レビュー

ひとり暮らしに食器洗い乾燥機は必要? パーソナル食洗機「SOLOTA」を20代男子が使ってみた

パナソニックから登場した、ひとり暮らし向けの卓上型食器洗い乾燥機「SOLOTA(ソロタ)」。発表後すぐに大きな話題となりましたが、そもそもひとり暮らしで食器洗い乾燥機を使うイメージがなかったので、導入の必要性について、いまひとつピンときません。そこで、ひとり暮らしの筆者(20代・男性)が「SOLOTA」を自宅で使用し、使い勝手や洗浄力を確かめるとともに、“食器洗い乾燥機のある生活”について考えてみました。

└▶構造などはすっ飛ばして「SOLOTA」の洗浄力をチェック!

A4サイズくらいのスペースに置ける卓上型食器洗い乾燥機

卓上タイプといえども、食器洗い乾燥機のメインターゲットはファミリー世帯です。従来のパナソニックの卓上型食器洗い乾燥機のラインアップも、約5人分の食器40点が入れられるレギュラータイプ(NP-TZ300/NP-TH4/NP-TA4)、約4人分の食器24点が入れられるスリムタイプ(NP-TSK1/NP-TSP1)、約3人分の食器18点が入れられる「プチ食洗」(NP-TCR4)と、ニーズに合わせてタイプを用意しているものの、パーソナルユースの製品はありませんでした。もちろん、これらの製品をひとり暮らしの人が使っても問題はありませんが、一般的なひとり暮らし向け住居のシンクに設置するのはスペース的に難しいのが実状。こうした傾向はパナソニックの製品に限ったことではなく、食器洗い乾燥機市場で言えることです。そんな中、登場したのがパーソナルタイプ「SOLOTA NP-TML1」(以下、SOLOTA)。パナソニックの従来の製品ラインアップの中で最も本体サイズが小さい「プチ食洗」の半分程度の設置面積に抑えたコンパクト設計により、ひとり暮らし向けのシンク横にも置きやすいサイズを実現しました。

ファミリー向けのタイプと比べれば「プチ食洗」は小さいと思っていましたが、パーソナルタイプの「SOLOTA」はそれよりも圧倒的に小さい!

ファミリー向けのタイプと比べれば「プチ食洗」は小さいと思っていましたが、パーソナルタイプの「SOLOTA」はそれよりも圧倒的に小さい!

「SOLOTA」は「プチ食洗」の半分程度のスペース、A4用紙ほどのスペースに設置できます。サイズは約310(幅)×225(奥行)×435(高さ)mm

「SOLOTA」は「プチ食洗」の半分程度のスペース、A4用紙ほどのスペースに設置できます。サイズは約310(幅)×225(奥行)×435(高さ)mm

ひとり暮らし向けの集合住宅によくあるシンク横にも設置できます。シンクの横が狭いときには、正面置きではなく、縦置きにしてもOK。なお、設置する際はコンロなどの熱源からは15cm以上離し、本体と壁との間に0.5cm以上の空きが必要です(排水ホースを引き回す場合は1.7cm以上*必要)。*排水ホース外径分を含む

ひとり暮らし向けの集合住宅によくあるシンク横にも設置できます。シンクの横が狭いときには、正面置きではなく、縦置きにしてもOK。なお、設置する際はコンロなどの熱源からは15cm以上離し、本体と壁との間に0.5cm以上の空きが必要です(排水ホースを引き回す場合は1.7cm以上*必要)。
*排水ホース外径分を含む

食器洗い乾燥機は、基本的に、本体サイズに比例して庫内に入れられる食器点数が変わります。コンパクトな「SOLOTA」に入れられる食器点数は6点。ひとり暮らし向けとはいえ少ない気がしますが、パナソニックの調査によると、単身世帯では1食あたりの食器点数は3点以下が大半で、使用する食器はルーティーン化されているため、それほど多くの食器は使われていないそう。筆者もひとり暮らしですが、確かに、使用する食器は毎食ほぼ同じ。編集部のメンバーにも聞いてみましたが、全員同じ傾向でした。ちなみに、「SOLOTA」は、総菜などを買ってきて家で食べる「中食」利用者をメインターゲットとしているので、フライパンや鍋などの調理器具は入りません。こうした調理器具の洗浄にも対応しようとすると本体サイズが大きくなり、従来のモデルと同じように設置できなくなる可能性が高まります。本体サイズとのバランスを調整し、たどりついたのがこの収納量だったのでしょう。

