レビュー

ホットサンドメーカーは不要! ホットサンドが作れる小泉成器のオーブントースターに激ハマり

突然ですが、食パンはどのように食べるのが好きですか? そのままでもトーストしても、具材をトッピングしてもおいしいですよね。筆者は、具材を挟んで焼いたホットサンドも好きです。ただ、自宅には作るものがないので、もっぱらカフェなどで食べる専門。ホットサンドメーカーの購入を検討したこともありますが、使わなくなりそうなので購入にはいたりませんでした。そんな筆者と同じような考えでホットサンドメーカーを見送っている方に、ホットサンドが作れる機能を搭載した小泉成器のオーブントースター「KOS-1236」を紹介します。

オートで焼けるマイコン式オーブントースター

「KOS-1236」はホットサンドを作れるのが特徴ですが、基本的な構造は一般的なオーブントースターと同じ。庫内上下に配置したヒーターでパンを焼き上げます。80〜240度の温度で加熱できますが、加熱温度や時間を自動調節するオートメニューも搭載されているため、通常はパンの種類や状態に合わせてメニューを選び、スタートボタンを押すだけでOK。オートメニューは5段階で焼き色を設定できるので、オーブントースターにおまかせしつつも、自分好みの焼き加減で仕上げられます。

本体サイズは約350(幅)×335(奥行)×227(高さ)mmで、消費電力は1,225W

本体サイズは約350(幅)×335(奥行)×227(高さ)mmで、消費電力は1,225W

庫内サイズは約310(幅)×276(奥行)×68(高さ)mm。角型食パンが最大4枚セットできます

庫内サイズは約310(幅)×276(奥行)×68(高さ)mm。角型食パンが最大4枚セットできます

上部に1本、下部に2本の石英管ヒーターを搭載。585Wの上ヒーターと、1本あたり320Wの下ヒーターを使って焼き上げます。さらに、上ヒーターには赤外線が出る加工を施し、焼き上がりを均一にするため、下ヒーターの中央部は赤熱しないようにしているとのこと

上部に1本、下部に2本の石英管ヒーターを搭載。585Wの上ヒーターと、1本あたり320Wの下ヒーターを使って焼き上げます。さらに、上ヒーターには赤外線が出る加工を施し、焼き上がりを均一にするため、下ヒーターの中央部は赤熱しないようにしているとのこと

オートメニューは「トースト」「トースト2〜」「冷凍トースト」「冷凍トースト2〜」「調理トースト」「ホットサンド」「ロールパン」の7種類です。それぞれ焼き色を5段階で設定可能。「オーブン」はマニュアルモードです

オートメニューは「トースト」「トースト2〜」「冷凍トースト」「冷凍トースト2〜」「調理トースト」「ホットサンド」「ロールパン」の7種類です。それぞれ焼き色を5段階で設定可能。「オーブン」はマニュアルモードです

少ない手順で調理を始められるのがオートメニューの利点ですが、その性能はどのような感じでしょうか。最も使われることが多いと思われる「トースト」で食パンを焼いてみました。

6枚切り食パン1枚を「トースト(焼き色3)」で焼いてみました。おいしそうな焼き色が付き、いい感じです

6枚切り食パン1枚を「トースト(焼き色3)」で焼いてみました。おいしそうな焼き色が付き、いい感じです

裏面の焼き色は表面より少し薄め。ですが、ヒーターの近くだけ焼けるのではなく、全体的に焼けています

裏面の焼き色は表面より少し薄め。ですが、ヒーターの近くだけ焼けるのではなく、全体的に焼けています

食べてみると、外はカリッ、中はふんわりもちっとした食感で大満足

食べてみると、外はカリッ、中はふんわりもちっとした食感で大満足

食パンは冷凍保存することも多いので、オートメニューの「冷凍トースト」も試してみましょう。

6枚切りだけでなく、4枚切りの食パンもうまく焼けるのか検証。今回はすぐに検証で使うため袋ごと冷凍保存しましたが、1枚ずつ小分けにしてラップに包んで冷凍保存したほうがいいと言われています

6枚切りだけでなく、4枚切りの食パンもうまく焼けるのか検証。今回はすぐに検証で使うため袋ごと冷凍保存しましたが、1枚ずつ小分けにしてラップに包んで冷凍保存したほうがいいと言われています

常温の食パンを焼いた「トースト」と同じ焼き色「3」に設定しましたが、「冷凍トースト」は「トースト」よりも少し薄めに焼き上がりました

常温の食パンを焼いた「トースト」と同じ焼き色「3」に設定しましたが、「冷凍トースト」は「トースト」よりも少し薄めに焼き上がりました

焼き上がりの色は少し薄めですが、6枚切り、4枚切りともに中は熱々。食べたときの食感は「トースト」で焼いた常温の食パンと遜色ないレベルでした

焼き上がりの色は少し薄めですが、6枚切り、4枚切りともに中は熱々。食べたときの食感は「トースト」で焼いた常温の食パンと遜色ないレベルでした

ホットサンドを作ってみよう!

