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《2020年》コースで打って詳細比較! ゴルフボールの選び方とおすすめモデル

ゴルフは「自分でボールを選べる」競技

皆さんこんにちは。ゴルフの楽しさ伝道師、オグさんこと小倉です。
今回はゴルフボールの選び方についてお話しします。

コースでドライバー、アイアン、ウェッジ、パターまで試打しておすすめをご紹介します!

コースでドライバー、アイアン、ウェッジ、パターまで試打しておすすめをご紹介します!

ゴルフは、競技に使うボールを、性能の異なる多くのモデルの中から自分で選ぶことができる珍しいスポーツです。考えてみてください、野球もサッカーもバレーボールもバスケットボールもテニスも卓球も、対戦するときは相手と同じボールを使いますよね? ゴルフは違うんです。たくさんある種類のボールから、自分に合ったものを使っていいのです。マイボールでプレーするボウリングが一番近いかもしれません。

ゴルフボールは、クラブと同じようにショップやコースで販売しています。新品のゴルフボールは一般的に1個150〜800円で売られています。

低価格帯は150〜400円くらい、高価格帯になると600〜800円とかなり幅広くなっています。クラブ同様中古のボールもあり、「ロストボール」という名で売られています。コンディションにもよりますが、安いものだと1球100円以下、高いものでも1球400円くらいで、1ダースや20〜30球のパックになっているケースがほとんどです。30球のパックを買っても2000円ちょっとと、新品と比べ安価ですので"超初心者"の頃はそれでもいいと思いますし、とりあえずプレーを楽しみたいだけなら十分です。

しかし、飛距離やいいスコアを追求したいと思うのであれば、やはりボールにもこだわりましょう。ボールの種類や特性によって、飛び方がかなり変わりますし、それをコントロールするのがゴルフの本当の楽しみ方なんです。

ゴルフボールは大きく分けて「3種類」

ゴルフボールは大きく3種類に分けられます。
・ディスタンス系
・スピン系
・その中間

ディスタンス系は主に飛距離性能を追求したボール、スピン系は主にスピン性能を追求したボール、その中間は、まさにその中間で「第3のボール」などと呼ばれます。なぜ"第3"かというと、ゴルフボールは長らくディスタンス系とスピン系の2種類に分けて開発製造されてきたのですが、近年技術が発達し、飛距離とスピンのいいとこ取りをしたボールが作れるようになってきました。ですので、3つめのカテゴリーということで第3のボールと呼ばれるわけです。

飛距離や球の高さの大まかな違いはクラブを持ち替えることで打ち分けることはできます。ですが、さらにそこから細かく制御するために、ボールの性能がとても大切になってくるのです。同じクラブで打っても、ボールによって弾道の高さも変われば飛距離も変わります。同じところに着弾してもそこから転がる量だって変わってくるのです。

ドライバーで打つときは飛距離が欲しい

ドライバーで打つときは飛距離が欲しい

アイアンで打つときはグリーンでピタッと止まってもらいたい

アイアンで打つときはグリーンでピタッと止まってもらいたい

ウェッジでは繊細な距離を打ち分けたい

ウェッジでは繊細な距離を打ち分けたい

そのためにゴルフボールには狙った性能を発揮させる技術やアイデアが数多く詰まっています。ゴルフボールの理想は「ドライバーでは飛んで曲がらず、アイアンやウェッジではピタッと止まる」こと。その理想に近づけるべく、ボールを作っているメーカーは日々研究を重ねているのです。

ゴルフボールの構造を解説します

ゴルフボールの構造は、タイプによってさまざまですがほとんどのボールが多層構造になっています。主成分はゴムですが、最近は性能を追求するため、アイオノマーなどの合成樹脂などを使用したボールも存在します。この層の数の違いや素材の違いによって性能に違いが出てきます。

ではボールがどうやってその性能を発揮するのか簡単に説明しましょう。
多層構造の部分は、ボールを輪切りにすると説明しやすいので輪切りにしたモデルを使います。

ダンロップの「スリクソン Z-STAR XV」 2017年モデルです。これは4層構造になっていて「4ピース」と呼ばれます

見ていただくとわかるとおり、いくつかの層になっていますね。一番外側のディンプル(ボール表面のデコボコ)がある「カバー」と呼ばれる外装、そのすぐ内側に1層、その内側の青い層、そして中心にあるピンクの層です。このボールは4層構造なので4ピースボールと呼ばれます。