庫内容量は約10Lで、直径23cm以下の大皿や高さ21cmまでのグラスやボトルなど最大6点の食器をセット可能。なお、食器点数は日本電機工業界が制定した規格に基づくものなので、入れる食器のサイズによって点数は変動します

庫内容量は約10Lで、直径23cm以下の大皿や高さ21cmまでのグラスやボトルなど最大6点の食器をセット可能。なお、食器点数は日本電機工業界が制定した規格に基づくものなので、入れる食器のサイズによって点数は変動します

ひとり暮らしの人が1回の食事で使用する食器点数をパナソニックが調査したところ、大半が3点以下だったそうです

ひとり暮らしの人が1回の食事で使用する食器点数をパナソニックが調査したところ、大半が3点以下だったそうです

1回の食事で食器3点を使用した場合、朝食、昼食、夕食で使ったすべての食器を「SOLOTA」で一度に洗うのは難しいですが、2食分くらいはまとめ洗いできそう

1回の食事で食器3点を使用した場合、朝食、昼食、夕食で使ったすべての食器を「SOLOTA」で一度に洗うのは難しいですが、2食分くらいはまとめ洗いできそう

そして、一般的な卓上型食器洗い乾燥機は、蛇口にある分岐水栓と接続しなければなりません。蛇口に分岐水栓が用意されていない場合、取り付けなければなりませんが、蛇口のタイプによっては分岐水栓が取り付けられなかったり、対応する分岐水栓の種類が異なったりするため、この時点で面倒に感じて食器洗い乾燥機の導入を見送る人もいます。そうしたハードルを、「SOLOTA」は分岐水栓不要な着脱タンク方式を採用することで解消。使用する際に本体からタンクを取り外し、水を入れて給水します。

重量は約7.5kgなので、設置も楽々。本体背面にある排水ホースはシンクに垂れるようにセットしましょう。電源コードの長さは約1.9m

重量は約7.5kgなので、設置も楽々。本体背面にある排水ホースはシンクに垂れるようにセットしましょう。電源コードの長さは約1.9m

着脱タンク式の給水方法なので、「SOLOTA」を買ったその日からすぐに使えます。タンク容量は約2.5L。この水量で洗いきるので、追加で水を補充する必要はありません

着脱タンク式の給水方法なので、「SOLOTA」を買ったその日からすぐに使えます。タンク容量は約2.5L。この水量で洗いきるので、追加で水を補充する必要はありません

ちなみに、同社の食器洗い乾燥機のスリムタイプ「NP-TSP1」もタンク式ですが、こちらは着脱できないタイプ。水をくんで本体に注ぎ入れる使い方となります。

置いておいてもじゃまに感じにくいデザイン

「SOLOTA」はパーソナルユースという点だけでなく、デザインや操作性も従来のモデルと異なります。まず、目に留まるのは抜け感のあるデザイン。前面と背面に大きなクリア窓を装備することで物量感をやわらげ、視覚的な圧迫を低減しました。前側に窓を備えた卓上型食器洗い乾燥機は他メーカーの製品にもありますが、ここまで大きく、さらに背面までというのは「SOLOTA」ならでは。本体正面やサイドだけでなく、背面やドアを開けた部分まで目に入るところにビスのない設計にするなど細かい部分までこだわった作りとなっています。

