水拭き機能を搭載したコードレススティック掃除機が続々と登場する中、AQUAも「水拭きフロアクリーナー WIPEL(ワイプル) AQC-WX1P」(以下、「ワイプル」)を発表。2023年7月12日発売予定の本製品の詳細を紹介します。
「ワイプル」は、水拭きに使用する水を入れておく「給水カップ」と、吸引した床面の汚れを溜める「回収カップ」を備えており、吸引掃除と水拭き掃除を同時に行います。給水カップから供給された水で回転ブラシを湿らせ、汚れを拭き取るとともに吸引し、ブラシに含まれた汚れと水、そして固形物を回収カップに回収。汚れを引き伸ばして床面に汚れを広げることがないように、常に水を供給・吸引してブラシに汚れが残らない仕組みにしているといいます。
サイズは260(幅)×218(奥行)×1,120(高さ)mm。フローリングやクッションマット、石タイル、塩ビ床など、水拭きに対応した床材に使用できます。市場想定価格は44,000円(税込)
水拭きと吸引を同時に行えるコードレススティック掃除機の大半が4.5kg以上の重量なのに対し、「ワイプル」は3.4kgという軽さが特徴。水を入れて使用するので、本体の軽さは取り回しのしやすさなどに影響します。ヘッドの後方にある車輪を使って転がして移動させることもできますが、本体が比較的軽いので2階などにも持ち運びやすいでしょう
本体前面にキレイな水を入れておく給水カップを、背面に吸い取った汚れを回収する回収カップを装備。容量は給水カップが400mLで、回収カップが360mLです
550回転/分の速さで回転するブラシで汚れを拭き取り、吸引口から汚れや水を吸い込みます
回転ブラシを取り外したノズル部の様子。複数の小さな穴から水が出て回転ブラシを濡らし、ブラシを回転させながら汚れを拭き取り、「しぼり部」で絞られた汚れと水が吸引口から吸い込まれて回収カップへ回収されます
給水カップには、水だけでなく、60度までのお湯も入れられます。給水タンクに水を入れなくてもブラシが回転して吸引もされますが、乾拭きには対応していないので、必ず、水を入れて使用しましょう。また、付属の専用洗剤や市販の発泡性の低い床用クリーナーを入れてもOK。床面にある汚れにフロアクリーナーを直接吹きかけたり、重曹やクエン酸を撒いたりし、それらを「ワイプル」で拭き取るという使い方もできます。
運転モードは「標準」と「強」の2種類。連続運転時間は「標準」モードで約30分、「強」モードで約15分です
使用する前には、必ず、給水カップに水や60度以下の水を入れます。給水カップの口が少し小さめなので、お湯や洗剤を入れるときはこぼれないように注意しましょう
さっそく、「ワイプル」の実力をチェックしていきましょう。普通に床面に付いた皮脂汚れやホコリ、砂や泥汚れを拭き取るだけでなく、飲み物をこぼした液体や食べこぼした固形物を吸い取ることもできます。下の動画は、こぼしてしまった牛乳を拭き取る様子ですが、牛乳がブラシで広がることはなく、1往復できれいになりました。
続いて拭き取ったのは、おかゆ。ヘッドの重みでごはんがつぶれて引き伸ばされ、床に付着するのではないかと心配していましたが、「ワイプル」で掃除した後の床にはごはん粒はおろか、糊状になったごはんなどの付着物も残っていませんでした。ちなみに、下の動画の0:11くらいに運転を停止していますが、その後、運転音が大きくなるのは、給水口付近に溜まった余分な水を吸い上げるため。運転停止後に掃除機を持ち上げた際、ノズルから水が落ちないようにする工夫です。
最後に、こぼしてしまったラーメンを「ワイプル」で掃除しました(下の動画参照)。ずっとブラシを見ていましたが、麺が絡んで前面に出てくることはなかったので、ブラシでかき取ると同時に吸引口から回収カップに吸い込まれるようです。
今回は試していませんが、落として割ってしまった生卵も殻ごと吸い取れるそうです。
掃除が終わったら、回転ブラシや回収カップ、給水カップのお手入れが必要です。給水カップに残った水は取り外して捨て、回収カップに固形物がある場合は、三角コーナーなど生ゴミを捨てても問題ないところに廃棄しましょう。普通の汚れを拭き取った汚水であれば、バケツと雑巾で水拭きをした際と同じように処理してOKです。
回収カップは半透明で、溜まった汚れがはっきり見えないように配慮
回収カップのフタを取り外し、溜まった汚水などを捨てます。汚れの種類によっては、カップ内やフタをしっかり洗いましょう
回転ブラシは取り外して洗うこともできますが、日ごろの掃除後は、充電台に戻し、本体上部にあるボタンを押すと洗浄してくれる自動ブラシ洗浄機能で済ませられます。その際、給水カップの水を使用するので、給水カップの1/5程度は水を入れておきましょう。なお、掃除機のバッテリー残量がゼロになった状態では自動ブラシ洗浄機能は作動しません。もしバッテリーが切れてしまった場合は、少し充電してから自動ブラシ洗浄を実行してください。
充電台に本体を戻し、ハンドル上部にある「ブラシ洗浄ボタン」を押すと給水タンクから水を供給しながらブラシを前後に回転させて洗浄(下の動画参照)。3分間洗浄した後、本体の充電に切り替わります。充電にかかる時間は、約2.5時間
洗浄したブラシは掃除機に装着されたまま置いておいてもかまいませんが、充電台あるスタンドに立てて乾かすこともできます
回転ブラシを取り外したノズル部の洗浄に使えるブラシも付属
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいます。