初心者からギアマニアまで! ゴルフの楽しさ伝えます

どれも一緒は大間違い! ゴルフボールの選び方とおすすめモデル

このエントリーをはてなブックマークに追加

ゴルフは「自分でボールを選べる」競技

皆さんこんにちは。ゴルフの楽しさ伝道師、オグさんこと小倉です。
今回はゴルフボールの選び方についてお話しします。
ゴルフは、競技に使うボールを、性能の異なる多くのモデルの中から自分で選ぶことができる珍しいスポーツです。考えてみてください、野球もサッカーもバレーボールもバスケットボールもテニスも卓球も、対戦するときは相手と同じボールを使いますよね? ゴルフは違うんです。たくさんある種類のボールから、自分に合ったものを使っていいのです。マイボールでプレーするボウリングが一番近いかもしれません。

安価なボールも売ってはいますが…

安価なボールも売ってはいますが…

ゴルフボールは、クラブと同じようにショップやコースで販売しています。新品のゴルフボールは一般的に1個150〜800円で売られています。
低価格帯は150〜400円くらい、高価格帯になると600〜800円とかなり幅広くなっています。クラブ同様中古のボールもあり、「ロストボール」という名で売られています。コンディションにもよりますが、安いものだと1球100円以下、高いものでも1球400円くらいで、1ダースや20〜30球のパックになっているケースがほとんどです。30球のパックを買っても2000円ちょっとと、新品と比べ安価ですので"超初心者"の頃はそれでもいいと思いますし、とりあえずプレーを楽しみたいだけなら十分です。

しかし、飛距離やいいスコアを追求したいと思うのであれば、やはりボールにもこだわりましょう。ボールの種類や特性によって、飛び方がかなり変わりますし、それをコントロールするのがゴルフの本当の楽しみ方なんです。

■■目次■■
ゴルフボールは大きく3種類に分けられる
ゴルフボールの構造を解説
ボールを選ぶときはパッケージをよく読もう
1つの銘柄を継続して使おう
「スピン系」ボールのおすすめモデル
「ディスタンス系」ボールのおすすめモデル
「第3のボール」のおすすめモデル

ゴルフボールは大きく分けて「3種類」

ゴルフボールは大きく3種類に分けられます。
・ディスタンス系
・スピン系
・その中間

ディスタンス系は主に飛距離性能を追求したボール、スピン系は主にスピン性能を追求したボール、その中間は、まさにその中間で「第3のボール」などと呼ばれます。なぜ“第3”かというと、ゴルフボールは長らくディスタンス系とスピン系の2種類に分けて開発製造されてきたのですが、近年技術が発達し、飛距離とスピンのいいとこ取りをしたボールが作れるようになってきました。ですので、3つめのカテゴリーということで第3のボールと呼ばれるわけです。

飛距離や球の高さの大まかな違いはクラブを持ち替えることで打ち分けることはできます。ですが、さらにそこから細かく制御するために、ボールの性能がとても大切になってくるのです。同じクラブで打っても、ボールによって弾道の高さも変われば飛距離も変わります。同じところに着弾してもそこから転がる量だって変わってくるのです。

ドライバーで打つときは飛距離が欲しい

ドライバーで打つときは飛距離が欲しい

アイアンで打つときはグリーンでピタッと止まってもらいたい

アイアンで打つときはグリーンでピタッと止まってもらいたい

そのためにゴルフボールには狙った性能を発揮させる技術やアイデアが数多く詰まっています。ゴルフボールの理想は「ドライバーでは飛んで曲がらず、アイアンやウェッジではピタッと止まる」こと。その理想に近づけるべく、ボールを作っているメーカーは日々研究を重ねているのです。

ゴルフボールの構造を解説します

ゴルフボールの構造は、タイプによってさまざまですがほとんどのボールが多層構造になっています。主成分はゴムですが、最近は性能を追求するため、アイオノマーなど合成樹脂などを使用したボールも存在します。この層の数の違いや素材の違いによって性能に違いが出てきます。

ではボールがどうやってその性能を発揮するのか簡単に説明しましょう。
多層構造の部分は、ボールを輪切りにすると説明しやすいので輪切りにしたモデルを使います。

ダンロップが出している。スリクソン Z-STAR XV 2017年モデルです。これは4層構造になっていて「4ピース」と呼ばれます

見ていただくとわかるとおり、いくつかの層になっていますね。一番外側のディンプル(ボール表面のデコボコ)があるカバーと呼ばれる外装、そのすぐ内側に1層、その内側の青い層、そして中心にあるピンクの層です。このボールは4層構造なので4ピースボールと呼ばれます。