狭いキッチンに設置しても圧迫感が少ないのはありがたい。オープンシェルフのようなデザインを目指したそうです

狭いキッチンに設置しても圧迫感が少ないのはありがたい。オープンシェルフのようなデザインを目指したそうです

本体の外観だけでなく、ドアを開けたところまでビスが見えない設計。お手入れもしやすそう

本体の外観だけでなく、ドアを開けたところまでビスが見えない設計。お手入れもしやすそう

ただ、こうしたデザインを実現するのは、容易ではなかったそうです。食器洗い乾燥機は庫内で強力な水流を噴射して食器を洗うものなので、できるだけパーツは分けず、ひとつの箱形であることが望ましいそう。たとえば、窓を付ける場合、穴を開けなければならず、そこから水漏れしないようにするために部品が増えます。そうすると、本体サイズを抑えながら十分な食器点数を入れられる庫内サイズを確保するのが難しくなっていくのだとか。一般的な食器洗い乾燥機は、前側のドア以外はひとつの箱形になっているので、前面と背面に窓のある「SOLOTA」はかなりチャレンジングな設計だと言えるでしょう。また、窓は内側と外側で種類を変えた2重構造となっており、2枚の間に空気の層を設けることで、洗浄時の水温で窓が高温にならないように工夫しています。

前面と背面の窓は、外側に透明樹脂、内側に熱処理ガラスを採用しています。熱処理ガラスは強度が高く、たとえ割れても破片が飛び散りにくいのが特徴。なお、内側にガラスを採用しているのは、ニオイの付着などを防ぐためです

前面と背面の窓は、外側に透明樹脂、内側に熱処理ガラスを採用しています。熱処理ガラスは強度が高く、たとえ割れても破片が飛び散りにくいのが特徴。なお、内側にガラスを採用しているのは、ニオイの付着などを防ぐためです

スマートなデザインの「SOLOTA」は、操作もシンプルでスマート。食器や洗剤を入れ、水を入れたタンクをセットした後ドアを閉めると、電源ボタンを押さなくても自動でスタンバイ状態になるので、スタートボタンを押せば運転が始まります。搭載されている運転コースもひとつのみ。水温や乾燥温度を変えることはできませんが、あれこれ迷わずに使えるのは便利です。なお、乾燥のあり/なしの切り替えは可能。

操作ボタンは2つのみ。電源ボタンはありますが、ドアを開閉すると自動で電源がオンになるので、通常はスタートボタンを押すだけで運転が始まります。乾燥運転のオン/オフはスタートボタンで設定する仕組み

操作ボタンは2つのみ。電源ボタンはありますが、ドアを開閉すると自動で電源がオンになるので、通常はスタートボタンを押すだけで運転が始まります。乾燥運転のオン/オフはスタートボタンで設定する仕組み

手洗いよりも少ない水量でキレイに汚れが落ちる

肝心の洗浄については、1960年に発売した日本初の全自動食器洗い機から実に60年以上に渡り、食器洗い機や食器洗い乾燥機を手がけてきたパナソニックのデータや技術を応用。タンクの水(2.5L)だけできちんと汚れを落とすために、本体サイズに合わせて小型化したノズルから噴射した水(お湯)がまんべんなく食器に当たるよう、何度も流体解析やコンピューター解析を行ったそうです。

庫内下部に水(お湯)を噴射するノズルを装備。運転が始まるとノズルが回転し、食器に噴射水を当てて汚れを落とします

庫内下部に水(お湯)を噴射するノズルを装備。運転が始まるとノズルが回転し、食器に噴射水を当てて汚れを落とします

下の動画は、ノズルから噴射する水流を撮影したもの。グラスや立てかけた器の中、奥側にある大皿の上部までしっかり噴射水が当たっていました。なお、動画は本体に近い場所で撮影しているため、運転音が大きく感じるかもしれませんが、運転音(50Hz/60Hz)は約41dB/約43dB。図書館くらいの静かさなので、実環境では運転音はそれほど気になりません。

