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狙う? 飛ばす? フェアウェイウッドのヘッドスピード別おすすめモデル《2021年・春》

こんにちは、オグさんです。今回はフェアウェイウッド(以下、FW)のお話です。FWとは、芝の上から距離が出しやすいクラブであり、これを使いこなせると距離の長いコースでも怖くなくなります。またFWがうまいとパワーやヘッドスピードの差を埋めることもできるので、ぜひとも使いやすいモデルを手に入れておきたいところです。

パー5の2打目や、距離の長いパー3や狭いホールでのティーショットなど、FWを活用するシチュエーションは多岐にわたります

パー5の2打目や、距離の長いパー3や狭いホールでのティーショットなど、FWを活用するシチュエーションは多岐にわたります

FW14モデルの#3をテスト

近年のFWは「飛距離性能」をアピールするモデルが多いのですが、本来は飛ばすだけでいいというものではありません。FWには飛距離以外に「狙う」性能も重要です。今回は、飛び(低スピンやボール初速)、つかまり(フックスピンや打ち出し方向)、球の高さ(打ち出し角)、ミスへの強さ(これは私の感覚で)、方向性(打ち出し方向とサイドスピンの量)の5つの評価軸を設定し、参考までにヘッドスピード44m/sの私が打った飛距離も測定しました(スカイトラックという機器を使用)。各メーカーの2021年3月時点でのカタログ掲載FW13モデルの3番を試打し、どんなゴルファーが使いやすいクラブなのかをチェックしてみたいと思います。

■目次■
1:SIM2 MAX(テーラーメイド)
2:SIM2 MAX-D(テーラーメイド)
3:SIMグローレ(テーラーメイド)
4:EPIC MAX(キャロウェイ)
5:EPIC SPEED(キャロウェイ)
6:G425 MAX(ピン)
7:G425 SFT(ピン)
8:TSi2 フェアウェイメタル(タイトリスト)
9:TSi3 フェアウェイメタル(タイトリスト)
10:TOUR B X-F(ブリヂストン)
11:RS5(プロギア)
12 :インプレス UD+2(ヤマハ)
13:ZX(スリクソン)
14:ゼクシオ イレブン(ダンロップ)
■ヘッドスピード別おすすめモデル

■【1】SIM2 MAX(テーラーメイド)

SIM2 MAX フェアウェイウッド #3

SIM2 MAX フェアウェイウッド #3

中級者からツアープロまでを対象とした、直進性を重視して設計されたモデルです。打点のズレによる曲がりを抑える「ツイストフェース」、フェース下部でもボール初速が落ちにくくなる「貫通型スピードポケット」など、同シリーズのドライバーに搭載されているテクノロジーを搭載しています。

さらにソールには接地面積を減らしてヌケをよくする「Vスチールソール」を採用し、厳しい環境からでも安定してボールを飛ばせるように設計されています。ある程度ミート率の高いゴルファーを対象としているだけあり、ボールのつかまりは適度に抑えられていて、左へのミスになりにくくなっています。球質はスピンが比較的少なめのライナー系。ティーショット用や飛距離を重視するなら#3でいいですが、グリーンを狙うなら#5以下の番手がおすすめです。

シャフトの選び方

日本仕様の純正シャフトは、三菱ケミカルの「TENSEI BLUE TM50」。クセがなく適度にしなるので、細かくこだわらないのであればこれがよいと思います。ほかのメーカーであっても、お使いのドライバーのシャフトをメーカー純正で使用している方にはぴったりでしょう。
いっぽう、ドライバーのシャフトをカスタムしている方は、同じシャフトで同じ重量のモデルにすることがベターです。それがラインアップにない場合は、ドライバーと同重量帯のスペックを選ぶと振り心地が揃いやすくなるのでおすすめです。

気を付けたいのがUSモデル。テーラーメイドのクラブはUS仕様が流通しており、SIM2も同様です。ヘッド性能にほとんど差はありませんが、購入する際にチェックしておきたいのがシャフト。USモデルの純正に採用されているフジクラの「VENTUS」は本モデル専用に設計されたものであり、アフターマーケット用に流通しているVENTUSとは別物です。見分け方はシャフトのヘッド側の裏側に「VELOCORE」のロゴがあるかどうか。あるほうが正規のモデルであり、両者の性能は異なるので注意が必要です。

中上級者用につかまりを抑えた性能です

中上級者用につかまりを抑えた性能です

【2】SIM2 MAX-D(テーラーメイド)

SIM2 MAX-D フェアウェイウッド #3

SIM2 MAX-D フェアウェイウッド #3

つかまり性能を持たせた直進性の高いフェアウェイウッドで、初心者から上級者まで幅広いゴルファーを対象にしています。ウェートをヒール側に搭載することで、SIM2 MAXの直進性の高さやヌケのよさはそのままに、ヘッドターンをしやすくすることでボールのつかまり性能を高め、スライスや右へのミスが出にくい仕様になっています。

基本性能はアスリートモデルに準じたものになっており、球質はSIM2 MAXと同様でライナー性の弾道。ヘッドスピードはそれなりにあるけれどスライス傾向の初中級者、右のミスをなくしたい中上級者におすすめです。打点が安定しない若い初心者の方にも合うでしょう。つかまり性能が高いモデルは軽量に仕上げられたアベレージモデルが多いので、本モデルのようにある程度の重量があるフェアウェイウッドは意外と需要の多いモデルだと思います。

シャフトの選び方

SIM2 MAX-D FWにテーラーメイドが用意したシャフトは、SIM2 MAXFWと同じ「TENSEI BLUE TM50」。クセがないので比較的打ち手を選ばないシャフトです。SIM2 MAX FWと違って純正でのカスタムの設定がないため、好みのシャフトを付けるには、メーカーにカスタマイズ仕様で注文するか、自分で工房などに持ち込む必要があります。

またSIM2 MAX-DにもUSモデルがありますが、こちらは日本のTENSEI BLUE TM50より少し軽いモデルが装着されています。より軽いモデルが希望ならこちらでもよいでしょう。ただUSモデルは日本のフレックスより硬い傾向がありますので注意が必要です。

低スピン傾向で曲がりにくく強い球が持ち味

低スピン傾向で曲がりにくく強い球が持ち味

【3】SIM グローレ

SIMグローレ FW #3

SIM グローレ FW #3

エンジョイ派やアベレージゴルファーが対象の、軽量でつかまりのよいモデル。テーラーメイドが持つ、独創的で先進的なテクノロジーを日本市場専用に設計したシリーズのFWです。右へのミスが多い日本のアベレージゴルファーに合わせてつかまり性能を高く設計しつつ、軽量でありながらシャキッとしたシャフトで幅広いヘッドスピードに対応する、懐の深い仕上がりになっています。

ボールが適度に上がりやすく、それでいてスピンが増えすぎないため、安定して飛ばせる性能を持っています。直進性も高いですね。ヘッド形状にもこだわり、美しい輪郭で上級者にも違和感のない”よい顔”。アベレージゴルファーはもちろん、フェアウェイからでも飛距離を追求する上達指向の方にもおすすめしたいモデルです。

シャフトの選び方

純正シャフトはフジクラ製の専用設計モデル「Air Speeder TM」。40g台の軽量シャフトですが、比較的シャキッとしたコシのあるシャフトで、強振しても結構付いてきてくれます。軽いほうが安心できる方や、1発の飛距離を追求する方ならそのままでもよいでしょう。

カスタムシャフトは多岐にわたり、モデルやフレックスはもちろん40g台から60g台の重量帯も揃うので、好みに合わせて選べるようになっています。FWのシャフトはドライバーのシャフトを基準にして選ぶと振り心地が揃えやすいため、同じモデルが揃わない場合は、最低でも重量やフレックスは統一するようにしましょう。

多くのゴルファーに合わせバランスにすぐれたFW

多くのゴルファーに合わせバランスにすぐれたFW

【4】EPIC MAX(キャロウェイ)

EPIC MAX FW #3

EPIC MAX FW #3

初心者から中級者までの、ヘッドスピードがあまり速くないゴルファーを対象とした、ミスに強く安定性の高いモデル。初心者やアベレージゴルファーが、フェースのどのへんでインパクトしているかという打点データを使って人工知能が設計した「フラッシュフェース」を採用し、ミスヒットしても大きなミスにはなりにくい設計になっています。アベレージゴルファー向けらしくつかまりのよい仕様になっていて、ボールも上がりやすい。それでいて余計なスピンが入りにくく、飛距離が稼ぎやすい弾道が打ちやすかったです。

半面、ターゲットゴルファーをしっかり絞った効果なのか、あまり速いヘッドスピードで打つとスピンがやや増えてしまう傾向にありました。サラッと振るとよい結果が得られやすいモデルです。

