ゴルフの楽しさ伝えます
初心者からギアマニアまで! ゴルフの楽しさ伝えます

狙う? 飛ばす? フェアウェイウッドのヘッドスピード別おすすめモデル《2018年春》

このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは、オグさんです。今回はフェアウェイウッド(以下FW)のお話です。FWとは、芝の上から距離が出しやすいクラブであり、これを使いこなせると距離の長いコースでも怖くなくなります。またFWがうまいとパワーやヘッドスピードの差を埋めることもできるので、ぜひとも使いやすいモデルを手に入れておきたいところです。

PAR5の2打目や、距離の長いPAR3など、FWを活用するシチュエーションは多岐にわたります

PAR5の2打目や、距離の長いPAR3など、FWを活用するシチュエーションは多岐にわたります

FW10モデル、それぞれ#3と#5をテスト

近年のFWは「飛距離性能」をアピールするモデルが多いのですが、本来は飛ばすだけでいいというものではありません。FWには飛距離以外に「狙う」性能も重要です。今回は、飛び(低スピンやボール初速)、つかまり(フックスピンや打ち出し方向)、球の高さ(打ち出し角)、ミスへの強さ(これは私の感覚で)、方向性(打ち出し方向とサイドスピンの量)の5つの評価軸を設定し、参考までにヘッドスピード45m/sの私が打った飛距離も測定しました(スカイトラックという機器を使用)。各メーカーの2018年3月時点でのカタログ掲載FW10種類、3番と5番の計20本を試打し、どんなゴルファーが使いやすいと感じるクラブなのかをチェックしてみたいと思います。

合計20本のFWが揃いました! 汗

合計20本のFWが揃いました! 汗

ちなみにそれぞれのモデルで3番と5番、2本を試打しました。この2本の違いは長さとロフトです。3番のほうが長く、芝から打つ一般的なクラブの中では一番距離が出るように設計されているクラブです。5番ウッドは、3番ウッドに比べて半インチ程度短く、ロフトが4度前後多くなっています。3番ほど飛距離は出ませんが、弾道が高くなりやすく、比較的ランが少ないのである程度ヘッドスピードがある方ならグリーンを直接狙っていくこともできるクラブです。4番ウッドというのも存在しますが、ラインアップしているブランドがかなり少なく(最近ではゼクシオ テンにラインアップがありますが…)、最近では一般的ではありませんね。ちなみに3番ウッドのことをスプーン、5番ウッドのことをクリークと呼ぶこともあります。4番はバフィですが、もうほとんど聞かなくなってしまいましたね。

■目次■
1:TOUR B JGR(ブリヂストン)
2:リミックス(ヤマハ)
3:インプレス UD+2(ヤマハ)
4:GX(ミズノ)
5:ゼクシオ テン(ダンロップ)
6:G400(ピン)
7:Steelhead XR(キャロウェイ)
8:ローグスター(キャロウェイ)
9:M3(テーラーメイド)
10:M4(テーラーメイド)
ヘッドスピード別おすすめモデル

■試打1:TOUR B JGRフェアウェイウッド(ブリヂストンゴルフ)

TOUR B JGRフェアウェイウッド #3

TOUR B JGRフェアウェイウッド #3

TOUR B JGRフェアウェイウッド #5

TOUR B JGRフェアウェイウッド #5

        #3        #5
ロフト角    15度       18度
クラブ長さ   43インチ       42.5インチ

JGR #3:これは狙えるFW!

