ホットプレートもおでん鍋も、自宅にあったらいいなあとは思うものの、ひんぱんに使うものではありません。しかし、両者が“合体”してくれたら、活用機会は倍増するのではないでしょうか!?
ときどき無性に食べたくなるおでん!
たとえば、おでん。普通の鍋はもちろん、写真のような土鍋で作ってもいいんですが、お店のような「おでん鍋」で雰囲気を出すのもいいですよね。とはいえ、本格的なものは結構デカいので、たまにしか使わないことを考えると、買うのはちょっと腰が引けてしまいます。
そこで、こんな「おでん鍋」はいかがでしょうか!?
「ホットプレート付きおでん調理鍋」!
その名のとおり、ホットプレート機能とおでん鍋機能が合体した商品です。
●サイズ
約29(全長)×17.5(奥行き)×12(高さ)cm(おでん鍋使用時)
約29(全長)×17.5(奥行き)×8(高さ)cm(ホットプレート使用時)
●重量
約870g(ホットプレート本体)
約335g(おでん鍋)
全体的にコンパクトなのはもちろんですが、「鍋」部分を取り外せばホットプレートとしても使える逸品です。
全長はおよそ30cmとコンパクトサイズ
おでんの「鍋」部分を取り外せます
鍋部分を外すと、ホットプレートが現われます
ホットプレートとおでん鍋を兼用できれば、その分収納スペースが節約できますし、使う機会も倍増です。
実際の使い勝手はどうなのでしょうか?
まず、おでん鍋として使ってみましょう。
おでん鍋に具材やだしをセットし、スイッチを入れるとホットプレートが熱せられ、鍋とおでんが温められていきます。スイッチを入れておよそ15分で、だしが煮立ってきました!
完ぺきなおでんスタイル!
スイッチオンで、おでんに熱を入れましょう
約15分でグツグツ煮え始めました
具材やだしの量によって変わってきますが、沸騰までの時間はそこそこかかるなという感じ。
しかし、それ以上に問題なのは……電源をオン/オフできるスイッチしか付いてないってこと! 一般的な電気調理器具にはありそうな「温度調節機能」がない!
それなりのスピードで沸騰させるパワーがあるのはいいものの、おでんって、沸騰してからグツグツとじっくり煮込む必要があるでしょ!?
このおでん鍋だと、全力で加熱し続けるか、電源をオフにするかしかできない……。おでんの肝である「じっくり煮込む」のにあまり向いていないんです……。
仕方がないので、スイッチを小まめにオン/オフしながら煮込んでいくしかありません……。
手動によるスイッチ切り替えを繰り返し、おいしそうなおでんができあがりました!
コンパクトな本体ゆえ、普通サイズのおたまが使いづらいのもちょっとした懸念点
本製品には、小さめのおたまが必要ですね
ということで、どうにか完成したおでんをいただきます。
うん、味的には文句なくおいしいです。
でも、おでんって当然、食べ終わるまでアツアツであってほしいですよね? 食べている間も保温し続けてもらいたいじゃないですか。しかしそういう機能もナシ。
ガーン!
これまた、スイッチをちょいちょいオン/オフし、温度をキープしながら食べました。
細かく温度調節できなくてもいいから、全力 or 保温くらいの切り替えができると便利なんですけどね……。
おでんを食べ終わったあとの撤収はカンタンです。鍋の仕切りが取り外せるのがいいですね。
お手入れは、おでん鍋を取り外して丸洗いオッケー!
温度調節機能がないのは謎ですが、とりあえず、おでん鍋として使用できることはわかりました。
おでん屋さん気分になれて楽しいものの、おでん鍋としての使い勝手は若干ビミョーだったこの製品。
それでは、ホットプレートとしての使い勝手はどんなもんでしょうか? お好み焼きを作って検証します。
ホットプレートとして使い、お好み焼きを作ってみます
お好み焼きを焼くのにはプレートサイズが若干小さめですが、1人で使う分にはちょうどいいのではないかと。
ほい、完成!
当然、ホットプレートとして使うときにも温度調節はできないのですが、お好み焼きや焼き肉など、“焼く系料理”の場合は、そこまで細かく温度を変える必要がないため、おでん鍋よりは使いやすかったです。
おでん鍋と違って、丸洗いができないのは若干面倒ではあります……。まあ、丸洗いできるホットプレートは少ないので、これは仕方のないところでしょう。
ホットプレート部分は取り外せないため水洗いはNG。キッチンペーパーなどで油を拭き取ります
コンパクトながら、おでん鍋としても、ホットプレートとしても、それなりに使えた「ホットプレート付きおでん調理鍋」。
メーカーさん、できれば温度調節機能を付けた新バージョンも出してください!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。