普通のトーストや冷凍トーストは上手に焼けたので、ここからは「KOS-1236」の最大の特徴であるホットサンドを作ります。作り方は、付属の「ホットサンドメッシュ」を使って2枚の食パンで具材を挟み、庫内で焼くというもの。推奨されている8枚切りの角型食パン(耳あり)を作ります。

ホットサンドを作るときに使用する「ホットサンドメッシュ」

ホットサンドを作るときに使用する「ホットサンドメッシュ」

「ホットサンドメッシュ」を2つに分解し、「下メッシュ」に食パン1枚と具材を載せます

「ホットサンドメッシュ」を2つに分解し、「下メッシュ」に食パン1枚と具材を載せます

具材の上に食パンを載せ、「上メッシュ」をかぶせます

具材の上に食パンを載せ、「上メッシュ」をかぶせます

「上メッシュ」を押さえながら、「下メッシュ」のサイドにあるフックで固定。かなりプレスされていますが、軽い力で固定できます

「上メッシュ」を押さえながら、「下メッシュ」のサイドにあるフックで固定。かなりプレスされていますが、軽い力で固定できます

「ホットサンドメッシュ」を庫内にセット。付属レシピでは縦向きにセットされていましたが、入れやすかったので写真のように横向きでセットしました

「ホットサンドメッシュ」を庫内にセット。付属レシピでは縦向きにセットされていましたが、入れやすかったので写真のように横向きでセットしました

オートメニューの「ホットサンド」で加熱スタート。焼き色は「2」に設定

オートメニューの「ホットサンド」で加熱スタート。焼き色は「2」に設定

約5分後、焼き上がり! メッシュから見える焼き色だけでテンションが上がります

約5分後、焼き上がり! メッシュから見える焼き色だけでテンションが上がります

「ホットサンドメッシュ」を取り出す際はミトンを使いましょう。この段階で気づいたのですが、付属レシピのとおりに「ホットサンドメッシュ」を縦向きに入れたほうが取り出しやすかったかもしれません(横向きでも取り出しに苦労しませんが、縦向きなら飛び出ている部分を持ち手のようにして片手で持って取り出せるため)

「ホットサンドメッシュ」を取り出す際はミトンを使いましょう。この段階で気づいたのですが、付属レシピのとおりに「ホットサンドメッシュ」を縦向きに入れたほうが取り出しやすかったかもしれません(横向きでも取り出しに苦労しませんが、縦向きなら飛び出ている部分を持ち手のようにして片手で持って取り出せるため)

完成したホットサンド。食パンの耳がしっかりプレスされ、圧着しています

完成したホットサンド。食パンの耳がしっかりプレスされ、圧着しています

ドキドキしながらカットしてみると、理想的なホットサンドができていました! 食パンがプレスされたことで表面のサクッとした食感が、普通のトーストより強く感じます。耳までおいしくて食べやすいので、食パン2枚分なのにアゴが疲れることもありませんでした

ドキドキしながらカットしてみると、理想的なホットサンドができていました! 食パンがプレスされたことで表面のサクッとした食感が、普通のトーストより強く感じます。耳までおいしくて食べやすいので、食パン2枚分なのにアゴが疲れることもありませんでした

想像していたよりも簡単なうえにおいしいホットサンドが作れたので、具材を変えてアレンジしてみました。いろいろ作った中から筆者が気に入ったものを紹介します。自宅で作るホットサンドは、自由に具材の種類を変えるのが楽しいところですよね。

甘いものが食べたくなったので、板チョコ&バナナの組み合わせで作ってみました。この組み合わせでおいしくないわけがない! チョコレートがとろりと溶け、加熱されたことでバナナの甘みもアップ

甘いものが食べたくなったので、板チョコ&バナナの組み合わせで作ってみました。この組み合わせでおいしくないわけがない! チョコレートがとろりと溶け、加熱されたことでバナナの甘みもアップ

市販のポテトサラダとせん切りキャベツを入れたホットサンドもイケてます!