シャフトの選び方

シャフトは純正で専用設計された三菱ケミカルの「Diamana 40 for Callaway」。非常に軽量で比較的大きくしなり、タイミングの取りやすいシャフトです。フレックスSでヘッドスピード40m/s前後の方がよいでしょう。ヘッドスピードがそれ以上の方はほかのシャフトのほうが効率よく飛距離が出せると思います。飛距離よりも安定性を考えるならこのシャフトでいいでしょう。

方向性とつかまりが特にすぐれています

方向性とつかまりが特にすぐれています

【5】EPIC SPEED(キャロウェイ)

EPIC SPEED FW #3

EPIC SPEED FW #3

初心者から上級者まで幅広いゴルファーを対象にしたバランスのよいフェアウェイウッドです。対象となるゴルファーの打点データを使って人工知能が設計した「フラッシュフェース」を採用。ミスへの強さをフェース周りの設計で対応しつつ、重心位置を浅めにすることで、低スピンで初速の速い飛ばせる弾道を打ちやすくした仕様になっています。ほんの少しつかまりの要素を持っていて、初中級者には安定してボールを飛ばせてくれ、上級者にはつかまりすぎないという、ちょうどよい味付けになっています。

打点ズレによるミスへの強さはEPIC MAXに一歩ゆずりますが、それでも十分な直進性を持っていて、安定した飛距離を得やすいモデルです。ヘッドスピードがドライバーで40m/s以上ある方は、性能を十分生かせるでしょう。

シャフトの選び方

純正シャフトは、三菱ケミカルの「Diamana 50 for Callaway」。EPIC MAXに装着されているモデルより、やや重く設計されています。少しシャッキリ感があり、多少強振しても応えてくれるシャフトです。パワーに自信がある方は、より重めのフジクラ「Speeder EVOLUTION VII FW60」がラインアップされているのでそちらがおすすめです。

市販のFWの中でトップクラスの飛距離性能

市販のFWの中でトップクラスの飛距離性能

【6】G425 MAX(ピン)

G425 MAX FW #3

G425 MAX FW #3

初心者からツアープロまで、幅広いゴルファーに対応した直進性の高いモデルです。重心を深く設計することによって打点のズレによるヘッドのブレを抑え、曲がりの原因となるサイドスピンを抑えたのが特徴。ボールもよく上がり、少々芯を外してもボールに高さが出てくれるため、とても高い安定感を誇ります。

半面、一定のバックスピンがボールにかかるため、低スピンの飛ぶ弾道はあまり得意ではありません。飛ばすFWというよりは狙うFWと言った感じです。少しだけつかまりを持たせた味付けになっており、右へのミスを軽減させつつ、つかまえられるゴルファーでもじゃまにならない程度になっています。腕前関係なく幅広いゴルファーにおすすめできる完成度の高いモデルです。

シャフトの選び方

ピンのシャフトラインアップはとても幅広く、30g台の軽量モデルから、70g台のハードヒッター用のモデルまで用意されています。その中でも標準となっている「ALTA J CB SLATE」シャフトは、クセのない振り心地を持ちながら、フレックスに合わせて重量を変化させているとても凝ったシャフトです。

シャフトにあまりこだわりのない方はこのシャフトがおすすめ。ドライバーに60g台のシャフトを装着されている方は、「PING TOUR 173-75」がよいでしょう。

方向性(直進性)が高く、狙ったところに打ちやすいのが特徴

方向性(直進性)が高く、狙ったところに打ちやすいのが特徴

【7】G425 SFT(ピン)

G425 SFT FW #3

G425 SFT FW #3

スライスや右へのミスが多い初中級者を対象とした、ボールを安定してつかまえてくれるモデル。ピンの特徴である深い重心によるミスへの強さ、ボールの上がりやすさはそのままに、ヒール側にウェートを装着してボールが自然とつかまるように設計されています。オートマチックにヘッドがターンしてくれるので、少々振り遅れてもスライスを含めた右へのミスをかなり軽減してくれます。

半面、多少つかまえられるゴルファーが使用するとつかまりすぎてしまい、左へ飛んでしまう可能性があります。慢性的なスライスや右へのミスが多いゴルファーには最高の武器になりますが、それ以外のゴルファーにはあまりおすすめしづらい、とがった仕様のフェアウェイウッドです。