1本目は、ブリヂストンスポーツのTOUR B JGRです。アスリートブランドの中でやさしく打てると評判のモデルですね。まず#3を打ってみました。カキンというやや金属っぽい高めの打音で、打っていて気持ちよく、やや高めの弾道でボールが飛んでいきます。3番としてはつかまりがよく、普段スライスが悩みの方でもそこそこ打てると思います。バックスピンはやや多めですが、そのおかげでボールが上がってくれる部分もありますね。それだけにグリーンに直接落としてもランが少なくて済みそう。いわゆる“狙えるFW”です。

飛距離    227.6Y
飛び     ★★★
つかまり   ★★★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★

JGR #5:スライスで悩んでいる人に◎

次にJGRの5番を打ってみました。3番と比べて飛距離差は10ヤード程度。一般的な流れで考えるとやや飛距離が出ました。バックスピンは適度にかかりボールの高さも5番らしい高さがちゃんと出るので、十分グリーンで止まってくれるでしょう。ロフトが増えたぶん、よりつかまり性能は高まり、FWの打球がスライスになって悩んでいる人でもよい結果が得られそう。

飛距離    217.4Y
飛び     ★★★★
つかまり   ★★★★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★★

JGR まとめ

ブランドのポジションでは、ハードヒッターや上級者向けにXD-Fがあるぶん、ミスヒットに強く、ボールが上がりやすい印象を受けました。ヘッドスピード(ドライバーでのもの・以下同)が40~42m/s程度の人が使うとよい結果が得られそう。飛距離よりも結果を求める人にはいいFWだと思います。

■試打2:リミックス フェアウェイウッド(ヤマハ)

リミックス FW #3

リミックス FW #3

リミックス FW #5

リミックス FW #5

        #3        #5
ロフト角    15度       17度
クラブ長さ   43インチ       42.5インチ

リミックス #3:飛距離を稼ぐための仕上がり

続いて試打したのは、ヤマハのリミックスFW。ヘッドに少しだけ角を持たせ、整った輪郭。ニュートラルなイメージで打ち手のテクニックをそのまま弾道に反映してくれそうないい顔です。3番を打ってみるとややつかまりの傾向を持っていて、気持ちいいドローボールが出ました。飛距離もよく出ましたね。スピンはやや少なめで打ち出し角は中からやや高弾道寄り。グリーンを狙うというよりは、飛距離を稼ぐための仕上がりだと感じました。

飛距離    229.7Y
飛び     ★★★★
つかまり   ★★★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★

リミックス #5:つかまりを抑えた5番ウッド

対する5番。性能的には3番と同じ流れですが、ロフトがあるぶんスピンがやや増え、グリーンを直接狙ってもちゃんと止まってくれそうです。高さはロフト並みといったところ。つかまりは少し抑え気味になっていて、5番ウッドに多いつかまり過ぎを抑え、3番と5番同じぐらいに揃えてある印象があります。使い勝手を考えたアスリートモデルらしい仕上がりです。

飛距離    218.2Y
飛び     ★★★★
つかまり   ★★★
球の高さ   ★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★★

リミックス まとめ

リミックスのFWはシリーズの流れを持たせつつ、3番は飛距離を重視し、5番はグリーンを狙える性能を重視して設計されていると感じました。”FW2本派”の人で、しっかりと番手に役割を持たせる方におすすめしたいモデルです。

■試打3:インプレス UD+2 フェアウェイウッド(ヤマハ)

UD+2 フェアウェイウッド #3

UD+2 フェアウェイウッド #3

UD+2 フェアウェイウッド #5

UD+2 フェアウェイウッド #5

        #3        #5
ロフト角    14.5度      17度
クラブ長さ   43インチ       42.75インチ

UD+2 #3:スライサーにはもってこい!

お次は、ヤマハのエンジョイゴルファー向けブランド「インプレス」から、ぶっ飛びアイアンでおなじみのUD+2のFWをチェック。3番を打ってみると、さすがによくつかまります。正直私が打つと強めのフック。フェースをあらかじめ開いて打ってもつかまるぐらいで長いクラブがスライスになる人にはもってこいの性能です。つかまるだけあって飛距離性能も高く、40~42m/sぐらいの人が飛距離にこだわるならおすすめの3番ウッドです。