市販のポテトサラダとせん切りキャベツを入れたホットサンドもイケてます!

食べきれなかったカレーもホットサンドにしてみました。チーズをトッピングしたのですが、これが大正解。食パンの耳がきちんと圧着しているので、カレーが漏れることはありませんでした

食べきれなかったカレーもホットサンドにしてみました。チーズをトッピングしたのですが、これが大正解。食パンの耳がきちんと圧着しているので、カレーが漏れることはありませんでした

カレーが問題なくホットサンドにできたので、またまた食べきれなかった夕食のおかず(豚キムチ)で試してみました(チーズもプラスしました)。パンに合うか心配でしたが、超おいしい!

カレーが問題なくホットサンドにできたので、またまた食べきれなかった夕食のおかず(豚キムチ)で試してみました(チーズもプラスしました)。パンに合うか心配でしたが、超おいしい!

冷蔵庫に残ったおかずがない日もあります。そんなときは、買い置きしておいたトマトソースとチーズを載せるだけでいい。食パンがプレスされて薄くサクサクとしているので、マルゲリータピザのような味わいが楽しめます

冷蔵庫に残ったおかずがない日もあります。そんなときは、買い置きしておいたトマトソースとチーズを載せるだけでいい。食パンがプレスされて薄くサクサクとしているので、マルゲリータピザのような味わいが楽しめます

ここで筆者の探究心に火が着きました! ホットサンドに使用する食パンは8枚切りが推奨されていますが、ほかの厚さの食パンでは作れないのか? など、いろいろ気になることが……。ということで、気になることを全部確かめます。まずは、6枚切りの食パンでトライ!

試してみたところ、「ホットサンドメッシュ」が固定できない……。6枚切り食パンではホットサンドは作れないようです

試してみたところ、「ホットサンドメッシュ」が固定できない……。6枚切り食パンではホットサンドは作れないようです

では、逆に8枚切りより薄い10枚切り食パンならどうでしょう。食パンが薄いほうが、表面のサクサク感がさらに増すのでは? と期待!

10枚切り食パンは、「ホットサンドメッシュ」に問題なく収まりました

10枚切り食パンは、「ホットサンドメッシュ」に問題なく収まりました

しかし、食パンが薄い分、圧着が弱かったようで、「ホットサンドメッシュ」から取り出すと分離してしましました。やはり、推奨どおり8枚切りで作るのがよさそうです

しかし、食パンが薄い分、圧着が弱かったようで、「ホットサンドメッシュ」から取り出すと分離してしましました。やはり、推奨どおり8枚切りで作るのがよさそうです

最後に、肉まんをプレスしてみました。「おやき」のような仕上がりになるかも!?

冷蔵タイプではなく、コンビニで売られている加熱済みのものを使用。厚みはありますが、事前に手で押しつぶしたりする必要もなく、ほどよくプレスできました

冷蔵タイプではなく、コンビニで売られている加熱済みのものを使用。厚みはありますが、事前に手で押しつぶしたりする必要もなく、ほどよくプレスできました

おやきとはちょっと違う仕上がりでしたが、生地のもっちり感を残しつつ、表面のカリッとした食感も楽しめます。焦げ目が香ばしく、ひと味違った肉まんが味わえました

おやきとはちょっと違う仕上がりでしたが、生地のもっちり感を残しつつ、表面のカリッとした食感も楽しめます。焦げ目が香ばしく、ひと味違った肉まんが味わえました

「ホットサンドメッシュ」を使えばトッピングしたトーストがよりおいしくなる

ホットサンドで使用する「ホットサンドメッシュ」は、食パンの上に具材をトッピングしたトーストを焼く際にも役立ちます。普通のトーストと同じように焼き網に直接パンを載せて焼くこともできますが、「ホットサンドメッシュ」に載せて焼いたほうが裏目の焼き加減がちょうどいい仕上がりになるそう。そこで、6枚切りのピザトーストを2枚作り、ホットサンドメッシュの有無でどれほど違いが出るのか検証しました。

同じ種類と量の具材を載せたピザトーストを2枚用意。1枚は「ホットサンドメッシュ」に載せ(左)、もう1枚はそのまま焼き網に載せます(右)

同じ種類と量の具材を載せたピザトーストを2枚用意。1枚は「ホットサンドメッシュ」に載せ(左)、もう1枚はそのまま焼き網に載せます(右)