食器洗い乾燥機を使ったことがない人の中には、上の動画を見て、この程度の勢いの水流で汚れが落とせるのか? と不安になった人もいるかもしれません。でも、安心してください。食器洗い乾燥機は、手では触れないような高い水温と強力な食洗機用専用洗剤、そして高圧の水流で洗うことで高い洗浄力を発揮します。手洗いでは水温20〜30度くらいの水を使うので、油汚れがなかなか落とせませんが、「SOLOTA」は、豚や牛の脂が溶ける温度帯(約40〜50度)の水温で洗浄するので脂落ちも抜群。さらに、洗い工程とすすぎ工程において50度以上の高圧水流で洗う「ストリーム除菌洗浄」も搭載しているので、食器の汚れを落とすとともに除菌まで行います。

普段使っている台所用洗剤ではなく、食器洗い機専用の洗剤を使いましょう。粉末タイプだけでなく、液体(ジェル)タイプやタブレットタイプ(3cm未満のサイズ)にも対応しています

普段使っている台所用洗剤ではなく、食器洗い機専用の洗剤を使いましょう。粉末タイプだけでなく、液体(ジェル)タイプやタブレットタイプ(3cm未満のサイズ)にも対応しています

「SOLOTA」の運転は、洗浄が1時間、乾燥が1時間の計2時間。乾燥運転まで行う設定では、水滴残りを防ぐためにドライキープの時間が20分プラスされます。手洗いよりも長く時間はかかりますが、使用水量は手洗いの約1/8。また、乾燥運転はヒーターを使わない送風乾燥を採用しているので、電気代も抑えられます。最大消費電力(50Hz/60Hz)は270W/267W。「SOLOTA」で1日1回洗浄〜乾燥運転しても、1か月の電気代は450円くらいで済みそうです。

標準食器点数を洗う際に使用する水量は、手洗いが約20Lなのに対し、「SOLOTA」は約2.5L。1日2回洗った場合、1年間使い続けると2Lペットボトル約6,387本分の節水になるといいます

標準食器点数を洗う際に使用する水量は、手洗いが約20Lなのに対し、「SOLOTA」は約2.5L。1日2回洗った場合、1年間使い続けると2Lペットボトル約6,387本分の節水になるといいます

「SOLOTA」の洗浄力を確かめよう!

基本的な構造や仕組みがわかったところで、実際に「SOLOTA」で食器を洗ってみましょう。庫内に食器をどのようにセットするのかなど、使い方も順に紹介します。

かごには食器を立てかけるためのピンを装備。ピンの間隔は変えられません。お箸を入れる「小物たて」や、フォークなどを置ける「小物スペース」も備えています

かごには食器を立てかけるためのピンを装備。ピンの間隔は変えられません。お箸を入れる「小物たて」や、フォークなどを置ける「小物スペース」も備えています

中央部にセットできる食器は直径16cm以下の鉢や中皿と直径14cm以下の茶碗やお椀、小鉢など。いちばん奥に入れる大皿や長皿は直径23cm以下です

中央部にセットできる食器は直径16cm以下の鉢や中皿と直径14cm以下の茶碗やお椀、小鉢など。いちばん奥に入れる大皿や長皿は直径23cm以下です

ラーメンなどで使用するどんぶりは、直径23cm以下であれば器を横向きにしてセット可能(その分、庫内に入れられる食器点数は減ります)

ラーメンなどで使用するどんぶりは、直径23cm以下であれば器を横向きにしてセット可能(その分、庫内に入れられる食器点数は減ります)

グラスやカップだけでなく、食洗機対応のボトル(高さ21cm以下)も入れられます

グラスやカップだけでなく、食洗機対応のボトル(高さ21cm以下)も入れられます

手前にある「小物スペース」には長さ24cm未満のスプーンやフォークなどが収まります。くぼみが設けられているので、非常に収まりがいい

手前にある「小物スペース」には長さ24cm未満のスプーンやフォークなどが収まります。くぼみが設けられているので、非常に収まりがいい

食洗機対応のボトルのふたやパッキンなども「小物スペース」に入れましょう(ボトルは食洗機対応でもパッキンなどの部品は対応外ということもあるので、必ず確認してください)。小さめのパーツを入れるスペースが用意されているのも気がきいています

食洗機対応のボトルのふたやパッキンなども「小物スペース」に入れましょう(ボトルは食洗機対応でもパッキンなどの部品は対応外ということもあるので、必ず確認してください)。小さめのパーツを入れるスペースが用意されているのも気がきいています

では、洗浄力の検証を始めましょう。最初は、普通に食事後の食器やグラスなどを洗います。

ミートソースやサラダドレッシングなど、油分たっぷりの汚れを付けました

ミートソースやサラダドレッシングなど、油分たっぷりの汚れを付けました

予洗いは不要ですが、トマトケチャップやミートソース、カレーなどは、庫内やかごに色素が付着する場合があるため事前に水洗いすることが推奨されていたので、取扱説明書どおりに軽く水で流して庫内に入れました

予洗いは不要ですが、トマトケチャップやミートソース、カレーなどは、庫内やかごに色素が付着する場合があるため事前に水洗いすることが推奨されていたので、取扱説明書どおりに軽く水で流して庫内に入れました

タンクに水を入れてセット

タンクに水を入れてセット

今回は、液体洗剤を使用。通常の汚れのときは約2g、油汚れが多いときは約4g投入します

今回は、液体洗剤を使用。通常の汚れのときは約2g、油汚れが多いときは約4g投入します

ドアを閉めたら電源がオンになるので、スタートボタンを押します

ドアを閉めたら電源がオンになるので、スタートボタンを押します

後は、洗い上がるのを待つだけ。洗っている様子が見えるのは楽しい!

後は、洗い上がるのを待つだけ。洗っている様子が見えるのは楽しい!

洗い上がりの食器は、油汚れもしっかり落ち、ピカピカです

洗い上がりの食器は、油汚れもしっかり落ち、ピカピカです

食事の後、すぐに洗い物を済ませればいいのですが、テレビやスマホなどを見ていて気づいたら数時間経っていたということもよくあります。そんなシーンを想定し、食後2時間ほど放置した食器を洗ってみました。

2時間放置したので、お茶碗に付いたごはん粒はカピカピに(普段はひと粒残さず食べますが、今回は検証のため、あえて残しました)。そして、難敵だと思われるのが左上の小皿に入れた納豆。納豆の汚れも乾いて、けっこうこびり付いています

2時間放置したので、お茶碗に付いたごはん粒はカピカピに(普段はひと粒残さず食べますが、今回は検証のため、あえて残しました)。そして、難敵だと思われるのが左上の小皿に入れた納豆。納豆の汚れも乾いて、けっこうこびり付いています

本当なら、こびり付いた汚れは予洗いで取り除いておくほうがいいのかもしれませんが、今回はハードモードで検証しようと決めていたので、そのまま「SOLOTA」にセット。ちゃんと落ちるかドキドキでしたが、お茶碗にも小皿にも汚れ残りはありませんでした

本当なら、こびり付いた汚れは予洗いで取り除いておくほうがいいのかもしれませんが、今回はハードモードで検証しようと決めていたので、そのまま「SOLOTA」にセット。ちゃんと落ちるかドキドキでしたが、お茶碗にも小皿にも汚れ残りはありませんでした

最後に、洗い物で手こずるプラスチック製容器の洗浄も試してみました。プラスチック容器に付いた油汚れは一度の手洗いではなかなか落としきれず、何度も洗い直しをしたという経験がある人も多いのではないでしょうか。また、汚れは落とせてもニオイが取れていないこともあるので、かなり強敵です。ということで、マヨネーズやデミグラスソースなど油汚れをがっつり付けたお弁当箱とタッパーを「SOLOTA」で洗ってみましょう。なお、耐熱80度未満のプラスチック食器(耐熱表示がないものを含む)は洗えません。