飛距離    228.2Y
飛び     ★★★★
つかまり   ★★★★★
球の高さ   ★★★★★
ミスへの強さ ★★★★★
方向性    ★★★

UD+2 #5:ウッドが苦手ならこれ

UD+2の5番は、3番同様つかまえて飛ばす仕様。多くのモデルに共通なのですが、3番より5番のほうが、ロフトが増えているためつかまり度合いが増します(ちなみに上記リミックスは、ロフトが増えることによるつかまりを抑えてあります。)。ですので3番に難しいイメージを持っている人は、5番のほうがやさしく打てると思います。球の高さも番手以上に上がり、5番のほうが番手の差以上にやさしく感じました。ウッドが苦手でスライスが持ち球、なんて人にはUD+2の5番は試す価値がありますよ。

飛距離    218.3Y
飛び     ★★★★
つかまり   ★★★★★
球の高さ   ★★★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★

UD+2:まとめ

アベレージゴルファーがFWで感じる苦手な部分や、ミスの傾向を見事に消しているのがこのモデル。ボールに当てやすく、自然とつかまって高さも出る。そんなクラブです。どちらも方向性が★3なのは、強いつかまり度合いのため。スライサーが使うと方向も安定するでしょう。

■試打4:GX フェアウェイウッド(ミズノ)

GX フェアウェイウッド #3

GX フェアウェイウッド #3

GX フェアウェイウッド #5

GX フェアウェイウッド #5

        #3        #5
ロフト角    15度       18度
クラブ長さ   43インチ       42.5インチ

GX #3:球を拾いやすくミートしやすい

ミズノの飛距離を重視したニューブランド「GX」のFWもお借りすることができたので、がっつり試打してみました。この「GX」は、ヘッドはもちろんシャフトも専用で開発し、クラブとしての完成度を高めたシリーズ。FWも飛距離系なのかと思ったら、個人的に飛距離よりも結果を出しやすくしたクラブだなというのが試打した印象。球の打ち出し角はロフトなりですが、狙ったところに打ち出しやすく、つかまったドローボールが安定して打てました。ダウンブロー、レベルブローどちらで打ってもボールが拾いやすく、このミートしやすさがコースで活躍してくれそう。いわゆる「狙えるFW」です。

飛距離    222.8Y
飛び     ★★★
つかまり   ★★★★★
球の高さ   ★★★
ミスへの強さ ★★★★★
方向性    ★★★★

GX #5:やさしさが向上した5番ウッド

GXの5番はロフト表記より球が上がりやすく、よりやさしさが向上しています。つかまり度合いも上がっているので、アベレージゴルファーにはおすすめしやすいモデルです。高い球でグリーンも狙えます。ちょっと大げさかもしれませんが、アイアンのように狙っていけるモデルですね。

飛距離    210.2Y
飛び     ★★★
つかまり   ★★★★★
球の高さ   ★★★★★
ミスへの強さ ★★★★★
方向性    ★★★★

GX まとめ

安定感の高さが際立ったGXシリーズ。ヘッドとシャフトのマッチングの高さは、すばらしかったです。1つ、注意点として挙げておきたいのがシャフトフレックスの選び方。シャフトのフレックスによって重さがかなり違うので、しっかり試打をしてから選ぶようにしましょう。

■試打5:ゼクシオ テン フェアウェイウッド(ダンロップ)

ゼクシオ テン フェアウェイウッド #3

ゼクシオ テン フェアウェイウッド #3

ゼクシオ テン フェアウェイウッド #5

ゼクシオ テン フェアウェイウッド #5

        #3        #5
ロフト角    15度       18度
クラブ長さ   43.25インチ    42.75インチ

ゼクシオ テン #3:やさしさに、文句なし

アベレージゴルファーの味方としておなじみの「ゼクシオ」もお借りし、比較試打してみました。まずは3番。打感や打音は安定の心地よさ。カキ〜ンと高めの金属音で、打っていて気持ちがいい。つかまりよし、打ち出し角高めとやさしいと感じる部分は文句なく、オートマチックに振れば安定した結果が出やすいクラブです。

飛距離    215.3Y
飛び     ★★★
つかまり   ★★★★★
球の高さ   ★★★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★

