mmのすき間を設ける必要があります。市場想定価格は77,000円(税込)で、2023年4月6日発売予定
ドアに採用されているメタリックグレーのデザインは同社の冷蔵庫にも使われていますが、「グルメクール」はより人に近いところで使用されると想定し、金属感を少し抑えた仕上がりにしたそうです。また、運転音も23dBと低騒音設計
ドアを右開き/左開きに変えられる「つけかえどっちもドア」を採用。ドアを留めているヒンジを抜き、開閉方向に合わせて付け替えるだけなので簡単に変更できます
庫内には、着脱できるガラス棚2枚とケース1段を備えており、入れたい食品のサイズに合わせて自由にレイアウトできます。ファン式なので、霜取りの手間もかかりません。また、本体天面には耐熱温度100度のトップテーブルを備えており、電子レンジを載せることも可能。
2枚の棚はニオイが付着しにくく、汚れが落としやすいガラス製
ケース部には500mlのペットボトルを立てて収納可能。2段目の棚とケースを取り外せば、一升瓶も入れられます(最大6本入ります)
トップテーブルの耐荷重は30kg
外観デザインだけでなく、庫内温度を「冷凍」「微凍」「冷蔵」の3モードで切り替えできるのもこだわりのポイント。モードごとに3つの温度が用意されており、冷凍モードは-21度、-18度、-15度、微凍モードは-7度、-5度、-3度、冷蔵モードは0度、3度、6度に設定できます。「グルメクール」は冷凍庫として発売していますが、モードを切り替えれば、小型の冷蔵庫や微凍専用の冷蔵庫として使うことも可能。なお、冷蔵モード時にはプラズマクラスターイオンが冷気とともに庫内に放出され、庫内の浮遊菌や付着菌を除菌します。
日本酒を冷やすのに最適な温度(-5度)、冷凍のお取り寄せグルメを保存するのに適した温度(-21度)というように、ただ冷やすだけでなく、ニーズの高そうな用途を厳選し、よりおいしく保存できる温度帯を設定しているのも魅力的
「温度調節」ボタンを3秒長押しすると冷凍/微凍/冷蔵モードが切り替わり、モードを選んでから「温度調節」ボタンを押すと温度が弱/中/強で切り替わります
冷蔵モードよりも低い温度になる微凍モードは、生鮮食品を保冷するのに最適。「グルメクール」を自室に設置しておけば、わざわざキッチンまで取りにいかなくても冷えた日本酒と刺身で晩酌を楽しめます
プラズマクラスターを搭載していますが、作動するのは冷蔵モード時のみ。庫内全体の浮遊菌を除菌し、最上段は付着菌を除菌する効果を発揮します
気になる電気代はというと……、年間消費電力量が冷凍モード時は277kWh/年、冷蔵モード時は110kWh/年なので、1kWhあたりの電力量料金を31円で算出すると、冷凍モード時は年間8,587円、冷蔵モード時は年間3,410円となります。
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいます。