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液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載しながら10万円以下! “狙い目”全自動洗濯機が登場

ハイセンスが、洗濯・脱水容量10kgの「HW-DG100XH」と8kgの「HW-DG80XH」の全自動洗濯機(縦型洗濯機)を発表。2023年6月上旬発売予定の本製品は、近年のトレンドである液体洗剤・柔軟剤自動投入機能とWi-Fi機能を搭載しながら、どちらも10万円以下という手ごろな価格を実現しています。もちろん、安いことがウリなだけではなく、洗浄性能は上々。洗濯機を長く使っていると不満として出てくる“洗濯槽のカビ”対策の機能を新たに搭載したのも注目すべきポイントです。

2機種とも、傷が付きにくく、汚れも落としやすいガラストップを採用。手前側が低い設計なので、底のほうにある洗濯物も取り出しやすい印象です

2機種とも、傷が付きにくく、汚れも落としやすいガラストップを採用。手前側が低い設計なので、底のほうにある洗濯物も取り出しやすい印象です

10万円以下という価格はかなりお手ごろ

洗濯機にある専用のタンクに液体洗剤や柔軟剤を入れておけば、洗濯物の量に合わせた適量の洗剤や柔軟剤が自動で投入される液体洗剤・柔軟剤自動投入機能は、ドラム式、縦型ともに、多くのメーカーが上位モデルに搭載しています。価格.comで検索すると、洗濯機全体では127製品がヒット。そのうち、同機能を搭載した全自動洗濯機は47製品でした。ただ、この検索結果には型落ちモデルも含まれているため、2023年発売のモデルで絞り込むと14製品となります。
(※本記事で使用している価格.comのデータはすべて2023年5月22日時点のものです)

液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載した全自動洗濯機は洗濯・脱水容量8kg〜14kgの製品がラインアップ。10kgタイプがボリュームゾーンのようです

液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載した全自動洗濯機は洗濯・脱水容量8kg〜14kgの製品がラインアップ。10kgタイプがボリュームゾーンのようです

価格に目を向けると、2023年に発売された製品の価格.com最安価格は、マクスゼン「JW100WP01WH」(洗濯・脱水容量10kg)を除く9製品が10万円以上でした。発売日から数か月経過しているため価格は変動していますが、発売当初の価格は10kgタイプが18万円台、8kgタイプが16万円台(一部20万円超えの製品も)というのが相場なようです。今回、ハイセンスが発表した2機種の市場想定価格は10kgタイプ「HW-DG100XH」が99,000円(税込)で、8kgタイプ「HW-DG80XH」が89,000円(税込)。型落ちモデルと比べても十分競れる価格設定ですし、今後、価格が下がる可能性もあるので、液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載した全自動洗濯機を手ごろな価格で購入したいならチェックしておきたい製品です。

洗濯・脱水容量が違っても本体サイズは共通というメーカーもありますが、「HW-DG100XH」と「HW-DG80XH」は容量に合わせて本体サイズを変えているのもいいところ。サイズは、10kgタイプの「HW-DG100XH」(写真左)が599(幅)×622(奥行)×1,060(高さ)mmで、8kgタイプの「HW-DG80XH」(写真右)が575(幅)×585(奥行)×1,030(高さ)mmです

洗濯・脱水容量が違っても本体サイズは共通というメーカーもありますが、「HW-DG100XH」と「HW-DG80XH」は容量に合わせて本体サイズを変えているのもいいところ。サイズは、10kgタイプの「HW-DG100XH」(写真左)が599(幅)×622(奥行)×1,060(高さ)mmで、8kgタイプの「HW-DG80XH」(写真右)が575(幅)×585(奥行)×1,030(高さ)mmです

洗濯槽の上側に自動投入のタンクを搭載。前からだけでなく、側面からも液体洗剤や柔軟剤の残量が見えるようにしています。タンクの容量は液体洗剤用が450mLで、柔軟剤用が550mL

洗濯槽の上側に自動投入のタンクを搭載。前からだけでなく、側面からも液体洗剤や柔軟剤の残量が見えるようにしています。タンクの容量は液体洗剤用が450mLで、柔軟剤用が550mL

自動投入のタンクは取り外して水洗いできます

自動投入のタンクは取り外して水洗いできます

手動洗剤ケースも備えているので、自動投入のタンクに入れてある液体洗剤や柔軟剤以外を使うこともできます

手動洗剤ケースも備えているので、自動投入のタンクに入れてある液体洗剤や柔軟剤以外を使うこともできます

また、「HW-DG100XH」と「HW-DG80XH」はWi-Fi機能を備えているのもポイント。液体洗剤・柔軟剤自動投入機能とWi-Fi機能の両方を搭載している全自動洗濯機は少ないので、スマホアプリで運転状況の確認やリモート操作、オリジナルの洗濯コースの設定などが行いたい人にとっては、購入時の選択肢が増えました。

外出先からスマホアプリを使って運転をスタートさせるには、事前に、本体で「リモート」をオンにしておく操作が必要です。運転が終了するとリモート機能はオフになるので、リモート操作をしたいときには、都度オンにしなければなりません

外出先からスマホアプリを使って運転をスタートさせるには、事前に、本体で「リモート」をオンにしておく操作が必要です。運転が終了するとリモート機能はオフになるので、リモート操作をしたいときには、都度オンにしなければなりません

スマホアプリを使うと、液体洗剤・柔軟剤自動投入で使用する液体洗剤や柔軟剤の自動投入の量(基準値)の設定が楽になります。本体で設定する場合、洗剤や柔軟剤のパッケージに記されている「水30Lに対する基準値」を設定しなければなりませんが、スマホアプリなら洗剤や柔軟剤の種類を選ぶだけ。洗濯機の使用中に発生したエラーの詳細がアプリに届くのも便利です

スマホアプリを使うと、液体洗剤・柔軟剤自動投入で使用する液体洗剤や柔軟剤の自動投入の量(基準値)の設定が楽になります。本体で設定する場合、洗剤や柔軟剤のパッケージに記されている「水30Lに対する基準値」を設定しなければなりませんが、スマホアプリなら洗剤や柔軟剤の種類を選ぶだけ。洗濯機の使用中に発生したエラーの詳細がアプリに届くのも便利です

汚れを付けて洗う実演で洗浄力の高さを実感

洗濯物の洗浄に関しては、基本的な仕組みは前モデル「HW-DG10A」と同じ。洗濯槽上部から滝のように降り注ぐ2つの水流と、パルセーターによって生み出された水流を組み合わせた立体的な水流で洗濯物の汚れを落とします。また、洗濯槽の内壁は、こすり洗い効果を発揮するダイヤモンド形状となっており、さらに、2か所に洗濯板を模したパーツを組み込むことで洗浄力をアップさせているとのこと。標準使用水量は「HW-DG100XH」が約120Lで、「HW-DG80XH」が約100Lです。

独自形状のパルセーターが渦巻きのような水流を起こし、洗濯物を舞い上げ、上下に入れ替えながら洗います

独自形状のパルセーターが渦巻きのような水流を起こし、洗濯物を舞い上げ、上下に入れ替えながら洗います

ステンレスの洗濯槽内壁にダイヤモンド形状のデザインを施し、洗濯板状のパーツを2つ配置。さまざまな種類の汚れを効果的に落とせるようにするための工夫なのだそう

ステンレスの洗濯槽内壁にダイヤモンド形状のデザインを施し、洗濯板状のパーツを2つ配置。さまざまな種類の汚れを効果的に落とせるようにするための工夫なのだそう

今回、筆者が出席したメディア向け内覧会では、洗浄力を確認できる実演が行われました。オイスターソースとしょうゆを付けた「A」と「B」というTシャツを2枚用意し、「A」はそのままの状態で、「B」は汚れた部分に液体洗剤を塗布してから洗濯機にセット。「標準」コースで洗濯し、汚れ落ちを比較します。

メーカーの担当者から「多過ぎない!?」と突っ込みが入るほど、オイスターソースとしょうゆをたっぷりTシャツにたらしました(笑)。さらに、別のTシャツに差し替えられないように「価格.com」のサインもしておきましょう

メーカーの担当者から「多過ぎない!?」と突っ込みが入るほど、オイスターソースとしょうゆをたっぷりTシャツにたらしました(笑)。さらに、別のTシャツに差し替えられないように「価格.com」のサインもしておきましょう

食べこぼしなどの汚れが付いたときには汚れを落としやすくするため、洗濯機に入れる前に直接洗剤を塗布することがあります。「B」のTシャツには、その方法を実行。Tシャツの下に洗剤が染み出ますし、手に洗剤が付くので、この作業なしで汚れがきれいに落とせるなら、そっちのほうが断然いい!

食べこぼしなどの汚れが付いたときには汚れを落としやすくするため、洗濯機に入れる前に直接洗剤を塗布することがあります。「B」のTシャツには、その方法を実行。Tシャツの下に洗剤が染み出ますし、手に洗剤が付くので、この作業なしで汚れがきれいに落とせるなら、そっちのほうが断然いい!

汚れに洗剤を塗布した「B」と、汚れを付けただけの「A」の2枚のTシャツを洗濯機に投入。Tシャツ2枚だけで洗うということはあまりないと思うので、ほかの衣類を一緒に入れました

汚れに洗剤を塗布した「B」と、汚れを付けただけの「A」の2枚のTシャツを洗濯機に投入。Tシャツ2枚だけで洗うということはあまりないと思うので、ほかの衣類を一緒に入れました

洗濯コースは「標準」を選択。洗濯物の汚れに合わせて、液体洗剤・柔軟剤自動投入で投入する液体洗剤や柔軟剤の量も調整できますが、今回は「標準」の量で洗います

洗濯コースは「標準」を選択。洗濯物の汚れに合わせて、液体洗剤・柔軟剤自動投入で投入する液体洗剤や柔軟剤の量も調整できますが、今回は「標準」の量で洗います

運転が始まり、洗濯槽への給水が行われている途中でふたを開けてみると……開きました! ロックされることが多いため、開いたことにびっくりしていたのですが、洗濯物を追加で入れるときにいちいちロックを解除するのは手間なのでロックしない仕様を採用しているそう。もちろん、給水が終わり、洗いが始まったらふたはロックされます

運転が始まり、洗濯槽への給水が行われている途中でふたを開けてみると……開きました! ロックされることが多いため、開いたことにびっくりしていたのですが、洗濯物を追加で入れるときにいちいちロックを解除するのは手間なのでロックしない仕様を採用しているそう。もちろん、給水が終わり、洗いが始まったらふたはロックされます

運転音は洗濯時よりも脱水時のほうが大きくなりますが、今回使用した「HW-DG100XH」は間近にいても静かで振動も少なく感じられました(下の動画参照)。「HW-DG100XH」の運転音(洗濯時/脱水時)は約44dB/約45dBです。

洗濯終了後、Tシャツを出すため、ほかの衣類を先に引っぱり上げてみたところスルッと取り出せました。衣類の絡まりを抑えながら洗っているとのことですが、その効果はありそうです

洗濯終了後、Tシャツを出すため、ほかの衣類を先に引っぱり上げてみたところスルッと取り出せました。衣類の絡まりを抑えながら洗っているとのことですが、その効果はありそうです

洗い上がったTシャツを比べてみると、どちらも真っ白! 汚れはまったく残っていません(油性マジックで書いた「価格.com」の文字も消えかけているほど!)。これなら事前に洗剤を塗布しなくても、汚れは落とせそうですね(汚れが乾いてしまうと難しいと思うので、そこはケースに応じて方法を変えましょう)

洗い上がったTシャツを比べてみると、どちらも真っ白! 汚れはまったく残っていません(油性マジックで書いた「価格.com」の文字も消えかけているほど!)。これなら事前に洗剤を塗布しなくても、汚れは落とせそうですね(汚れが乾いてしまうと難しいと思うので、そこはケースに応じて方法を変えましょう)

「HW-DG100XH」と「HW-DG80XH」ともに、「標準」「つけおき」「おいそぎ」「念入り」「自分流」「毛布」「セレクト3」の洗濯コースを搭載。「セレクト3」は前モデルにはないコースで、「セレクト1:すすぎ1回」「セレクト2:香り付け」「セレクト3:ドライ」が選べます。「すすぎ1回」は前モデルでもマニュアルで設定できましたが、より簡単に選択できるようにコースとして追加。「ドライ」コースも前モデルにあったので、「セレクト2:香り付け」が新モデルに搭載された新しい洗濯コースとなります。最終のすすぎ工程で柔軟剤を投入した後、つけ置きを行う洗い方なので、柔軟剤の香りや消臭効果を洗濯物全体にしっかり行き渡らせたいときに最適。

洗濯槽のカビを防ぐ“ちょっと洗い”の清潔機能を新搭載

最後に、洗濯槽の清潔機能について紹介しておきましょう。洗濯機を長期間使用していると、洗剤カスやカビが発生することがあります。本来、ステンレスやプラスチックにカビは生えませんが、洗剤成分や柔軟剤の成分、汚れ成分が落とし切れていないと、それを栄養分としてカビが発生。洗濯機の中には、洗濯の最後のすすぎの際に洗濯槽を高速回転させて内槽と外槽の間を洗い流す「自動槽洗浄」機能を搭載しているものもありますが、ためすすぎの水を利用する方法が大半なので、柔軟剤を使っている場合、柔軟剤の成分が内槽外側や外槽に残りやすいそう。実は、柔軟剤にはカビにとっての栄養分が多いため、柔軟剤の成分が残っているということはカビが発生しやすい環境になってしまうのです。

「HW-DG100XH」と「HW-DG80XH」にも「自動槽洗浄」機能を搭載。洗濯のたびに内槽や内槽と外槽を洗い流し、汚れや洗剤カスの蓄積を防ぎます

「HW-DG100XH」と「HW-DG80XH」にも「自動槽洗浄」機能を搭載。洗濯のたびに内槽や内槽と外槽を洗い流し、汚れや洗剤カスの蓄積を防ぎます

このほか、市販の塩素系漂白剤などを使用して、内槽の外側や外槽に蓄積した汚れや発生したカビを洗浄する「槽洗浄」機能もありますが、浸けおきして洗浄する仕組みなため、11時間くらいかかるのが一般的。浸けおきの時間を選べる製品でも、数時間は必要です。もちろん、運転終了まで放置しておけばいいのでそれほど手間ではありませんが、運転時間が気持ちの面での負担になることも少なくありません。こうしたお手入れの課題を解消するため、「HW-DG100XH/HW-DG80XH」は「槽洗浄」に3つのコースを用意。ニオイや汚れが気になるときに塩素系漂白剤などを使ってしっかり洗浄する「12時間」コースと、一般的なドラッグストアで売られている洗濯槽クリーナーを使って洗浄する「4時間」コース、そして水でサッと洗う「5分」コースです。「12時間」コースと「4時間」コースはこれまでの「槽洗浄」にもありましたが、「5分」コースは珍しい! しかも、洗剤を使わないので準備いらず。「自動槽洗浄」に加え、洗濯終了後に5分の槽洗浄を実行すれば、洗剤成分などの洗い残しはかなり防げそう。

「槽洗浄」の3つのコースは「槽洗浄3」に搭載。「コース」ボタンを押して選択します。なお、「槽洗浄 5分」コース1回の使用水量は約12L。1か月毎日使っても水道代は45円程度です

「槽洗浄」の3つのコースは「槽洗浄3」に搭載。「コース」ボタンを押して選択します。なお、「槽洗浄 5分」コース1回の使用水量は約12L。1か月毎日使っても水道代は45円程度です

ちなみに、一般的なドラッグストアにある洗濯槽クリーナーは浸けおき時間が4時間程度なものが多く、11時間のタイプは価格も高く、そもそも数が少ないそう。なので、槽洗浄をしようと思ったときに使いやすい「4時間」コースを用意したといいます

ちなみに、一般的なドラッグストアにある洗濯槽クリーナーは浸けおき時間が4時間程度なものが多く、11時間のタイプは価格も高く、そもそも数が少ないそう。なので、槽洗浄をしようと思ったときに使いやすい「4時間」コースを用意したといいます

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいます。

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