ゼクシオ テン #5:3番よりはニュートラル設計

ゼクシオの5番ウッドは、3番ほどやさしさを盛らず、ややニュートラルになった印象。打ち出し角もロフトなりだし、つかまりも適度になっています。3番と5番を比べると、もちろん長さの差はありますが、それ以外は同じクラブを振っているような弾道が出ます。球の高さやミート率は5番のほうが有利ですが、5番が苦手意識なく打てる方は、3番も少し慣れればすぐ打てそう。

飛距離    203.6Y
飛び     ★★★
つかまり   ★★★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★

ゼクシオ テン まとめ

アベレージゴルファーの安心のブランドとして君臨するゼクシオ。完成度はすばらしいです。今回のフェアウェイウッドにも、やや重めで、しっかりしたシャフトを装着したミヤザキモデルを用意し、よりパワーのあるゴルファーにも対応しています。クラブは軽すぎると余計なミスを生む原因になってしまいますので、ゼクシオのやさしさを生かすためにもヘッドスピードが40m/s以上ある方は、ミヤザキモデルから検討するとよいでしょう。

■試打6:G400 フェアウェイウッド(ピン)

G400 フェアウェイウッド #3

G400 フェアウェイウッド #3

G400 フェアウェイウッド #5

G400 フェアウェイウッド #5

        #3        #5
ロフト角    14.5度      17.5度
クラブ長さ   43インチ       42.5インチ

G400 #3:真っすぐ強く飛ぶ3番ウッド

続いては、アベレージゴルファーからプロまで評価が高いピンのG400シリーズのFW。ヘッドタイプがスタンダードと、よりつかまりを重視したSFテックの2種類がありますが、今回はスタンダードをテストしてみました。打ってみると中弾道のライナー性の弾道が安定して打てます。ロフトが少しだけ立っているせいかもしれませんが、ドライバーのような、いわゆる棒球が出ますね。つかまりはニュートラルな感じですが、どちらかといえばやや抑えた印象。3番は目標に向かって真っすぐ強い球を打っていく“飛びのFW”です。

飛距離    231.5Y
飛び     ★★★★★
つかまり   ★★★
球の高さ   ★★★
ミスへの強さ ★★★
方向性    ★★★★★

G400 #5:3番とは性能がガラッと変わる

対する5番ですが、性能がガラッと変わりました。スピンがやや多めに入り、ニュートラルなつかまりで狙ったところに打ち出しやすい。直線的な弾道という点では3番と同じですが、グリーンを直接「狙える」性能になっています。

飛距離    208.3Y
飛び     ★★★
つかまり   ★★★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★

G400 まとめ

「飛びの3番」と「狙いの5番」とハッキリ弾道に性能差が出たG400。実践的なクラブでプロが愛用するのもよくわかります。やさしく使いたいなら5番、左を怖がらずに距離を出したいと考えるなら3番がよいでしょう。3番5番とセットで入れると役割が明確化されるので距離の長いコースで戦うアスリートゴルファーにいいと思います。

■試打7:Steelhead XR フェアウェイウッド(キャロウェイ)

Steelhead XR フェアウェイウッド #3

Steelhead XR フェアウェイウッド #3

Steelhead XR フェアウェイウッド #5

Steelhead XR フェアウェイウッド #5

        #3        #5
ロフト角    15度       18度
クラブ長さ   42.5インチ     42インチ

Steelhead XR #3:いたずらに飛びを求めない

過去の大ヒットしたモデルを現代の技術でリバイバルしたSteelhead(スティールヘッド)XRは、やさしさを持ちながら、昔のクラブのよさを持ったモデル。3番でもいたずらに飛距離を求めず、抜群の操作性と拾いやすさで一部のゴルファーから熱い支持を得ています。長さはやや短めでそれだけにミートしやすく、テクニックがあれば、左右だけでなく上下の弾道も操れる。使いやすさにあふれた1本です。

飛距離    213.5Y
飛び     ★★★
つかまり   ★★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★★★
方向性    ★★★★★

Steelhead XR #5:3番よりもつかまる5番

5番も非常にコントローラブルで、3番よりもややつかまり性能が高まった印象。飛距離に関してはつかまりがボール初速を高めたのか、3番とほとんど変わりませんでした。少々のラフからでもしっかり高さは出るでしょうし、グリーンでもしっかり止まる性能を持っています。パワーがない人は5番のほうがよりコントロールできるでしょう。