会社で食べるために持参したお弁当箱と、作り置きのおかずを入れておいたタッパーを洗います

会社で食べるために持参したお弁当箱と、作り置きのおかずを入れておいたタッパーを洗います

いちばん左の部分は本来グラスなどを置く場所ですが、少し深さのあるタッパーを置いてみました。キレイに洗ってくれるでしょうか

いちばん左の部分は本来グラスなどを置く場所ですが、少し深さのあるタッパーを置いてみました。キレイに洗ってくれるでしょうか

運転終了後の状態。タッパーは重量が軽いので水流で飛ばされないか心配していましたが、最初に配置したところからズレていませんでした

運転終了後の状態。タッパーは重量が軽いので水流で飛ばされないか心配していましたが、最初に配置したところからズレていませんでした

洗い上がったタッパーは、どれもキレイ。目で見る分には、汚れ残りは見当たりません

洗い上がったタッパーは、どれもキレイ。目で見る分には、汚れ残りは見当たりません

タッパーを指でこすってみましたが、ぬるぬるとした洗い残しはまったくありません。指でこすると「キュッ」と音が鳴るほどです

タッパーを指でこすってみましたが、ぬるぬるとした洗い残しはまったくありません。指でこすると「キュッ」と音が鳴るほどです

ふたの縁にある溝の部分にも汚れ残りはなし!

ふたの縁にある溝の部分にも汚れ残りはなし!

ニオイの付着もまったくない状態。本当にキレイになったことが実感できます

ニオイの付着もまったくない状態。本当にキレイになったことが実感できます

お手入れの頻度や手間は?

洗い物はおまかせできますが、洗い流した汚れ(残さい)は毎回行う必要があります。そのほか、ノズルや本体、タンクも月1回を目安にお手入れしましょう。

残さいはかごの下に溜まっているので、お手入れの際は、かごを取り外します。やけどのおそれがあるため、運転終了後、30分以上経過してからお手入れしましょう

残さいはかごの下に溜まっているので、お手入れの際は、かごを取り外します。やけどのおそれがあるため、運転終了後、30分以上経過してからお手入れしましょう

食器から洗い流した残さいは「残さいフィルター」に溜まります

食器から洗い流した残さいは「残さいフィルター」に溜まります

残さいフィルターは取り外して水洗いすればOK。取っ手が付いているので、残さいに触れずに済みます

残さいフィルターは取り外して水洗いすればOK。取っ手が付いているので、残さいに触れずに済みます

水を噴射するノズルも、月1回程度の頻度で取り外して水洗い。本体もパッキンなどを拭いてキレイにしましょう

水を噴射するノズルも、月1回程度の頻度で取り外して水洗い。本体もパッキンなどを拭いてキレイにしましょう

残さいフィルターを取り外したときに、その下にあるヒーターも確認しておきましょう。汚れが気になったらやわらかいブラシなどで落とします

残さいフィルターを取り外したときに、その下にあるヒーターも確認しておきましょう。汚れが気になったらやわらかいブラシなどで落とします

ひとり暮らしの筆者が実生活で「SOLOTA」を使用してみた!

ここまでは会社で検証した様子を紹介しましたが、ひとり暮らしに食器洗い乾燥機が必要なのか? という部分を探るべく、数日間ですが、ひとり暮らしの筆者宅で「SOLOTA」を使ってみました。

筆者宅は一般的なひとり暮らし向けの集合住宅。キッチンスペースはそれほど広くありませんが、無事に設置できました。「SOLOTA」の手前にスペースがあるので、ここにまな板を置いて調理も可能

筆者宅は一般的なひとり暮らし向けの集合住宅。キッチンスペースはそれほど広くありませんが、無事に設置できました。「SOLOTA」の手前にスペースがあるので、ここにまな板を置いて調理も可能

「SOLOTA」はフライパンなどの調理器具は洗えないと聞いたとき、自炊派の筆者は正直なところ、「いまいちだな……」と思いました。しかし、実際に家で使ってみると、実に便利。平日は会社から帰宅後、料理を作ることもありますが、基本的には休日に作り置きしておいた料理を温め直して食べているので、平日の夜に洗うものはそれほど多くなく、食器4〜5点程度。料理する日も、料理したらすぐにフライパンや鍋は洗ってしまうため、食後に洗うものの数はあまり変わらなかったので、十分、「SOLOTA」でまかなえることがわかりました。

