レビュー
玄米がふっくら! 画期的機能搭載の精米機「RSF-A100」とは?

タイガーの「玄米に“細かい傷”を入れられる精米機」を使ってみた!

先日、精米機を試用したところ、精米したてのごはんのみずみずしさに感動しました。さらに気が付いたのが、玄米のおいしさです。そんなわけで、最近は「普段は白米、たまに玄米」という生活を送っています。ただし、玄米は炊飯が少々面倒。浸水時間が長く、調理に時間がかかるうえ、炊き方によっては口当たりが悪いのも難点です。ところが、タイガーの「精米器 RSF-A100」(以下、RSF-A100)は、この玄米の難しさを解消する「やわらか玄米」コースを搭載しているそう。玄米ご飯好きの我が家。もちろん試してみることにしました。

「精米器 RSF-A100」は落ち着いたレッドのオシャレなデザイン。サイズは、22.7(幅)×30.1(奥行き)×23.6(高さ)cm。重量は3.6kgと比較的コンパクト

シンプルで使いやすい

RSF-A100はザルのような網目状の「精米かご」の中で、米をぐるぐると回転させてぬかを落とす、シンプルな「かくはん式」精米機です。機能は比較的一般的で、通常の「白米」コースのほか、3・5・7分の「分づき米」、精米後洗米せずに炊飯可能な「無洗米」、古くなった白米の表面を削り、おいしさをリフレッシュする「古米みがき」、通常の「白米」よりも多く米を磨く「白米強め」などがあります。ちょっと変わっているのがもち米を精米する「もち米」コースの搭載。また、今回筆者が気になった「やわらか玄米」は、タイガーのみの独自機能となります。精米可能な米の量は1〜5合で、このあたりも平均的な機能といえるでしょう。

右上から本体、精米かご、ぬかボックス、精米はね、ふた、玄米用計量カップ

右上から本体、精米かご、ぬかボックス、精米はね、ふた、玄米用計量カップ

ただ、RSF-A100を使ってみて驚いたのが、その使いやすさ。本体はフタをカチッと閉めると電源がONになる安全設計で、フタが緩んで米が飛び出すという失敗がありません。また、ぬかを溜める「ねかボックス」には、取り出しやすいハンドルがついており、ぬかボックスと精米カゴを同時に取り出すことができます。また、非常に便利に感じたのが、本体のハンドルと巻取り式の電源コード。我が家では精米機は炊飯器のような「常に出しておく」家電ではないため、使用ごとに台所に移動させます。そんなときにハンドルと、本体内に巻取り収納できる電源コードは非常に使い勝手がよかったです。

フタをカチっとロックさせると、自動的に電源が入りメニューのLEDが点灯します。米量とコースを選択し「スタート/停止」ボタンで精米開始

持ち運びやすいハンドルや、本体内に収納できる巻取り式電源コードなど、細かな使い勝手の良さが非常によい!

まずは基本の「白米」コースを試す

RSF-A100が気になったのは「やわらか玄米」コースがあったから。とはいえ、RSF-A100は「精米機」なので、まずは基本となる白米の精米から試してみましょう。使い方は簡単で、精米かごに玄米を入れて、投入した米の量と、コースを選択するだけ。ちなみに、今回は基本の「白米」コースで1合の玄米を精米してみました。

ちなみに、RSF-A100はDCモーターを搭載しており、きめ細かなかくはん回転数の調整が可能です。かくはん開始時は高速でしっかり精米し、精米中盤から後半ではさらに2段階速度を落とします。この回転数の調整により、米をしっかりと精米しつつ、割れや温度の上昇を抑えるそうです。かくはん時の音は、イメージとしては“中風量のドライヤー”といったところでした。

1合の玄米を「白米」コースで精米。約2分で精米が終了
1合でとれる「ぬか」の量はこの程度

1合の玄米を「白米」コースで精米。約2分で精米が終了

1合でとれる「ぬか」の量はこの程度

精米で米の一部を削るため、専用計量カップ(200ml)は通常の米用軽量カップ(180ml)より大きめ。このため、精米した米は、もういちど米用計量カップで計り直して使う必用がある。このあたりは、致し方ないですが家庭用精米機の少々面倒なところ

精米で米の一部を削るため、専用計量カップ(200ml)は通常の米用軽量カップ(180ml)より大きめ。このため、精米した米は、もういちど米用計量カップで計り直して使う必用がある。このあたりは、致し方ないですが家庭用精米機の少々面倒なところ

ぬかは捨ててもよいですが、栄養豊富なので食事にまぜるのがおススメ。カレーなどに混ぜるとまったく入れたことがわからなくなります。また、ポタージュスープに入れるてトロミをつけることもできますよ