オートメニューの「調理トースト(焼き色2)」で焼きます

オートメニューの「調理トースト(焼き色2)」で焼きます

約6分後、焼き上がり。チーズはほどよく溶けながらピーマンなどの野菜が必要以上に焦げることなく、いい焼き上がりですが、どちらも大きな違いはない印象です

約6分後、焼き上がり。チーズはほどよく溶けながらピーマンなどの野菜が必要以上に焦げることなく、いい焼き上がりですが、どちらも大きな違いはない印象です

しかし、裏面を見ると違いが一目瞭然。普通に焼いたピザトーストの裏面はちょっと焼けすぎてしまいました。加熱時間が長かったからでしょうか。食べてみても、普通に焼いたほうはパンが硬くなり少々食べづらい印象。「ホットサンドメッシュ」を使って焼いたピザトーストは、トーストされた香ばしさとサクッとした食感にパンのやわらかさも残しつつ、それでいて具材やパンの中までしっかり加熱されたバランスのいい仕上がりでした

しかし、裏面を見ると違いが一目瞭然。普通に焼いたピザトーストの裏面はちょっと焼けすぎてしまいました。加熱時間が長かったからでしょうか。食べてみても、普通に焼いたほうはパンが硬くなり少々食べづらい印象。「ホットサンドメッシュ」を使って焼いたピザトーストは、トーストされた香ばしさとサクッとした食感にパンのやわらかさも残しつつ、それでいて具材やパンの中までしっかり加熱されたバランスのいい仕上がりでした

今回は「ホットサンドメッシュ」は1枚しか使っていませんが、「上メッシュ」と「下メッシュ」を使用し、一度に2人分焼くこともできます。

まとめ

筆者はホットサンドを作るのは初めてでしたが、具材をトッピングしたトーストとも違う食感と楽しさにハマりました。特別な具材を用意しなくても余ったおかずや冷蔵庫にあるものを挟むだけでもおいしいですし、普段ならパンと組み合わせることがない食材を使い、意外な相性のよさを発見するのが楽しくて、もっとあれこれ試したい気持ちが止まりません(笑)。友達や子どもなどと、みんなで具材のアイデアを出し合いながら作るのも楽しそう。

ホットサンドメーカーでも同じような楽しさやおいしさは得られますが、「KOS-1236」はオーブントースターで作れるのがいいところ。普段は普通のオーブントースターとして使用し、作りたくなったときだけ「ホットサンドメッシュ」を使ってホットサンドを作れるので、たとえホットサンドを作る機会が減ったとしてもすべてが箪笥の肥やしになる心配はありません。ただ、ホットサンドは一度に1個しか作れないため、家族で食べるには何回も作る必要があります。庫内は「ホットサンドメッシュ」を2つ置ける広さなので、追加購入すればホットサンドが2個作れるようになるといいなぁと思いました。

「ホットサンドメッシュ」にはメッシュ部があるので洗い物が大変かも……と心配していましたが、普通に使っていれば目に食材などが詰まることはないのでお手入れも苦労しません。焼き網やくず受け皿も取り外して洗えます

「ホットサンドメッシュ」にはメッシュ部があるので洗い物が大変かも……と心配していましたが、普通に使っていれば目に食材などが詰まることはないのでお手入れも苦労しません。焼き網やくず受け皿も取り外して洗えます

手間なく使えるオートメニューを備え、オーブン調理にも対応。オーブントースターとしての性能は申し分なく、さらにホットサンドも作れる「KOS-1236」は楽しみが広がるオーブントースターだと思います。ホットサンドメーカーを購入するほどではないけれど家でホットサンドを作ってみたい方、要チェックですよ!

今回は紹介していませんが、温度(80〜240度)と時間を設定して加熱するマニュアルモード「オーブン」を使えば、餅やピザ、グラタンなどが焼けるほか、冷めてしまった揚げ物の温め直しもできます。「オーブン」などで使用するトレーも付属

今回は紹介していませんが、温度(80〜240度)と時間を設定して加熱するマニュアルモード「オーブン」を使えば、餅やピザ、グラタンなどが焼けるほか、冷めてしまった揚げ物の温め直しもできます。「オーブン」などで使用するトレーも付属

清水 絵美菜

清水 絵美菜

少数精鋭の編集プロダクション「雪か企画」に勤務。趣味は料理で、トマト煮込みハンバーグが得意料理。休日はプロジェクターでホームシアターを楽しんでいます。

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