料理する日もしない日も使用する食器の数はそれほど変わらず、マグカップを入れても、大体、4〜5点程度でした

料理する日もしない日も使用する食器の数はそれほど変わらず、マグカップを入れても、大体、4〜5点程度でした

食後も飲み物は飲むため、マグカップを除く食器を「SOLOTA」で洗う日々。作り置きで使ったタッパーも一緒に洗えるほど、余裕があります

食後も飲み物は飲むため、マグカップを除く食器を「SOLOTA」で洗う日々。作り置きで使ったタッパーも一緒に洗えるほど、余裕があります

食器点数が少ないので手洗いでも時間はかかりませんが、ついつい後回しにして、洗うのがめんどうになることがあります。その点、「SOLOTA」があれば、キッチンに食器を持っていったタイミングで食器をサッと水ですすぎ、そのまま「SOLOTA」にセット。後は、洗い上がるまで部屋で自由に過ごせるのです。もちろん、出かけでもOK。筆者がくつろいでいるスペースはキッチンとそれほど離れていませんが、運転音は気にならないレベルなので、生活がじゃまされることはありません。それでいて、食器の洗い上がりは完璧。特に、作り置きのおかずを入れておいたタッパーが手洗いよりもキレイに洗えるのは感動しました。がっつり自炊する人にとっては庫内容量が足りないかもしれませんが、作り置きメインなら自炊派でも「SOLOTA」は役立つと思います。

まとめ

使う前に抱いていたネガティブな感情はどこへやら、「SOLOTA」を使った今、筆者は食器洗い乾燥機のない生活がちょっとつらい(メーカーから借りたものなので返却したため)。つらいというのは大げさかもしれませんが、食後に“絶対にやらなくてはいけないこと”から解放され、ゆったりした気持ちになれたので……。自分の代わりに家事をしてもらえるのは、本当にありがたい。設置や使い方で迷う点がなかったことも、食器洗い乾燥機を使ってよかったと思えたのかもしれません。

そうした気持ちの面だけでなく、洗い上がりが手洗いより断然すぐれているところも気に入りました。特に、プラスチック容器の油汚れやニオイが1回で取れるのが最高。「SOLOTA」を返却した現在、一度の手洗いで落とし切れなかったときは、さらに面倒に感じるようになってしまいました(笑)。それでいて節水性も高いのですから、「SOLOTA」ってすごい! 以上のことから、ひとり暮らしでも食器洗い乾燥機はあると便利な家電製品だと言えます。

食器洗い乾燥機で洗ったグラスにビールを注ぐと、きめの細やかな泡立ちのビールが飲めるというウワサを聞いたことがあったので試してみることに。手洗いと「SOLOTA」で洗ったグラスを比較すると、手洗いほうは白っぽい印象。汚れが落とし切れていないということなのかも!?

食器洗い乾燥機で洗ったグラスにビールを注ぐと、きめの細やかな泡立ちのビールが飲めるというウワサを聞いたことがあったので試してみることに。手洗いと「SOLOTA」で洗ったグラスを比較すると、手洗いほうは白っぽい印象。汚れが落とし切れていないということなのかも!?

グラスにビールを見ると、明らかな違いが! 手洗いのグラスの泡は気泡が大きく、すぐに消えていくのに対し、「SOLOTA」で洗ったグラスはきめ細やかな泡がキレイに残りました。同じビールを注いだとは思えないくらいの違いです。きめ細やかな泡はクリーミーで喉ごしもいい! ビールをおいしく飲めるだけでも「SOLOTA」を導入する価値はある!(笑)

グラスにビールを見ると、明らかな違いが! 手洗いのグラスの泡は気泡が大きく、すぐに消えていくのに対し、「SOLOTA」で洗ったグラスはきめ細やかな泡がキレイに残りました。同じビールを注いだとは思えないくらいの違いです。きめ細やかな泡はクリーミーで喉ごしもいい! ビールをおいしく飲めるだけでも「SOLOTA」を導入する価値はある!(笑)

秋月 胤斗

秋月 胤斗

編集プロダクション「雪か企画」に所属し、日々、さまざまな記事作りに奮闘中。休日はゲームやギター、料理、サウナなどを楽しんでいます。

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