実際に精米された米を確認すると、砕米は少々みられますが、一般的な家庭用かくはん式精米機としては少なめで、なかなか優秀だと感じます。また、精米したての米を炊飯・試食したところ、とにかくみずみずしい! そして、新米ご飯を食べたときのような、米の新鮮な香りが楽しめます。ただし、同じ銘柄の精米済み市販米を同時に炊いたところ、モチモチとした食感は市販の精米された米のほうが強く感じました。市販の米と自宅精米した生米を並べてみると、RSF-A100「白米」コースで精米した米は胚芽が比較的残っているのが確認できます。たぶん、RSF-A100「白米」コースの米は、市販精米品よりぬかなどの残りが多いため、これが食感に影響しているのではないかと感じました。モチモチ感を重視する場合は「白米強め」コースにすると、比較的モチモチに仕上がります。

市販の精米された米(左)と、白米コースで精米した米(右)。RSF-A100で精米した米は胚芽の一部が残っているのか、白っぽいつぶつぶが見えます。また、色も市販の米より濃い目

市販の精米された米(左)と、白米コースで精米した米(右)を、同量の水と火加減、時間で炊飯。市販の米のほうが白く、食感はモチモチ。ただし味はRSF-A100のほうがみずみずしく、さわやかな香りがする

気になる「やわらか玄米」はどう?

さて、ここからは気になる「やわらか玄米」を試してみましょう。ちなみに、玄米とは、稲から収穫した籾(もみ)についている、外側の硬い籾殻(もみがら)を外した状態のもの。タンパク質やビタミン、食物繊維など、身体によい成分が白米と比較して豊富。このため、健康のために玄米を食べている人も多いのです。ただし、玄米には白米にはない「ぬか層」や「胚芽」がついています。このため、白米よりも吸水しにくく、一般的には炊飯前に数時間米を浸水させる必要があります。また、うまく炊飯できても、白米より表面が固く感じることも多いです。

「やわらか玄米」は、この玄米の表面に無数のキズをつけるコース。水の吸収を阻害するぬか層などに傷をつけることで、浸水時間を短縮できます。また、表面に傷をつけることで、玄米が柔らかな食感になるようです。たまに玄米を食べたくなる筆者ですが、玄米は白米とくらべると調理時間が長いため、忙しいときはあきらめていました。しかし、やわらか玄米機能ならば、かなりの時間短縮ができそうです。

精米前の玄米(上)とやわらか玄米(下)の拡大図。やわらか玄米は表面に細かな傷が付いているのがわかります

精米前の玄米(左)とやわらか玄米(右)を洗米すると、やわらか玄米はぬか層からヌカが溶け出て、水が白っぽく濁り、浸水率の速さがわかる

そこで、今回は玄米と「やわらか玄米」コースで傷をつけた玄米を、同量の水で同時に土鍋炊飯してみました。ちなみに、浸水時間はあえてゼロにします。土鍋炊飯では、釜内の水分が加熱した米に吸収されると「パチパチ」という音がします。この音がしたら火をとめて加熱終了。あとは15分蒸らして炊飯完了です。今回、玄米とやわらか玄米で、パチパチと音がするまでの「加熱時間」をチェックしたところ、普通の玄米は約27分で「蒸らし」段階に突入。一方、やわらか玄米は18分で「蒸らし」に入りました。傷をつけただけで、かなり炊飯時間が短縮されたのがわかります。また、両方の玄米を試食したところ、やわらか玄米は、名前の通りやわらかく、玄米特有のモソモソ感がかなり軽減されていました。

精米前の玄米(左)とやわらか玄米(右)を、同じ水量、設定で炊飯。同じように炊飯するのに、やわらか玄米は18分の加熱で済んだのに、玄米は27分かかりました。ちなみに同量の白米は約15分の加熱で炊飯できました

とはいえ、やわらか玄米でも、玄米特有の「ニオイ」は軽減されません。筆者は玄米の香りは気に入っているのですが「健康のために玄米は食べたいけれど、あの匂いが……」という人も多いでしょう。そういった場合は、最初は「胚芽米」から始め「7分」「5分」「3分」と、少しずつ精米度を変えて慣らすのも手です。

玄米の香りは苦手。だけど健康のために食べたい……という場合も、精米機があれば徐々に慣らすことが可能です。写真は左から白米、3分づき米、7分づき米、玄米。3分づきだとほぼ食感は白米で、すこし香りがある程度。7分づきになると、玄米特有の食感も感じられるように

まとめ

筆者は普段は白米派ですが、気分によって玄米を食べます。とくに玄米が食べたくなるのは「疲れたな」と感じるとき。しかし、疲れているときは、できるだけ調理に時間をかけたくないというジレンマもありました。

「やわらか玄米」なら、ほとんど白米と同じ時間で玄米が美味しく炊けます。しかも、炊き上がりも柔らかで食感も明らかによくなるというメリットも見逃せません。

いままでは精米機というと、白いご飯を美味しく食べたい人向けの製品だと思っていましたが、RSF-A100は「玄米を美味しく食べたい」という人にもおススメしたい製品です。

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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