なぜ多層構造になっているのかというと、ボールはインパクトの瞬間、クラブのフェースにたたかれ、つぶれます。このときにどのくらいの衝突エネルギー(ヘッドスピード)でどのくらいのロフト角(スイング時にはクラブの持つロフト角と少し異なる)でフェースとぶつかったのかによって、ボールのつぶれ具合が変わり、そのつぶれ具合によって発揮される性能が変化するのです。

簡単に説明しますと、ヘッドスピードが速くロフトが垂直に近いドライバーでインパクトすると、ボールが大きくつぶれて一番奥の層までエネルギーが届き、その層が持つ性能を発揮しやすくなる。逆にヘッドスピードが遅く、ロフトが大きいショートアイアンでインパクトすると、ヘッドスピードが遅いぶん衝突エネルギーが小さく、なおかつロフトがあるのでボールをこするようなインパクトになり、ボールのつぶれが小さくなって浅い層が反応し、その層が持つ性能が発揮されやすくなるのです。(全然簡単じゃないですね…スミマセン)

つまり、ボールの内側の層を増やすことでヘッドスピードによって反応する層を分けることができるので、層が多いほど高性能のボールといえます。

層が多いほどヘッドスピードの違いで反応する層を細かく分けることができ、発揮する性能を作り分けることができるので高性能のボールが作りやすいのです。このボールの場合、ドライバーではピンクの層が、ショートアイアンでは青や緑の層がつぶれ、最適な飛距離やスピン量を発揮するのです

この多層構造のボールは主にプロたちが使うスピン系のボールに多い構造。スピン量は増えすぎてしまうとドライバーでの飛距離の低下や、曲がりが大きくなってしまう可能性があるので、層を増やすことでドライバーではスピンをできるだけ抑え、スピンが必要なアイアン以下のクラブでそのスピン性能を発揮するように作られています。そのためには多層構造が有利なのでしょう。

一方ディスタンス系はというとそれほど層の数は多くないモデルがほとんどです。飛距離を追求するためには、スピンを減らす方向に調整する場合が多いので、それほど層を多くしなくても目指す飛距離性能が発揮できるからです。

パッケージの裏面には「ボールの特性」が書かれている

ボールを買うときのポイントは、パッケージの裏面をよく読むことです。パッケージにはボールの特徴が書かれているので、ここを読めばどんなボールなのかを大まかに知ることができます。どのメーカーも対象ヘッドスピードやどんな性能なのかをアイコン的にデザインしており、ちょっと読めばすぐ理解できると思いますよ。メーカーのウェブサイトにも同様の記載がありますので、そちらもチェックしてみてくださいね。

どんなボールなのかはそのパッケージを見ればわかりますので、よく読んでみてください

どんなボールなのかはそのパッケージを見ればわかりますので、よく読んでみてください

最初に説明した3タイプのすごくザックリな見分け方ですが、外側のカバーにウレタン系素材を使っていてスピン性能や結果を重視した的なことがパッケージに書いてあれば「スピン系」。外側のカバーにアイオノマーなどの合成樹脂素材を使っていて飛距離性能重視のコメントがあれば「ディスタンス系」。外側のカバーにウレタン系素材を使用していて飛距離も追求的なことが書いてあれば「第3のボール」のジャンルと見てよいでしょう。

どのボールのパッケージにもその性能が「アイコン的」に表示されているのでわかりやすいはずです

どのボールのパッケージにもその性能が「アイコン的」に表示されているのでわかりやすいはずです

1つの銘柄を"継続して使う"のがおすすめです

ということでボールの違いを説明してきましたがいかがでしたでしょうか? 少しでも皆さんのボール選びのヒントになれば幸いです。肝心の初心者はどんなボールを選んだらよいのか? という点ですが、個人的には、求める結果によって好みで選んでよいと思います。1球1球の質を求めるような上達志向の高い方ならスピン系がおすすめですし、飛距離を重視したいならディスタンス系。飛距離も欲しいけど、グリーンでスピンもかけたいなんて欲張りな方は第3のボールのジャンルがよいでしょう。ただこの第3のボールは他の2種類のボールに比べて、モデル数があまり多くありません。