シャフトの選び方

兄弟モデルであるG425 MAX FWとまったく同じシャフトを用意していて、幅広いゴルファーに対応できるようになっています。G425 MAX FW同様、シャフトにあまりこだわりのない方は純正の「ALTA J CB SLATE」がおすすめ。パワーのある方は、「PING TOUR」系のシャフトがよいでしょう。

つかまりと方向性は一級品。右へのミスに悩む人にマッチします

つかまりと方向性は一級品。右へのミスに悩む人にマッチします

【8】TSi2 フェアウェイメタル(タイトリスト)

TSi2 フェアウェイメタル #3

TSi2 フェアウェイメタル #3

中級者からツアープロまで、ボールをつかまえられる技術を持ったゴルファーを対象とした直進性の高いモデル。タイトリストのクラブは、トーナメント競技などの厳しい環境の中で結果を出すことを最優先に設計されています。そのため、使用対象者は、ある程度技術を持ったゴルファーになっています。そういったゴルファーが、厳しい環境から曲がりを抑えた直進性の高い弾道を打つために設計されています。

つかまり性能はニュートラルで、弾道は低スピンのライナー系。振れば振るだけ飛距離につながる印象ですが、制御の効いた飛びなので、うっかり飛びすぎちゃうなんてことはないでしょう。意外だったのはミスへの強さ。打点が大きくズレてもサイドスピンがかかりにくく、曲がりにくかったです。

シャフトの選び方

TSiシリーズのシャフトには、専用純正シャフト「TSP」シリーズが開発されているのですが、このシャフトがかなり優秀。「TSP322」と「TSP110」があり、個人的に、TSP110はボールをミートしやすく狙ったところに出しやすく、TSP322は左のミスをしにくいためしっかりとつかまえていける、といった印象を持ちました。好みに合わせて選ぶとよいと思います。

中上級者がボールをコントロールできるFWなのでグラフの五角形は小さめ

中上級者がボールをコントロールできるFWなのでグラフの五角形は小さめ

【9】TSi3 フェアウェイメタル(タイトリスト)

TSi3 フェアウェイメタル #3

TSi3 フェアウェイメタル #3

中級者からツアープロまで、弾道をある程度自分で操作して打っていきたいプレーヤー向けのモデル。TSi2同様、ある程度技術のあるゴルファーが厳しい環境で結果を出すために設計されています。つかまり性能はTSi2よりも少し抑えられていて、左のミスを恐れずにしっかりと振れ、ボールをコントロールしやすいようになっています。

操作性は極端ではなく適度に曲がる印象で、このへんはツアープロからのフィードバックによるものでしょう。球質は低スピンの強弾道。パワーのある方が自分でスピンをかけることは可能でしょう。ソールには重心距離を調整できる機能が搭載されていて、つかまりを微調整することができます。弾道に明確なイメージや好みがある方にとって、自分の理想の弾道を追い求めるのにとてもよいヘッドです。

シャフトの選び方

TSi2同様、タイトリストが専用に開発した「TSP」シリーズをラインアップ。そのほか、グラファイトデザイン社製の「DI」シリーズを用意しています。このシャフトはつかまりを抑えつつクセがない振り味が特徴で、多くのツアープロが愛用しています。左のミスを抑えたいならTSP322同様、候補に入るシャフトです。

ゴルファーを助ける機能はほぼ持たず、上級者が意のままに操れるようになっています

ゴルファーを助ける機能はほぼ持たず、上級者が意のままに操れるようになっています

【10】TOUR B X-Fフェアウェイウッド(ブリヂストンゴルフ)

TOUR B X-F FW #3

TOUR B X-F FW #3

中級者からツアープロまでを対象とした、クセがなく扱いやすいモデル。フェースセンター付近の裏側の1点を特殊なビスで支えることで反発エリアを広げ、安定した弾道が打ちやすくなっています。基本仕様としてはアスリートモデルらしくニュートラルなつかまりと適度な操作性を持っているのですが、ヘッドの挙動が素直で、スイングのクセが弾道に直に投影される印象があります。

打点のミスには強いので、少々曲がってしまう方でも安定したスイングをお持ちなら、安定した弾道が打てる仕上がりです(たとえば、スライス傾向のゴルファーなら高い確率でスライスが打てる)。個人的にはこれはとても重要だと思っていて、正しいスイングが出たときに正しい弾道が出てくれるのですから、上達しやすいクラブとも言えると思います。上級者はもちろん、上達志向の強い方にもおすすめです。