飛距離    208.6Y
飛び     ★★★
つかまり   ★★★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★★★
方向性    ★★★★★

Steelhead XR まとめ

このシリーズは完全に「狙うFW」。テクニックがある人が使えばボールをたやすく操れるでしょう。パワーがない人が使うと飛距離はあまり期待できませんが、ボールが上がりやすいのでいい結果は得やすいはず。狙えるFWの代表格といった仕上がりですね。

■試打8:ローグスター フェアウェイウッド(キャロウェイ)

ローグスター フェアウェイウッド #3

ローグスター フェアウェイウッド #3

ローグスター フェアウェイウッド #5

ローグスター フェアウェイウッド #5

        #3          #5
ロフト角    15度          18度
クラブ長さ   43.25インチ      42.75インチ

ローグスター フェアウェイウッド #3

ローグスター フェアウェイウッド #3

ローグスター フェアウェイウッド #5

ローグスター フェアウェイウッド #5

ローグスター #3:非常に高い飛距離性能

ヘッド内部に2本の棒を内蔵し、インパクト時のヘッドのたわみを抑制してエネルギーロスを防ぐ「ジェイルブレイクテクノロジー」を今作からフェアウェイウッドやユーティリティーにも搭載してきました。打ってみるとさすがのボール初速! 打ち出し角はやや高め、ライナー性の棒球が安定して打てます。低スピンなだけに操作性は最低限ですが、飛距離性能は非常に高い3番ウッドです。

飛距離    231.6Y
飛び     ★★★★★
つかまり   ★★★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★

ローグスター #5:非常に高い飛距離性能

続いて5番。こっちも飛ぶ! ほかの狙う3番ウッドよりも飛距離が出てしまいました。つかまり性能はほかの5番よりも高めの印象で、フック気味の弾道が多く出ました。パワーがない人だと3番はドロップしてしまいそうなので、そういった方は5番を選ぶとかなり飛ばせると思います。

飛距離    219.9Y
飛び     ★★★★★
つかまり   ★★★★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★★★
方向性    ★★★

ローグスター まとめ

このシリーズはかなり飛びに力が入っている印象ですね。ヘッドスピードが42m/s程度ないと5番でも高さが出にくくなるのでグリーンで止めるのは難しいかも。とにかく飛距離を求めるなら、かなりおすすめできるモデルです。

■試打9:M3 フェアウェイウッド(テーラーメイド)

M3 フェアウェイウッド #3

M3 フェアウェイウッド #3

M3 フェアウェイウッド #5

M3 フェアウェイウッド #5

        #3          #5
ロフト角    15度          19度
クラブ長さ   43.25インチ      42.25インチ

M3 #3:これはアスリート限定モデルだ

これはもう「アスリート限定」と断言してしまっていいと思います。つかまりをかなり抑えて、芝から打ってもドライバーのような前に飛ぶ弾道が打てますが、42m/s以上のヘッドスピードは欲しいです。それ以下だとややドロップ気味の弾道になってしまいますね。ウェイト位置をずらしてつかまり具合を調整はできますが、あくまでも微調整のレベル。しっかりとボールをつかまえられる方でないとこのクラブの性能を引き出すのは厳しいと思います。正直私でもちょっとしんどかったです…。

飛距離    238.6Y
飛び     ★★★★★
つかまり   ★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★
方向性    ★★★

M3 #5:左へのミスを嫌う方に

5番なのにつかまりません(笑)。フック傾向の人にとっては、これほど安心して打てるFWはないのではないでしょうか。しっかりつかまえることができれば、風に強い弾道が打てます。左のミスが嫌いな方でいい5番ウッドを探しているなら、これは強くおすすめできますね。

飛距離    224.0Y
飛び     ★★★★
つかまり   ★★★
球の高さ   ★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★