ボールを選ぶうえで私が一番重要だと思っていることは、1つの銘柄を継続して使うこと。コースでボールをなくすたびにボールの銘柄を変えてプレーしていると、ミスショットの結果がスイングエラーなのか、ボール性能の差異によって引き起こされたものなのかがわからなくなります。少しでも上達志向があるならば、できるだけボールは統一しましょう。最低でも、上記3タイプの中で同じタイプにすることをおすすめします。

************************************

■「スピン系」のおすすめボール-1■
ブリヂストン・TOUR B330X/B330S

こちらがB330X。兄弟モデルの「B330S」には青いラインが入っています B330Xの中身。B330X、同Sともに3ピース

海外のプロからも高評価

ブリヂストンスポーツの世界統一ブランドのボール、TOUR B(ツアービー)シリーズです。多くのプロゴルファーが愛用し、日本ではもちろん海外のプロからも評価の高いボールです。このB330シリーズには2種類あり、スピンを少し抑えて風に負けない強い弾道が打ちやすい「B330X」(写真のもの)と、柔らかい打感(打ったときの感触、手ごたえ)とスピン性能にこだわった「B330S」があります。

■「スピン系」のおすすめボール-2■
キャロウェイ・CHROME SOFT X

柔らかい打感にこだわったスピン系

CHROME SOFT X(クロムソフト・エックス)は4ピース構造のスピン系ボールです。スピン系といってもドライバーなどヘッドスピードが速くなるクラブではスピンを抑えるような工夫がされていて、柔らかい打感にもこだわったボールです。

■「スピン系」のおすすめボール-3■
ダンロップ・スリクソンZ-STAR/Z-STAR XV

Z-STARはソフトな打感とスピンコントロールを重視した設計 Z-STARの輪切り。わかりにくいですが、一番外側のすぐ内側にもう一層ある3ピース構造です
こちらはZ-STAR XV。飛距離とスピンコントロールに重きを置いて開発されています Z-STARとは異なり4ピース構造を採用し、性能に違いを出しています

飛距離を追求した"ツアーボール"

日本のメーカー、ダンロップが作るボールですがこちらも世界統一ブランドで展開し、世界中のプロが使用しているボールです。「Z-STAR(ゼットスター)」が3ピース、「Z-STAR XV(ゼットスターエックスブイ)」が4ピースと、同じブランドでも構造を分け、より細かく性能を追求したボール。ツアープロが競技で使うボールはスピン系がほとんどであり、それらは「ツアーボール」とも呼ばれるのですが、その中では飛距離を追求して開発されています。

■「スピン系」のおすすめボール-4■
テーラーメイド・TP5/TP5x

TP5シリーズは海外のトッププロがこぞって使用しているシリーズです 他のボールには見られない5層構造、5ピースを採用し、より高い性能を追求しています
こちらはTP5x。各社スピン系ボールには兄弟モデルがあり、自分の好みに合わせて選べます

珍しい「5ピース」構造のボール

テーラーメイドの「TP5」シリーズは、ゴルフボールでは珍しい"5ピースボール”です。ドライバーでの強い直進性と飛距離を得るために低スピン、短いクラブでの高いスピン性能を、より高い次元で両立するために層を増やして対応しています。こちらも同シリーズで2タイプ用意し、「TP5」は球の上がり過ぎを抑えてアイアンスピンを重視、「TP5x」は高い弾道でドライバーの飛距離を重視した設計です。

************************************

■「ディスタンス系」のおすすめボール-1■
ダンロップ・ゼクシオ SUPER SOFT X

日本で一番売れているクラブであるゼクシオブランドのボール。ソフトな打感と飛距離性能が売り 3ピース構造を採用し、耐久性の高い合成樹脂のカバーを採用しながら短い距離のスピン性能を確保しています

柔らかい感触と飛距離を追求

ゴルファーなら知らない人はいないブランド、XXIO(ゼクシオ)のディスタンス系ボールです。打ったときの柔らかい感触と飛距離を追求しています。外側のカバーには合成樹脂の素材を使用していますが、3層構造を採用することによって、短い距離である程度のスピン性能を確保しています。