シャフトの選び方

純正シャフトはグラファイトデザイン社製の「TOUR AD TX3-5」。クセがなくしっかりと振っていけるシャフトなので、ドライバーに50g以下のシャフトを装着されている方はこちらがおすすめ。ドライバーに60g以上のカスタムシャフトを装着されている方は、純正ではちょっと軽すぎるので「Diamana TB60」か「Speeder661 EVOLUTION VII」が装着されたモデルがよいでしょう。

ゴルファーをほどよく助けてくれる、上級者も納得の特性

ゴルファーをほどよく助けてくれる、上級者も納得の特性

【11】RS5フェアウェイウッド(プロギア)

RS5 FW #3

RS5 FW #3

初心者から上級者を対象としたバランスのよいモデル。「RS5」シリーズのドライバーは3タイプあるのですが、そのどれからの性能差もあまりないように設計されていて、同シリーズのドライバーと組み合わせるとバランスのいいウッドセッティングになります。基本性能に妥協はなく、どんなゴルファーでも比較的扱いやすいように設計されています。ソールに設けられた溝「スラッシュグルーブ」は、高初速、高打ち出しを実現し、マレージング鋼のフェースはミルド加工により精密に作られ、広い高初速エリアを生み出しています。

つかまり性能は適度に与えられていて、ボールも適度に上がるため、使い手を選びません。高性能でクセのないモデルを探している方にはおすすめですが、飛距離重視の方でも十分満足できる飛距離性能を持ったオールマイティーなモデルです。

シャフトの選び方

純正シャフトには三菱ケミカルの「Diamana for PRGR」を用意。フレックスに合わせて重量を少し変えたこだわり設計のシャフトになっています。この純正シャフトもまたクセがなく、使い手を選びません。シャフトにこだわりのない方なら十分満足できると思います。

それ以外にフジクラの「MCF」というFW専用シャフトを40g台から80g台まで幅広くラインアップし、どんなゴルファーにでも合わせられるシャフトバリエーションを用意しています。クラブの重さと長さの関係、重量フローを重視する方にとってはMCFの重量バリエーションはありがたいですね。

腕前を問わず使えるバランスのいいFW

腕前を問わず使えるバランスのいいFW

【12】インプレス UD+2 フェアウェイウッド(ヤマハ)

インプレス UD+2 FW #3

インプレス UD+2 FW #3

飛距離にこだわる初心者から中級者を対象にしたモデル。深い重心で打点のミスに強く、強いつかまり性能を持たせることで直進性の高い弾道が打ちやすくなっています。つかまりがよいモデルはロフトが立って当たりやすく飛距離が得やすいのですが、フェース周りのクラウンとソールに設置された剛性を高める効果のある「スピードボックス」を追加することで、エネルギーロスの少ない強弾道を実現させています。スライスに悩むゴルファーには、びっくりするほど飛距離が伸びる可能性を持ったクラブです。

半面、ボールをつかまえられる技術を持ったゴルファーが打つとつかまりすぎてしまう傾向があるため、狙ったところに打ち出すにはちょっとした工夫が必要になります。

シャフトの選び方

純正シャフトは専用設計の「Air Speeder for YAMAHA」。軽量で振りやすく飛距離重視の方なら十分このままでもよいですが、より高いミート率や安定性を求めるなら各シャフトメーカーのFW専用モデルがおすすめです。40g台から60g台がラインアップされているので、自分に合ったスペックを選ぶことができます。

つかまって飛ぶFWが欲しいならこのモデル。ですが上級者が使うと左のミスを誘発する危険もあります

つかまって飛ぶFWが欲しいならこのモデル。ですが上級者が使うと左のミスを誘発する危険もあります

【13】ZX フェアウェイウッド(スリクソン)

ZX FW #3

ZX FW #3

中級者からツアープロが対象の、操作性にすぐれた扱いやすいモデル。世界展開しているアスリートブランドのFWらしく、ニュートラルでクセのないヘッドに仕上がっています。やや三角形をしたフェースはまっすぐ構えやすく、スクエアなフェースなどでアライメントが取りやすいのもアスリート向けらしいですね。