なぜ多層構造になっているのかというと、ボールはインパクトの瞬間、クラブのフェースにたたかれ、つぶれます。このときにどのくらいの衝突エネルギー(ヘッドスピード)でどのくらいのロフト角(スイング時にはクラブの持つロフト角と少し異なる)でフェースとぶつかったのかによって、ボールのつぶれ具合が変わり、そのつぶれ具合によって発揮される性能が変化するのです。

簡単に説明しますと、ヘッドスピードが速くロフトが垂直に近いドライバーでインパクトすると、ボールが大きくつぶれて一番奥の層までエネルギーが届き、その層が持つ性能を発揮しやすくなる。逆にヘッドスピードが遅く、ロフトが大きいショートアイアンでインパクトすると、ヘッドスピードが遅いぶん衝突エネルギーが小さく、なおかつロフトがあるのでボールをこするようなインパクトになり、ボールのつぶれが小さくなって浅い層が反応し、その層が持つ性能が発揮されやすくなるのです。(全然簡単じゃないですね……スミマセン)

つまり、ボールの内側の層を増やすことでヘッドスピードによって反応する層を分けることができるので、層が多いほど高性能のボールといえます。

層が多いほどヘッドスピードの違いで反応する層を細かく分けることができ、発揮する性能を作り分けることができるので高性能のボールが作りやすいのです。このボールの場合、ドライバーではピンクの層が、ショートアイアンでは青や緑の層がつぶれ、最適な飛距離やスピン量を発揮するのです

この多層構造のボールは主にプロたちが使うスピン系のボールに多い構造。スピン量は増えすぎてしまうとドライバーでの飛距離の低下や、曲がりが大きくなってしまう可能性があるので、層を増やすことでドライバーではスピンをできるだけ抑え、スピンが必要なアイアン以下のクラブでそのスピン性能を発揮するように作られています。そのためには多層構造が有利なのでしょう。

一方ディスタンス系はというとそれほど層の数は多くないモデルがほとんどです。飛距離を追求するためには、スピンを減らす方向に調整する場合が多いので、それほど層を多くしなくても目指す飛距離性能が発揮できるからです。

パッケージの裏面には「ボールの特性」が書かれている

ボールを買うときのポイントは、パッケージの裏面をよく読むことです。パッケージにはボールの特徴が書かれているので、ここを読めばどんなボールなのかを大まかに知ることができます。どのメーカーも対象ヘッドスピードやどんな性能なのかをアイコン的にデザインしており、ちょっと読めばすぐ理解できると思いますよ。メーカーのウェブサイトにも同様の記載がありますので、そちらもチェックしてみてくださいね。

どんなボールなのかはそのパッケージを見ればわかりますので、よく読んでみてください

どんなボールなのかはそのパッケージを見ればわかりますので、よく読んでみてください

最初に説明した3タイプのすごくザックリな見分け方ですが、外側のカバーにウレタン系素材を使っていてスピン性能や結果を重視した的なことがパッケージに書いてあれば「スピン系」。外側のカバーにアイオノマーなどの合成樹脂素材を使っていて飛距離性能重視のコメントがあれば「ディスタンス系」。外側のカバーにウレタン系素材を使用していて飛距離も追求的なことが書いてあれば「第3のボール」のジャンルと見てよいでしょう。

どのボールのパッケージにもその性能が「アイコン的」に表示されているのでわかりやすいはずです

どのボールのパッケージにもその性能が「アイコン的」に表示されているのでわかりやすいはずです

ひとつの銘柄を"継続して使う"のがおすすめです

ということでボールの違いを説明してきましたがいかがでしたでしょうか? 少しでも皆さんのボール選びのヒントになれば幸いです。肝心の初心者はどんなボールを選んだらよいのか? という点ですが、個人的には、求める結果によって好みで選んでよいと思います。1球1球の質を求めるような上達志向の高い方ならスピン系がおすすめですし、飛距離を重視したいならディスタンス系。飛距離も欲しいけど、グリーンでスピンもかけたいなんて欲張りな方は第3のボールがよいでしょう。ただこの第3のボールはほかの2種類のボールに比べて、モデル数があまり多くありません。

ボールを選ぶうえで私が一番重要だと思っていることは、ひとつの銘柄を継続して使うこと。コースでボールをなくすたびにボールの銘柄を変えてプレーしていると、ミスショットの結果がスイングエラーなのか、ボール性能の差異によって引き起こされたものなのかがわからなくなります。少しでも上達志向があるならば、できるだけボールは統一しましょう。最低でも、上記3タイプの中で同じタイプにすることをおすすめします。