■「ディスタンス系」のおすすめボール-2■
キャロウェイ・WARBIRD

とにかく飛距離を追求したいなら選択肢に入るボールです

とにかく飛ばしたい方へ

この「WARBIRD(ウォーバード)」は飛距離を追求したディスタンス系のボールです。反発力の高いコアを採用した2ピースボールで、空気抵抗を抑えるディンプルを採用しています。

■「ディスタンス系」のおすすめボール-3■
ブリヂストン・SUPER STRAIGHT

直球勝負のネーミングですね! 3層構造でソフトな打感とサイドスピンを減らし、曲がりを抑えた設計

まっすぐ遠くへ飛んでいく

ブリヂストンの「SUPER STRAIGHT(スーパーストレート)」は、名前のとおりできるだけまっすぐ飛ぶように設計されています。意図せぬ曲がりを引き起こす"サイドスピン"を抑える工夫がなされており、まっすぐ遠くへ飛んでいくボールです。構造は3ピースでソフトな打感も売りの1つで、ティーショットのミスが多い人にいいと思います。

■「ディスタンス系」のおすすめボール-4■
ブリヂストン・EXTRA SOFT

ドライバーショットの気持ちよさにこだわるならおすすめのボールです

ボールを打つ気持ちよさがある

こちらの「EXTRA SOFT(エクストラソフト)」も飛距離を追求したボール。打感をソフトにすることで、ボールを打つ楽しさ、気持ちよさも追加されています。

■「ディスタンス系」のおすすめボール-5■
テーラーメイド・DISTANCE

名前だけで飛びそう…

高い反発力で飛距離を追求

テーラーメイドの「DISTANCE(ディスタンス)」。こちらも直球なネーミングですね。高い反発力を誇る内部素材と空気抵抗を抑制するディンプルで飛距離と打感を追求した設計となっています。

************************************

■「第3のボール」のおすすめボール-1■
キャロウェイ・SUPERSOFT

大きく曲げるミスが多い人におすすめです

とにかく"柔らかい"打感が特徴

キャロウェイの「SUPERSOFT(スーパーソフト)」。ここまでお読みの方はわかると思いますが、ゴルフボールって「モデル名が体を表す」ことが多いんです。ですのでこのボールはとにかく打ったときの柔らかい感触を追求しています。そして、バックスピンはもちろんサイドスピンもかかりにくく設計されています。それでいてカバーをウレタン系にすることで、ウェッジなどのヘッドスピードの遅いクラブで打つときは、ある程度バックスピンがかかるように配慮されています。

■「第3のボール」のおすすめボール-2■
ダンロップ・ゼクシオ UX-AERO

スピン系と同じウレタン系のカバーを採用 3ピース構造にウレタン系カバーでスピン系によくある構造を採用。でも飛距離重視!

飛距離と、短い距離のスピン性能を両立

ゼクシオの「UX-AERO(ユーエックスエアロ)」は飛距離性能を最重要視しながらも、上記ディスタンス系で登場した「SUPER SOFT X」よりも短い距離でのスピン性能を高めた欲張りなボールです。ドライバーショットではスピンを減らしながらも、ウレタン系のカバーを使うことで、必要なところだけのスピン性能を高めることに成功しています。

************************************

うまくなるほどボールの重要性がわかってきます

ゴルフボールは見た目がみんな同じなので、見るだけでは性能の差がわかりません。中上級者ぐらいになればボールの違いは打てば感じられるのですが、初心者の頃は打っても違いがなかなか感じづらいのが正直なところでしょう。

だからといって、ボールを適当にとっかえひっかえ使っていると上達を妨げてしまうのも事実です。特にアプローチやパッティングはボールが毎回違うと距離感を養うのが非常に難しくなります。ショットの打感でもいいですし、アプローチやパターの感触でも結構です。何か気に入った部分が見つかったら、そのボールを長く使い続けてみてください。上達すればするほどボールの重要性を痛感すると思いますので、そのときになったら自分が求める性能を満たすボールを探しましょう。

関連記事
初心者におすすめの「やさしいドライバー」はコチラ!
初心者におすすめの「FW・ユーティリティー・アイアン」
初心者におすすめの「ウェッジ」はコチラ!
初心者がうまくなる「パター選び」
1人でうまくなる「練習グッズ」
純正シャフトで満足ですか? 「カスタムシャフト」入門

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
連載最新記事
連載記事一覧
2017.12.13 更新
ページトップへ戻る