飛距離を追求しつつも操作性にやや振った性能で、つかまりはニュートラル。ドロー、フェードどちらも均等に操作しやすく、スイングのクセが弾道に反映されます。技術がある方ほど扱いやすいと感じる仕様になっています。ミスしても予想外の弾道にはなりづらく、上級者はもちろん、自分で弾道を作っていきたい方にはぜひおすすめしたいモデルです。

シャフトの選び方

純正シャフトは、専用設計の「Diamana ZX50」を装着。適度にしなってコシがあるシャフトです。タイミングの取りやすいモデルなので比較的万人向けといえますが、よりシャープに振っていきたいならカスタムシャフトがよいですね。ヘッドが扱いやすいだけにシャフトの違いがタイミングの取りやすさに影響しますので、できるだけドライバーに近いモデルを選びたいところです。メーカーが同じでもモデルが違えば振り心地がまったく異なりますので、カタログなどでキックポイントなどをチェックして選ぶようにしましょう。

アスリートゴルファー向けの、クセのないFW

アスリートゴルファー向けの、クセのないFW

【14】ゼクシオ イレブン フェアウェイウッド(ダンロップ)

ゼクシオ イレブンFW #3

ゼクシオ イレブンFW #3

初心者から中級者まで、パワーのないアベレージゴルファーが気持ちよくプレーするためのモデル。軽量に仕上げることで軽い力で振れるように設計されており、パワーに自信がない方でも軽やかに振れます。また、非常にボールが上がりやすいので、安定してボールを運ぶことができます。つかまりもよいのでオートマチックにいい弾道を打たせてくれる感じですね。

打感にははじき感が合って気持ちよく、キンッという打音が「飛ばした!」という気持ちよさを演出してくれます。一発一発の弾道に深くこだわらず、楽しくプレーしたい方にはとてもよいクラブだと思います。ただし、FWが苦手だからといってFWだけ軽いモデルを選ぶとほかのクラブにも影響が出ますから注意しましょう。

シャフトの選び方

基本的には専用に設計された「MP1100」という専用カーボンシャフトのみ。しなやかに動くシャフトで動きも大きいため、速いヘッドスピードには向いていません。フワッと振るぐらいのほうがミート率が高まり、安定して飛ばすことができますよ。

FWでボールを楽に上げて飛ばしたいなら候補に入ってくるでしょう

FWでボールを楽に上げて飛ばしたいなら候補に入ってくるでしょう

ヘッドスピード別おすすめモデル

たくさんのFWを試打してみて、モデルとしての特性はもちろん、仕上がりというか性能に違いを感じました。そこで、いくつかのヘッドスピード別で「狙うFW」「飛ばすFW」を自分なりに選出してみました。ぜひ参考にしてみてください。

■ヘッドスピード37m/s以下■

<狙うFW>
G425 MAX(ピン)
ゼクシオ イレブン(ダンロップ)

<飛ばすFW>
SIM グローレ(テーラーメイド)
インプレス UD+2(ヤマハ)

■ヘッドスピード38〜42m/s■

<狙うFW>EPIC MAX(キャロウェイ)
SIM2 MAX-D(テーラーメイド)
<飛ばすFW>
RS5(プロギア)
EPIC SPEED(キャロウェイ)

■ヘッドスピード43〜47m/s■

<狙うFW>
TOUR B X-F(ブリヂストン)
ZX(スリクソン)
TSi3(タイトリスト)
<飛ばすFW>
SIM2 MAX(テーラーメイド)
TSi2(タイトリスト)

ヘッドスピード37m/s以下は高さが出やすくスピン量が適度に入るものを選びました。狙うクラブは、グリーンに直接落としてもランが少ない弾道が打てることが条件。 特に、最近の飛距離を重視したモデルはスピンがかなり少ないので、飛び系のモデルでグリーンに直接落として止めるのは至難の技でしょう。

飛ばす3番と狙う5番を、あえて別ブランドで選ぶのもありだと思います。そのときは、重さのフローを確認してから購入するようにしてください。もっとこだわるなら、リシャフトして振り心地を揃えることをおすすめします。ヘッドスピードが48m/s以上あるパワーヒッターは純正シャフトでは軽すぎるケースが多いので、こちらはリシャフトが必須です。本稿で述べたモデルの特性を踏まえてヘッドを選んでみてください。

今回の試打は、とても楽しかったです。「飛距離重視なら、このモデルにあのシャフト入れて〜」なんて考えながらやっていたので、取材の時間はあっという間に過ぎました。また機会があったら比較試打をやりたいですね!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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