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【動画】和室の“畳”に合う掃除機はどれ? 実際に5製品を使い比べてみた

群馬県太田市へ転居し、クルマ3〜4台が駐車可能な庭つき一軒家(家賃5万円)での生活を満喫しているライター、マリオ高野です。

住居物件は築36年の古民家で、間取りは3K。3つの部屋はいずれも和室にて、趣味の茶道を楽しむのに最適であるなど大変気に入っておりますが、全室「畳敷き」の住居で暮らしているので、「畳に最適な掃除機」を所望するようになりました。

このような畳の間で暮らしております

このような畳の間で暮らしております

現状使っている掃除機は、昔ながらのキャニスター式。昭和時代の設計ゆえか頑強で、購入から33年経った今もなお、調子よく動いてくれております。

しかし、本体を引きずるタイプの掃除機は和室での使い勝手が悪く、襖のレール部分や、畳の傷みつつある部位をさらに劣化させてしまうことに悩んでおりました。

現況の掃除機は日立「CV-FX240D」というモデル。メーカーに質問したところ、発売は1990年ごろで、当時の価格は約29,000円とのことでした

現況の掃除機は日立「CV-FX240D」というモデル。メーカーに質問したところ、発売は1990年ごろで、当時の価格は約29,000円とのことでした

そこで、ついにスティックタイプの掃除機の導入を検討。掃除機の知識は皆無なので、家電に詳しい価格.comの鎌田編集長に相談したところ、比較的低予算で、かつ畳の部屋の掃除に適していると思える機種をあげていただくことに。その中から5機種を選んで、実際に自宅で試してみた結果を報告します。

チェックしたポイントは下記のとおりです。

・手にしたときの重量感(重い軽い、バランスなど)
・操作性、吸引フィール(スパンコールや糸くずを模擬的なゴミとした吸引力)
・騒音の量や質
・溜まったゴミの出しやすさ(捨てやすさ)
・立てかけスタンドなどの保管方法

さて、その結果やいかに!?

【1】日立「ラクかるスティック PV-BL3J」

「ラクかるスティック PV-BL3J」

「ラクかるスティック PV-BL3J」

動きが滑らかで操作性が高い

鎌田編集長に教えてもらったポイントは、いかにも畳にやさしそうな「からまんブラシ」と、ブラシの先端部分に装備するLEDライト。

まずは軽さと、ブラシのジョイント部分の動きの滑らかさを含めた“操作性の高さ”が印象的でした。吸引中、ブラシはずっと回転していますが、持ち上げるなどして畳から離すとブラシの回転が止まります。

付属する充電スタンドは、それ単体でのデザインはよいものの、和室の隅に常に置くことを想像すると、いささか違和感がありました。しかし、吸引力やゴミの捨て方、値段など、すべてにおいてバランスのよい製品だと感じました。

【2】アイリスオーヤマ「SCD-181P」

「SCD-181P」

「SCD-181P」

ブラシの回転をストップできる

とにかく約1.2万円という価格は大変大きな魅力です。見た目や質感は値段相応かと思いきや、意外としっかりしています。

自走式パワーヘッドのおかげか、吸引力がパワフルに感じられたのが印象的でした。騒音がやや大きめである以外、ネガ要素はないと感じられます。古めの畳が傷むことが気になる筆者としては、ブラシの回転を止めて吸引のみのモードが選べるのは大変ありがたい機能ですね。

今回チェックした5機種の中でこの機能が備わるのは本機のみ。立てかけ用のスタンドはありませんが、その代わりに壁に立てかけやすくするゴムラバーが装備されるのは、我が家の和室向きと言えます。

【3】ダイソン「Micro 1.5kg Origin SV21 FF ENT」

「Micro 1.5kg Origin SV21 FF ENT」

「Micro 1.5kg Origin SV21 FF ENT」

“吸引フィール”が気持ちいい

掃除機に対する知識が皆無の筆者でさえ、ダイソンブランドの威光は存じ上げておりました。今回の5機種の中で唯一の“欧州ブランド”ということで、クルマでいうと「メルセデス・ベンツ」でしょうか?(笑)

人気の舶来高級ブランドだけあって、デザイン性と質感の高さは別格。操作を始めた瞬間から、スポンジのような「Fluffyヘッド」が畳にやさしく吸い付く“吸引フィール”の気持ちよさと、ブラシ部分の動きの滑らかさがとても印象的でした。

作動中の音質にも、独自の高性能感があります。

スタンドは壁にボルト留めするタイプで、DIYの楽しみもあるのだとか。価格.com最安価格で3万円台に収まるのは意外でした。ゴミを本体から直接排出するタイプであることも、舶来品らしさでしょうか。

【4】シャープ「RACTIVE Air POWER EC-SR8」

【4】シャープ「RACTIVE Air POWER EC-SR8」

【4】「RACTIVE Air POWER EC-SR8」

とにかく静かに掃除ができる!

静粛性の高さはうたい文句以上であり、フルパワーモードにしても音量はきわめて低いレベルに抑えられていて驚きました。それでいて、吸引力はとてもしっかりしており、畳に吸盤で吸い付いているかのような感覚。静粛性とパワーの両立ぶりがとにかくすばらしいと思いました。

バッテリーが大きく重い分、本体も重くなっている印象ですが、その分、最大連続使用時間が90分と長いので納得です。稼働可能な残り時間が表示されるのも便利ですね。

「横ギリギリまでブラシ」により、壁際ピッタリまで掃除がしやすいのも便利なポイント。比較的重量が大きめなのでバッテリーのチャージャーも大きめです。専用スタンドも備わり、立てかけ用のフックも装備されます。

【5】パナソニック「パワーコードレス MC-NS10K」

【5】「パワーコードレス MC-NS10K」

【5】「パワーコードレス MC-NS10K」

“コロコロ”感覚でササッと掃除できる

吸引したゴミは充電スタンドの内部に取り込まれるセパレートタイプ。本体はとてもスリムでデザイン性もよく、和室の片隅に置いておいても違和感はありません。しかも重量が均一化されているので、操作性は抜群。

ブラシ部分の可動域が大きく、ちゃぶ台の下などに届きやすいところも和室向きでしょう。座ったままでも使いやすいです。

本格的な掃除をするというより、テープの粘着力を利用した「コロコロ」がけをする感覚で、目に付いたゴミだけをサッと吸引したい場合にとても便利です。

人間の体から遠い場所から排気されるので、排気風が体に当たるのが気になる人には最高でしょう。価格は5万円弱とやや高めです。

まとめ

今回ピックアップした5機種はそれぞれ個性的でしたが、本当にどれを選んでも自宅の掃除が楽しくなりそうな予感がしたので、個人的なベストバイを選ぶのがとても難しかったのですが、圧倒的なコスパを誇るアイリスオーヤマと、別格感がありながら意外と高価格ではないダイソンの2つを最終候補としてあげさせていただきました。

いずれかを実際に購入し、古民家でのひとり暮らしをより充実させたいと思います。

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。3台の愛車はいずれもスバルのMT車。

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