■「スピン系」のおすすめボール-1■
タイトリスト・プロV1/V1X

世界で最も売れているゴルフボールブランドです。ツアープロに長らく愛され、“上級者やプロが好むボールの代名詞”と言っても過言ではないでしょう。プロV1シリーズのよさはひと言でいうと「安定感」でしょうか。どんな状況でも安定したスピン量を生み出し、打ちたい距離を安定して狙えるボールです。当然操作性もあり、インテンショナルにボールを曲げることができます。半面、ミスすればそのミスがボールに反映されるので、ボールをコントロールできる中上級者向けのボールと言えます。「V1」と「V1X」の2種類が用意されていて、安定した性能を発揮するために作り分けされています。V1Xのほうがパワーヒッター向けの印象でドライバーやアイアンではややスピンが少ない印象でした。

プロV1

プロV1

プロV1(ウレタン エラストマー カバー/3ピース)

ドライバーはクラブの性能どおりの打ち出し角に適度なスピン量を生み出し、安定したショットが打てます。打感はソフトで、芯で打ったときに適度な重さを感じます。アイアンは適度にフェースに乗っかった感触があり、コントロールしやすかったです。飛距離は特別飛ぶというわけではないですね。アプローチではフェースに乗っている時間が長く感じるほど重さを感じる打感が味わえ、しっかりとスピンがかかる印象。そのせいか打ち出し角はほかのボールと比べて低めでした。

プレーナンバー(コース上の同種のボールと自分のボールを識別する数字)を細かく選べるのもプロV1シリーズならでは。購入する際は、ローナンバー(1・2・3・4)、ハイナンバー(5・6・7・8)、ダブルナンバー(11・33・55・77)から選ぶことができます。また、近年登場したイエローも人気です。

プロV1X

プロV1X

プロV1X(ウレタン エラストマー カバー/4ピース)

ドライバーはV1と比べてやや硬く感じ、球離れが早い印象。飛距離的にはこちらのほうが飛んでいましたが、コントロールはV1のほうができそうです。個人的な感想ですが私ではパワーが足りず(ヘッドスピード43m/s)ボール本来の性能を生かせてない感じ。もう少し叩ける人ならV1に近い感想になったのかもしれません。アイアンも同様でやや硬めの感触でパワーが足りないのかスピンが少し少なくなった感じがしました。とはいえグリーンで止まらないわけではなく、むしろ曲がらないので安定感は増すかもしれません。アプローチはV1と同様、非常にやわらかくフェースに乗った感触を味わえました。打ち出しが低めでスピンはしっかりかかりましたね。

■「スピン系」のおすすめボール-2■
ブリヂストン・TOUR B X/XS

日本のブリヂストンスポーツのブランド「TOUR B」のスピン系ゴルフボール。こちらも2タイプ、「X」と「XS」をラインアップ。XSはタイガー・ウッズが使用球として愛用していることで有名です。トータルパフォーマンスを追求したシリーズで、ドライバーは余計なスピンを軽減させて飛距離を追求し、アイアンやウェッジなどヘッドスピードが低くなるにつれ、スピン量を増やし、ボールのコントロール性を高めるような設計になっています。Xのほうがスピンをやや減らして直進性と飛距離を重視した設計、XSはとにかくスピンを重視してボールコントロール性能を高めている印象です。

TOUR B X

TOUR B X

TOUR B X(ソフトウレタン カバー/3ピース)

日本のブリヂストンスポーツの「TOUR B」のスピン系ゴルフボール。こちらも2タイプ、「X」と「XS」をラインアップ。XSはタイガー・ウッズが使用球として愛用していることで有名です。トータルパフォーマンスを追求したシリーズで、ドライバーは余計なスピンを軽減させて飛距離を追求し、アイアンやウェッジなど、ヘッドスピードが低くなるにつれてスピン量を増やし、ボールのコントロール性を高めるような設計になっています。Xはスピンをやや減らして直進性と飛距離を重視した設計、XSはとにかくスピンを重視してボールコントロール性能を高めている印象です。

TOUR B XS

TOUR B XS

TOUR B XS(ソフトウレタン カバー/3ピース)

ドライバーの印象は打感がとてもソフトで非常に気持ちよい感触。飛距離性能は悪くないですが、スピンがしっかり入るので調子がよければ自由自在にコントロールできますが、調子が悪いと曲がりが大きくなる印象です。アイアンも同じ印象で、非常にやわらかめでスピンもよくかかります。しっかり打ち込めば意図的に吹け気味のボールを打てるほど。ボールを操作したい人にはとてもよいボールだと思います。アプローチもしかり。とてもスピンがかかりやすく適度なボールの低さ。1打1打に弾道のイメージを持って打っていきたいゴルファーにおすすめですね。

■「スピン系」のおすすめボール-3■
スリクソン・Zスター/ZスターXV

こちらはダンロップスポーツのスピン系ボール。ほかのモデル同様、2タイプがラインアップされています。「セルム」と呼ばれる独自の素材を使用しており、すぐれたスピン性能とソフトな打感を高次元で両立しているのだとか。「Zスター」はスピン性能を含めたコントロール性能を高めたモデル、「ZスターXV」はそこに飛距離性能を付加したモデルになっています。

Zスター

Zスター

Zスター(ウレタンカバー/3ピース)

ドライバーでは直進性が高かったですね。スピンはやや少ない印象で感触はかなりソフト。直線的にティーショットを狙っていくのによさそうです。アイアンは中弾道、イメージどおりの高さで打てました。スピン量も適度で、ロングアイアンでもピンの根元を狙っていけそう。打感もドライバー同様ソフトでした。アプローチもばっちりで、やわらかく適度な低さでスピンも十分。全体的に上級者が求める性能をバランスよく持っているボールという印象ですね。

Zスターシリーズも豊富なカラーラインアップを展開しています。

ZスターXV

ZスターXV

ZスターXV(ウレタンカバー/4ピース)

ドライバーでの印象はスピン系の中では直進性がかなり高く、打ち出した方向に強い弾道が打てます。打感はやや硬めな印象ですが、嫌な感触ではないですね。もう少しパワーがある人のほうが性能を引き出せるのかもしれません。アイアンも同じような印象で、やや打感の硬さを感じますが、サイドスピンがかかりづらく直線的にグリーンを狙うにはとてもいい印象。バックスピンはちゃんとかかっているので、グリーンをキャッチする性能はしっかりあります。アプローチは少しだけ高く上がる印象がありますが、それでもスピンはちゃんとかかっているので問題なし。これは好みと慣れの部分だと思います。

■「スピン系」のおすすめボール-4■
テーラーメイド・TP5/TP5X

最近ジワジワとシェアを伸ばしているテーラーメイドのスピン系ボールです。5年もの開発期間を費やしたという意欲作で、海外のツアーでも使用するプロが増えています。このボールは珍しい5層構造、いわゆる5ピースボールで、ほかのスピン系と同様の2タイプ、「TP5」「TP5X」がラインアップ。TP5のほうがよりスピンを重視した設計になっており、TP5Xはやや飛距離を重視した設計になっています。

TP5

TP5

TP5(ソフトキャストウレタンカバー/5ピース)

ドライバーでの打感が非常にやわらかく気持ちよかったです。ほかのボールと比べて、若干ですが打ち出し角が高かった印象があります。ドライバーにおいてスピンは適度に入り、大きくは曲がりませんが、ある程度の操作はできました。アイアンはしっかりとスピンが入ってコントロール性能が高い印象。打感はこちらも非常にソフトです。多少芯を外しても狙った距離が安定して打てたのがとても好印象でした。アプローチは文句なし。とてもやわらかな感触でスピンもしっかり入ります。打ち出しはロフトなりに上がる感じです。

TP5X

TP5X

TP5X(ソフトキャストウレタンカバー/5ピース)

ドライバーの打感はTP5より少し硬い印象。その分というか、球離れが早いのか、直進性が高まっている感じを受けました。飛距離としてはTP5より少しだけTP5Xのほうが飛んでいましたね。アイアンはというとコントロール性能が高く、思った以上に飛ばないところがよかったです。安心してピンの根元までの距離を打っていける印象。アプローチはTP5とほとんど差を感じませんでしたね。安定した打ち出し角にしっかり入るスピン。とても使いやすかったです。

■「スピン系」のおすすめボール-5■
プロギア・RSスピン

横浜ゴムが展開する日本の総合ギアブランド「プロギア」のスピン系ボール。こちらはほかのスピン系と違い1タイプのみ。使い心地は、とてもバランスがとれたスピン系ボールと言えます。長いクラブはスピンを減らして直進性と飛距離を追求しつつ、ヘッドスピードが遅い短い番手になるほどスピンがかかる、スピン系の王道の性能。打感もソフトで、同社契約プロもトーナメントで使用しています。

RSスピン

RSスピン(ソフトウレタンカバー/3ピース)

ドライバーは適度な直進性と操作性のバランスが好印象。特筆した部分はありませんが、それがかえって安心感につながります。アイアンではしっかりとスピンが入り、打感もソフトで操作性も高い印象。アプローチもスピン性能が高く、細かいテクニックも使えます。打ち出しは少し高い印象です。

■「ディスタンス系」のおすすめボール-1■
ダンロップ・ゼクシオ イレブン/エックス

11代目ゼクシオのクラブに合わせて発表された最新のゼクシオボール。「イレブン」と「X」、2つのシリーズに合わせてボールも同じ2タイプが用意されています。ゼクシオの2シリーズは対象ゴルファーを分けてはいますが、どちらもエンジョイ派のゴルファーに向けた設計になっており、ボールもそれに沿った設計。イレブンはヘッドスピードがあまり速くない方が気持ちよく飛ばせる飛距離とやわらかい打感を追求、Xは多少ヘッドスピードが速い方でも飛距離ロスを抑えて気持ちよく飛ばせるように設計されている印象です。

ゼクシオ イレブン

ゼクシオ イレブン

ゼクシオ イレブン(H.R.カバー/3ピース)

すべてのクラブを打ったときに共通するのが非常にやわらかい打感。どのクラブで打ってもソフトで気持ちよい感触を味わえます。ドライバーは曲がりが少なく、低スピンで飛距離を重視した印象、アイアンでもその印象は変わりませんが、ややボールが高く上がる印象で、スピンの少なさを高さで補っている感じですね。アプローチもスピンが少ない代わりにポンと高くボールが打ち出て、高さで止めるような設計になっています。

ゼクシオ エックス

ゼクシオ エックス

ゼクシオ エックス(H.R.ソフトカバー/3ピース)

イレブンよりは対象ヘッドスピードが速いせいか少しだけ硬く感じましたが、それでも十分ソフトな打感です。ドライバーの弾道はイレブンとあまり変わらず、高い打ち出し角と低スピンで直進性が高い弾道。アイアンになると、イレブンより少しだけスピンが入るかな?といったぐらい。基本的にはディスタンス系の高い弾道でスピンはあまり入らないですね。アプローチはイレブンとほぼ同じ。ポンと高く打ち出してスピンよりも高さで止めるような設計になっています。

■「ディスタンス系」のおすすめボール-2■
キャロウェイ・ウォーバード

キャロウェイから発売されている飛距離追求型ボール。コストパフォーマンスにすぐれていてとにかく飛距離を追求する方なら試す価値はあるボールだと思います。

ウォーバード

ウォーバード(ソフトアイオノマーカバー/2ピース)

ドライバーは比較的打感がやわらかく感じるのですが、球離れが早い印象。独特な感触ですが、意外と気持ちよかったです。打ち出し角が高くスピンの少ない、いわゆる飛ぶ弾道が安定して打てました。アイアンはというと、こちらも飛距離を追求している印象で、高い打ち出し角で飛び出し、スピンが少なめ。実際によく飛んでいました。打感はドライバーに比べて硬さを感じましたね。アプローチはディスタンス系に多い高さで止めるタイプ。スピンは少なめですのでスピンコントロールなどのテクニックなどはほとんど使えないでしょう。

■「ディスタンス系」のおすすめボール-3■
テーラーメイド・ディスタンス+ソフト

テーラーメイドから発売されているディスタンス系ボール。名前のとおりソフトな打感と飛距離を追求した仕様になっています。

ディスタンス+ソフト

ディスタンス+ソフト(アイオノマーカバー/2ピース)

名前のとおり、どの番手もソフトな打感ですね。ドライバーは高弾道低スピンでサイドスピンも少なめ。アイアンも同じく高弾道低スピンでかなり飛距離も出ていました。その半面、グリーンでは多少のランを覚悟しないとダメですね。アプローチは、スピン少なめで打ち出しはあまり高くなりませんでした。ランを計算し、転がして攻めるのがこのボールの使い方になると思います。

■「ディスタンス系」のおすすめボール-4■
タイトリスト・VG3

タイトリストがアベレージプレイヤー向けに開発したボール。どちらかといえば飛距離を重視した設計になっています。とはいえ結果を重視するタイトリストだけあって、ある程度のコントロール性能は持ち合わせています。

スーパーソフト(アイオノマーカバー/2ピース)

VG3(高弾性フレキシマーカバー/3ピース)

ドライバーは高弾道低スピンの。いわゆる飛ぶ弾道。サイドスピンも少なめで曲がりも少なかったです。ややはじき感のある打感で、いかにも飛んでそうな印象を与えてくれます。アイアンはドライバー同様、スピンが少なめの曲がらない弾道なんですが、少し操作ができる雰囲気があります。ドロー、フェードぐらいは可能ですね。ミドルアイアン以下であれば、十分止めることもできそう。アプローチのスピンはやや少なめですがフィーリングは悪くなく、よほどスピンで止めるイメージを持たなければ上級者でも十分使えそうです。

■「第3のボール」のおすすめボール-1■
キャロウェイ・スーパーソフト

ネーミングどおりソフトな打感を売りにしたボール。ですが性能はいいとこ取りというか、バランスよく仕上げられている印象でした。さすがにアプロ―チはスピン系と同様とまではいきませんが、ドライバーやアイアンは飛距離とスピンのバランスがすぐれています。

スーパーソフト

スーパーソフト(アイオノマーカバー/2ピース)

どの番手も非常にソフトな打感を味わえましたが、ドライバーが特にやわらかく感じました。それでいてスピンは少なめで、ライナー性の強い弾道が打てましたね。サイドスピンも少なく飛距離性能は高かったです。アイアンはというと、こちらもボールがつぶれてるな~と感じられるぐらいソフトな感触。性能的には最低限のスピンを持たせたて飛距離も出しつつ、何とかグリーンでも止まるといった感じ。アプローチはディスタンス系に多い、スピンよりも高さで止める感じの球質です。

■「第3のボール」のおすすめボール-2■
ブリヂストン・TOUR B JGR

TOUR B JGR

TOUR B JGR(アイオノマーカバー/3ピース)

ドライバーは直進性を重視している印象。中弾道に飛び出し、スピンが少なめのライナー性弾道が打てます。打感も適度にソフトでよかったですね。アイアンは、同じく適度にソフトな打感で直進性の高い弾道。意外とスピンが入るので、安心してピンを狙っていけました。アプローチではスピン系のボールと比べるとさすがにスピンはちょっと少ないのですが、その分少しだけ高く上がるので問題なく使えました。さすがに、非常にシビアなライからのスピンをかけるのは厳しいですが、日本で普通にプレーするにはこれで十分と思わせる性能を有しています。

JGRは選べるカラーがほかのモデルと比べてかなり多いのも特徴のひとつ。色違いで何種類か使ってみて、好みの色を探るのも面白いでしょう。

■【番外】「高反発」のおすすめボール■
プロギア・NEW SUPER egg

プロギアから発売されているルール不適合の、いわゆる高反発ボール。中身もカバーも高反発仕様で、ヘッドスピードが低めの方のほうが性能をより体感できそう。

NEW SUPER egg(超反発アイオノマーカバー/2ピース)

NEW SUPER egg(超反発アイオノマーカバー/2ピース)

ドライバーでの感触は独特! やわらかくつぶれるのに真ん中あたりが硬いのか、そこから強くはじくような硬さも感じる不思議な感触でした。音も独特でしたね。高弾道で低スピンなのはほかのディスタンス系ボールと同じですが、明らかにほかとは違う初速で飛んでいきました。アイアンは、感触的にはドライバーと同じ。やわらかさの中に硬さがあります。飛距離は、こちらもやっぱり飛んでいました。打ち出し角がかなり高いのにスピンは少ないので、意外にグリーンで止まっていましたね。ただ、コントロールは難しかったです。アプローチは、意図していないのにロブショットを打っているかのようにボールが上がります。ルールにしばられないで作ると、ボールはこうも変わるんですね。

うまくなるほどボールの重要性がわかってきます

ゴルフボールは見た目がみんな同じなので、見るだけでは性能の差がわかりません。中上級者ぐらいになればボールの違いは打てば感じられるのですが、初心者の頃は打っても違いがなかなか感じづらいのが正直なところでしょう。

だからといって、ボールを適当にとっかえひっかえ使っていると上達を妨げてしまうのも事実です。特にアプローチやパッティングはボールが毎回違うと距離感を養うのが非常に難しくなります。ショットの打感でもいいですし、アプローチやパターの感触でも結構です。何か気に入った部分が見つかったら、そのボールを長く使い続けてみてください。上達すればするほどボールの重要性を痛感すると思いますので、そのときになったら自分が求める性能を満たすボールを探しましょう。

取材協力:鶴カントリー倶楽部(栃木県宇都宮市)

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小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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