M3 まとめ

左に行きにくい、強い弾道が打てるFW。使うゴルファーがかなり限定されますが、こういったFWを探しているアスリートゴルファーは結構いると思います。飛距離性能は3番、5番どちらも文句なしですが、そこそこパワーがないとグリーンを狙うには厳しいかもしれません。それぐらいとがった性能を持ったシリーズです。

■試打10:M4 フェアウェイウッド(テーラーメイド)

M4 フェアウェイウッド #4

M4 フェアウェイウッド #3

M4 フェアウェイウッド #5

M4 フェアウェイウッド #5

        #3          #5
ロフト角    15度          18度
クラブ長さ   43.25インチ      42.25インチ

M4 #3:M3よりもボールが上がる

M3に対してこちらは、ボールの高さが出しやすく、それほどヘッドスピードがなくても安定した飛距離が望める印象。それでもつかまりは抑えてあり、スライスに悩んでいる方にはハードに感じるかもしれません。打点のミスにはそこそこ強いので、安定して飛ばしたいけど、左には飛ばしたくないといった方に好まれる仕上がりです。

飛距離    226.8Y
飛び     ★★★★
つかまり   ★★★
球の高さ   ★★★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★★

M4 #5:自分でつかまえられる人向け

M4の5番はロフトが増えたぶん、同3番よりもつかまりがよくなってさらに安定感が増した感じ。ヘッドスピード40m/sぐらいあれば十分使いこなせるでしょう。それでもやさしいといったほどのつかまり性能はありませんので、ある程度ボールがつかまえられる方でないといい結果は得られにくいと思います。

飛距離    222.2Y
飛び     ★★★★★
つかまり   ★★★★
球の高さ   ★★★★
ミスへの強さ ★★★★
方向性    ★★★★

M4 まとめ

M3と比べれば、打点のミスに強くいい結果は得られそうですが、それでもアスリートモデルだけにつかまりは控えめ。ヘッドスピードがそれほどなくても使うことはできますが、性能を引き出すのであれば、40m/s以上は欲しいところです。

ヘッドスピード別おすすめモデル

本文中にも書きましたが、たくさんのフェアウェイウッドを試打してみて、モデルとしての特性はもちろん、3番と5番でも仕上がりというか性能に違いを感じました。そこで、いくつかのヘッドスピード別で「狙うFW」「飛ばすFW」を自分なりに選出してみました。ぜひ参考にしてみてください。

■ヘッドスピード37m/s以下■

<狙うFW>
UD+2 #5
ゼクシオ テン #5
GX #5

<飛ばすFW>
UD+2 #3
ゼクシオ テン #3
GX #3

■ヘッドスピード38〜42m/s■

<狙うFW>
Steelhead XR
TOUR B JGR
GX

<飛ばすFW>
M4
リミックス
ローグスター
※どちらも#3、#5問わず選出

■ヘッドスピード43〜47m/s■

<狙うFW>
Steelhead XR
GX
TOUR B JGR

<飛ばすFW>
ローグスター
M3
G400
※#3、#5問わず選出

ヘッドスピード37m/s以下は高さが出やすくスピンが適度なものを選びました。狙うクラブは、このヘッドスピードだと飛びのシリーズの5番になる感じですね。おもしろかったのがミズノのGX。ヘッドスピードがゆっくりめだと効率のよい強い球が出て、速く振るほど安定感が増していく感じです。
 

3番と5番を目的別で違うブランドをあえて選ぶのもありだと思います。そのときは、重さのフローを確認してから購入するようにしてください。もっとこだわるなら、リシャフトして振り心地を揃えることをおすすめします。ヘッドスピードが48m/s以上あるパワーヒッターは、純正シャフトでは軽すぎるケースが多いので、こちらはリシャフトが必須です。本稿で述べたモデルの特性を踏まえてヘッドを選んでみてください。

今回の試打は、とても楽しかったです。「飛距離重視なら、このモデルにあのシャフト入れて〜」なんて考えながらやっていたので、取材の時間はあっという間の出来事でした。また機会があったら比較試打をやりたいですね!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
ページトップへ戻る